石油・ガス・電気の買値が最終的にその国の物価となる 
Tuesday, January 11, 2022, 12:44 PM
日本ではまだ実感は薄いのですが、アメリカは年率7%、ヨーロッパでも5%に近い超インフレです。

そして日本円の購買力は、なんと1970年頃1$=300円ぐらいにまで下がっているそうです。

おいおい、50年前の高度経済成長前の貧乏国家と同じですよ。

昭和末期から平成・令和にかけての愚策がここまで衰退させたということ。

1億円のマンションや家は自分の感覚では「をを、高級住宅!」ってな感じですが、先進国の人たちは「ふ〜ん」てな感覚。

親しい中国人の友人もポイポイと気軽に東京の家を買ってるんです。

海外企業に務める外国人も、いつかは日本にも住むからと目黒かどっかのマンションをポンとキャッシュで買ってます。

同い年で同じ時に就職しても、なんでこんなに差が付いちゃったのかとほとほと不思議です。

アメリカで会社を経営している友人は、帰国する度に物価の安さを実感すると語ってます。

モーテルの値段で、女中さんが布団も敷いてくれて、配膳もしてくれる日本旅館なんて感涙するほどなんだとか。

逆に日本人ですから、こんなフルサービスを1万円程度の宿泊費でやっていて大丈夫なのかと心配してしまうほど。

海外と比較すると物価は3倍ぐらいが適正という肌実感だそう



報道されているとおり、実質の日本円価値は30年間で1/3になったことと符合します。

30年もデフレが続いた結果であり、このスパイラルから脱出できる兆候はまだ見えません。

さらに欧米のインフレに日本が続くのは間違いない。

インフレとは何かというと物価上昇と相対的な貨幣価値の下落なんですが、では物価とは何かというと・・・

物価とは石油とガス・電気の価格に他ならない



コロナ禍で物流が滞っているとか、地政学的なサプライチェーンの分断だとか、いろいろとインフレの原因が書かれていますが、

突き詰めると石油とガス・電気の価格が基準になっているわけです。

通貨価値を維持できなくなると、石油やガスを高い価格で買わねばならず、それがすべての価格を押し上げていく。

貨幣価値を維持するには中央銀行は金利を引き上げて、市中から貨幣を回収しなければならない。

FRBやECBが利上げを発表しているのは、そのような意図からです。

でも負の影響がでかすぎて、おそらくできないでしょう。EUではスペインやイタリアといった債務超過国が破綻します。

アメリカは一気に景気が冷え込み、今年の中間選挙では民主党バイデンの敗北は必須。

価格を抑圧する社会主義体制はそもそも株式市場に馴染まない



一例をあげると、電力会社が良い例です。

原油価格の上昇を電気料金へ転嫁することには、現状では強い制約があります。

原油価格が1年前の3倍(1バレル80ドル)にまで上昇しているのですが、料金の上限は国が定めています。

電気・ガス・水道・鉄道・郵便といったインフラには国が強く介入しないといけない性格のものだからです。

菅前首相はさらに通信料金も加えたのも、インフレを見据えた政策だったのでしょう。

新聞記事では東電は2022年3月期に160億円、中国電力も140億円の赤字を想定しています。

もし現内閣が電気料金の値上げを認可したら、欧米と同じくドカンとインフレが襲うのは間違いない。

アメリカ並の6.8%のインフレ率はバブル絶頂期(88年頃かな)に日本でもありましたっけ。銀行の預金金利は8%にも達した。

ただし強力な円高(1$=78〜90円)だったので、極端な物価高にはならなかった。

興味深いことに、バブル当時はNTTが大人気で一株3万円近くまでになった。(現在は3000円近辺)

同様に電力も2000円から3000円程度でしたが、半分以下に下落したままの低空飛行状態。

同様なのは小泉内閣時の日本郵政。上場時の半分以下。

この傾向はアメリカの株式市場でも同じで、公共株ってのは大抵株価は低調のままです。

インフレだからと価格転嫁したら、さらにインフレを加速してしまうので監督下に置かれているからです。

だから中国は不動産価格の抑圧に動いたら、なんと最大手の恒大集団から以下すべてが消えてしまったw

第二第三の恒大集団が続くでしょうし、そうなれば中国株式市場は死を迎えるときでしょう。

世界中がコロナよりも怖いインフレの嵐に突入しようとしているのに、『貯蓄から投資へ』なんて脳天気なスローガンを唱えているのには笑っちゃいます。

日銀も財務省も国民の資産を殖やそうなんて思っちゃいませんよ




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名ばかり管理職が多い企業組織は”人的資本の無駄”と欧米では見ているのです 
Tuesday, January 11, 2022, 10:47 AM
正月からの新聞も読むところが全くなく、新年の記事が示すことは先行きが悪いことばかりです。

連休中は海外で仕事をされてきた方の話を聞いていました。

欧米とくらべて日本の管理職の賃金は半分以下



海外で仕事をすると、まず現地の管理職、つまりディレクター(監督者)やプロデューサー(統括者)クラスの給料の高さにびっくりするそうです。

日本企業と仕事の内容は変わらないけれど、3000万円ぐらいの年収は珍しくもないそうです。

組織も完全なピラミッドで、上になるほど勉強が必要で、部下への指導力も問われる。

そして階級で明確に業務が定義されているため、付合い残業なんて概念がそもそもない。

これは自分も経験があるのですが、とあるドイツ企業で、コピー機の横にあったゴミ箱があふれていたので、見かねて集積場所に持っていったんです。

そしたら厳しく注意されました。

つまりゴミを回収する人の仕事を奪ったし、会社はあなたにはゴミを捨てる仕事は与えていないということ。そんなことより本業に集中しろとのこと。

オフィスの床が汚れているからと、箒(ほうき)で掃こうものなら、周囲は関心するのではなく

「ああ、この日本人は掃除が仕事なんだ」と思われるから絶対やるな、もし掃除が必要なら、上司か担当者に言えばいいだけとね。

何でも屋(ゼネラリスト)はいちばん給料が安い人



自分の経験と同じようなことを講師が話されてました。

アジアや欧米で特にヨーロッパでは移民が多いため、エンジニア(技術者)やデザイナー(設計者)とワーカー(作業者)は明確です。

自分の責任範囲はここからここまでとはっきりしている。

ところが日本の企業では管理職と部下というよりも、同じ仕事をみんな一丸となってという考えが主流です。

でも、これが海外でのプロジェクトとなると、大きな問題になるんです。

国際標準規格(ISO)の手順と乖離してしまう日本人技術者



日本ではJIS(日本工業規格)というものがあるのですが、規格は海外に準拠していても役割分担までは明記していない。

それは日本企業の実状に沿ったからです。たとえば新入の平社員と係長が同じ事をやっても問題がない。

でもこれは海外の企業からはまったく理解できない。同じ仕事なら権限も賃金も同じだからです。

標準規格を策定する欧米の団体からは、個人の仕事の範疇を明確にできない日本の規格や資格はどうしても一目下に見られがちです。

たとえば司法試験に合格すれば、弁護士業務以外にも司法書士の業務も可能です。税理士と中小企業診断士と社会保険労務士も兼務できる仕事があります。

これが、欧米では「他人のメシの種を奪う」として強い反発がある。

だから海外企業との合併や共同体では、これが結構大きな摩擦に発展することもあるのだとか。

個人主義が徹底している欧米が推進する標準化(standardization)は日本の実業の大変革を求めてきています。

一朝一夕には解決しない問題なんですが、いままで日本企業の強みであったことは大きな転回を迎えていることは確かです。

でもこのままでは有能な人は賃金が2倍3倍になり、権限も大きくなるのですから、そりゃ海外企業へ流出するのは当たり前です。

日本人の給料が30年間ずっと同じか、実質下がっているのは、その基底にこのような大問題を先送りにしてきたからというのが自分の考えです。

向上心よりも、組織への忠誠を優先する官僚的な思考が病巣です


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2022あけましておめでとうございます 
Saturday, January 1, 2022, 12:08 AM

今年もよろしくおねがいします。浅草からの風景です。
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60年前の若者たちはどのように考え/行動したのかを理解する 
Thursday, December 30, 2021, 06:29 PM


激動日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972 池上彰 佐藤優 講談社現代新書 2021/12


自分は現在の社会集団としての日本に対しては悲観するほどではないですが、虚無的な感覚を持っています。

『人間を幸福にしない日本というシステム』と同じ現状認識


30年近く前のカレル・ヴァン・ウォルフレン の書名そのもの。そして平成から令和となった今では、その度合いがさらに酷くなっていると感じています。

なぜこんな不条理に民衆は怒らないのだろうかと不思議でなりません

それの回答として、本書では六〇年代の過激派の功罪として、政治的関心までも危険であると社会がみなしたことにある。いわゆる総ノンポリ化です。

同時代(1968年)にパリで起きた左翼勢力による五月革命は現在までもフランスの政治スタンスに影響を与え続けているのに対して、日本の新左翼運動は完全な裏目となってしまった。
そしてこの状況は日本の為政者にとって、とても具合の良い結果となっている。

頭の良い奴は既に爆発して発狂するか引篭もっているんだろうなあと同情します。
自分は頭の回転が良くないから、なんとか精神が保っているだけなんだと思います。

まあ歴史において平民が幸福であった国や期間なんてのも、過去一度もないのですが。
それにしてもなんか全土に覆う生ぬるいボヤ〜とした、怒りが”漂白”された今の日本の現状が大嫌いです。

安倍晋三(と麻生太郎)の虚言漬け内閣による陰湿な隠蔽、国家統計の偽装と悪事とこれだけあり、それに続く公明党の元財務副大臣のリベート事件と政治に対する怒りが渦巻いてしかりな状況にあるにも、です。
60年前なら暴動が起きてますよ、絶対に。

副島隆彦先生の怒りのエネルギーの原点は高校時代に体験した新左翼運動です。

2ヶ月前に”真説日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960”の感想 を述べていますが、その続編が出ていたので早速読みました。

本書では従来のマルクス・レーニン主義を標榜する左翼思想から、戦後にスターリンと訣別しトロツキーの世界革命論を掲げて、自壊していく新左翼の時間経過が対談形式で解説されています。

また本来であれば武力革命を率先するべき共産党においても、武力闘争を放棄したことで各ブント(独:同盟)や赤軍派が飛び出していきます。

重要なことはなぜ若者たちが、次々に武力も肯定した新左翼運動に加わっていったと言うことです。

大学生は小ブルジョアジー(プチブル)と共産党は白眼視していた



かけ算も怪しいのが大学生になれる現代において想像しがたいのですが、大学への進学率は1割程度で裕福な家庭しか行けなかったからです。

その学生たちもやがて労働者側になるという発想が当時の共産党にはなかった。
資本家ではなくても知識や才能で必死に喰っている人たち(学者や芸能人)もブルジョアとして非難の対象としたのです。

だから大学生たちが抱える「ノブレス・オブリージュ」(高貴な者が宿命的に負う義務)のエネルギーがすべて新左翼運動へと集まっていたのです。

うん、なんとなくわかる。

世間知らずなのに、義憤に駆られるというのは若さの特権です。
でもそれ自体が「仁義なき戦い」そのもののような内部抗争を生み出していくということまでは想像できなかったのです。

それでも大学生の若い熱気はやがて全学連という組織として具現化して、労働者に代わって六〇年安保闘争で表舞台に立っていきます。

六〇年安保闘争は反米運動なのか、アンチ岸という反ブルジョア運動なのか?



池上と佐藤両氏が指摘しているのは、反安保運動も左翼内では所属によって糾弾相手がアメリカなのか国内の資本家と手先の岸内閣なのかと標的が異なっていたということ。

そして驚くことに共産党は対米従属を是としていたことです。(安保改正を進めた岸内閣だけを悪とした)
アメリカの力により天皇制を打倒してから民衆蜂起でアメリカを出し抜こうという戦略です。
この共産党の唱える二段階革命論は六〇年安保で急展開し、とつぜんナショナリズムを前面に出し始め、反米愛国主義に切り替わります。

(抜粋はじめ p75)
■共産党が「対米従属論」に固執したワケ

池上 なるほど。ところで共産党の対米従属論に話を戻すと、六〇年代といえば日本の資本主義は確かにまだまだ未成熟な部分がありましたし、その時代状況で「日本はアメリカの従属国であり、日本政府はアメリカの傀儡政権なのだ」と聞かされて納得してしまう人は共産党支持者でなくても一定程度はいたでしょう。正直なことを言えば、私自身も若い頃にそう思っていた面があったような気がします。
 ですから私も学生時代に非共産党員の友人と、「日本は対米従属の半植民地国家なのか、それともアメリカの意向とは無関係に日本政府は対外進出を企てているのか」について論争したことがあります。
 でも翻って、六〇年代とくらべてずっと経済的に発展した現在の日本が果たして米国に従属しているだけの国なのかどうかを考えると、これはなかなか難しいですね。
 つまり従属国でないのであれば、日本は今日に至るまでのどこかの段階で独り立ちした帝国主義国になっていなければいけないはずですが、果たして今の日本がそういう国なのかというと、そうと見えるめんもあればそうではない面もある。この問題は現在においても曖昧で答えを出しにくい問題のように思えます。

佐藤 そうですね。ただ、帝国主義国だからといって完全に自立するとは限らないのも事実です。たとえば現在のドイツはアメリカの核の傘の下に入っている完全には自立していない国のひとつですが、ドイツがアメリカと組んでいるのは別にアメリカの属国だからではなく、単にドイツの政治エリートと資本家にとってそのほうが経済合理的だからです。しかし対米従属という見方に囚われると、そうした大国の傘に入りたがる(相対的)小国の主体的意思は見えなくなってしまいます。
 またこの属国論は、陰謀論と結びつきやすいのも問題です。日本がひどい目に遭うのはすべてアメリカの陰謀であり、しかもそのアメリカを陰で動かしているのはユダヤ系のネットワークやフリーメイソンのような秘密結社である、といった妄想と実に容易に結びついてしまう。

池上 田中角栄がロッキード事件で潰されたのはエネルギー政策に関して対米自立を唱えたからだ、という説が未だにそれなりの数の人に信じられているくらいですからね。対米従属論に囚われると、「アメリカに逆らった総理大臣は潰される」といった、根拠のない話が独り歩きしてしまうのはたしかにそのとおりかもしれません。

佐藤 そしてこの対米従属論がなにより問題なのは、日本国内の権力者を論理的にアメリカの一方的な被害者にしてしまうことです。つまり、日本の政治家や財界がアメリカという巨大な悪の帝国の意のままに動いているという世界観で世の中を見始めると、今度は日本の政権の不作為や資本家の悪行まで「アメリカのせい」となってしまい、日本の権力の事実上の免責になってしまう。

池上 アメリカというものすごく強大な悪の帝国が上からコントロールしている以上、日本の政治家などは所詮何もできないのだというエクスキューズになりやすいというわけですね。

佐藤 アメリカとくっつくことで甘い汁を吸っている人以外は、誰であろうと被害者という構図に共産党の見方ではなっていまうわけです。
私が思うに、六〇年代の日本共産党が対米従属に固執したのは、おそらく外国の共産党の意向に振り回されてきた彼ら自身の意識の裏返しでもあったのでしょう。
(抜粋おわり)


共産党が「六一年綱領」で反米愛国主義へと転換すると、社会党も(資本主義から)社会主義への転換(革命)という方向性をはっきり打ち出していきます。
ところが64年の春闘ではゼネストを訴える社会党と、資本家の挑発に乗るなと反ストの立場をとる共産党とみごとに左派が二つに割れてしまいました。(この経緯で宮本顕治が誤りを認め書記長を辞任しています)

前著でも三池闘争をはじめとした労働争議が尻つぼみになっていったことは解説されています。

結局、社会主義を理想とする共産党は社会党やその他左派政党とくらべて、組織の維持拡大のみに特化するあきらかに異質な政党であったわけです。

■全学連から全共闘の時代

全学連が六〇年代の安保以降は分裂によって徐々に勢力が下火となり、代わりに出現したのがベトナム反戦運動を契機に発生した全共闘(全学共闘会議)です。
分裂した派閥をふたたび集約するための代表者会議であったのが、反ベトナム戦運動や東大安田講堂占拠などの学園紛争の主役になっていきます。

興味深いことに、このような状況下でも共産党は学生のゲバルトを「ニセ左翼暴力集団の挑発行為」として非難に終始しています。

1968年(昭和43年:前年にアポロ月面着陸)の頃が全共闘の盛り上がりのピークです。それは大学の大衆化が進み、ノブレス・オブリージュの気概もなく、就職予備校化していったことです。

また全共闘も内ゲバで自滅に向かい、共産党は新左翼=ニセ左翼暴力集団として、けっして歩み寄ることがなかった。

テリー伊藤は斜視が機動隊との衝突で投石によることは有名な話ですが、共青同や中核、革マルらの機関紙も神田神保町((東京の書店街)のみならず個人書店でも購入することができたのです。

だから左翼活動家は基本的に文筆力があり、作家や出版になっていった人も多い。そしてカリスマも多く政界にも輩出していったことは事実です。

私にとって身近なのは太田龍(1930-2008)で元日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)委員長です。
革命家からユダヤ陰謀論を展開したオカルトの教祖様です。

ただし70年代からはご存知のように論調が行き詰るに従い、よど号ハイジャックやあさま山荘、テルアビブのテロと過激な行動へと飛躍していくことになります。

自分が30年前の頃は、まだゲバ文字が躍る立て看板が学食などにあったり、マルクス経済が主流の帝大系ではジグザグデモの練習をさせられただのと、名残らしきものはありました。
それに、両親からは学生運動と統一教会(原理研)にだけは絶対関わってはならないと言われてました。

当時の若者たちもそろそろ後期高齢者を迎えるようになり、駿河台周辺、早稲田や慶応を歩いてみても、かつての学生運動の残渣はほとんど見かけません。

しかしながら、幼稚ながらも『革命』を目指したそれぞれの論理は、今に生きる我々にも”教養”として知っておくべきことなのではないでしょうか。

検索キーワード:左翼:

憲法を変えないことは国会議員の怠慢である
我々が正しく左翼を理解しないかぎり政権交代の気運など盛り上がるはずがない
小室圭氏がアッパークラスに所属するための雛形(プロトタ イプ)なんですよ
法律とは弱者側 が連合して制定するべきものである。国際法であっても
啓蒙主義(Enlightenment)の意味を正しく説明できますか?
偽文書・椿井文書を日本学術会議はぜったいに取り上げませ んよ
Facebook上の発言をFacebook が評価するのは矛盾を生む
フ ィードバックされない学力試験など意味がない(注目される埼玉式)
三島由紀夫VS東大全共闘〜50年目の真実〜を観てきた
人間の深みとは左翼運動への傾倒と深い挫折の経験がないと生まれない

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エコバッグはレジ袋(ポリ袋)600枚分 
Thursday, December 23, 2021, 05:07 PM
ラジオを聞いていたら、買物でレジ袋(ポリ袋)ではなく持参のエコバッグを使っても、ほとんど石油資源の節約には関係ないという話でした。

エコロジーの観点でもエコバッグはレジ袋の600枚分で、600回の買物をしてやっと釣り合うレベルなのだとか。

マイバッグ持参はエコロジー、SDGsの象徴としての役目しかない。

まあそれでも自分は構いません。ずっと以前から自分はマイバッグ持参派ですから。

それにしても喧伝されることと実体(現実)がこれだけ乖離しているということは知らなかった。

再生エネルギーに電動自動車が普及すればバラ色の未来みたいな話ばかりですが、嘘ばっかり

『質素倹約』『感染隔離』で進む世界の社会主義化



コロナ禍をテコに、大量の石油を消費する飛行機は目に仇にされてヒトの動きから経済活動にも強い圧力が掛かるようになってしまいました。

石油を消費しない社会というのは経済活動自体が縮小するということなのに、誰も指摘しない。

自動車の電動化や再生エネルギーは結構なことですが、希少金属の枯渇を生み、あらたな環境破壊を生み出していることにはしらんぷり。

ドイツがメルケル退任後は左派連立政権となりましたが、温暖化ガスを排出する企業を標的にして課徴金を集め、再エネ企業には税金をばらまきました。

日本人が信じ込んでいるほどドイツが再エネ活用の優等国となったでしょうか?

石油も電気もガスも急激に値上がりして、止まることがない。

ドイツ経済は低賃金労働の移民やEU域内の出稼ぎで賄っているに過ぎない。

ベンツやポルシェはいち早く完全電動化を発表していますが、あれは国内向けの政治スタンスです。

まあ本気で内燃エンジンを廃止するつもりなのかもしれませんが、海外拠点でエンジン車は作り続けるでしょうね。

『環境社会主義』は欲と金が蠢く世界にすぎないのです



やだやだ、こんな社会

以下、愛読するメルマガの転載です。


        2021/12/21 No.4555
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  10秒で読む日経!
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   今日のNews
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●COP26を経て、資産運用会社が投資先企業に「1.5度目標」に
整合するような温暖化ガスの排出削減を働きかけ始めた。
日本では東京証券取引所のプライム市場への上場要件として
気候変動関連の情報開示が強く求められている。
  日本経済新聞 2021年12月19日 
   __________
   佐々木の視点・考え方
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
★突き詰めれば、人は欲とお金で動いています。
ESGのなかのEである気候変動関連の流れもそうです。

経済停滞が続いてた欧州、中でもドイツでは、保守も革新も、
似たような政策しか出せずにいました。CDU・CSUや
社民党等の大政党は、革新政策として、環境改善という誰も
反対しずらい政策を掲げて差別化を図ろうとしてきました。

自分で設置した太陽光発電の電気を高い価格で売電できる
FIT制度は目的の太陽光発電への投資活発化は失敗し、
電力価格が高騰しただけの暗愚の政策でした。

でも、自宅に高価な太陽光発電装置を補助金を貰って設置し、
電力代が無料か収入源になった人は政策を支持しました。
環境保護を実行でき、お金になるのですから当然です。

儲けたのは意識高い系の富裕層であり、損したのは高い
電力代を支払い続けた低所得層でした。

環境原理主義政策が支持を得ることを覚えた政党は、
環境NGOに活動支援金を税金から与え、NGOの活動を
活発化させ、活動員は1千万人を超える、ドイツ最大の
政治ロビーになりました。

他の資金源は、環境悪化させる工場や会社に訴訟を仕掛け、
マスコミ等を使って不利な立場に追い込み、嫌なら
我らの活動に寄付せよとするのです。

この10年の中で、政治と環境NGOとマスコミは相互に人事が
行き来して、同じ利害関係を持つ人たちで溢れています。

そして、炭素を使った製品をEUに輸出するには炭素税を
払わなければいけないという法ができ、EU域外からの
収入源も立ち上がります。

「欲とお金」という別の視点で見ると、違った風景が見えます。

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マフラーは第二のネクタイなのだろう 
Saturday, December 18, 2021, 11:33 AM
この季節になるとマフラーの巻き方の指南が新聞に載ります。
今年の巻き方は伊勢丹によると「ピティ巻き」なんだとか。


ネクタイなら社会人の象徴として何種類かは結び方を覚えています。
Yシャツの襟の形やスーツの襟の幅に合わせて結び目の形を変えます。

また顔の大きさで結び目の大きさを調整したり、絞ったりする。

一方マフラーは素材も長さも、色や柄も多種で、けっこう難しい。
それに年中身につけるモノではないので、あーでもないこーでもないと
姿見の前で悶々とする方も多いのではないでしょうか。

それでもマフラーは手軽な防寒アイテムなので、いくつかは持っておきたい物です。

過去ログ:
マフラーを格好良く首に巻きたいのだ
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ふたつの『X』は日本を救う切り札となるか 
Friday, December 17, 2021, 05:09 PM


日本ではコロナの蔓延が海外とくらべて驚くほど少ない。
その理由として日本人の6割が持つ白血球の型「HLA−A24」はコロナウィルスへの免疫力を持つという実験結果を理化学研究所が発表したという記事。

この型を持つ人のキラーT細胞は新型コロナと過去のコロナを記憶し、分子の共通性があれば反応することが判明したとのこと。

日本人はコロナウィルスへの耐性を持っている



世界中でこれだけ連日騒がれているのに、国内では感染爆発が見られないのは、こういうことなのかもしれません。
ですから、あんまり神経質になることはないのです、日本人ならという条件でわね。

一昨日同乗した車のドライバーは、地球温暖化の原因を本気で排出される二酸化炭素が原因だと信じて疑っていませんでした。

高速道路を走るおびただしいトラックなど物流すべてが電気になっちゃえと言います。

それならトラックは全部連結して電車にしちゃえばいい。

火力と原発は全廃しろとも言ってますが、そうなると電力料金は何倍にもなり日本中に太陽光パネルと風車だらけになります。

エレベーター、エスカレーターは停止、煖房は薪で夏は我慢という生活を本気でしたいのでしょうか。



電気を運ぶ船というアイデア



先日の新聞に『PowerX』という社名だけの広告が掲載されていました。

面白い形の船だなと興味をもって眺めました。トリマランという胴体が三つある船型かと思ったら、両側に浮体をもつアウトリガーというタイプです。

Webで検索すると、ZOZOの創業者の1人、その方の電力運搬というアイデアでできたのがPowerXという会社だそうです。

日本は海で囲まれていますが、近海での風力発電は困難なのが実状です。

そこで蓄電池を大量に積んだ船を日本近海に周回させて、北海道の電力や沖合の風力発電所から消費地に電気を運ぶそうです。

大電圧の海底ケーブルを施設するよりも、簡易に送電できます。

また国内だけではなく、海外の余剰電力を運んでくることもできます。

技術的な壁は、それだけの大容量低価格な蓄電池を作れるかということだけ。

タンカーサイズとなる将来像も描いています。空きスペースにはコンテナも積めば物流の手段ともなります。

とても夢がある構想です。

過去ログ:海も山も道路も線路も霞ヶ関の所有だが、愚民どもよ、なんか文句あるか?
既成概念をぶっ飛ばせ(パラダイムシフトの時代へ)
昼寝をしたくて東京湾へ
舟や筏に帆を付けただけでは進みません(逆効果の良い例)
日本は海上でさえも自由になりません

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もうぜんぶ車両は人力でいいよ 
Thursday, December 16, 2021, 12:32 PM

160年ぐらい昔の自転車です。
日本は幕末の頃、こんなのが自動車の原型となりました。
こんなのがギコギコガタゴトとイギリスやフランスでは走っていたんです。


これは戦前1920年代の5人乗り
時速90キロぐらいは軽く出たようです。


2003年に作られた福井の化成品会社が造った全天候型電動自転車です
値段が高くて売れなかったそうですが、今売れば結構いけるかも。

バッテリー駆動、回生エネルギーを回収して、ちゃんとワイパーやウィンカーもついています。

これらは大阪の堺東に来年春に開館するサイクルセンターで展示されます。
自転車の街を代表する巨大施設となるそうなので、楽しみにしてます。

過去ログ:
自転車博物館で至高の一時を過ごす 2
自転車博物館で至高の一時を過ごす
自転車は想像よりもずっと速い乗り物です
何を勘違いしたのか茅ヶ崎美術館
ガソリン、電気一切不要の自動車は既にあります


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数学と物理は兄弟みたいな関係なのになあ 
Tuesday, December 7, 2021, 08:58 AM


昨日の新聞に受験科目から物理を除外するのは残念だという教員の投稿がありました。

海上保安大学は海上保安庁の幹部養成学校で入試と言うよりも公務員採用試験も兼ねたものだそうです。

志望者の減少で物理と化学を来年からは取りやめるとのこと。

この教員のように自分も「もったいないなあ」と思います。

投稿者と自分も年齢は似たようなので、共通一次試験を経験している世代です。

今と違ってとにかく”全部盛り”で好き嫌いが許されずみんな嫌でもやらされた。

でも逆に”広く浅く”で十分でもあるというメリットが受験生にはあります。

ただ中曽根内閣以降は骨の髄まで数学・物理・化学が嫌いな閣僚・官僚が多いのか、教育改革の名の下に数学や物理を除外していった。
三浦朱門や曽野綾子は数学不要と大々的に広言してましたっけ

その改革委員会に呼応するかのように、受験科目を減らす大学が続々と現れました。

はたしてこれでいいんでしょうか?
せっかくの勉強する動機を放棄させてしまうことが、若者の未来に役立つことなんでしょうかね。

人口の減少に伴い、学力不足が著しいと嘆く大学教員も多いと聞きます。

”教育改革”というのであれば数学/物理・化学/哲学こそ必須なのではないでしょうか。

ただ、地頭の良し悪しは作文(論文)を一瞥すればわかるという人もいますが、脳内に素養が在ってこそなんですがね。

右には「日銀は購入したETFの出口戦略を示せ」という投資家からの投稿。

株価支持政策で日銀が下支えしてくれるから安心して株を買うことができる反面、いつ日銀が売り側になるかという恐怖を投資家が抱いていることがわかります。

来年4月に東証市場が再編されるのでそれが潮目



さらにFDRが利上げとテーパリングの実施にあわせて、日銀だって正常化せざろうえない。

日銀が主要株主の企業の株価に注目ですね。アドバンテスト、ファーストリテーリング、東京エレクトロンとかですね。しらんけど。

参考)日銀が大株主の企業ランキング(ダイアモンドオンライン)
https://diamond.jp/articles/-/267714

検索キーワード:日銀:

日本で税金を徴収するのはインフレを抑制する目的でしかない
日本銀行の株主になって何かメリットはあるのか?
世界(マクロ)経済はまるで熱力学のようである
政権の太鼓持ちを「経済学者」と呼びます
Google、Facebook、Yahooら巨大ITの本質は広告代理店である
正しい眼鏡をかけろ(スティファニー・ケルトンのMMT論)
国際決済銀行(BIS)の主要議題となった暗号資産
ニクソンショック72年、プラザ合意85年そしてMMTだ!
でたらめのソフトバンクがあたえる日経平均への影響
バレれば開き直るのが上級国民なのでしょうかね


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とどのつまり、物理学は”関係性”でしかない。(二元論は時代遅れ) 
Monday, December 6, 2021, 08:49 AM


古代アリストテレスから世の中は物質と精神(霊魂)のみで形作られていると考えられていました。

物質と見えないものがあるから、善と悪、天と地、光と闇、神と人・・・すべてはきっちり二分できるという考えです。

これは近代哲学にまでずっと引き継がれています。いわゆるデカンショあたりまでは。

そして近代人(modernman)の基本思考でもあり、それはいまでも欧米の主要な考えかた。

二元論の最たる事は今のCO2悪玉論(温暖化原因説)



行き着く先は排出する発電所が悪い、石油・石炭が悪い、経済活動が悪い・・・そして人間の生活が悪いとなる。

地球温暖化の要因は人間が悪いコトするからとなる。

地球温暖化問題の次は、牛豚鳥を食べるな!という贖罪問題が出てくるでしょう。現実にベジタリアンやビーガンは社会変革運動として大きなムーブメントになりつつある。知らんけど

自分はそれでいいと思ってます。100年後の世界がどうなっているかなんて知った事じゃない。

でも量子力学が哲学として必須教養となると世の中が変わる



なぜなら量子力学は二元論(dualism)の否定だからです。

何もない空間(真空)が存在すると発見したのがパスカルです。いまでは当たり前ですが、この実験は科学者たちに大きな衝撃を与えました。
神は無を嫌うと考えられてきたからです。

ところが1900年代から急速に原子構造の研究が進み、また電磁気学が生まれると、無であるはずの空間にも電気や磁力、引力の存在が前提となります。これもいまでは当たり前な考えですよね。

真空だろうが宇宙空間だろうが光は進むし、電波で交信できる。

こうやって現代科学は二元論をガッツンガッツンと崩していったのです。

結局は物質を構成する原子の内部はなんだと突き詰めると、何もない空間に行き着いてしまいます。

電子を含め、素粒子は存在するという確率でしかない。質量が極めて小さいからほぼ光速で飛んでいるということだけは判る。

いまのところは、光速で飛び回る揺れる空間が素粒子の姿とされています。

だから逆に我々人間にとって、身体と魂とわけて考えられていましたが、

突き詰めると人間という物質も無の空間に過ぎない

のです。

宇宙空間の塵埃どころか、何にもないんです。すべては空間と空間の関係性が固まってできているだけ。

『命は貴い』『命を大切に』というお題目ばかり唱える”いのち教”というような人がいますが、じゃあ命ってなんだよと言えば

命だって関係性のひとつに過ぎない



と言えます。国籍、所属、親と子、性別などなどそれらの関係性の塊でしかない。現代物理学ではね。

森羅万象はすべて関係性の代物なんです。

検索キーワード:現代物理:

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天文学はかつては「星学」と言われていたのです
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検索キーワード:素粒子:

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肉体が消えてもその気概(思考)は子孫に伝わるという新説
数学は<発見>されたのか?<発明>されたのか?問題


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なぜSNSを年配者は好まないのか 
Monday, December 6, 2021, 07:30 AM

書評で「インターネットは言葉をどう変えたか」という本が紹介されていました。

カナダの言語学者は第三の言語「打ちことば」という概念があると提唱しました。

短文でニュアンスを伝えようという工夫が独特の絵文字を発明させたことに異論はありません。

コミュニケーション手段としてのネットが新しい言葉を誕生させたということ。

とくにスマホしか入力手段を持たない(知らない)若年層は、独特な言い回しや略語を多用して暗号のような短文でやりとりしています。

たとえば了解という意味の「りょ」「り」という一文字ですます。

ですますを省略して、体言止めです。たとえば「今日つぎ渋谷」とか「電車止まる笑」てな文

発信者は自分本位で意思疎通ができているという勘違い



これがスマホしか使えないいい大人、中年でも気どって使うことが多い。いかにも俺はスマホに精通しているんだぜと言わんばかりです。

・・・かっこ悪いなあ

年明けには「あけおめ」だけのSMSが大量にやりとりされますが、最近は4文字も面倒だからスタンプだけなんだとか。

理解できない文章を送ってくる人が周りに何人かいます。

何を意図しているのか判らず、結局何度もメールのやりとりをしてこちらがなんとなく理解できるということが多い。

やっぱりIT産業にお勤めの方でした。LINEやWhatsUPとTwitterでの会話が日常の人たち。

問題はコミュニケーションではなく一方的な自己満足文



ようするにSNSで駄文を書き散らして、それを読み手が解釈しろという姿勢です。

それが新たなスマホ世代のコミュニケーション手段であると信じて疑わない。

誰もお前のことや心情なんて興味ないよ



もっと簡潔に客観的な文を送ってくれと、”書きことば”と”はなしことば”しか知らない世代はSNSを嫌うのです。

一方ソーシャルネットワークサービス(Social Networking Service)しか使えない世代は、上の世代と意思疎通ができないと嘆く。

SNSの繋がりだけで良いという人たちとのコミュニケーションはどうしたらいいでしょうかね。

会社や仕事で部下との関係性に悩むオジサン世代には同類として同情します。
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民藝100周年展を観てきました 
Wednesday, December 1, 2021, 09:21 AM
来年2月13日まで日本近代美術館で開催されている民藝展を観てきました。
平日でも結構にぎわっていました。

1時間半も観れば十分だと思ってましたが、一通り眺めるだけでも2時間。さらに常設展示されている階上の明治以降の国内美術品(一部セザンヌやロダンがある)をさっと眺めるだけで合計4時間滞在したことになります。

座る場所が感染対策で少ないので、たちっぱなしで疲れました。

民藝の展示といっても、単に蒐集物を展示した物ではなく、近代の目を通して過去の手工芸品を見つめ直そうという活動の歴史です。

千葉の我孫子で始まった白樺派という文藝活動が、大正末期で鉄道網が完成したことにより地方の文化紹介という色合いが強くなりました。いってみればジャーナリズム活動の延長であったわけです。

着物に草履下駄が一般的な頃に革靴にスーツ姿で古美術・骨董を探し求める団体は相当奇特な目で見られたようです。

日本国内だけではなく、朝鮮の李朝時代の陶磁器や什器、台湾の先住民族の衣装などの紹介と保存を働きかけていた。

柳らが興した運動は、地場産品の見直しのきっかけや農家の副業の奨励策となります。また日常の雑器や下手物といわれる陶器も国内外の骨董愛好家が目を向けるきっかけとなりました。

時代が大正から昭和にかかる時期ですから、和洋折衷の生活様式とともに人々に影響を与えた。
高島屋での民藝による即売会は中流・上流層に人気が高かったようです。
西洋に追いつけというスノッブ(snob)な時代に合致したのです。

ちょうどイギリスの過程で使われていたスリップウェアというオーブンで焼いてもいい頑丈で素朴な皿が創立者であるバーナード・リーチで紹介されると、同じものを日本でも目指します。
逆にアジア的な竹工芸で椅子をつくったりと活動はデザインハウスです。

民藝が目指したことはSDGsな社会と生活だったのだろう



繭玉のくず糸を編んだネクタイや、ボロ布を裂いて編んだ敷物、藁製品・・・すごく魅力的です

柳宗悦(やなぎそうえつ1889-1961)の息子は柳宗理(やなぎそうり1915-2011)。陶芸家というよりも工業デザイナーの先駆けです。

太平洋戦争時には文化国家であるという対外宣伝の役割をさせられいますが、この紹介映画やグラフ誌は戦後に海外で評価を得ます。宗悦と宗理はアジア美術の紹介者として評価が高かったのです。(バーナード・リーチの尽力でもありますが)

心満たされる生活ってなんだろうな



居心地良さはモノに感謝しながらの生活スタイルなんじゃないかなと思いました。

安売りのやかんではなく、鉄瓶で淹れたコーヒーを飲みたくなりました。

これの見逃しても、10年毎にどっかで展覧会はあります。それぐらい人気のイベントなんです。

過去ログ:
民藝は民衆的工芸品であって美術品ではないという柳宗悦の主張

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口パクが堂々と流れる特番歌番組 
Monday, November 29, 2021, 10:44 AM
デビュー40周年を記念して歌手の歌番組がありました。
じっくり聞きたいと録画しておきました。

スタジオで過去のヒット曲がメドレーで演奏され、最後に新曲が披露されました。

すごい違和感

二十歳の曲を40年後に歌えば、音程が同じであっても年齢相応に息継ぎやビブラートがずれるはず

ところが全く一緒なんですよね、ラジオで繰り返しレコード音源が流れており、聞き慣れているから良く判る。

メドレーでテンポも生演奏で同じことなんてあるのだろうか。

曲調が違う過去のヒット曲をメドレーで繋げて、微妙なアレンジを瞬時に切替える事なんてできるのだろうか。
(よく聴くとエコーやイコライザー補正が曲それぞれで違っている)

一応生演奏を収録して、それに他音源をかぶせているのでしょう。

演奏は生だとしても歌声だけはレコード音源ということもレコード会社の販促番組であれば可能です。

いかにも生歌を歌っているかのように演じている、まあその技術がすごいし、いつまでもレコード発売当時の声色を期待されているのって可哀想だなあと思いました。逆に歌手の厚顔にも驚きます。

検索キーワード:SONGS:

軍事力がなければ平和というプロパガンダを流すNHK
内田裕也と樹木希林という過激左翼の夫婦
NHKとレコード会社が手を結ぶ販促番組「SONGS」は民報でやれ!
我々は音楽で潜在的にキリスト教の洗脳を受けているのです
NHK「SONGS」のひどさ (スタジオライブのように見せて口パク)
やしきたかじんもウルフルズも京風弁です
テレビ番組のリクエスト名曲選に名曲無し
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みずほ銀行トラブルの元凶にされているITベンダー 
Saturday, November 27, 2021, 01:10 PM


新聞記事は本当に表面的で、全くシステム開発を知らない人が書いたのだなあと感じます。

要するに、みずほ銀行はIBM、日立製作所、富士通、NTTデータと4社によるマルチベンダー方式という特殊な委託形態であったという点。

これは合併銀行の融資先を考慮した結果で、それは止む得ないことです。

でも、この記事は「船頭多くして船山に上る」ような批判的な書き方です。その弊害の結果は現経営陣らの認識の甘さだということ。

シングルベンダーであれマルチであれ結果は同じです


シングルベンダーだったから開発に成功した・・・などという実例は皆無ですから(笑)

日本の巨大システム開発、特に銀行のコンピュータシステムなんてどこも成功した事例などないと断言できます。

嘘だ!というのであれば、そのような仕事をしている人に直接訊いてみてください。

たぶん「稼動はいちおうできたけど、なんとかツギハギを当てながら動かしている状態」と答えるでしょう。

自分も経験者ですが、過去一度も完璧で満足行くシステムが完成したなどという話は聞いたことがありません。

カットオーバー(稼動する予定の日)が近づくほど、操作手順は煩雑となって、中身は複雑になり、開発現場は阿鼻叫喚な修羅場へとなっていく。

例えば、平社員の書類は係長→課長→部長で決済されるという業務フローがあったとします。
でも、実際はそんなシンプルにはならない。
部下のいない課長や部長という肩書きの人もなぜか日本の人事ではいるし、承認の権限範囲は企業や組織でバラバラ。つまり責任者は誰なのかを組織図から再定義しなけりゃならない。

請負っているコンピュータ屋さんが、明日から組織をコンピュータ処理に合わせますと言えるわけがない。
結局、発注主のご都合で当初の計画がとことん覆っていく。

工場で生産されているプレハブ住宅を建てるつもりが、せっかく家を建てるのだからと大工を集めてすべて特注材の注文住宅を造るようなもの。
ユニットバスを据え付ける予定が、たくさん来客が来るかもしれないからと大浴場にしてみたり、それならサウナも欲しいね・・・なんてことが冗談抜きで実状なんです。

維持費のかかるボイラー設備(つまり旧来の汎用機のシステム)を撤去して、家庭用の湯沸かし器(一般的なパソコンサーバー)に置き換えることで大幅なコスト削減と低価格化が実現できるはずだったのに、みずほの場合は各所に無理がたたって壊れてしまったということ。

ITベンダーの責任がないわけでもないのですが、無理を通すことが発注者の権利かのように思っている日本企業の経営者が悪いんです。

一般企業の経営陣にコンピュータシステムによって仕事のフローを改善する意欲がないということ。

大手ITベンダーといっても、内実はハードを売って、あとはご用聞きを常駐させて、メンテナンスで細く長く稼ごうというせこい商売だからです。経営にまでタッチできるほど日本のITベンダーは信頼されてませんし、経営コンサルティングをできるような人材はITベンダーには皆無。

私がこの記事に思うことはただ一つ

巨大システムはバベルの塔か完成しないサクラダ・ファミリア



権限や権力が複雑に絡み合って一本化したシンプルな構造にはならない。

だから銀行を含め、日本の大企業と行政システムはず〜〜〜とこの先ず〜〜〜〜っと良くなりませんw

この新聞記事はみずほ銀行の経営陣が刷新されれば問題が解決するかのように書いてありますが、そんなのは記者の妄想です。

とある超優良の歴史ある大企業の会長が「おまえらは詐欺商売や!」ととあるシステム開発企業の幹部たちを面罵している場面に遭遇しました。そんな過激な発言でハラハラ傍観していると、全員押し黙って「その通りでございます!」と平身低頭してました。

確かに日本のシステム開発企業は口八丁の口入れ屋程度の存在です


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デカルトとカントは偉い人・・・それぐらいの理解です 
Saturday, November 27, 2021, 09:59 AM
デカルト、カント、ショーペンハウエル、ご存じ3大哲学者です。

 デカンショデカンショで半年暮らすヨイヨイ♪と旧制高校でデカンショ節として唄われたので、ある年齢以上ではお馴染みです。高校時代に担任のお爺さん先生が唄ってくれたことを思い出します。

さてこんなに有名なのに、さてどれだけの人が理解しているのでしょう。
自分もざっくりした理解しかありません。

  過去ログ:文化の日だから哲学者を格付けしてみた

簡単に自分が説明してみます。

ギリシャ哲学からある、世界は物質と精神(意志)であるという『二元論』説をデカルト(1596-1650)、カント(1724-1804)、ショーペンハウエル(1788-1860)らが発展させました。

これが宗教から科学が派生するきっかけとなります。

それまでの神の創造(人間が到達できない真理)を基礎としたスコラ哲学(神学:幾何学が主体)から、人智を越えた真理という定義できないものを排除したのです。

思想へ大きな影響を与え、宗教改革運動やフランス革命などの近代文明への脱皮の契機となりました。

デカルトは数学(物理学)のきっかけをつくり、パスカル(1623-1662)が数学の基礎を築きました。

めでたしめでたし・・・

んじゃギリシャ哲学での二元論をデカルト、カント、ショーペンハウエルらはどのように解釈したのでしょうか。

彼らはアリストテレス(BC384-322)の形而上学(メタフィジカ:metaphisika)の系統なのです。

形而上(けいじじょう)とは自然学(フィジカ)の基礎(メタ)という意味です。

昔習ったときには、つまるところ「その物の本質とは?」という問をするだけの学問?というぐらいの理解です。

そんなことに大仰で難解な名前をつけた人に怒りを覚えます。

しかし、数学や物理を深から理解するにはデカルトを避けて通ることはできません。

物理学者の大栗博司の「探求する精神」幻冬舎新書(2021/7)を読むと、高校時代に読んだデカルトの方法序説に感銘し、物理学者を志したそうです。

検索キーワード:大栗博司:
ビジネスホテルで読書三昧中
理論物理学者は引く手あまたで八面六臂の大活躍
ノーベル物理学賞をペンローズは受賞していなかったのか・・・
物理は理系ではなく文系(神学)学問である
ゴールデンウィーク中の自主課題図書です


「方法序説」は100ページ程度の薄い本で岩波文庫にあります。

自分の身体を含む自然界の事象を我々はどう捉えるべきかということがつづられているだけです。

当たり前すぎる冗長な内容で、全く頭に入りません



物質と精神は全くの別で、物質世界は機械的な法則に従っている。(例:惑星の運動や大砲の弾の軌道)

それじゃあ半導体と金属の塊のコンピュータAIが発達していくと心を持つのか?という命題にぶちあたります。

「願えば叶う、祈れば成就する」は大ウソ!・・・なのか?



願いと祈りを否定してしまえば、それは人間といえるかという問題に帰着してしまうのです。宗教心の否定です。

結局、考えが堂々巡りをして、哲学者のいう精神ってなんだと日本語訳の本では疑問符だらけになってしまうのです。

つまり戦前の旧制高校(現在の大学初等に相当)の学生たちが、デカルトらが示唆した「科学的思考」に困惑していたことと同様、未だに私も理解が及ばないことなのです。

そんなことを予想していたかのように、丸善からデカルトの方法序説の新訳の案内がメールで届きました。参った!


過去ログ:実在とは、実証とは、言語とは・・・現代数学者の功績を読む
理論物理学者は引く手あまたで八面六臂の大活躍
演繹法、帰納法、形而上学は頭を使うための基礎素養である
「ニーチェに学ぶ」を読む
350年前のニュートンの著作「光学」を読む
近代の哲学者ニーチェと古代の哲学者アリストテレス
近代文明とは原始宗教「天体原理主義」から「数学原理主義」の転換であり、これからは「特徴ベクトル原理主義」へ
清水富美加を笑う資格は誰もない。「物理学者が解き明かす 思考の整理法」


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過去の投稿に検索をかけてみた 
Wednesday, November 24, 2021, 08:55 AM
検索キーワード:ホルミシス:

10年も経てば普通の工事現場だぜ・・・
日本語を滅ぼす元凶は誰だ!?それは文科省です
放射線観測網なんてIoTですぐに構築できるでしょ?
ストレスが癌となる
プルトニウムを注射された人々はかえって長生きした
異端の医師・川嶋朗(かわしまあきら)を聴きに行く
推薦図書:知って安心する放射能と健康の話(服部禎男+川嶋朗)ヒカルランド
ホルミシスグッズで糖尿病から復活した男のblog
鋼鉄もいつかは壊れる(東武鉄道脱線に思う)
医療現場の常識「緩和照射」(放射線は症状を和らげ、生活の質が改善される)
国交省を頂点とするピラミッド型悪慣行業界

検索キーワード:治癒:

巷にはびこる『3た論法』は遙か古代より最強で最悪な論法であるのだ
心から中村哲氏の死を悼む
「僕は偽薬を売ることにした」なかなか秀逸なタイトルだ
増感放射線療法コータック(Kortuc)とはなんだ
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癌治療の「第4の治療法」が今後の本命となった
ロッテ井上晴哉選手、一軍復帰で満塁弾
放射線の治癒効果をまったく知らない専門医たち
乳ガン(と卵巣癌)といっても自然治癒するタイプもある
注目の投手はやっぱり西武の菊池雄星選手です
プルトニウムを注射された人々はかえって長生きした

検索キーワード:被爆:

10年以上も医療産業用放射能を製造していなかったのか!
10年も経てば普通の工事現場だぜ・・・
被爆線量計測ガラスバッチを配るのは大賛成です
国内の医療工業用放射能物質を全部あつめても何にもなりませんが・・・
毎時0.23マイクロシーベルトなんて蚊が止まる以下だぜ・・・orz
千葉がチバニアンなら平成時代の我々はヘラニアンだw
異端の医師・川嶋朗(かわしまあきら)を聴きに行く
エルンスト・マッハ実証主義を貫く姿勢こそ真の科学者なのですが記事がよくない
原発大艦巨砲時代の終焉(アメリカに梯子をハズされた外務省)
毎日新聞の戦後の核開発史の連載はとても興味深いです
低放射線で癌や奇形になるの?「ない」のだけどもとりあえず「わからない」にしておく

検索キーワード:寿命:

10年以上も医療産業用放射能を製造していなかったのか!
猫が30歳まで生きる日 AIMで腎臓の老化を防ぐ
お医者さんという職業には理学的アプローチと工学的アプローチの二通りがある
スポーツはもっと積極的に二刀流をめざすべきだろう
保険会社って本社は何やっているの?
「生と死を分ける数学」、”率”に騙されてはいけない
ラジウムの微量放射線が効くのは活性酸素を除去するから
裏切り続けたブランドは一度滅びるしかない
白米は健康に悪い/白米は健康によい どちらが正しい?
ビタミンCとナイアシンの摂取で花粉症から貧血、神経痛、さらにはうつ病までも治る!

検索キーワード:原子核:

原子内部の”弱い力”を発見したワインバーグ博士
エネルギーはなぜ質量×光速の二乗なのか
要旨がはっきりした文章の見本例
SFファン大絶賛の「三体」を読んでみた
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物理学者が解き明かす重大事件の真相 下條竜夫 ビジネス社

検索キーワード:電磁波:

ビジネスホテルで読書三昧中
エネルギーはなぜ質量×光速の二乗なのか
間葉系幹細胞による再生治療が目白押し
日本語を滅ぼす元凶は誰だ!?それは文科省です
反物質は地球上でもすでに存在していた
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エルンスト・マッハの実証主義はかつて高校物理で必修だった
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検索キーワード:放射能:

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検索キーワード:核融合:

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北朝鮮の水爆は京都大学型水爆と呼ばれているのかもね
水爆と言えばビキニ諸島、そして第五福竜丸(朝日の場合はこうなる)
物理学者が解き明かす重大事件の真相 下條竜夫 ビジネス社
鉄が地球上で一番多い元素である、その理由
数学者とどう接したらいいのかわかりません
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検索キーワード:原発:

脱原発を進めるドイツは通貨高で耐えるが、一方日本は円安で凍え死ぬ
新型原子炉なら発電と水素製造が一緒にできる
アンモニアって燃えるんだ
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脱炭素社会の着地点は「小型原子炉による電力供給系の最適化」でしょう
10年も経てば普通の工事現場だぜ・・・
脱炭素をめざすなら新型原発こそが切り札だ
科学的な思考ができない人たちの「はやぶさ2」熱狂の違和感
要旨がはっきりした文章の見本例
アメリカでは既にメルトダウンしない新型原子炉が実用化寸前です
裁判官という、この思い上がった人格こそ糾弾されるべきだ

検索キーワード:若返り:

まったく話題にならない衆議院定数500→465席
ラジウムの微量放射線が効くのは活性酸素を除去するから
ビタミンCとナイアシンの摂取で花粉症から貧血、神経痛、さらにはうつ病までも治る!
ウィルス性疾病の特効薬はビタミンCである
『空腹こそ最強のクスリ』と『月曜断食』
増感放射線療法コータック(Kortuc)とはなんだ
病気が増える原因(抗菌剤が引き起こす社会問題)
砂糖の無自覚な大量摂取にご用心
アトピーで処方される保湿剤ヒルドイドで肌が若返る
食習慣への無知が引き起こす健康格差(工業食品が寿命を縮める)
糖質制限の落とし穴とジュースやアイスの甘味料、果糖の怖さ

検索キーワード:アポトーシス:

ラジウムの微量放射線が効くのは活性酸素を除去するから
アミロイドβが悪いのではなく、アミロイドβオリゴマーの毒が認知症の原因
免疫治療の国内初の承認薬 ニボルマブ (メモ)
千島喜久男博士の説が「オートファジー説」という名で復活!(細胞は血液に戻るのである)
NHKスペシャル「終りなき被曝との闘い」(メモ)
脱毛や皮膚が剥ける:最新抗ガン剤の主な副作用はアポトーシス
有害物質による「汚染」と放射能の「汚染」はまったく違う。
4/8 8時 浅草での空間線量は17Bq/m^3
NHKスペシャル「立花隆 思索ドキュメント がん 生と死の謎に挑む」
【医療】重症のがん患者の化学療法に問題。 英国[11/26]

検索キーワード:ラジウム:

ラヂウムブレスレットはどちらの手首に着ければいいのか?
ラヂウムブレスレットの12mm玉の使い方
日本では戦時中にウランは国内で採掘されていないことになっております
八幡平で温泉三昧をする
「赤外線を当てれば癌が消滅する」はオカルト治療ではありません
ビックサイトの健康博覧会にいってみた
ラジウムの微量放射線が効くのは活性酸素を除去するから
「ラジウム鉱石の浮島」のプロトタイプ
今日は満月なので大谷翔平選手の復活の願掛けをします
コロナ退散祈願!勝手に100g増量中!ずっしりこの重量感!
秋田県鹿角(かづの)のひとり旅

検索キーワード:温泉:

日本では戦時中にウランは国内で採掘されていないことになっております
八幡平で温泉三昧をする
「赤外線を当てれば癌が消滅する」はオカルト治療ではありません
欧米の富裕層から始まるアンチグローバル(アンチアジア)主義
群馬を旅する
10年も経てば普通の工事現場だぜ・・・
「個人の感想です」ですべて許されるか
Googleのみが支配するスマホ市場(iOSとAndoroidは同じものだった)
軍事力がなければ平和というプロパガンダを流すNHK
沢木耕太郎を読みたい!東北新幹線の社内誌エッセイ
国産天然ガスを利用する発電会社から電気を買いたい

検索キーワード:健康:

『起承転結』形式は難易度が高く、読みづらいだけ
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歴史に照らせばコロナ流行はほとんど終盤段階なのだ
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ビックサイトの健康博覧会にいってみた
滝業ができる寺(メモ)
コロナで死ぬのはネアンデルタール人

検索キーワード:免疫力:

ビタミンCとナイアシンの摂取で花粉症から貧血、神経痛、さらにはうつ病までも治る!
ウィルス性疾病の特効薬はビタミンCである
増感放射線療法コータック(Kortuc)とはなんだ
放射線の治癒効果をまったく知らない専門医たち
「浅草ロック座の母」と「孤独とセックス」
お袋からの電話は「駆け込みドクター」観た?とのこと
食事制限で用いられるカロリー(Cal)ってなんだ!?とんでもない単位だった
ガンはウィルスによって引き起こされる(喉頭ガンの原因はHPV?)
ラジウムで錆びた体を若返らせる!? |達人に訊け 中日新聞
「健康的でありたいための常識」こそ余生を劣悪にする
遺伝子治療に脚光再び

検索キーワード:原子力:

新型原子炉なら発電と水素製造が一緒にできる
日本では戦時中にウランは国内で採掘されていないことになっております
10年以上も医療産業用放射能を製造していなかったのか!
脱炭素社会の着地点は「小型原子炉による電力供給系の最適化」でしょう
脱炭素をめざすなら新型原発こそが切り札だ
要旨がはっきりした文章の見本例
アメリカでは既にメルトダウンしない新型原子炉が実用化寸前です
国産天然ガスを利用する発電会社から電気を買いたい
巨大公益企業の不祥事の罪を問わない霞ヶ関、株主
まっとうな医師ほど評価が低いのはなぜか?
どうしたら放射性物質アメシウムを入手できるのか?簡単でした。

検索キーワード:核分裂:

日本では戦時中にウランは国内で採掘されていないことになっております
アメリカでは既にメルトダウンしない新型原子炉が実用化寸前です
地球で生命はどこから生まれたのか?
福島の河川ではベクレルは検出限界近辺ですよ
昔も今も原子力は斜陽(日陰)産業なんでした
スマホをかざして読む新形態の書籍(仮想現実と出版物の融合の好例)
北朝鮮の水爆は京都大学型水爆と呼ばれているのかもね
水爆と言えばビキニ諸島、そして第五福竜丸(朝日の場合はこうなる)
中国の方が上手だな(欧州での原発事業拡大に本腰の中国)
SPEEDIという汚染予測システムの元は原爆シミュレーションです
数学者とどう接したらいいのかわかりません

検索キーワード:宇宙:

時間はどこから来て、なぜ流れるのか?
ビジネスホテルで読書三昧中
原子内部の”弱い力”を発見したワインバーグ博士
円周率はなんで終わりがないの?(チコちゃんに叱られる)
脱炭素社会の着地点は「小型原子炉による電力供給系の最適化」でしょう
エネルギーはなぜ質量×光速の二乗なのか
実在とは、実証とは、言語とは・・・現代数学者の功績を読む
反物質があるなら反空間(マイナス宇宙)だってあるんだろう
シン・エヴァンゲリオンは最先端のスピリチュアリズムである
数学世界の俯瞰図をほんとうは最後にお見せしたかった
12月1日 NHK教育 「先人たちの底力 知恵泉」天才数学者・関孝和

検索キーワード:バドガシュタイン:

珍しい在庫品がでてきました(ハイルシュトーレン・ストーン)
天然ラジウム鉱石の在庫は残りわずかです
毎時1ミリシーベルトまでは健康被害などない
六城ラヂウムのやかんの中身は
副島隆彦学問道場定例講演会から帰ってきました
壁全面にセラミックボールを貼り付けてみた
身体をリセット、そのための空間を造りました。
クリスマスの嬉しい便り (胆嚢ポリープが消えた!)
人の感覚はまちまちなり
ご自分で計測される際には、まず説明書をよく読んでください。
ハイパワー鉱石で夏を乗りきろう


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プロテスタント狂信的信者(原理主義)となった内村鑑三 
Monday, November 22, 2021, 11:40 AM
明治の文学はどれもそれまでの価値観の転換への不安と困惑、新たな日本人像の模索が基になっている。

さらにどれもハッピーエンドではないんです。時代が混沌としているからそりゃそうです。

内村鑑三(1861-1930)の『代表的日本人』『余は如何にして基督信徒となりし乎』は読んだことがあります。

とくにアメリカ留学の半生である『余は如何にして基督信徒となりし乎』は渡ったアメリカがそれほど夢の大陸でもなかったという大きな失望です。貧乏なクエーカー教徒からも邪険にされ、差別と貧困でほうほうの体で帰国した挫折の記録です。

北海道バンドで学友の誘いでアメリカンプロテスタント教徒となり、希望に満ちて渡米した内村青年は土着化していたアメリカのキリスト教の光と影を体験するのです。それは繁栄しつつある巨大国家の面、逆に質素倹約に徹する宗教を規範とした農民の生活との格差社会。

結局、内村はよそ者として受け入れられなかったのですが、逆にアメリカで体験した劣等感から日本人の宗教規範について深く考えるきっかけとなった。

当時の日本は廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で寺は打ち壊され坊主は嫌われた。葬式仏教と揶揄されつつも徳川幕府は戸籍の管理を寺に任せて庇護していたからです。つまり幕府(奉行)の出先機関の役を担っていたわけです。

そのちょうど宗教的な規範が空白となっていた明治において、内村鑑三はアメリカで体現したプロテスタントを新たな日本の規範にしようとしたのです。

プロテスタントはカトリックと比べて、反権力・反権威で、自助努力を重んじる。その努力とは何かというと、イエス・キリストへの信奉だけあり、願うことだけ。

カトリック的な権威や格式、儀式といったものにはことごとく反対です。

もちろん教会という建物も、神父という役職もナシ。あくまでもキリストの生涯である聖書だけが唯一のものという考え方。

内村鑑三は牧師(いわゆる先生役)もいらないという過激さです。願うのはキリストの再臨だけ。

儒教思考からキリスト教的な思考への変革を聴衆らに求め、この思想運動が広がっていくことを熱弁した。

内村の熱は明治の知識層に響いたのです。でも肝心の国内キリスト教団からは異端扱いであり無視されていました。(いまもそう)

内村は組織さえも攻撃対象としていたので、内村の運動は尻すぼみで終わってしまいました。

エキセントリック(偏見)でありパラノイア(偏執)な内村の気質に、応援の知識人たちが離れていったからです。

社会主義運動を支持していたかと思うと、その背景に宗教的なものが見えないと一転反対の立場になりました。

一番弟子さえも娘の死をきっかけに離反していきます。

過去ログ:「人間内村鑑三の探求 聖と俗の狂気の間で」畔上道雄(あぜがみみちお)著 昭和52年(1977)

記事にあるように、内村鑑三は明治中ごろの留学から帰国すると、日本に対する根源的批判者となります。

戦前までの『アウトサイダーのもっとも典型』が内村鑑三



混沌とする日本の社会情勢の中で発狂状態であった内村鑑三は同属化を一切拒否し、明治大正の知識人たちに爪痕だけは残して賞賛されることもなく発狂者扱いで死んだ。

皮肉なことに、世界は内村が示した超克(困難に打ち克つこと)の道は、日本以外ではそれに沿っているのです。
タリバンのアフガニスタン、周近平の中国共産党なんかがその典型です。

検索キーワード:内村鑑三:

宗主国の思想・文化はキラキラ輝いて見える
フランスの大学入学制度は移民への”過剰な平等主義”で絶賛崩壊中!
カトリックとプロテスタント、どちらが原理主義(またはカルト)に陥りやすいでしょうか?
日本のユニテリアン(覚醒日本人) 徳富蘇峰(とくとみそほう)
我々は音楽で潜在的にキリスト教の洗脳を受けているのです
プロテスタントが社会主義思想を広めた(「人間内村鑑三の探求」畔上道雄著)
幕末・明治のゲーテッド・コミュニティー (麻布・高輪・三田)
結局、新島襄は日本のキリスト教徒らに影響を及ぼしたのか?


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脱原発を進めるドイツは通貨高で耐えるが、一方日本は円安で凍え死ぬ 
Sunday, November 21, 2021, 08:08 PM
左派メルケル政権のドイツは一気に原発廃止をしています。んでもってドイツって国は大半が緯度で言えば北海道よりも高緯度なので、冬はめちゃくちゃ寒い。夏はぜんぜん陽が沈まないし。

そんな気候の国で大事なベース電源である原発を、メルケルの一言で「はい、廃止!」としたことは、どんな結果になったかというと・・・
電気料金は跳ね上がり、ガスやガソリンも高いんです。

日本円で換算すると、ガソリンはリッター230円ぐらいです。
ヨーロッパではディーゼル燃料(軽油)もガソリンと値段はほとんどかわらない。

アメリカは1ガロン(3.3リッター)60円ぐらい。つまりリッター20円ってな感覚でした。
でも産油国でもあるアメリカも今は1ガロン90円にまでなって国民に不満が高まっているというニュースがありました。

まだ円高のときにドイツに行けば、ガソリン代は日本での感覚と変わらないなと思います。
でもユーロに対し円が安い今では日本と比較しても、ものすごく高く感じます。
(旅行するとイギリスはヨーロッパより更に物価が高く感じられるそうです)

それじゃあ何でヨーロッパ、とくにドイツ人は不満ではないのか?

もちろん不満に思っている人たちも多いんですが、ガソリンや燃料が高いことに多くの人は仕方がないと思っている。

それはただひとつ、通貨(ユーロ)が強いから



もしユーロ安となればドイツどころかEU全体で政府への怒りが爆発しますよ。

日本人は同調意識が強いと言われますが、ドイツ人だって社会主義的な気質が良くも悪くも強い国民性。

不満が高まれば政権が一気に逆転するのは歴史の必然

でも電気はフランスの原発に、ガスはロシアに握られているので、原発の廃炉を進めた現在ではもうどうしようもないところにまで来ています。

ドイツの唯一の進路はユーロ高を保つしかない



原発を廃止したら、エネルギーは隣国頼み、それにはEU域外への輸出で通貨を維持するしか無く、輸出産業だけが優遇されるというどっかの国のようになるということ。

内需もだめ、輸出もだめとなると、原油高で凍え死んでしまいます。



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巨大コンピュータシステムを知らぬ者が銀行の改善指導とは笑わせる 
Friday, November 19, 2021, 01:18 PM
ぜんぜん重要じゃない話

金融庁がみずほFGとみずほ銀行に連発したシステム障害に対する業務改善命令を出し、みずほFG社長とみずほ銀行頭取が辞任するというニュースがあります。

20年前(2002年)に第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行が合併してできたのがみずほ銀行ですが、当初から各行のシステム統合は困難が予想されていた。

各行で独自開発したものであって、運用も保守も、担当する会社もバラバラで、しかも当時の20年前でさえレガシーと言われるほど古いシステムを継ぎ接ぎしているような代物だったから。

ぜんぶご破算にしてあらたに作り直した方がいいと専門家は指摘していました。

銀行のコンピュータシステムってのはゼネコンと企業構造が似ていて、一旦ビルを建てたら常に電気や空調などの保守・改築が発生します。だから箱物を建てたあとも長く収益が得られる。

30年前、40年前に誰が書いたのか知らないこんがらがった処理を、当時生まれてもいない者がなんとか整合性をあわせて動かすというのが実体です。

最新のIT技術を得られるわけでもなく、ただただボロ服を繕うような作業に何千人も動員されているというのが銀行系システムを請負うSIerと呼ばれる大手のコンピュータ会社です。そこから幾重にも作業が丸投げされた下請の重層構造が拡がっています。

そこの社員はひと月いくら、一山いくらで取引されるドカタ扱いです。

どれだけ天才的なプログラミング能力あろうが、サービスですばらしいアイデアが閃こうが、先端技術に精通していようが関係ない。目の前のツギハギだらけのこんがらがったプログラムをとにかく繕って、しばらく使えるようにすることが求められます。

銀行経営者や銀行員からすれば、コンピュータシステムはビルの設備と同じで、それに携わる者は警備員かビルメンテナンス業者や電気工事業者程度に思っているのです。

もちろん金融庁の役人らも、コンピュータシステム屋(SIer)なんてドカタ同様に思っています。

もっともコンピュータシステム屋も金を吐き出させるために、横文字と専門用語で煙に巻いていかにも大仰な仕事かのようにみせかけて請求額を膨らませているのですから、どっちもどっち。

そこには日本の銀行システムを世界的な競争力をもたらそうとか、いままでの何十分の一のコストまで削減できるといった視点はない。

ただただ現状を維持して、ナントカペイに対応させるといった小手先の改造に明け暮れるだけ。

銀行経営者や受注したSIerは、遠くない未来に旧式のポンコツなシステムは破綻することがわかっているのですが、臭い物には蓋で20年30年が経ってしまったわけです。

古い因習にまみの銀行にご指導するのが、これまたコンピュータシステムとは縁遠い金融監督庁。あほくさ

政治主導で金融庁と経産省とおまけでデジタル庁が総力を挙げて、日本全体の金融プラットフォームを作り直すぐらいのことをしないと問題はいつまでもかわりませんね。

中国はさすがでアリババやテンセントの電子商取引を全部中国共産党が取り上げてしまいました。

個人の属性(attribute, property)を中国共産党が掌握することに大きく舵をきったことになります。

アメリカでも中国に倣い、GAFAの解体を推し進めて金と属性の流通はアメリカ政府が握る方向へ動いています。

日本の金融庁はあいかわらず問題の本質を全く理解していませんね。

銀行システムのトラブルは確かに銀行のトップの責任でもありますが、問題は刷新されずに残されてきた護送船団方式時代の遺物であるということなのです。

検索キーワード:銀行:

お金をもらうのに手数料を払うのはよく考えればおかしいだろ!
レガシー・システムの最たるものが都市銀行であり、財務省役人たちである
「情報」という教科で、その教科自体が無価値になるという皮肉
政府が政策として民間企業に介入する真の目的
いまさら『ハゲタカ』(真山仁著)を読んで感じたこと
MMT理論の行き先は現物資産の高騰という結果しか生まなかった
コンピュータ技術者の夢は『生命体の創造』である
日本で税金を徴収するのはインフレを抑制する目的でしかない
60倍の金利をあなたは信用できますか?
保険会社って本社は何やっているの?
株式市場のメインプレーヤーはSWFであること
国際決済銀行(BIS)の主要議題となった暗号資産
年金資金(GPIF)につづき堂々と郵貯に手を伸ばす政府・財務省
日本年金機構の125万件のデータ量はどれくらい? 約1.2ギガバイト
みずほ銀行の暴力団融資事件と警察庁データベース
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民藝は民衆的工芸品であって美術品ではないという柳宗悦の主張 
Sunday, November 14, 2021, 07:03 PM
先月から東京国立近代美術館で柳宗悦(やなぎそうえつ)の没後60年、民藝活動100年の特別展が行われています。


すごく気になっております。

民藝とは柳宗悦(1859-1961:宗教哲学者)が興した運動で、地方(特に東北)で培われていた前近代の手工芸品を後世に遺そうと1925年(大正14年)に始めました。

消えつつある手工業でつくられた日用品や実用品に美を見いだし、日本発のクラフトワーク(手工芸品)を見直そうという意義ある活動です。

しかし、地方地方で珍しくない日用品であった茶碗や甕を突然これはすばらしいと褒め称えても、賛同する人は当時はそう多くはなかった。

特に古美術に詳しい著名な陶芸家の北大路魯山人は柳を徹底的にこき下ろしたことは有名です。
(参考:愛知県共済のweb https://www.aichi-kyosai.or.jp/service/culture/internet/art/antique/antique_1/post_93.html)

要するに地方の工芸品に美術的価値を見いだすのは勝手だが、土塊の醤油指し程度の物(数銭程度)なのに、賛同者の浜田庄司の醤油指しは数十円(現在価値で70万円)の値札を平気で付ける。また民衆による美を称賛する一方で柳本人は華燭で贅沢な生活をしていると攻撃しています。

浄土真宗的な柳と禅宗的な魯山人は、生い立ちから違います。

柳の美は執着しないことで発散される美であり、それは宗教的境地であるとし、魯山人は古来(平安時代)から続く武士や貴族、僧侶らに継承されてきた日本人の美の探求であるのです。

自分としては、どちらも大差はないのですけどもね。視線が庶民目線か上流階級目線の違いぐらい。

とにかく柳宗悦のコレクションを観てみよう



ちょうど東大駒場の横にある日本民藝館(柳宗悦の旧宅)で『棟方志功と東北の民藝』の特別展が23日まで開催されていることを知ったので、まずそちらに行ってみました。


棟方志功の版画や画、書と柳が蒐集した東北地方の陶器や簑、背負子の背中当てが飾られています。

東北地方では陶器に適した土がないので、どれも肉厚でボテッとしたものばかり。

藁製品には生活する厳しさが伝わります。

そして青森出身の棟方志功は同志として柳と固い絆であったことがわかります。

(参考:https://www.timeout.jp/tokyo/ja/)

柳と棟方は無私こそ最上の美としたのです。棟方による宮沢賢治の「アメニモマケズ」の二部作は心打たれます。

東京の国立の近代の美術の館での展示は民藝の主旨に反する!のか?



実は東京国立近代美術館のパンフレットに書いてある文言です。

”近代美術館はその名称が標榜している如く、「近代」に主眼がおかれる。民藝館の方は、展示する品物に、別に「近代」を標榜しない。”
と柳が東京近代美術館の開館(1952年)の際に批判しています。

東京と地方、官と民、近代と前近代、美術と工芸とすべてが柳の主張の真逆だからです。

柳宗悦が生きていたら、批判先の国立近代美術館で開催されている民藝展をなんと言ったでしょうか。

日常に美を見いだす生活は、きっとSDGsです



大量生産・大量消費は美しくないことは間違いないです。というか今の日本人の生活はすべて美しくない。

柳宗悦の主張は100年経って世界潮流になっていくのでしょう。


旧宅は民藝館の正面です。月に二度公開されているそうです。裏が東大駒場キャンパスです。
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