新たな数学教育を目指すジャズピアニストのご尊顔 
Friday, October 15, 2021, 09:50 AM


読売新聞に中島さち子という方の写真入り記事が載っていました。
そういえば7年前に書評した著者であるとすぐにわかりました。

過去ログ:
数学的才能は思想のみならず芸術や音楽の基礎である
Friday, February 20, 2015, 01:51 PM

『人生を変える「数学」そして「音楽」 教科書には載っていない絶妙な関係』(中島さち子 講談社 2012)

一言で言えば芸術分野でも数学的素養は必要ですよという話を子供の興味にあわせた話です。

スポーツ選手も音楽的な訓練をトレーニングに取り入れているそうですし、大谷翔平選手の解説では打球角度やスイングスピードが画面で表示されています。

またオリンピック選手では徹底した科学分析がなされて、それがトレーニングに反映されています。

テレビで観ましたけど、何ワットの持久力で、何ニュートンの力を出すと言った解析結果がでていました。陸上競技は物理学そのものです。

水泳だってパンツの紐から水を掻く手首の角度までコンピュータでシミュレーションされています。

話を元に戻すと芸術分野でも感性ではなく、数学を含めた横断的な知識が必要だというのが著者の主張です。

多様な能力ある人はどんどん社会に役立って欲しいですよ。

そのためには社会が変わらなければならないし、その基である教育が変わらないといけませんね。

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時間はどこから来て、なぜ流れるのか? 
Friday, October 15, 2021, 08:50 AM
「時間はどこから来て、なぜ流れるのか?」 (吉田伸夫 講談社ブルーバックス 2020)

 現代物理学者ではなく科学哲学が専門の著者による時間の説明です。

前回紹介した同じブルーバックスの「時間とはなんだろう」(松浦壮 2017)に比べるとちょっと文体が堅苦しいので、ちょっと読み進めるのに骨が折れる。

前半までは相対性理論の説明なのですぐに意味は分かる。

たとえば地球上以外の空間(他の惑星やロケット)では時間の進み方は異なります。
往復10光年の距離を飛行して帰ってきた光速ロケットの時計は7年しか進んでいない。
なぜならばそれぞれの空間(地球とロケット)の時間は宇宙での速度が支配しているから。

そして時間はなぜ向きを持つのかという疑問に対して、エントロピー論での説明が続き、そもそもビッグバン(宇宙の始まり)からはエントロピーが増大する方向に向かうからだとされています。

エントロピーが増大するとはコーヒーにミルクを注ぐと拡がってゆくような状態変化です。
熱や水が高いところから低いところへ移っていってやがて均衡する物理現象が時間であるとのこと。

宇宙の誕生から生命の誕生まで物理現象として解説



さらに星の誕生から惑星が生まれ、元素ができ、水を媒介とする化学反応で生命が地球上に現れる。
これもビッグバンからのエントロピーで説明できるとしています。

物質の根本である原子は宇宙空間に拡がったビッグバンからの波動が場の共振により、素粒子となり凝縮して原子を形成していく。

植物や我々の生命活動は突き詰めれば太陽光なのですが、それでは太陽の元のエネルギーは何だったのかというと、ビッグバンのエネルギーです。

我々の銀河は138億年前のビッグバンで誕生したと推測されています。
地球は46億年前にできた。
35億年前に地球上で原始生命が誕生した。

原子一個にも質量×光の速度の二乗のエネルギーを持つことが知られています。
そのエネルギーさえもビッグバンで放射したエネルギーの残渣なのです。
放射能だってビッグバンのエネルギーの名残とも言えます。

古典物理の微分方程式道理とはならない現実世界



最後に現代物理学は”未来は方程式では決まらない”としています。ニュートンらによる古典物理学は現在の状況で未来が精確に予測できるはずという考えでしたが、原子レベルのスケールではそのようにはならない。(あくまでも確率しか求められない)

大砲の弾道は二次方程式で現すことができますが、100発撃っても100発が同じ弾道で同じ着弾をするわけではない。(着弾位置は確率でしか現すことしかできない)

これと同じで時空間においても”未来は決まっているのか?”という問の答えは微分方程式通りにはならないということ。

結果が同じになっても現代物理学では古典力学でいう最短最小経路を通らないことがわかっているからです。
出発地点(現在)が同じでも”揺らぎ”で経路はフラフラして到着点(未来)は決定されない。

未来決定論(運命論者)古典力学的な考えであり、は現代物理学では否定されているのです。

アインシュタインは量子力学を批判する際に「神さまはサイコロを振らない」と述べて不確定性を批判したとされています。

でもね、未来はいくらでも変わっちゃうのです。

時間とはその場(空間)でのその時の状態であって、決して流れているわけではないと吉田伸夫氏は解説しています。

例えると動画サイトYoutubeとフィルム映画のようなもの

コンピュータで再生される動画は過去の画像の差分を次々に表示しているのに対し、銀塩フィルム映画は1/60秒毎の静止画を連続して投影している。

つまり過去と現在は切り離されているのが銀塩フィルム映画です。

相対性理論での時間は、1秒後の時空、2秒後の時空といった具合に”現在”が積み重なったもの。

過去と現在と未来は現代物理学では区分できないのです。(同時に存在する場合もあると考えます)

マイナスの質量というものがあれば時間も逆向きになるからです。

何を言っているか自分でもわからなくなってきたのでここらへんで止めておきますw

最後に言いたいことは

このような現代物理学の本がこれからの哲学書なんですよ


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人間の操縦に代わる自動運転はまだ無理な理由 
Thursday, October 14, 2021, 07:43 PM
今年のイグ・ノーベル賞「動力学賞」で歩きスマホが通行の妨げになる理由を数値的に解明した


京都工芸繊維大学情報工学・人間科学系の村上久助教、東京大学先端科学技術研究センターのFeliciani・Claudio准教授、長岡技術科学大学大学院工学研究科情報・経営システム工学専攻の西山雄大講師、東京大学先端科学技術研究センター/大学院工学系研究科の西成活裕教授が受賞しました。(2021/09/14)


受賞の新聞記事を読んでとても有用な研究だと思いましたね。
あと受賞者の一人が西成活裕氏という名前をみて、ああ「渋滞学」のひとじゃねえかと思いました。
数学の入門書でも名前は知られているほどの有名人(と自分は思っている)悔しいことに同い年。

なぜ道路は渋滞するのか?はインターネットでも重要課題



自分は社会人の始まりはコンピューターでの仕事でしたから、プログラムから普及し始めたばかりの通信を必死に勉強しました。

とくにインターネットの通信(専門的にはTCP/IP通信と言います)、あとはデーターベース(まだYahooもGoogleも存在していない)は誰もが暗中模索で、教科書もなく教える側も教わる側もみんな20代30代だったんです。高価な外国製品の英文マニュアルを読解するだけでも大変でした。

よく例えられるのが、インターネットの通信回線は道路と一緒でいろんな行き先の車が走っているようなもの。
利用者が少ないときはビュンビュンと飛ばせるのですが、接続するコンピューターが増えると渋滞したりノロノロになってしまいます。

まさに自動車の道路と同じ現象がインターネット通信でも発生するのです。

理論値と実際の速度とは大きな乖離がある



100Mbit/sの通信回線でも現実はその半分以下、20Mbit/sぐらいしか出ないのです。
それはデータ(パケットという情報単位)が渋滞するから。

別にどの機器でも不具合が発生したわけでもないのに、あるしきい値を越えるとあっというまに渋滞しちゃうんです。連休や盆暮れの東名高速の渋滞ニュースを見るたびに(例のどこそこインターから渋滞何劼辰討笋帖法△△◆罹寫圈覆佞そう)』してるなあと感慨深くながめてます。

輻輳とはスムーズな流れでも、たった一台がちょっとだけ減速しただけで後が何十劼皹洞舛垢襪箸いΩ従檗
これが通信回線でもおこることがあり、だいたい原因はたった一つ(一台、1パケット)の遅延から始まります。

実社会での渋滞をずっと数値解析で研究してきたのが東京大学の西成活裕氏です。

現実社会では人間の判断でずっとスムーズに流れている



Youtoubeでベンツの最新式自動運転車を実際に高速道路で乗った動画がありました。
結論から言うと「人間の運転にははるかに及ばない」ということ。

人間ならフロントガラスから見える車やトラックが次にどのような動きをするか、フラフラしている車はスマホをいじりながら運転しているのか(はたまた居眠りか)を常に次の動作を予想しているのですが、自動運転だと車線を跨いできた車に対応するから、常にひとつテンポが遅れるのだそうです。

隣のトラックは追い越し車線から、本線に戻りたいんだなとか、前の車は高速道を降りるか迷っているんだなといった「行動予測」を運転者は常にしているというわけ。

ところが今のところ自動運転レベルは周囲の車の行動予測はできていないそうです。ベンツでさえも。

だから目の前にトラックが割り込むと一気に減速するし、周囲に気兼ねするような車間距離を取ったりするのでストレスが溜まるようです。Youtobeでは途中で自動運転を解除してしまいました。

動画では、何げない運転をしているようでも人間の運転ならば、目の前の車が次の瞬間はこう動くだろうと予測しているし、異様な雰囲気を察しながら安全な距離とスピードを保っているのに、自動運転は決められた動作しかできないと結論づけています。

阿吽の呼吸で実社会は成立っている



たとえば速度遵守だと第二東名を100劼覗ったら事故になるかもしれませんし、後続車は大迷惑です。俺だけは法規を守るなんて言っても周囲は120勸幣紊覗ってます。(注:第二東名は昨年末から120劼飽き上げられました)

いまどき高速道路で100劼話戮い曚Δ任后F始自体は120〜140劼鯀枋蠅靴討い襪掘⊆動車も性能がずっと向上しています。

制限速度を決めるのは取り締まる側の警察庁の論理が優先されてしまうという行政の問題でもあります。

現実に制限速度を守るとどうなるかというと、パリのタクシー運転手がストライキの手段として速度遵守を徹底すると道路が麻痺してしまいます。

一律に速度だけを制限するのは馬鹿な発想で、現実には適材適所で運転者は判断しているわけです。だからこそ渋滞が起きにくい。

ところがアホなAIしか搭載していない自動運転車は唯我独尊(ゆいがどくそん)な運転しかできないので、たぶん大混乱になるでしょう。

田舎のガラガラの道路であればたいした問題にはならないでしょうが、まあ都心で無人の車が溢れかえったら冗談じゃないです。

Youtoberも運転席で寝られるほどの自然な運転技術はまだまだ先だという感想でした。

自分もドライバーが失業する時代はまだまだ先だと思います。


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再掲:地震の震源となってない地域がヤバい(東京直下型はあるか)  
Saturday, October 9, 2021, 05:21 PM
地震の震源となってない地域がヤバい(東京直下型はあるか)
Monday, December 9, 2019, 11:55 AM


一年10ヶ月前の2019年12月9日に投稿した記事です。

埼玉と茨城県沖の地震が当時はよくありました。地震予知の第一人者、東海大学の長尾年恭(ながお・としやす)教授のメルマガによると、関東方面の地殻に変動が起きており、ちょうど埼玉と茨城県沖の間の地震空白地帯に地震が起きるようになれば、いよいよ東京直下型の地震の可能性が高まるという予想です。

一昨日22時41分にちょうどその千葉県北西部を震源とする地震が発生しました。
まだマグニチュード6程度で、都心の最高震度は5強程度でしたが鉄道が止まっちゃいましたね。

かつての地震空白地域(千葉県北西部)が震源となったことで、いよいよ次は東京都東部〜東京湾深部が震源となる可能性も高くなってきたということ。

気象庁はマグニチュード7を想定しているようです。


キャンプ道具が役立つかと思うとワクワクしますね


皆さんも備えて下さい。
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我々が正しく左翼を理解しないかぎり政権交代の気運など盛り上がるはずがない 
Wednesday, October 6, 2021, 07:49 PM
真説日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960 池上彰 佐藤優 講談社現代新書 2021/5

自分を含め、<支持政党>がないという方はぜひお読みください。田舎の書店でも平置きされているのでとても売れているのでしょう。
与野党の本質(本音)が池上彰氏と佐藤優氏の対談で詳らかになっています。
ただし、池上彰氏、佐藤優氏ともに反共産党と日本共産党からは見られている人ですから、やっぱり著者の立ち位置でそれなりのバイアスがかかっているとして読むのが正しいです。

以下、書評ではなく、50年前の学生運動がなんであったのかもよく理解していない愚にも付かない”感想文”です。

■左翼とリベラルは対立する概念
(抜粋はじめ)
佐藤 そうです。ですから左翼運動は世界的に見れば明らかに復活の兆しがありますし、その波は遅かれ早かれ日本にも必ずやってきます。だからこそ今のうちに、左の教養を学んでおく必要があるのです。

「リベラル」と「左翼」は対立的な概念
佐藤 左派の視点から近現代史を据え直すことが必要と考える第二の理由は、左翼というものを理解していないと、今の日本共産党の思想や動向を正しく解釈できず、彼らの思想に取り込まれる危険があるということです。問題は、最近の若い人たち−私たちからすると「若い人」というのは40代まで含めた話ですが−は、左翼のことをあまりにも知らなすぎるということです。私が最近一番それを感じて危ないと思ったのが、数年前から噂されている「枝野革マル派説」です。

中略

これがありえないということは、枝野氏の出身大学である東北大学が一九八〇年代ひゃ中核派の主要拠点の一つであることを理解してさえいればわかるはずなんですよ。仮に彼の年代で、東北大学で革マルのシンパなどやっていたら、リンチに遭って学業を全うできるはずはありませんから。そういうことを含めて愚にもつかない話が、いまネットを中心に山ほど転がっているんです。

池上 立憲民主党と革マルのつながりを安易に信じてしまうくらいだと、学生運動や過激派の流れを作った「新左翼」と共産党の区別もついていないんでしょうね。

佐藤 あるいは「左翼」と「リベラル」が全然別の概念だと言うことも理解されていません。本来はリベラル(自由主義者)といえば、むしろ左翼とは対立的な概念です。たとえば左翼は鉄の規律によって上から下まで厳しく統制され、またそれを受入れるものであったのに対して、リベラルは個人の自由を尊重する思想ですから、そうした規律を嫌悪します。でも今では、左派とリベラルがほとんど同じように考えられています。
(抜粋おわり)


このように序章からして、いまの日本において左翼という言葉自体が、これからの世界の潮流とは異なりその本質までも大きく曲解されていることへの佐藤氏の危惧感が伝わります。現に自民党の反対勢力が左翼であるかのような幼稚な論理だけがネットに蔓延り、「右翼/左翼」という政治スタンスを正しく理解していないのです。

とは言っても自分も新左翼とよばれた60年安保に対する学生運動は、ノスタルジーな古色蒼然という響きで、いくら「血を流すほどの激しい闘いがあった」と力説されても、すべてが他人事のように感じておりました。

しかし、本書によって左翼と1960年代の学生運動の主体である新左翼へのつながり、そして戦後に政党として認知された共産党と社会党の違いはなんであるのか(根本が大きく違う)が理解できるわけです。

そして本書で佐藤優氏が若い世代(これから社会を担うであろう40代以下の世代)が共産党が<密かに抱え続けるレーニン主義>に取り込まれることへの危惧を執筆の動機として明白に述べています。

レーニン主義とは何かというと、一言で言えば「暴力と粛正」です。だから軍事力や核兵器は共産党では自分たちが所有し実行することは善である。ソ連(当時)の所有する核兵器は正義の核兵器なのだという欺瞞に満ちたもの。

共産党の欺瞞の最たるものは、終戦直後に徳田球一委員長が占領した連合軍を「解放軍」として讃え、当時のソビエトのスターリン独裁体制を賛美したことでしょう。

さらに既存権力を打倒するには敵の敵は味方という論理で中国共産党ととても相性がよい。

■共産党と社会党という二大左翼政党のおさらい

まず、なぜこのような投稿をしようと思い立ったのかという理由を述べます。
この前の東京都議会選挙(2021/7/4)で菅政権に対して抗議の意志を示すために、共産党候補者に投票したという人が少なからず身の回りにいました。

プロレタリーアート(労働階層)とは対極な富裕層やある程度の社会的成功を収めた層が(一時的にせよ)共産党支持を広言することに驚いたからです。
とくにコロナ対策では及び腰な後手後手の対策をする自民党の対極として共産党ととらえる人が意外と多いのです。

しかし自民党以上にアメリカ、中国、ロシアへの面従が強く、全政党では群を抜いた国家統制を標榜する共産党にはリベラル(個人自由主義)の片鱗など一片もありません。

与党である自民党+公明党への対立軸ではなく、野党においては一層の権力集中と武闘を善とする傾向が強いのが共産党であると言えます。
だからこそ急いで過去の左翼(と広く認知されている)政党の系譜を再確認しておく必要がある。

(抜粋はじめ)
池上 (中略)まず共産党について説明すると、正式名称は「日本共産党」。戦前の1922年7月15日に、日刊紙『萬朝報』の元記者で、秘本で始めてマルクス・エンゲルスの「共産党宣言」を翻訳したことで知られる堺利彦ら八名の社会主義者たちが、ロシア革命のような社会主義革命をにほんでも実現するために結成しました。結党数ヶ月後には、社会主義革命を推進するための国際組織「コミンテルン」に加盟し、「コミンテルン日本支部 日本共産党」となります。
 私有財産制度を否定し君主制(天皇制)の廃止を掲げる共産党の主張は当時の日本政府にとって容認できないものでした。政府は共産党結党翌年の一九二三年に関東大震災後の混乱を受け禁中勅令を公布して共産党の取り締まりに当たり、一九二五年には治安維持法を制定して弾圧しました。
 戦後は合法政党となり、全国に二七万人(2019年時点)の党員を抱え、衆議院に12、参議院に13の議席を占めるに至っていますが、現在も革命政党であることを綱領で謳っています。ただし現在の日本が必要としているのは社会主義革命ではなく、「異常な対米従属」と「大企業・財閥の支配」を打破して、日本の真の独立を勝ち取り、政治・経済・社会の民主主義的な改革を実現することだと主張しています。
この民主主義革命を資本主義の枠内で行うことが当面の使命というわけですが、これをどう受け取るべきなのかのついては、後で佐藤さんから詳しく説明があるでしょう。

 一方で社会党の正式名称は「日本社会党」。こちらは戦時中に息を潜めていた非・共産党系の労働運動家や無産政党、つまり戦前の合法的社会主義政党の関係者たちが戦後間もない1945年11月に大同団結してできた政党でした。
 ただこの政党は、それぞれの国家観や社会観にはかなりのバラツキがありました。左派は共産党とは違う方法論を志向していたもののの、マルクス主義的な社会主義革命の実現を目指している点では同じで、多くは天皇制にも否定的な考えを持っていたのに対して、右派は反共産主義的な考え方を持つ人が多かったからです。
 このような左右の幅が広すぎる党派だったがゆえに、ソ連に対する考え方や天皇観、さらに日本が再軍備をすることをめぐってたびたび意見対立が起こり、右派と左派に分裂したり、また再統一したりを繰り返しました。しかし見解が違う両社がひとつの党を形成したことで少なくとも一時期は野党としての強さが発揮されていたのも事実で、このあたりについては第二章あたりで詳しく述べましょう。
 一九九六年に社民党(社会民主党)に党名変更して現在も存続していますが、党員は共産党にはるかに及ばない一万四五四九人(2019年2月末現在)。国会での議席も衆参に一議席ずつ持っているにとどまっています。
(抜粋終わり)


社民党の衆参一議席とは沖縄選出の照屋寛徳(沖縄2区)と福島瑞穂(全国比例)です。(共産党と立憲民主党も沖縄の選挙区では衆議院に1議席のみです)

共産党は戦後すぐの47年にはマッカーサーの指示を受入れてゼネラルストライキ(2・1スト)の中止を決めて労働運動からは一線を画すようになり、50年以降はコミンフォルムから平和革命路線を批判されたことで一部が武力闘争に走り、党内は分裂していった。

一方の社会党は朝鮮戦争、そして米ソ東西冷戦という時代背景で、日本もその戦いに巻き込まれる危機感から「全面講和、中立堅持、軍事基地反対、再軍備反対」の平和四原則を打出し、過激さが増す共産党よりもマルクス主義的な社会党左派に支持が集まるようになっていく。1955年には自民党は社会主義革命が起きる危機感から、自由党と民主党が合併し自由民主党ができあがります。

■社会党の向坂逸郎が本領発揮した三井三池炭鉱の労働争議

1953年(昭和28年)、1959年(34年)と1960年(35年)のストライキが社会党の絶頂期で、支持母体である日本労働組合総評議会(総評)も左傾化していく。

福岡県大牟田市にあった三井三池炭鉱は現在、三井化学という会社となっており、大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一が官営の炭鉱を払い下げてもらったのが三井三池炭鉱です。

石炭は製鉄にも不可欠であり、蒸し焼きで得られる化学物質から化学工業が生まれました。
渋沢栄一が最初に作った化学製品は藍色の化学染料です。渋沢の生家は藍玉を商っていたからです。


■フルシチョフのスターリン批判とハンガリー動乱

社会党が各労働組合を束ねる大所帯となり、60年安保闘争の頃には、スターリン死後(1953)のフルシチョフによるスターリン批判(1956)が、また同年にはハンガリーへのソ連軍事介入が共産党シンパの大量離脱を招き、社会党へ大量に流入していく。
この結果、トロッキスト聯盟(四トロ)、革命的共産主義者同盟(革共同)、革共同全国委員会(後の中核派)からは日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義者(革マル)といった左翼の新勢力が社会党内で生まれていった。

社会党の党員らは過激化する一方で、労働組合という大票田を抱える社会党選出の国会議員はぬるま湯体質となり、あげくに馴合いで与党との談合体質に染まっていったと佐藤・池上両氏は痛烈に批判しています。その後は労働貴族の政党となった社会党は再び離合集散へと流れてゆきます。

■創共協定(七五年)を結んだ宮本顕治の卓越した指導力

この本の最後の方には共産党の宮本顕治(1908-2007)と池田大作との交流を佐藤優氏は「必要と見れば創価学会とも手を取り合える宮本顕治という傑出した指導者がもし出ていなければ、共産党がここまで拡大することはなかったのは間違いありません」と太字で述べています。
1991年ソ連崩壊という共産主義大国の大団円となっても、宮本は強い指導力を発揮して『日本共産党』の党名を守り抜いたということ。
ソ連崩壊を赤旗紙上で<歓迎する>と一面で打ち上げ、ゴルバチョフを悪者・裏切り者として斬り捨てて(アンドロポプとチェルネンコは賛美して)アクロバティックに政党の存在理由の崩壊を切り抜けたということ。

一方で東西冷戦の終焉で混乱したのが社会党で、93年非自民連立政権(村山富市政権)でガタガタと骨抜きされていきます。骨抜きされた骨は何かというと、マルクス主義の放棄(と村山富市の自衛隊の容認発言)です。こういったいきさつで一気に日本中の左派からの失望落胆を買い、支持を急速に失ったのはご存じの通りです。

池上彰・佐藤優両氏の対談はさらに続編として68年頃の学生運動と70年安保の中核派と革マル派による内ゲバ、連合赤軍の重大事件などを中心にでるかもしれません。

あとがきで佐藤優氏は
(抜粋始め)
富が東京に集中する傾向は今後、一層拡大するであろう。東京は、富裕層と中間階級上層(世帯所得2000万円以上)に人々と、人でなくてはできない仕事に従事するエッセンシャルワーカーや低賃金のサービス業に従事する人々に二極化してゆくだろう。

特に東京では教育格差が拡大していくと思う。日本では大学院上の教育を受けて修士号を持ち、外国に留学し、博士号を取得したビジネスパーソンや高級官僚が増えてくる。この人たちは日本語だけではなく、英語と中国語を流暢に操るであろう。高度な知的訓練を受けていることが、富裕層や中間階級上層に加わる条件になってくるだろう。

他方、大学を出ても、自らの専門知や技能を仕事に生かすことができない高学歴ワーキングプアも少なからず出てくる。地方経済は別の生態系を持つ。(以下略) (抜粋終わり)


とあります。富裕な中間階級ではない残りの80%(つまり読んでいる我々)の選択次第というメッセージと受取りました。
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小室圭氏がアッパークラスに所属するための雛形(プロトタイプ)なんですよ 
Saturday, October 2, 2021, 07:06 PM
真説日本左翼史(池上明/佐藤優 講談社現代新書)を読みながら、たいして興味もなく秋篠宮眞子さまと小室圭氏の結婚のいきさつを新聞で読んでみました。

自分は何をずっと関心を持っていたのかというと、小室圭という人物が国際基督教大学(ICU)で眞子様と知り合い、卒業後は法律事務所に勤め、婚約発表後は海外留学と現地法律事務所勤務という

いかにもお膳立てされたような経歴が鼻につく



ただ、この手順というかお膳立てが理解できなければ、所詮下流階層(LowerClass)に属しているんだと自覚することです。

国際基督教大学(ICU)とはアメリカンプロテスタントによる日本の大学です。
イエズス会の日本における大学は上智大学ですが、そういった宗教団体が母体の大学。
自分の知識ではそれぐらいしか知らない。
追記)明治にアメリカンボードの援助により創立されたのが新島襄の同志社大学であり、慶応大学もプロテスタント系であると言えます。だから国際基督教大学が特別なわけではないが、やっぱりある種の特殊な大学だとは思っています。(追記終わり)

そこに天皇家の直系が行っていたという事実だけで副島隆彦理論が脳内にめぐるわけです。

小室圭さんは婚約者という肩書きだけでニューヨーク行きのお膳立てがとある勢力でそろえられた。

もちろんアメリカ側の上流階層(UpperClass)によるものです。

佐藤優さんが真説日本左翼史のあとがきにも書いてあるのですが

東京では教育格差が拡大していくと思う。日本では大学院上の教育を受けて修士号を持ち、外国に留学し、博士号を取得したビジネスパーソンや高級官僚が増えてくる。この人たちは日本語だけではなく、英語と中国語を流暢に操るであろう。高度な知的訓練を受けていることが、富裕層や中間階級上層に加わる条件になってくるだろう。

他方、大学を出ても、自らの専門知や技能を仕事に生かすことができない高学歴ワーキングプアも少なからず出てくる。地方経済は別の生態系を持つ。(以下略)


すなわち首都圏で中流以上は大学院、そしてバイリンガルやトリリンガル、留学経験ありが必須条件となる。

それ以下の人々はエッセンシャルワーカーと呼ばれる肉体労働が主な必要不可欠な業種に属する下層に二分すると佐藤優氏は解説しています。

であるからにして、小室圭氏の経歴はお膳立てされたにせよ、中流以上が担保された経歴であるということがニュースからうかがい知れるわけです。

アメリカが一生懸命美談に仕立てようとしているのが痛々しい。あの毒親は手ごわいと思うけどもねえ。

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ビジネスホテルで読書三昧中 
Saturday, October 2, 2021, 05:58 PM
ここ数週間読んでいる本を三冊ご紹介します。

過去のブログでは現代物理学者の大栗博司氏の著作を紹介しました。
検索キーワード:大栗博司:

理論物理学者は引く手あまたで八面六臂の大活躍
ノーベル物理学賞をペンローズは受賞していなかったのか・・・
物理は理系ではなく文系(神学)学問である
ゴールデンウィーク中の自主課題図書です


元々は大栗博司氏の「重力とは何か」(幻冬舎文庫)を読んで、光の速さがすべての基準であることの重要性(相対性理論)が腑に落ちた感動をもちました。

それ以降は似たような書籍を買い漁り、今に至ります。

今度は逆に「時間とはなんだろう」という直球なタイトルに惹かれて、ついつい手を伸ばしたのが松浦壮氏の本

著者は40代で慶應義塾大学の商学部で教えているのですが、京都大出身の素粒子物理学者です。
いわゆる文系学生に時間についてよく考えてみましょうという講義を基に書かれた本です。

一言であらわせば現代物理学の誰でもよくわかる案内書です。

ここ50年で急速に(急激に)進んだのは天文学であり、素粒子学(宇宙のはじまりを知る学問)です。

その大元はアインシュタインによる光の速さはどんな状況下でも普遍というテーゼ。

それにより時間と空間(学術用語では時空と現す)が伸び縮みする不定性なものであることがわかった。

それを前提としたことで天文学と物理学は急変したんです、ニュートンやラグランジェらによる”古典”物理から。

ニュートンやラグランジェは日本で言えば江戸時代初期1600年代の人です。

そこから300年かけて(日本で言えば明治初期)に電磁波(いわゆる電波と磁石)の研究が進み、活用されます。

そしてアインシュタインの相対性理論発表後は物理学はどのようになっていったのか?

物理学は宇宙の始まり、時間の発生、物質の生成が主題となった



なぜ我々人類は広大な宇宙に生まれたのか?

宇宙創生から太陽系が出来上るその前提は何だったのか?

我々人類と同じような生命体はいるのか?

宇宙の果てとはあるのか?

人生における時間とは?

人に運命はあるの?

・・・

本来は宗教が今までは代弁していた(こじつけていた)深遠な疑問を、現代物理学は解明しているのです。

100年後で有望な宗教は唯一、物理学だけだ



ネットで見た一節なんですが、同意します。精神論(スピリチュアリズム)も現代物理学では説明できちゃうのですから。

現在読書中の本




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幕末には儒教が変質して西から革命思想がじわじわ広がっていった 
Sunday, September 19, 2021, 06:10 PM
一週間前のメルマガ「10秒で読む日経!」を転載します。
次期首相候補へ必ずある靖国神社参拝の是非というメディアからの問い。

自分としては国家元首として参拝するのは当然の責務だとは思ってはいるのです。
がっ!それほど単純な話ではないのもわかっている。

なんせ昭和天皇が戦後一度も参拝することなく、靖国神社を嫌っていた。
現天皇も秋篠宮さまも参拝予定はない。

だったらなんなんだ、靖国神社とはという話になってしまう。
戦前までは軍や警察で殉職されれば自動的に合祀されたのに、今はそれはない。

神社という存在は日本独自の土着宗教になりつつある

(自分はそれでいいと思っています)

宗教の土着化は仏教が先行しているのですが、神道も同じく迷走して追っかけているだけの話。

さらに神道と儒教が習合したら最低最悪な国家主義になりましたよというお話。

副島隆彦先生はあと20,30年後には戦前と同じような思想が流行すると考えられています。


ですから華美に靖国参拝を賞賛する組織団体やメディアとは距離を置くのがよいことだと思っています。国家首脳としては無関心を装いうちゃらかすのが今のところはベストな対応です。

なぜなら過去、儒教を勝手に都合よく解釈しているだけなのだから。
(いまだに朱子学的な思想を持つ政治家・官僚組織が絶えることなく存続していることに幻滅し、失望しています。政治家はなぜ落選しないのでしょうね。)

そして先祖返りにもかかわらず先進的な儒教であると騙されたのが水戸藩はじめ西国の藩だったのです。

今晩の『青天を衝け』では澁澤栄一が所属先として本家徳川(駿河)か水戸かと逡巡するようですが、結局は尊皇思想にかぶれていたから徳川を捨てて、明治政府でこれだけ活躍できたのです。社会改革者として活躍したのでしょう。


        2021/9/13 No.4487
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  10秒で読む日経!
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   今日のNews
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●岸田文雄前政調会長は13日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、
自身が首相に就任した場合の靖国神社参拝について「国のため尊い命をささげた
方々に尊崇の念をしっかり示していくことは政治家にとって大切な姿勢だ。
適切な示し方を考えたい」と述べた。
  産経新聞 2021年9月13日 
●自民党総裁選に出馬表明した高市早苗前総務相は12日のフジテレビ番組で、
首相に就任した場合も靖国神社参拝を続ける考えを重ねて強調した。
  毎日新聞 2021年9月12日 
   __________
   佐々木の視点・考え方
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★太平洋戦争での日本の死者は310万人でした。軍人が230万人、
海外の日本人が30万人、国内の空襲、野戦で50万人です。
このうち、軍人の230万人が靖国に奉じられています。

大きな死者が出た理由として、国を率いた政府・軍部の話は沢山出ています。

一方で、政府・軍部の指導に従順に従うようになっていた、国民側の
心の状況や考えの在りようは話題になっていません。

国民が、政府・軍部に従順だったのは、儒教を忠実に守っていたからです。

日本に千年以上続いた儒の教えは、仁義礼智信の五徳の教え
即ち、人の事を思いやる事、正しい行いを行う事、礼儀を考えて行動する事、
勉強する事、そして誠実であることです。

この教えは永く日本に浸透し、背くことは人の心に背くとされています。

儒教は江戸時代に変容しました。

父への孝が取りわけ大切と説き、主君への忠誠が取りわけ肝要とする朱子の考えを
朱舜水が水戸黄門に伝え、幕府を支えるバックボーンになりました。

朱子学は、天という絶対の存在が、正しい政を示しますが、
主君が正しくなければ、天が主を変えるとします。

しかし、神道と儒教を習合させた崎門派という学派は、

天とは天照大神であり、天照大神の血を引かれる天子のこととしました。



日本には天による正統な政治はなかった。だから、歴史は誤っていたのだ。
だからこそ、この「誤りを糺す」事が必要としました。

ここに「尊王」思想が生まれ、時代を経て岩倉具視や吉田松陰とその弟子に伝わり、
明治維新というクーデターに繋がったのです。


日本の天子は直に天帝である。無理なことをおっしゃっても、怨んではいけない。
それは人が天を怨めないのと同じ、という思想は専制政治家には都合の良い事です。

よって、五徳の人の教えに加えて、天である現人神に従えという
孔孟の教えとはかけ離れた「儒」の教えが、国民の心を縛ったのです。

日本の「儒」は、儒教とは多くの部分で似ていますが、肝心な部分が
突然変異して、全く別のものに変わりながらも、反抗できなくなったのです。


過去ログ: 検索キーワード:朱舜水:

まさに小室直樹が指摘していた通りに日本の企業は瓦解中
江戸時代中期から降って湧いたような皇国史観は朱舜水の受け売りであった

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新型原子炉なら発電と水素製造が一緒にできる 
Friday, September 17, 2021, 04:14 PM
 次期首相を選ぶ自民党総裁選の顔ぶればかりがニュースとなっていますが、まあ何にも期待は出来ません。
どの候補も経済政策には触れず、財務省と支持母体である大企業に配慮して奥歯に詰ったような話ばかりです。
環境対策も良いのですがレジ袋とストローぐらいで茶を濁すぐらいの矮小化した話はつまらないです。
二酸化炭素を排出しない社会なんて北朝鮮レベルの生活に逆戻りです。
スマホだけあれば仕事に十分なるという人もいるのでしょうが、その背後のサービスには莫大なエネルギーが費やされているのです。
日本の総電力の1/3は通信網とデータセンターで消費されてますし、1/4は電車や道路インフラです。

やる気のある馬鹿は社会の迷惑


こんな諺しか思い浮かびません。
環境対策自体はまことに結構なことなんですが、経済発展と相反する消費サイクルをどうするんだという問題に帰結します。
自給自足が基本の江戸時代にまで戻ろうというのであれば、それでも自分は構いませんが今さら工業地帯や宅地は畑や田圃には戻りません。そんなに二酸化炭素が嫌なら原子力といわず火力を全部止めてみろよと言いたい。
夜の10時には真っ暗な生活って北朝鮮ぐらいの生活レベルでしょう。

今日の読売新聞の社説では次世代型原子炉は水素も大量に製造できる利点を説いています。

社会問題はテクノロジーで解決するしかないのです



政治にたずさわる者はイデオロギーで語ってはいけないと自分は思っています。
大部分の普通の日本国民(いわゆる下層階級)にとってゼロカーボンだ、性的マイノリティ(LGBT)だ、財政赤字が大変だと言うのは勝手ですが、日本国家をどう強くするのか、生活レベルをどうあげるのかを誰も語ろうとしない総裁選候補者らには失望を通り越して、まったく関心がありません。真の馬鹿か傀儡(くぐつ)なんだろうなあという目でしか観られないです。

次世代原子炉 脱炭素につながる技術育てよ
2021/09/17 05:00 読売新聞社説

 温室効果ガスの削減に向けて、小型原子炉など新しい技術への期待が世界的に高まっている。日本も国際競争で立ち遅れないよう、研究開発体制を強化せねばならない。
 日本原子力研究開発機構は、茨城県にある「高温工学試験研究炉」の運転を再開した。次世代型の小型原子炉を開発するため、1990年代に建設されたが、東京電力福島第一原子力発電所の事故後、停止を余儀なくされていた。
 この研究炉は「高温ガス炉」というタイプで、冷却に水ではなくヘリウムを使う。核燃料は高熱に耐えるセラミックスで覆われている。水素爆発や炉心溶融は起きにくく、安全面では通常の原子炉より優れていると言える。
 高温ガス炉を含む小型原子炉は「小型モジュール炉(SMR)」と呼ばれ、通常の原発に比べれば建設費の削減が期待できるうえ、小型のため立地も柔軟に選べることから各国で注目されている。
 米国では、エネルギー省の支援を受けたベンチャー企業や大学が急速に小型炉の開発を進めている。中国も積極的に取り組んでおり、実用化に向けた実証炉の運転を始めたという。
 高温ガス炉の研究はもともと日本が先行し、2004年には世界で初めて950度の熱を取り出すことに成功した経緯がある。機構には、10年に及ぶ研究の遅れを取り戻してもらいたい。
 脱炭素社会の実現には、燃やしても二酸化炭素を出さない水素が大量に必要とされる。近年、高温ガス炉が評価されているのは発電の際に発生する高温ガスを使って水素を製造できるためだ。
 機構は、研究炉の隣接地に水素製造施設を建設し、発電に併せて、大量の水素を製造する手法の確立を目指している。
 太陽光や風力などを使う再生可能エネルギーは気候に左右され、供給が不安定だ。水素の製造にも多くのエネルギーが必要になる。発電と水素製造を同時に可能にする高温ガス炉への期待は高い。
 現在、日本の原発は再稼働が滞り、原子力産業の技術継承が不安視されている。原子力技術の開発には、数十年に及ぶ長期的な計画が不可欠だ。将来を見据え、今から手を打っておく必要がある。
 政府は、ポーランドや英国とも連携しながら高温ガス炉の開発を進める方針だ。小型炉への需要は今後、発展途上国でも高まるだろう。競争力のある国産技術を守り、育てていくためには、政府の継続した取り組みが重要である。

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アンモニアって燃えるんだ 
Friday, September 10, 2021, 05:11 PM
二酸化炭素を出さない燃料として水素が有力視されていますが、ガスですから流通コストが課題です。
そこで窒素と水素の化合物であるアンモニアが可搬性で注目されています。

愛知県の碧南火力発電所で石炭燃料にアンモニアを加えて燃やす試験を世界に先駆けて始めているそうです。

それでも水素は天然ガスや石油を分解して作ってるんですけど・・・



大量のアンモニア需要が発生すれば、今の世界の生産量の10倍100倍が必要になるのだそうです。

それを水の分解でチマチマと発生させるのなんて気が遠くなるような話

いまのところ石油石炭を完全に代替する燃料はないんです。夢のゼロカーボン燃料として話題になっているだけでしょうね。

中国はカーボン排出ゼロを目指すと国際社会には威勢の良いことを言っていますが

口先だけで300基もの石炭火力発電所を建設していく計画です。同時に100基の原発も。

でも日本だけは実直にアンモニア燃焼の研究をしているという姿勢は崩していない。

アンモニアが燃焼すると硝酸(窒素酸化物)は発生しないの?



石炭や重油を燃やすと硫黄分が大気を汚染しますし、水に溶ければ硫酸になるので腐食性が高い。

いまでは排煙処理技術が進んでほとんど硫黄酸化物は排出されなくなったそうです。

臭いイメージのディーゼル車も今ではほとんど臭いや煙を出さなくなりました。

結論ですが、アンモニアを燃やしてもほとんど窒素酸化物(NOx)を出さない燃焼技術が確立しつつあるそうです。

トヨタ自動車では10年前からガソリンの代替としてアンモニアを使う研究もしています。

アンモニアは安定して燃えないことが一番の問題だそうですが、ディーゼルエンジンのように高圧下で空燃比を調整すればよく燃えることもわかってきました。

また空気の量を最適にすれば窒素酸化物はほとんど発生しないんだとか。

アンモニアが安定して安価に製造でき、供給体制ができれば一番なのでしょうが、少なくとも50年ぐらいはかかるんじゃないかな。


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オリンピックのお土産をもらいました 
Tuesday, September 7, 2021, 03:42 PM


オリパラ通して運営に協力していた友人からオリンピックのお土産をもらいました。
運営ボランティアに配られるTシャツです。
暑い日から雨混じりの寒い日までずっと屋外で誘導やコース管理をされていたそうです。
鼻の頭が日焼けで皮が剥けたそうです。

それでもオリンピックの運営に関われたのは生涯の思い出になったとのこと。

あんまり街中では見かけることがなかったので、まじまじと見ました。
意外と良いデザインですし、品も良い。安っぽさは感じません。
アシックス製です。

キャラクターをあしらった汗拭きシートとアルコール消毒薬も入ってました。

寝巻がわりか作業着にどうぞとのことなので遠慮なくもらいました。

5年前には競技関係者から非売品の襟章をもらってます。襟に付けているとJOC関係者みたいなので喜んで着けてました。関係者じゃないけど。
終わったのでピンバッチはコレクターにあげちゃいました。

今度地方に出かけるときに着ていきましょう。いかにもボランティアとして参加したような顔をして

(追記)
ネットニュースで何万着もボランティア用ユニフォームが余っていて、それを無料配布したそうです。一式3万円相当とありますが、けっこうボッたくった値段です。3万円で買いたいかというと全然欲しくない。タダで配るぐらいしかないでしょう。


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どうなる?航空業界 
Tuesday, September 7, 2021, 10:40 AM
不思議だなあと思うことは、海外渡航制限で世界の航空運輸業は首の皮一枚の青色吐息です。
でも航空機製造業、ボーイングとエアバスの業績は回復しているというニュースもあります。

参考:エアバス・ボーイング、航空機受注回復 4〜6月最終黒字
2021年7月30日 0:59
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR296MF0Z20C21A7000000/

欠陥のあった737の受注が回復し、レイオフの計画も縮小するというニュースです。

両社の株価も回復傾向です。

日本の株式市場では日本航空、全日空、鉄道セクターを含め当然ながら軟調です。

アメリカの航空会社も回復傾向とはいえ、稼ぎ頭の太平洋・大西洋路線に乗客は戻って居らず、赤字の補填に政府補助金で生きながらえているという状況は日本と同じです。

航空業界って独特なのはマイレージで顧客を囲い込むことと、それを融通するアライアンス(連合)を会社同士で組織していることです。

海外渡航が多いビジネスマンには航空会社を選択する強い動機になります。

航空会社にとっても、コードシェアリング(飛行機を共用すること)で空席を回避することでコストを下げることが出来ます。

こうして固定費の高い設備産業とも言える航空運輸業界は乗客がいるかぎり発展してきましたし、運賃もダンピングすることなく安定してきた。

この記事はそういった安定が逆風となって足枷に成りつつあるという内容です。

提携先の破綻先から金が吸い上げられるだけの関係



日本航空は破綻した米ハワイアン航空と豪カンタス航空に加えマレーシア航空から支援を求められています。
全日空は破綻した豪ヴァージン航空、フィリピン航空、タイ航空に支援を求められています。

ただし、米豪政府はともに不採算路線の廃止や運賃の策定にまでは口を出してはならないということ。
フィリピン航空やタイ航空も全日空に協力は要求するが、踏み込んだ支援は政府が介入するでしょう。

ボーイングやエアバスの業績回復は大型機から中型機への買い換え需要であるのでしょう。

半官半民の日本航空に比べて独立性が高い全日空ですが、日本のLLCは全日空傘下となってしまいました。

収益性では日本航空が優位であり、航空網では全日空が優位という日本国内では2強体制は揺るがない。

世界的に需要が伸びることは難しい状況で、鉄道を含めた運輸業というのはなかなか不安定な業界なんだなあと思います。


過去ログ:

国内航空券は直接LLCで買うのが正しい(比較サイトで買ってはならない)
「アルキメデスの大戦」は天才数学者の話ではありません
経済指標が示す”世界経済は30年前に逆戻り”
ボーイング737MAXは欠陥設計であった
これは良いアイデアだなあ(住居とセットの運賃定額制度)
F35の墜落は「酸欠」が原因か
大量高速輸送時代の怖さを再認識しました

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東北の海産物は美味の宝庫です(「ほや」と「もうかさめ」) 
Monday, September 6, 2021, 11:03 AM


東京のスーパーの鮮魚売り場ではたまに東北の食材が並ぶことがあります。

これは岩手産の「ほや」

可哀想なことに、あまり売れなかったのか、半額に値引きされていました。

こんな大きなホヤが三つで250円!

ちなみに都内の居酒屋で頼めば一皿750円ぐらいはとられます。高級珍味の代表格

よろこんで買ってきました。宮城県に住んでいた幼少期では馴染みの食べ物

でもどうやって捌くのかがわかりません。

でも検索すればいくらでも出てきますね。便利な世の中だ。



貝ですから取水口から包丁をいれて、殻をゴリゴリと切りひらて、あとは指を突っ込んで中身を出せばよい。
アボガドみたいに簡単に実が採れます。

あとは開いて適当に切れば、そのまま食べることが出来ます。

磯の香りがすごく、台所がまんま魚屋の香りになりました



消化管を丁寧に取り除けとか、流水で一旦洗えとネットではありますが、そんな必要は全然ありません。

わかめを刻んで酢の物にするのが定番ですが、もともとから塩味なので中身を取り出したらそのまま、磯の香りと食感を味わいます。

都心の人はなんでこんな美味い物に目を止めないのかな。特売品でも売れ残っているのはとてももったいない。


(https://kinarino.jp/の画像をお借りしました)

あと宮城産の「もうかさめ」もスーパーでたまに見かけますが、これも半額となっていました。3切れで150円ぐらい。

サメといっても白身でふわふわの柔らかい身で、これがまた旨い。

宮城では学校給食でよく竜田揚げで出てくるほど、人気かつ日常的な食材なんだそうです。

自分が小学校の頃は鯨だったんだけども、ひょっとしたら食べていたのかもしれません。

フライがお勧めなんですが、めんどうなので塩胡椒で下味をつけて、小麦粉をまぶしてバターで焼きます。ムニエルです。

癖のないフカフカの白身のもうかさめ



安くて旨くてこの上ない幸せ

横には鰈(かれい)が3匹、これまた漁師さんの儲けがあるのかと思うような割引後の値段です。

日本の漁業のためにもっと魚を食べましょう



あまり馴染みがなくても食べてみることです。

数年前までは外道扱いだった「ホンビノス貝」は東京湾で繁殖した外来種の貝

外洋船のバラスト水によって運ばれてきたものです。

このホンビノス貝ですが、蛤並にとっても旨いんです。しかも大量に穫れるので安い。

東京生まれ東京育ちの知人が「これが東京湾産!?」と驚いてました。

日本中の河川や湖水で問題になっているブラックバスやブルーギルなどの肉食外来魚を美味しく食べてしまおうという活動もあります。

全国的に沼地で繁殖しているカミツキガメやアメリカザリガニも旨い食材なんだそうです。

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理論物理学者は引く手あまたで八面六臂の大活躍 
Saturday, September 4, 2021, 04:15 PM
夏休みの課題図書としていた本を読了しました。
暑くてなかなか読書をする気になれなかったのですが、この一週間で一気に読んでしまいました。

探求する精神 大栗博司著 幻冬舎新書
日米間を行き来する物理学者の半世紀です。

著者である大栗博司さんの本では過去に「重力とは何か」(幻冬舎新書)を紹介しています。

とてもわかりやすく、アインシュタインの一般相対性理論から素粒子物理学がよく理解できました。

ですから大学教授であり、人気の科学解説者だと思っていました。

アメリカの超有名大学の所長も務め東大の研究所長でもある。

超弦理論の第一人者であり、世界でも一番注目されている研究者



博士号もない大学院生で米国の大学に招待されていったり、いまでも日米の大学(東大とカリフォルニア工科大)を兼職する超人なんです。

その大栗博士が前立腺癌を切っ掛けに書き下ろした半生記です。

小学生の記憶から60歳の現在まで一気に、東奔西走した記録です。京大から東大、東海岸から西海岸、米国から日本と本当に東奔西走です。

この本は一流科学者は何を読んでいたのかを知ることが肝要



どうせ同じ生き方はできないのだから、一人の科学者の軌跡として読むのではなく

本文中で紹介されている名著を追っかけていくのが正しい読み方だと思います。

たとえば「方法序説」(デカルト 岩波文庫)や「ご冗談でしょうファインマンさん」(岩波現代文庫)です。

「ご冗談でしょうファインマンさん」は弟の本棚にあったことは覚えていますが、表紙しか思い出せません。

デカルトは数学の祖



科学的思考とは何かを突き詰めてゆくと、その始まりはデカルト(1596-1650)です。
同時代ではガリレオ(1564-1642)やパスカル(1623-1662)が挙げられます。

またニュートン(1642-1727)はガリレオが死んだ年に生まれています。
そしてニュートンが死にそうな頃にはイマヌエル・カント(1724-1804)が生まれています。

(画像は「哲学用語辞典」田中正人・斎藤哲也 プレジデント社)
註釈:ちなみにカントの純粋理性批判を大栗博司氏は批判しています。
人は経験しなくても同じように観て捉えること(アプリオリ)が基にあるという前提は同意できないと高校生で判断したのです。
そもそも原子の内部構造など肉眼で観ることができないことを誰もが共通に持つことなど不可能だと悟っていたから。


日本では江戸時代ですが、ヨーロッパでは急速に近代哲学が花開いていたのです。

カトリックのコレジオとプロテスタントのアカデミアの頭脳戦



天文学が発展すると、旧来のギリシャ科学(幾何学中心の学問:スコラ哲学:カトリックの教義)が色あせてきた。それはバチカンでも気付いていた。

プロテスタント勢力に対抗するために作ったのがコレジオ(カレッジ)であり、スコラを学ぶ学校(スクール)

一方ではヨーロッパ諸侯は知識人を囲い込んだ。この社交場がアカデミアであり、プロイセンの教育相であるフンボルト(1767-1835)が現代の大学の原型を作り上げた。

ナポレオンの登場で王政から共和制に激動していったヨーロッパでは教育機関が出来上っていったのです。

そういう先人たちの宗教観との摺り合わせの苦労や悩みとして近代哲学を少年の大栗博司は身近に感じて読書に没頭したのでしょう。

冒頭に小学生の時に展望レストランの眺めから地球の大きさ(円周)を推測した思い出話があり、後日それが古代人と同じ発想であったことに感動したというエピソードがあります。

すでに高校生の時に主な哲学書を読破していたというのですから、非凡な人は早熟であり、頭の良し悪しは高校時代で決定的に決まるという自分の持論は間違っていないと実感しました。

自分も「方法序説」(デカルト 岩波文庫)から科学の勉強し直しです。

(追記)
この本の裏書きに幻冬舎の編集人・小木田順子(こぎた じゅんこ)とありました。
東大の理学部卒?の理系女子として出版業界では結構知られているベストセラーを連発する有能な方なんだとか。

過去ログ:
ノーベル物理学賞をペンローズは受賞していなかったのか・・・
物理は理系ではなく文系(神学)学問である
ゴールデンウィーク中の自主課題図書です

哲学者:

森田真生氏は有望な若き哲学者なのである
『論語と算盤』は渋沢栄一による論語解釈のひとつ
実在とは、実証とは、言語とは・・・現代数学者の功績を読む
源了圓で分かる人は知識(インテリ)層ですね
イエス・キリストを殺人者として教える中国の公認教科書
私が漫画を読まなくなったのは軽薄な”神さま”ばかりだから
文系とか理系という区別が知性を歪めている
数には神が宿ると考える人が科学者なんだなあ
真の保守主義こそが日本と日本人を守り、平和をもたらすのだ
衆愚政治とは不安や怒りを煽り立てた戦略なき統治のこと
なぜ西側諸国では共産主義国家を忌み嫌うのか?
変質したリベラリズムとパノプティコン化する国家


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ラヂウムブレスレットはどちらの手首に着ければいいのか? 
Thursday, September 2, 2021, 11:56 AM
ブレスレットの話題で連投します。

『健康に良いこのブレスレットはどちらに着ければいいの?』



実はよく尋ねられる質問です。

手首は血流が折り返すところなのでどちらでもよいです。足首でもいい。

しかし、ご参考に風水的な両手首の違いをご参考まで記しておきます。

「人の気は頭上から見て左回り(反時計回り)です」



この理屈から当ラジウムブレスレットを付けるのは

1)良い運気(影響)をもらいたい人は左手首(悪い運気をブロック!)

2)周囲に良い運気(影響)を与えたい人は右手首(ラッキーが舞い込む!)

3)良い気が自分を中心に回ってもらいたい人は両手首


をお勧めしています。

自分は4つ両手首にしています。

『白と黒でラジウムの強さは違いはあるか?』



どちらの色も微量放射線の強さに違いはありません。(5μSv/h)

ただし風水的には

黒は内向き(精神的/吸収する)
白は外向き(活動的/発散する)


です。気分や服装で選んでください。私は左手首には黒、右手首には白を好んでつけています。(たまに逆にすることもあります)
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ラヂウムブレスレットの12mm玉の使い方 
Thursday, September 2, 2021, 11:31 AM


ラジウムブレスレットには通常サイズは直径10mmの珠が使われています。

しかしオプションとして12mmと8mmも若干数ながら用意しています。

これは手首周の調整用としてです。またアクセントとなり、高級感が増します。

白12mm珠は品切れとなりました



また黒12mm珠も在庫は5つほどです。

もともとサンプルとして用意していただけなので、追加生産はしません。

上の写真は長さ調整用として水晶玉12mmを4つ入れた例です。

黒いブレスレットはアクセントとして12mm黒を4つ使った例です。

今後は12mm珠の注文は受付できませんが、調整には水晶12mm珠(または8mm)をお使いください。

お好きな色のクオーツ(水晶)や誕生石を使って個性的なブレスレットをお愉しみいただければ幸いです。


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暑さで壊れた無線LAN親機の修理 
Tuesday, August 31, 2021, 01:54 PM
無線LAN装置が壊れてインターネットに繋がらなくなったので、12年前に購入した古い無線LAN装置を再登板させました。たしか2500円程度の安い奴。

ところがこいつも暑さのせいか暫くすると繋がらなくなってしまいます。

一旦電源を抜けば復活するのですが、一日に何度も何度もコンセントを抜き差しするのは面倒です。

ケースを割ってみたら基盤が簡単に外れたので、だめもとで修理します。

秋葉原で電解コンデンサーを買って来ました。どこでもあるものなので、目に付いた店で買いました。

2個で100円。ちょっと高いところで買っちゃったかな。

暑い日に半田ごてを触るのは嫌ですが、ネットが使えない方がもっと嫌。
もっともプリンターも無線接続なので無線ルーターがないと印刷も出来ません。

苦労してコンデンサー2個を付け替えました。

結果はどうだったか?

今までの不調が嘘のように安定してインターネットに繋がります。繋がったり途切れたりしてストレスが溜まっていたのですっきりしました。

100円で治るのだったら、先週まで使っていたやつも捨てずに治せば良かったな。

(追記:ネットが途切れる症状は一旦治まったかのように見えましたが、長時間使うとネットが途切れる現象が再現しました。やっぱり買い換えを検討します)


検索キーワード:修理:
電解コンデンサーは家電の時限爆弾なのだ
日本語パソコンは日本語の入力に不向きという問題
欧米の富裕層から始まるアンチグローバル(アンチアジア)主義
最新の自転車にはオイル交換が必要です
ナイロンバッグのリペア
仏壇の古いACアダプターを修理する(家電のトランジスタ交換)
腕前を上げるためにはとりあえず数をこなせ
洗濯機のタイマーが壊れたので、とりあえず動くようにする

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あっという間だったブルーインパルス 
Tuesday, August 24, 2021, 02:31 PM

オリンピックとパラリンピックで2回行われる航空自衛隊のブルーインパルスの展示飛行。

やっと目の前で観ることが出来ました。

目の前がスカイツリーなので一緒に収めたかったのですが、ちょうどスカイツリー手前でスモークを吐いたら、あっというまに東京タワー方面に過ぎ去って行ってしまった。

ジェット機ですが、全然静かなのです。

オリンピックの時も、飛んでくる音が聞こえず、スモークだけが家の上空を漂っているだけでした。

今回は絶対写真に収めるとスカイツリーを凝視していたのに、突然現れたとおもった瞬間、デジカメのスイッチ操作をしている間にあっというまに飛び去っていきました。


望遠レンズを構えてやっとフレームに捉えたのが上の写真一枚だけ。

録画ボタンも押したのですが、動画では漂う3色のスモークしか写ってませんでした。

残念。でもやっとブルーインパルスをながめることが出来て満足です。
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電解コンデンサーは家電の時限爆弾なのだ 
Sunday, August 22, 2021, 06:15 PM
昨晩突然インターネットが閲覧できなくなりました。

足元の機器を点検してみると、無線LANルーターの電源ランプが消えています。

コンセントでも抜けたのかと挿し直しても電源ランプが点きません。

テスターでACアダプターの電圧を調べてみても、異常なし。



プラスチックの筐体を開いてみました。

原因はドライバーの先で示した電解コンデンサー。膨れています。

ひとつ20〜40円程度部品。

付け替えたら治せるのかもしれませんが、どっかでショートしていたらお釈迦でしょう。

かつてシーリングライトが点かなくなったので基盤をみたら黒く焦げた跡がありました。

もっとも基盤がケースから剥がせないので、修理はあきらめました。

たぶん使用期間10年程度でしょう。電器店曰わく、だいたいどんな製品でも10年もてば良いほうだそうです。

ICチップだらけの家電製品では、経年劣化で壊れる唯一の電子部品です。

世界で半導体の供給が追いついていないという状況ですが、新たな需要の他にも、このような代替需要でも底上げしているのでしょう。

大型家電店で最新の無銭LAN機器を観てみました。通信規格が全然違うのに驚いた。10年でだいたい3倍になっているのですね。

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上野一帯は事故物件だらけ 
Sunday, August 22, 2021, 01:40 PM
大河ドラマは戊辰戦争がすっとばされて、あっという間に新政権になってしまいました。

渋沢栄一は昭武に従いフランスに居たのですから、まあ仕方がないですか。

江戸無血開城後も上野彰義隊が上野山(現在の上野公園から谷中墓地一帯)で薩長連合軍と戦っていました。

といってもほとんど敗残兵によるゲリラ戦のようなもので、抜け道や路地を使って頻繁に夜襲をしたりして抵抗したようです。

最後はちりぢりとなっていった。そして見つかり殺された武士たちはその場にそのままで放置された。賊軍として埋葬もすることは許されなかった。

だからそこらじゅうに死体が転がっていたんだそうです。

それは会津でもそうだったそうです。

しかし、円通寺の住職が処罰覚悟で死体を集めて弔った。そして寛永寺の門を移築しました。

いまでもその黒門は荒川区の文化財として残っています。

日光へ向かい国道4号線沿いですから車からも見えます。

たった150年前の出来事です。弾痕だらけの門を後世に遺したこの住職は偉いですね。

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