気軽には書けない障害者施設の実体 
Wednesday, July 27, 2016, 02:59 PM
7/27 晴 10時 浅草での空間線量は82ベクレル/立法メートル

相模原市津久井の障害者施設の事件はどの報道を見ても、歯切れが悪く被害者がどのような人たちであったかは箝口令がひかれたかのようです。

このような施設は余り知られていませんが、どこの都道府県にもあり、ひっそりと運営されています。

私も事件の施設で、東京からみれば奥多摩のむこう側、そんなところに障害者施設があるのかと驚いたぐらいです。

ここで暮らしているのは、介助が必要な重度の知的障害者たちです。
このような施設で働いている人には頭が下がります。またこういう施設は社会的には必要だとも思います。

でもね、実際訪れてみると完全に地域から切り離された隔離施設だということも、感じさせます。近隣の住民らも見て見ぬ振り、関わってはならないという感じが強く感じます。

なんか私も見てはいけないような感覚に襲われました。

外観はきれいで立派な建物ですが、入口はもちろん部屋にもトイレにも鍵がかかっています。廊下には幾重(いくえ)にも関所があり、自由に内部を移動することはできなくなっています。

不慮の事故が起きないように、常に職員が合い鍵を持って付き添っていなくてはならないのです。

外観からは敷地が広い保養施設のようにも見えますが、入居者の年齢別に住んでいるのです。子供ばかりかと思っていたら、60代や70代の入居者も多いです。

つまりこのような施設で50年以上生き続けている人もいるということ。そして職員だけに看取られて終える。こういう人たちが何百人も収容されている(職員はその数倍の規模)という現実を知ると、ますます見てはいけないところを見たという気まずさを感じてしまいます。

入園者のいない静まりかえった動物園、そんなイメージです。

誰が迷惑をかけているわけでもなく、誰が憎んでいるわけでもなく、外からは静かにしか見えません。
そんなところで今回の元職員による惨劇が起ったことは、介護施設関係者には大きな衝撃を与えたというぐらいしかわからないのです。

似たような場所では痴呆老人専用の施設もあります。

定年退職後に請われて老人施設の理事という肩書きで働き始めた方がおっしゃってましたが、どんなに献身的であっても自分が救われるという感覚がないのだそうです。それまでのサラリーマン稼業では仕事を熱心にやれば、昇進とか権限がキャリアと共にあがっていくのですが、永遠と続く不毛さと固定されたキャリアに、どんなタフな精神でも潰れていくのだとか。

意思疎通もできず、罵声をあげてときどき暴れている”人もどき”に精神が壊されていくのだとか。
だから、若い人には絶対に勧めない職場だと言い切っていました。

かつては障害者福祉施設は自治体が運営していました。ですから働き手は地方公務員であったのですが、小泉純一郎と竹中平蔵によって民営化の掛け声で、大方は外部委託となっています。

となると監督者だけが役所で、あとはパートや非正規職員ばかりとなります。キャリアアップもない淀んだ世界となるわけです。

ヨーロッパでは流入する難民があり、日本では介護という大きな問題があります。
そして解決策はありません。一般人はせいぜい見ぬ振りをしておくことしかできない。

だからメディアも表面的な上っ面しか報道しいこともあたりまえです。

過去ログ:柳田国男「遠野物語」と夏目漱石「私の個人主義

100分de名著 遠野物語(柳田国男)を読む
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メディアが取り上げる候補者よりも泡沫候補に入れて選挙で遊ぼう! 
Tuesday, July 26, 2016, 11:12 PM
民放は今朝の障害者施設での惨事ばかりですが、それまではどこも東京都知事選挙の候補者三名だけを執拗にほんとうに些細なことまで報道していました。

小池がなんだ、鳥越がなんだ、増田がなんだかんだと

素人目からいって

統一教会系(安倍晋三の支持団体でもある)がおす小池百合子がいまのことろはリードしています。

東京都連(ヤクザ系土建利権を束ねる森喜朗といった自民党利権集団)の押す増田寛也(ますだひろや)元岩手県知事が追いかけているという状況です・・・と朝のテレビ番組で言っていました。

この増田寛也という元岩手県知事は無能ではない。むしろ有能な知事で岩手県の財政を悪化させたと言われていますが、霞ヶ関に対してはタフネゴシエーター(すご腕交渉人)という顔を持っています。だからこそ、自民党と東京都議員連盟に目を付けられたとも言えます。

野党統一で鳥越俊太郎が担ぎ出されましたが、まず増田にも勝てないでしょうね。プライベートで女を口説いて何が悪いと開き直るぐらい威勢が良ければ、浮動票は流れただろうにね。

どのみち小池か増田のどちらかしか勝ちません



そもそもメディアは自分たちの立場が悪くなる候補者などは徹底的に無視しています。
その背後には悪名高き電通がいます。

ですからオリンピックの招致での裏金を追求すると断言する候補者は最初から報道しませんし、
また最大スポンサーである朝鮮系企業(パチンコやsoftbank、LINEなど)に否定的な候補者も無視します。
テレビ局に否定的な候補者にはイメージ戦略で攻撃します。

このように選挙はすべてテレビ局(広告代理店)主導で運びます



だから投票前にはすべて当選者は決まっているわけです。公職選挙法では世論調査の詳しい結果は報道してはならないから、新聞でも「必死の追い上げ」「接戦」「優勢」とぼやかしていますが、実際は開票前から結果はわかっているわけです。

だったら浮動票である我々は泡沫候補にいれましょうよ



というのが私の主張です。
NHKの政見放送で一点突破の捨て身の主張をしている候補者の話を聞いている方がずっと面白いです。

絶対当選することはありませんから、安心して投票できますし、選挙結果で数百票ぐらいしか獲得できなければ、その数百の一つが俺のだなと腹を抱えて、このつまならい茶番を楽しむことができます。

過去一度も投票した候補者が当選したことはございませんw
それならば

泡沫候補者の人気投票として遊びましょう



そんな楽しみしか都知事選挙にはないのですから。
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フランスの大学入学制度は移民への”過剰な平等主義”で絶賛崩壊中! 
Sunday, July 24, 2016, 08:14 PM
久しぶりに新聞を覗いたら、トマ・ピケティ(フランスのマルクス系経済学者)の記事が目に止まりました。
江戸時代の教育に関して興味があるので、現在のフランスの教育制度にも関心があったからです。

さて、フランスでは18歳に達して教育省が実施するバカロレアという一斉テストで一定の成績をとれば大学の就学資格が得られます。
そしてどこの大学でも入学できる・・・ということになっています。Wikipediaを読むと日本のセンター試験のようなものではなく、大学入学用としては科学系、人文系、経済・社会系と三つのテストが用意されています。もちろん科学系がどの学科でも入学できるので人気が集中していきます。

さらに募集が集中する大学では、志望学生を振り分けるのに抽選としていますが、さらに社会格差をなくすために親の収入が低ければバカロレアの点数を加算し、アフリカ系の人種によっても加算して、純粋な成績以外の要素で入学を認めています。

本来なら入れるはずのフランス人が入学できないという逆差別となっているという根本的な問題を抱えています。

フランスの高校生はそりゃ怒るわ



試験の成績ではなく、非公開の抽選や恣意的な加算で合否を決められたら、馬鹿らしくて試験勉強なんかやってられません。
そういうことで、フランスの学生は選抜方法を公開しろと教育省に対して、烈しく抗議運動を起こしているとのこと。

フランス人の過剰な平等主義という”悪癖”は治らない



私はそう感じます。

教育を求める者には機会を与えるべきだとは思いますが、国民総てが大学を本当に必要としているのでしょうか。
大学にも「多様性」という耳障りの良い言葉ではぐらかしますが、頭脳のよい者が多様に居る状態ならすばらしいのですが、どうも現実は違うようです。

これは日本の公教育にもそのままあてはまります。
高校を卒業していても、分数の計算ができないレベルなんてざらです。三角関数程度でも怪しいのがたくさんいる。

私は高校や大学をでてなければならないという社会風潮には断固反対です。
現代の大部分(の低賃金の)仕事は中学生程度の脳みそがあれば、務まることばかりです。
時間と体力だけ求められているのであって、プロフェッショナルな仕事はわずかです。
15歳までの中学程度で義務教育は十分です。馬鹿にされるから高校や大学に行くという選択は馬鹿げています。

このような風潮に迎合して変質した最たるものが、大部分の”名ばかり大学”です。

ハク付するだけの詐欺ビジネスとしての変質した高校と大学



授業料がべらぼうに高いアメリカ方式が良いとも思えませんが、一概に悪い面がないわけでもない。
あほボンボンからふんだくって、一流教授を高給で雇って、さらに一握りの天才を育成するシステムだからです。

小泉純一郎や安倍晋三なんてのは、米国留学をしているはずなのに英単語ひとつまともにしゃべれない。
あほボンボンは大学の「養分」に過ぎない。慶応早稲田といった有名私大ではね。
良い例は、あの鮫の脳みそといわれる森喜朗元首相。裏口入学を本人が広言してます。

国公立も、あの東大さえも実は金で学位がとれるんです。たぶん最低5千万円あたりから一億ぐらいで寄付口座をつくれば博士という肩書きはくれます。寄付口座はまさに企業の寄付のためにある。

日本にもフランスにも神童を集めて育成するシステムはない



やはり役人が関わるとろくな事がない最たるものが、現在の教育システムです。
フランスの”平等を謳う”選抜方法は役所仕事そのもの。

そうなると、すべてが平均化していきますね。学生の質も指導側の質も。
天才は天才からしか学ぶことはできません。

凡人ですし、もう中年なので、あとは若い世代に期待したいのです。しかし日本の教育システムは天才は生み出さない。

愚鈍も秀才も一緒に混ぜ合わせれば、あとは知らないというのが今の教育制度。
もっともその大学だって玉石混淆の生徒を集められたって、効率的な運営は難しいでしょう。

広く浅くが良いのか、狭く深くが良いのか?



江戸時代の後期では、藩校や蘭塾から一握りだけが江戸に集められて教育し研究させました。

一握りだけです。英才教育されたエリート中のエリートを幕府は早急に育てていったわけです。
国力が欧米列強と比べようもなく貧弱ですから、そうするしかない。

しかし結果はこの方法が明治となっても功を奏したわけです。

乱世では一人の天才を生み出せる体制こそ必要だ



オリンピックイヤーの今年はいっそう強く感じます。
メダル候補となれば、強化委員会からお金が注ぎ込まれます。

人気種目であれば、企業スポンサーも付きます。専属コーチもつけることができます。

オリンピック選手、プロ野球、サッカーといったスポーツでは早め早めのエリート教育が実施されているのに、若い頭脳のほうには何も施策がないというのはおかしな話ではないでしょうか。

フランスと同じようにリベラル頭でしか物事を見ると大事を見逃します。
フランスはもうどうしようもないでしょう。
日本もその後を追っているような気がします。

過去ログ:プロテスタントが社会主義思想を広めた(「人間内村鑑三の探求」畔上道雄著)


(ピケティコラム@ルモンド)大学進学選抜システム 教育の平等、欧州が見本を
2016年7月22日05時00分
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12472457.html?rm=149

 大学入学の選抜方法と、APBというソフトウェアの問題点は、来年の仏大統領選の争点として大きく取り上げられるべき課題だ。APBは高等教育への進学手続きと進学先の振り分けをするシステムで、毎年フランスのバカロレア(中等教育修了と高等教育入学資格を併せて認定する国家資格)取得者ら70万人ほどが登録するログイン前の続き。高校生の団体がAPBのソースコードの公開を求めて奮闘する一方、フィクションの世界にまでこのテーマが登場した。テレビドラマ『バロン・ノワール(黒騎士)』だ。左派のさえない大統領が人気回復のため、職業バカロレア(職業教育リセで教育を受けた就職希望者対象のバカロレア)取得者がIUT(技術短期大学)に入学できる枠を守ろうとするものの、うまくいかない、という話だ。

 はっきり言おう。国民教育省のこの問題への取り組みは本当にひどい。APBの選考基準を不透明なままにして、情報は小出しにしかしない。透明性の向上を約束するが、実行したためしがない。APBを使えばフランスで古くから続く大学入学選考を巡る論争に決着をつけられるかもしれないだけに、この事態はつくづく嘆かわしい。

     *

 周知の事実を確認しておこう。フランスでは高等教育への進学で、2制度が併存する。一つは極めて激しい競争を課すモデル(豊富な資金が与えられたグランゼコール準備学級)。もう一つは大学セクターで、完全な平等が前提だ(バカロレア取得者は全員、選考を経ずに入学できるが、資力に乏しい)。システムの矛盾をAPBは白日の下にさらした。ソフト上で高校生は(準備学級、大学、IUTなどと)進学先を希望順に入力する。選抜実施機関も高校生をランク付けする。しかし、大学は高校生のランク付けが一切できない。

 ただし現実には多くの例外があり、応急措置が施されているが、それを国民教育省が公に認めたことはない。応募数が超過した場合に、無作為の抽選が行われているが、成績、大学からの距離、社会的多様性の実現、さらにはこれら全要素を組み合わせた客観基準を採り入れることは可能なはずだ。(しかし、それは行われず)1学年目に過剰な人数の学生が詰め込まれる。医学部では、1学年目の最後に極端な選抜があり、くぐり抜けるための第1の基準は、個別授業の費用を学生の両親が支払えるかどうか、であることが多いのだ。

 2013年には(社会的経済的に)恵まれない高校出身の成績優秀者の進学枠を、選抜校に確保することを目指すことを国民議会が可決した。しかし、措置が真剣に検討されたことは一度もなく、APBにどう組み込むのかも全くはっきりしないのだ。

 不透明な状態を長引かせるべきではない。国民の広い議論を通じてAPBが正しく使われ、政治が責任を負えば、社会的多様性と機会平等を実現する素晴らしい道具となり得たと思うだけになおさら残念だ。

 具体的に言えば、大学は(学生を選ぶ際に)それぞれの教育課程に適した成績や科目についての客観的評価基準を選べるようにすべきだ。当局は、全バカロレア取得者に進学先を保証し、APBには社会的、地理的基準を分かりやすく組み込まなければならない。成績とバランスをとりながら、社会的多様性と平等という目標を、完全な透明性のもとで実現するためだ。

 実施例は既にある。Affelnetというシステムが08年から中学卒業生を高校に振り分けている。同システムでは成績を(最高)600ポイントに換算して考慮。また、奨学金を受給する生徒(収入が最も低い世帯のうちの約15%)には300ポイントを加算。この措置で社会的多様性は大きく向上した。

 しかし、このシステムにも改善の余地があり、透明性を欠いてもいる。加算される300ポイントのおかげで奨学生は成績とはほとんど関係なく、最上位校への入学が可能になる。これは、望ましくない効果を生む可能性がある。この問題点は、やや恵まれた環境にある生徒に200か100ポイントを与えることで相殺できうる。ただ、こうした加算は、社会的多様性を確保する目標が達成された時点でやめるべきだ。例えば、奨学生が全員、同じ高校を志望してしまう場合があるからだ。再三の指摘にもかかわらず、国民教育省はこの明らかな不具合を修正することを拒んでいる。その結果、2016年度の新学期に、入学者の80%を奨学生が占めた学校もある。すなわち社会的分断の度合いが、改革前よりも大きくなってしまったのだ。中学校での社会的多様性を促進するため、Affelnetを拡充しようとする今こそ、政府は、こうした議論を受け止めるべきだ。

     *

 これが国際的な課題でもあることを付け加えたい。教育へのアクセスにおける平等と公正さを実現するための「欧州モデル」を推進する目的があるためだ。米国のように私立大学が君臨するところでは、経済基盤、つまり入学金や裕福な両親による寄付に基づいた選抜が行われる。それに国家は全く口を挟むことができないのだ。フランスやドイツ、スウェーデンでは、無償教育という原則が確立されている。だからといって、公平で効率的な選抜システムを実行しなくていいわけはない。恣意的な(選抜を行う米国の)私立校の代わりに、(選考基準が)不透明な公立校を置き換えるだけにとどまって、(米国モデルに)取って代わることができるこのモデルの可能性を台無しにしてしまわぬようにしよう。

 (〈C〉Le Monde,2016)

 (仏ルモンド紙、2016年7月10−11日付、抄訳)

     ◇

 Thomas Piketty 1971年生まれ。パリ経済学校教授。「21世紀の資本」が世界的ベストセラーに

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映画「武士の家計簿」(2010年 森田芳光監督) 
Sunday, July 24, 2016, 01:03 PM
7/24 晴 10時 浅草での空間線量は88ベクレル/立法メートル

一週間ぶりのブログです。この一週間はワープロ作業でクタクタです。それでもせっかくなのでDVDを借りてきました。

加賀藩御算用家の猪山信之の息子・直之が長男・成之誕生から、幕末に、家計の再建を目指す奮闘の映画です。
原作を読んで映画を観ると、原作とは異なる解釈や娯楽作としてのエピソードが加えられていることがあります。「そろばん武士」という揶揄の言葉は原作ではありません。もっとも原作は家計簿の解説ですからね。

また直之が加賀領内のお救い米(飢饉のさいの非常食)の横流しを発見して、上司の不正を暴いたというエピソードは原作にはありません。しかし、当時の武士階層の困窮からは十分に考えられることです。

堺雅人が演じる猪山直之、この武士は偉かった。「そろばんと筆」が大切だと息子には徹底した教育を。そして父母妻に対しては徹底的な倹約を求めます。

借金が膨らみ、家財道具から着物、本、さらに父信之は刀まで売払ってしまいます。
さらに、借入先には利息の免除を確約させます。

この行為は現代の我々にも参考になります。

直之がまず、出費を抑えるだけではなく、自動的に増え続ける「金利という化け物」の息の根を止めたことが猪山家の存続に大きな寄与をしたということ。

年利18%というとサラ金並の金利です



江戸時代は金利1割程度は普通だったようで、場合によっては2割3割もあります。だから18%という金利は悪くはないのでしょうが、下級武士は貸し倒れとなるリスクが高いので、けっこうな悪条件での契約が多かったようです。

現在はローンに14%に上限が規制されていますが、カードのリボ払い(借金を月々に割った平滑支払い)なんかに手を出したらとんどもない長期にわたって返済が続きます。

むかし高級時計や高級バッグが若いサラリーマンの間で流行ったことがあります。知人がカード払いで次々に買って、たしか毎月の支払いが6万円ぐらいになってました。給与口座から引き落とされますから問題はないのですけども、支払期間が6年でした。しかしその間にもスーツといった追加の購入もするのでほぼ永久に引き落としが続きます。支払いを終えたら総額はだいたい三倍程度の額に膨れあがるのかな。ご祝儀や不幸、また自分に病気などがあったり、最悪職を失うといっぺんに息絶え絶えになります。

しきたりや体面を重んじる武家とよく似たモンだ。
そして銀行というのは不景気でも潰れないわけだと、その仕組みに感心した経験があります。

話を戻して、屋敷内の什器や金になるすべてを売払って換金できる時代は良い時代でもあります。

着物を売払うのですが、原作では売った金額もしっかり載っています。安いものでも60万、高いものは200万円どいう一財産だったことがわかります。

加賀ですから、蒔絵の漆塗りの什器も高かったでしょうね。

現代では売ってもお金になるもの、財産と呼べるものはあるのかと見渡しても思い当たりません。

昨晩も”ポケモンGO”に熱中する人を近所の公園で多く見ました。物が欠乏していた時代ではないので、今ではソフトウェアで消費をさせなければならないというです。そうしないと世の中にお金がまわりません。すべてスマホの内部で完結するへんな世界。

生産性の全くないスマホ経済しか話題とならない



まあ、レンタルDVDを眺めて、こんな感想を書いているのですから、なんですけども古くは映画・音楽のみならずこれからはソフトウェアに関しては(課金が容易な)スマホに流れていくでしょう。

学校の基本教育は大部分がスマホでいいんじゃないのとも思います。



過去ログ: 加賀藩の御算用家のおはなし「武士の家計簿」
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茨城から栃木へ滝を観て鮎を食べる 
Tuesday, July 19, 2016, 09:48 AM
7/19 晴 10時 浅草での空間線量は72ベクレル/立法メートル

旅行をしてきました。


茨城県の水戸から栃木県の宇都宮までぐるっと旅をします。電車はありますがとても不便です。もっとも単線ディーゼル路線を目的にゆったりと旅をするのも面白いかも知れません。

今回は日本三大名瀑のひとつ、袋田の滝(ふくろだのたき)からスタートです。梅雨時期なので雨降りは覚悟の上だったのですが、雨に降られることはなく、炎天下の強行軍でした。

前回に袋田の滝を訪れたのは15年以上前、結城市へいく途中に寄った思い出があります。

エレベータが設置されていて、上から観る展望台ができていました。
なんとかデートスポットとして人気を高めたいという切望があるのか、やたらと願いが叶うパワースポットという表示やら恋人同士のなんちゃらといった掲示があります。
全体を通して茨城県のセンスは悪いです。

有名な滝よりも、ここ「月待の滝」は風情があっていいです。滝の裏側まで歩いていけます。観光客は連休でもほとんどいません。


禅寺の大雄寺(だいゆうじ)は平家物語で壇ノ浦の扇を射落とした那須与一(なすのよいち)の縁の寺です。
すごく悠然として美しさに感激しました。
茅葺の回廊が山寺の風景に溶け込んでいます。

そして次ぎに訪れたのは「那須国造碑」(なすのくにのみやつこひ)です。
西暦700年頃(大和朝廷時代)に、渡来人がここまで来て大陸文化を広めたということを、支配者の息子が顕彰した碑です。これを発掘して1691年に整備させたのが水戸藩主の徳川光圀公(家康の孫)です。

水戸から栃木の方までやってきて調査や文化財保護をしたそうです。
江戸の初期からすでに保存していくのは藩命とされていたという、文化財保護の先進地域だったのですね。

那珂川の観光用の「やす」を観て、鮎を食べました。焼きたては美味しいです。もっとも宿でも鮎づくしでしたけど。

最後に龍門の滝(りゅうもんのたき)という場所を観て帰りました。
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加賀藩の御算用家のおはなし「武士の家計簿」 
Friday, July 15, 2016, 11:17 AM
7/15 曇 10時 浅草での空間線量は71ベクレル/立法メートル

最近のお袋との電話で映画が面白かったと言っていたので、今頃ですが、磯田道史のベストセラー「武士の家計簿」(新潮新書 2003年)を読んでいます。
金沢藩士猪山家の家計簿の幕末から明治にわたる36年分の家計簿からみえる生々しい生活の様子を解説した本です。

猪山家は御算用という藩の財務会計を行う役職の家系で、猪山家7代目信之は現在もそのまま残る加賀藩御守殿門の造営にも関わっています。現在の東大赤門ですね。

信之の息子成之(長男)が生まれて、下級武士の猪山家が武士の体面を保つつつも、教育費用の捻出に悪戦苦闘している様が家計簿からもうかがい知れるのです。

武家の家柄というのは妊娠がわかったときから、いろいろな祝い事やしきたりがあり、生まれても髪おきやお食い初めなどなどの行事が延々と続いています。

娘のお熊のときは鯛の絵を描いて、膳に置いたというのは映画でも描かれています。

しかしさすがに長男にはそのようなことができないので、小さな小鯛を用意させてるところなど、一族総出で期待していることが伝わります。

この長男成之は明治では主計大監という肩書きで写真が残っています。つまり海軍の中枢にまで登り詰めていたと言うこと。(大監という階級の上は総監しかありません)

武士階級の消滅で混乱する中でも幼少から算盤で殴られて育った成之は官僚として大成し、また藩という勤め先がなくなった猪山家では、東京に土地を購入します。

当時は土地とは耕作地のことで、地主として百姓に耕せるか、自らが耕作するしかなかったのです。しかし武士のプライドが邪魔をして没落していく武士の方が多かったようです。

一方猪山家は土地に借家を建てて、人口が増える東京で生きのびていきます。いえ、旧武家の救済にも貸し付けていたそうで、裕福に過ごしたようです。

なぜ猪山家は富裕となったのかというと、爺さん、父、子と揃って御算用係という加賀藩の会計係であったからです。

お金を貸すという行為も、江戸時代は両替屋(銀行)の役目でしたが、明治は猪山家も行ったのです。

そろばんが猪山家を興隆させた



そして明治となっても孫達にも教育にかける熱意は衰えなかったのです。
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さて問題、「数学」と「物理」の違いってな〜んだ?(2−1=0) 
Wednesday, July 13, 2016, 12:34 PM
7/13 曇 10時 浅草での空間線量は87ベクレル/立法メートル

「数学と物理の違いってなあに?」と子供に聞かれたら、みなさんはどうお答えになるでしょうか。

「数学はひたすら計算して、物理は図で具体的に考えることだよ」
「う〜ん、どっちも式ばっかり書いて同じようなもの・・・」

まあだいたい上記のような答えになるのではないでしょうか。

もしくは達観して「一緒だよ」と答えるかも知れません。
たぶん即答できる中学生か高校生はいないと思いますね。


『A子さんはリンゴを二つもっています。一つを好きなB男君にあげました。さてA子さんにはリンゴをいくつ持っているでしょうか』

簡単ですね、A子さんには残りのリンゴ一つです。

はたしてこれは正しいかというと、どうもおかしい。

私の回答は以下です。

『ふたつのひとつをあげたのだから、ちょうど一人一個食べてきれいさっぱりなくなった』

リンゴをあげるという行為は、一緒に食べようという意味です

から、そりゃB男君も悪い気はしないじゃないですか。

数学ではリンゴは一応A子さんの腹に収まっていても一個あると考えるかも知れません。
でも喰ったらなくなるのも自然な考えです。

数学と物理は元来同じものでした。区別もされていません。

しかし1675年にオランダで機械式の時計が発明されると状況は変わっていきます。

時間という概念が発生したからです。

そうなると時間という要素が加わって、天体運動がだんだんわかってきました。

数学ではある一瞬の状況を考えれば良かったのに、時間が加わればその前後の状況も考慮しなければならなくなったということ。
これが独立したのが物理ということ。

はっしょって子供にわかるように説明すれば、「数学を”物語り”にしたのが物理」といえるのではないでしょうか。

例えるなら、運動会のかけっこをカメラで撮ると数学で、ビデオで撮ったら物理となるようなものです。

そんな差でしかないのに、なぜか数学と物理は学校教育では区別されていることを非常におかしく感じるのは私だけでしょうか。

ですから、ニュートンの万有引力の発見(1680年頃)が日本語で紹介された1830年頃(江戸時代後期 鎖国状態)、ニュートンらの海外文献を一生懸命読んだのは、一体誰でしょう。

オランダ通詞(つうじ)と言われる幕府の通訳官たちです。だって幕府上層やお殿様に報告しなければなりませんから。

言うまでもなく、原始の物理学は宗教的世界観が色濃く反映しています。
ところが、カトリックの締め付けが弛み、近代科学が日本にも雪崩れ込んできました。

もともと数学も天文学も化学も文学・美術も区分はなかった



いままで断片的にしか捉えられなかったことが、どんどん動画のようにつながって見えていったのが、幕末から明治の学術発達なのです。


過去ログ:物理学・数学は1600年代に急激に発展したというグラフ
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他人が読みやすい文章とは、ひたすら客観の姿勢を貫くこと 
Monday, July 11, 2016, 10:26 AM
7/11 晴 10時 浅草での空間線量は103ベクレル/立法メートル


私の師匠の副島隆彦先生が常々言っていることなのですが、「他人に読んでもらう文章(本)には主観を入れるな」ということ。

また裏付けのない主張、思い込みがあると筆者自体に興味がある人以外は誰も読まれることはない。
ましてやお金を払ってもらう商品として、手にとってもらうには徹底した客観の視点でなければならないのです。

副島隆彦先生は英語の参考書から始り、宝島の編集者、そして言論というステージで30年も食べている人の重みある言葉です。

隠謀論者ソエジマの本は著者の妄想だらけじゃネエか


という反論が聞こえてきそうです。

しかし、副島隆彦先生の著作を読んでみればわかりますが、どこにも主観(自分本位のきめつけ)がないのですよね。

たとえば、アメリカ大統領選挙はトランプが勝つという内容でも、トランプの人物像とその周囲を客観的に記載しているだけです。
どこにもソエジマがヒラリー嫌い、トランプ好きという感情はないのです。投票者側の感情をそのまま述べているにすぎません。

学生や研究者の論文では、どちらかというと原因結果よりも、文章は考察や持論に比重を置いてしまいがち。

しかも結論は最後まで読まねばわからない。(科学論文は一般的にボトムヘビーな文章となる)

このような文章の最大の欠点は

興味ない人には一切読まれることはない


ということ。研究論文は研究者同士しか読まないのでそれでいいのですが、一般向けではそうではありません。

客観で書け!客観で書け!といわれてもどういう意味か今ひとつわからないですね。

『客観』とは自分の頭の引き出しの中身のこと



その引き出しの数と深さが作家とか評論家といった職業文筆人の問われる所なんでしょうね。

だから筆一本で喰っていくのは、私共が考える以上に凄いことなのです。

私は最近づっと思うのですが、『悟り』とは諦観ではなく、意見や主義・願望を一切脱ぎ捨てた状態ナンじゃないかと。周囲を雑音ととるかなんかの示唆ととるかで天才と凡人が分かれるのではないかと感じています。

しかし、だからといって素人は文字一つも書いてはならないというわけではないのです。

評論という形式は実は誰にでも書きやすい



これをもっと簡潔にしたのがツイッター(twitter)ですね。とにかく誰かの発表や記事を引用して、コメントや意見を書くだけですから。
視点が広くなるため、ブログよりもツイッターに情報収集の重きを置いている評論家も多いようです。

私が毎日読んでいるブログ「株式日記と経済展望」(というタイトルでも株式や経済に関しては皆無)があります。トラ氏というビルオーナーが毎日更新しています。この人のスタイルは、冒頭にニュースソースや他サイトからの引用を載せて、最後にコメントを付けるというスタイルです。引用8割、コメント2割、実はこれが一番安定して楽なのです。

私も毎日これぐらい更新できればなあと、ひそかに目標としているサイトの一つです。1日2000人しか読まれていないのが残念なことですが。

「六城ラヂウムblog」のアクセス数さらにその半分以下ですから、ネット的には泡沫サイトにすぎません。私が罵詈雑言を書き殴ろうが、裸踊りをしていようが誰も気づくこともないのですけどもね。

しかし何で更新をしているかと言われると、少しでも読んでもらえそうな文章を書く(書きたい)ための訓練と思っているからです。

そのために、ニュースソースに対するコメントや解説を試みたのですが、なんせ購読してみた朝日新聞がクソすぎて(笑)たまに読める記事があってもゴミが溜るばかりなので、引越を機に購読を止めました。

まあ全国紙を購読するぐらいなら、書店で本を手にするほうがずっと効率的で低コストです。

書評だけで毎日ブログをかけたらそりゃ凄いことなんですが、そんなことは誰もできません。

多方面を客観で本一冊書けるようになれば、評論家という肩書きで喰っていけるのでしょうね。いや、カリスマ性がないとまあ無理でしょう。評論家とコンサルタントというのは誰でも名乗ることができますし。

過去ログ:これが副島隆彦による”血みどろの原稿”だ!
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エルンスト・マッハ実証主義を貫く姿勢こそ真の科学者なのですが記事がよくない 
Saturday, July 9, 2016, 10:41 AM
7/9 雨 10時 浅草での空間線量は150ベクレル/立法メートル

朝日新聞に、セシウム137/134を飲んだ科学者が紹介されていました。30年前のチェルノブイリで自らも放射能を飲んで排泄までの時間を測りつづけた放射線衛生学研究所長です。

人体実験として合計37万ベクレルのセシウムを飲んだということ。
37万ベクレルってどれくらいの放射能の強さなの?と誰もが疑問に思うでしょう。

「ベクレルは1秒間に崩壊する原子の数」です。ですから37万個の原子がプチプチと崩壊して他の元素に遷移(せんい)する原子の数ということ。

よく考えてください。

目の前のコップに注がれている水の分子ははたしていくつでしょうか。一兆100兆1000兆という小さい数ではないのです。さらに上の単位でないとコップ一杯の水分子の個数は表現できないのです。

メガ(10^6)ギガ(10^9)テラ(10^12)・・・37万ベクレルとは370キロ(10^3)ベクレルです。

文章では10万分の一キューリー(10μキューリー)と説明しています。1gのラジウムが1秒間に崩壊するときの放射能の線量(エネルギー)が1キューリーですから

10万分の1(10^-5)グラムのラジウム原子と同等量



10万分の一グラムって手に取ったり、目で見える量でしょうか?顕微鏡でも見えるかどうかというぐらいの量です。
アホみたいな量です。

放射線研究者から言わせれば、37万ベクレルという放射能物質は、放射能としてかろうじて汚染されている・・・かな?というほど微量な単位なんです。ほぼ検出限界の下限値です。(だから検査器のキャリブレーションとして身体を使うことができた)

ほんとうに汚染されているというレベルはメガやギガといった呼称は付かない



放射能汚染をベクレルで表わすとして、汚染度合いを本気でちゃんと理解しているのではあれば「10の何乗という形でしか表現できないほどの大きさ」になります。たとえば10の23乗とか10の34乗ベクレルといった指数表示でしか表現できないのです。

ギガとかテラという補助単位がつく間はぜんぜん汚染とか人体に有害だというレベルではない。

朝のニュースで福島で数百ベクレルの地下水が海に流れたという報道をしていて、私の回りの放射線技術者はみんな呆れて憤ってました。

数百ベクレルなんて自然レベル



1リッターとか1立方メートル中に自然崩壊する原子が100個あるなんてのは自然な状態です。

なぜなら元素周期表で下に行くほど放射能を有する原子ばっかりだからです。

土壌や岩石、海水にはどこにも放射能元素は普通に存在しているのです



放射能がゼロである自然空間があるわけないだろ!と私を含め、危機感を煽るだけの無責任無教養な報道に怒り心頭でした。

37万ベクレルなんて、笑っちゃうほどの低レベルなんです。

私もこれぐらいの量なら毎日でも飲みますよ


いや、ぜひ飲ませてください!(ラジウム鉱石を放り込んだヤカンの水を毎日飲んでますけども)

今から80年前、アメリカではネバダ砂漠で原爆実験をやっていた頃、兵士にプルトニウムを直接注射するという人体実験をしていました。

何万ベクレルどころか、その数百数千倍もの大量の放射能を身体に直接注射したのです。

おそらくひどい健康被害で早く死んでしまうだろうと予想されていました。実験対象の兵士達は末期がんや病気で余命わずかと診断された方達ばかりです。おそらく実験に志願した兵士達も国家へのご奉公として人体実験に志願したのでしょう。

そうしたらどうなったのか?

なんと予想を覆す結果ばかりで、発がん性どころか、ほとんどに延命効果があり、実験後何十年も生きちゃったという人もいたのです。

この実験結果は兵器としての核開発計画にそぐわないということで、トップシークレットとなりました。

それを情報開示で入手したのがミネソタ大学で放射線の影響を研究していたT.D.Lucky(ラッキー)博士です。

ことごとくそれまで信じ込まされてきた放射線の悪影響を打ち消す結果だったことを発表して日本でも注目されたのはご存じの通りです。

http://digital.asahi.com/articles/ASJ710343J6ZPTIL03H.html?rm=1039
(竹内敬二の窓)

セシウムを飲んだ男たち 悲劇か英雄か


2016年7月5日11時31分

 チェルノブイリ原発事故のあと、「歩く放射性物質」といえるほど体が汚染されたロシア人原子力研究者がいた。体内汚染を測る装置を調整する「基準汚染物」になるため、自ら大量の放射性セシウムを飲んだ。これは、原子力が生んだ悲劇なのか、「英雄的行為」なのか。

私がチェルノブイリ事故の汚染地を初めて訪問したのは1990年6〜7月のこと。1カ月かけてロシア、ウクライナ、ベラルーシを回った。帰国後、千葉県内の施設にある小部屋のようなホールボディーカウンター(全身カウンター)で内部被曝(ひばく)を測った。「セシウムの排泄(はいせつ)半減期は約90日ですが、セシウムがかなり残ってますね」といわれた。条件が異なれば半減期も異なるだろうが、「人間の排泄速度を知るには毎日測るのか」などと思ったことを記憶している。

 内部被曝といえば、長い間気になっていたことがある。チェルノブイリ事故から9カ月後の87年1月、ソ連の医療調査団が来日した。被爆者の治療データ、長期間の追跡システムなどを「唯一の被爆国」日本に聞きに来たのだ。私は広島で一行を取材した。

 そのとき、調査団の一人、パーベル・ラムザエフ氏(当時57歳)は「ロシアでの測定値と比較したいので、私の内部被曝レベルを測って欲しい」と求めた。

 測定した日本の研究者は驚愕(きょうがく)することになる。「日本では、もう少しであの人は放射性物質になるレベルです。そうなると取り扱いに資格がいる」

 私が「その結果を聞いて彼は何と言いましたか」と聞くと、「ロシアでの測定と同じ、と平気だった」。

 ラムザエフ氏は当時、レニングラード(現サンクトペテルブルク)にある放射線衛生学研究所長だった。チェルノブイリ原発の現場に通っていると聞いていた。「放射能を知る人が汚れたものをそれほど多く食べるとは思えないが」「原発事故現場はそんなに汚れているのか」という疑問が残った。

 そして29年後の今年、本当のことを知ることになった。私は今年、チェルノブイリ30年を取材する中で、この話をもう一度調べたくなった。ラムザエフ氏はすでに死去していたが、息子のワレリー・ラムザエフ氏と連絡がついた。何と父親と同じ分野の研究者で、現在は父親と同じ研究所の主任研究員だ。

 彼は驚くべきことを教えてくれた。「父は1986年の秋、志願して同僚の研究者5人と一緒に、セシウム137とセシウム134を計37万ベクレル摂取した」

 放射能溶液を飲むなどして摂取したのである。

 目的はロシアがもっていた全身カウンターの感度などを調整することだ。自分の体の汚染状態は分かっているので、各地の装置で自分を測ればそれらの装置を簡単に調整(キャリブレーション)して、測定のズレをなくすことができる。

 87年の広島での測定は、大量のセシウムを飲んでからあまり時間がたっていないので、まだ体内にいっぱい残っていたのだろう。

 通常は、人間の形をした人形の中にセシウムを入れたものを測って調整する。「ファントム=疑似人間」といわれた。ラムザエフ氏は「歩くファントム」になった。

 放射能を飲むこと自体に驚くが、私はその量に驚いた。37万ベクレルは、10万分の1キュリー。日本の基準では野菜や肉などの一般食品は、摂取の上限が1キロあたり100ベクレルだ。その上限の食品を一気に3700キロ食べた計算になる。

 放射能をこれだけ飲むとどうなるのか。「必ず○○の病気になる」とは言えないが、不気味だろう。もし私が彼だったら、「がんになるにしても何年も先。そのころは結構な年になっているし……」といった計算をしただろう。若い人や子どもでは絶対に許されない。

 ラムザエフ氏以外にも志願者は5人いたという。どういう思いで飲んだかは知る由もない。

 ただ、チェルノブイリ事故が起きる前にも、ラムザエフ氏らはセシウムを飲んで体内での移動や排泄などを調べていた。量は不明だが、以前から体を張っていたのである。

 チェルノブイリ事故を取材する中では、こうした「身を危険にさらす行為」にしばしば出合った。

 事故では炉心が爆発し、火災が起きた。激しい放射線の中で消防士や原発職員らが消火活動に従事した。約30人が急性放射線障害で死亡した。

 爆発で飛び散った炉心のがれきを片付けるとき、あまりに高い放射線でロボットも動かなかった。そこで若い兵士が動員された。悲しいかな高放射線の下でも人間はしばらくは動く。

 空中から消火材や砂を原子炉に落としたのはヘリコプターだ。最初は動きながら落としたが、うまくいかず、高さ200メートルでホバリングした。こうした作業に動員された人たちは種々の病気に苦しんでいる。

 忘れてならないのは、原子力という技術には、本質的にこうした命がけの事態が起こりえるということだ。チェルノブイリでは、その地獄のフタが本当に開いてしまった。福島も似たようなものだ。

 自らの判断で行う、命令で突入する、あるいは雰囲気として強制される――。さまざまな形があるだろうが、大事故になれば誰かがやらなければならない局面に出くわす。

 37万ベクレルの放射能を志願して飲んだ、というのも、似た行為だろう。これをどう評価するか。私は原子力推進の科学者の「矜持(きょうじ)、責任感」のようなものを感じた。「そんな大事故は起きない」ではなく、可能性をリアルに考える。逃げない姿勢を評価したい。

 37万ベクレルという量について息子のワレリー・ラムザエフ氏も「大変に多い」という。彼は「かつての自分の体の汚染」との比較で説明した。

 ワレリー氏は、チェルノブイリ事故によってロシアでは最も汚染された町といわれるブリャンスク州の町ノボズィプコフに住んでいた。事故後に何度も自分の体を測ったが、ピークは1995年測定の「約2万ベクレル」だった。

 なお「2万ベクレル」というワレリー氏の体の汚染も大きかったため、90年代後半には、今度は彼と他の住民の体を「基準物」に使って各国の測定装置の調整を行ったという。ロシア、日本、フィンランド、ドイツの装置などだ。親子で「歩くファントム」になったということだ。

 パーベル・ラムザエフ氏は2002年に心臓発作で亡くなった。息子のワレリー氏は「内部被曝とは無関係だろう」という。

 もしパーベル氏が福島の事故まで生きていたとしたら、何と言っただろう――。ワレリー氏にそう尋ねると、彼はこう答えた。

 「それは分からない。でも、被災者のことを第一に考えたと思う」

     ◇

 たけうち・けいじ 朝日新聞で科学部記者、ロンドン特派員、論説委員、編集委員などを務め、環境・原子力・自然エネルギー政策、電力制度などを担当してきた。温暖化の国際交渉、チェルノブイリ原発事故、3・11などを継続的に取材。著書は、電力業界が日本社会を支配するような社会産業構造がなぜ生まれたかを描いた『電力の社会史 何が東京電力を生んだのか』(朝日選書、2013年)。

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糖質制限の落とし穴とジュースやアイスの甘味料、果糖の怖さ 
Thursday, July 7, 2016, 04:07 PM
7/7 晴 10時 浅草での空間線量は168ベクレル/立法メートル

昨晩のNHKでやっていた糖質制限ダイエットの落とし穴というものを観ました。

通常の食事でご飯などの炭水化物を抜くだけだと、栄養不足になるということ。

食事のカロリーで過半数を占める炭水化物を摂らないのであれば、タンパク質や脂質で補わなければならないのです。

炭水化物は消化されて、血液では糖分として細胞にまで運ばれて、細胞のミトコンドリアで活動エネルギーとして燃やされます。

エネルギー源としては血糖が使われますが、その血糖がなくなると皮下脂肪をエネルギーとして消費していきます。

これが痩せるメカニズムなのですけども、脳細胞は脂肪をエネルギーにする能力がないのです。

そこで脳には筋肉のタンパク質を分解してケトン体に戻して、それをエネルギーとして使い出します。

つまり、体内の脂肪がなくなるまでの飢餓状態が続くと、今度は筋肉がやせ衰えてしまいます。心臓の筋肉までも痩せてしまったという事例が紹介されていました。

ダイエットのつもりが飢餓状態に陥る危険性があるということ



そのため、糖質を摂らないのであれば、タンパク質と野菜を多く摂りなさいと言うお話でした。

まあ、言われなくても昔からそういう食習慣なので、にわか知識はこわいなあと思いました。

昔会社の上司に、痩せたいから蕎麦しか喰わないという人がいて、確かに痩せこけてましたがとても健康的ではない。

また自然農法と玄米にこだわっていたお婆さんがいて周囲にも熱心に勧めるのですが、頭は脂気もなくボサボサ、肌は黒ずんで皺だらけ。
年齢が私とほとんど変わらないことに驚きました。服も麻や木綿を自家染色したものだったので、昔テレビで観た明石家さんまのしっとるケ婆ぁにそっくりでした。

炭水化物を控えめにするのは私もお勧めするのですが、そのぶん脂質やタンパク質を摂らねばならないのです。

つぎに紹介していたのが

糖分は老化を早めると言うこと



特に清涼飲料水や氷菓、乳製品に多く使われる果糖は甘味が強く、コーンスターチから安価に大量に作ることができるので広く大量に加工食品で用いられています。
砂糖に比べて甘味が強いというメリットがあり、血糖値が上がりにくいという特徴もあります。

ところが大量摂取は

・脂肪となって蓄積しやすい(肥りやすい)
・老化を早める

という怖い作用もあるということ。
コラーゲンを糖液に漬けて、たんぱく質を変性させる作用(メイナード効果)を実験でみせていました。

過去にも私が書き続けてきたことですから、内容にはさしたる驚きはありませんでした。

ペットボトル飲料業界は悪魔の業界である


私は最近そう感じています。

過去ログ: 検索キーワード:断糖:

スペシャル・ドリンクって何だ? (それは高糖分でした)
特定保健用食品(トクホ)という浅ましい商売を大企業がするな!!
食事制限で用いられるカロリー(Cal)ってなんだ!?とんでもない単位だった
居酒屋「和民」とマクドナルドは潰れろ、クロネコヤマトは支持する
ビタミンCは心臓疾患のすべてを改善する (NHKためしてガッテン)
花粉症の原因は三度三度の飽食である(私の経験)
現代の亡国病はアルツハイマー(認知症)でしょう
カロリー摂取量は減っているのに糖尿病が右肩上がり(Mg欠乏原因説)
アミロイドβが悪いのではなく、アミロイドβオリゴマーの毒が認知症の原因
「殺してはいけない」は戦場の掟 (増大する認知症老人は世界問題となった)
リウマチに治療法はあるのか(関節リウマチ原因物質特定)
美肌のキーワードは美容液よりもまず「抗糖化」 〜老けて見えないために〜

検索キーワード:清涼飲料:

食品スーパーの品揃えが最近富に悪い
チアシードはダイエット、糖尿病におすすめ(ある医師Kの食べ過ぎ現代人への警告)
売れすぎて生産中止?これぞ鳥井商法(メディアの逆利用)
なぜこんなに引き籠もり精神病者が多いのか?ソフトドラッグ化する食品
カロリーゼロは飲んではいけない 人工甘味料による発症と中毒性 腸内細菌にはオリゴ糖がお勧め
これからは「摂らない」という治療が主流になるだろう
苺の酵母は発酵力が強い

検索キーワード:炭水化物:

疼痛(とうつう)の緩和こそ医療が本来目標とすべきことだ
認知症に続く大量殺人兵器ってか・・・
忘年会の時期は草食系には辛いですね
うつ病者のいる仕事場は「正直マジ勘弁」です

検索キーワード:ビタミンC:

満員電車がインフルエンザウィルスを運ぶ
売れすぎて生産中止?これぞ鳥井商法(メディアの逆利用)
「断糖のすすめ」(炭水化物を減らすと身体は激変する)
アメリカの肥満・がんの原因は糖分だと告発するジェイミーオリバー
若返りにも癌退治にも効く糖質(炭水化物)断ち
電車に乗れば避けられないインフルエンザ
ビタミンコワイコワイひぃ〜(がんリスク17%上昇)

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「トランプ大統領とアメリカの真実」 副島隆彦 日本文芸社 
Monday, July 4, 2016, 10:49 AM
7/4 晴 10時 浅草での空間線量は143ベクレル/立法メートル

5月29日の学問道場の講演会で「次のアメリカ大統領はきまりだ!なぜならば・・・」と題して話されていたので、内容はだいたい掴めていました。

中田安彦氏、古村治彦氏らによるアメリカの新聞やテレビによる報道から得られた、日本では報道されていない大統領選の裏側を、本書では丁寧に解説されています。

本の紹介はこちら→http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1908

私が驚いたのは最終章(第6章)「ヒラリーなら第三次世界大戦になる」です。

下層白人層の特に女性層は、本気でヒラリーなら息子や恋人、夫がほんとうに戦地へ赴かねばならないと考えていることです。

なぜ白人であってもそのように考えているのか?
それはアメリカには今でも徴兵検査があるからです。

えっ!?アメリカは徴兵制ではなく、志願制ではないの?
そう驚かれる方も多いでしょう。

260頁を抜粋します。

今のアメリカには「セレクティブ・サービス」selective serviceという徴兵令一歩手前の制度がある。これは徴兵検査でもある。18歳で必ずすべてのアメリカ国民の男子が受けさせられる。

自分の住む市に「リクルーティング・スティション」recruting stationがあって、そこに出頭させられる。そして1F、2Fの判定を受けたら、このFはfailed(フェイルド)の意味で、身体障害者conditional conformityとされて兵役免除(エグゼンプション)となる。

このほかに、1A、2Aの判定を受けたら、「学力があるとして」大学進学などで、兵役の延期(ディファーメントdeferment)が認められる。

ところが、B,Cの判定を受けた青年(高卒者)たちは、軍隊に行かざるを得なくなるようになっている。このアメリカの真実を誰も日本に書いて伝えようとしない。

B,Cの判定とは、「成績不良」「学力不足」そして「素行不良(behavional problem)」の判定なのである。

このB,Cの若者たちは、軍隊にはいるしか他に、事実上、職はない。そのようなアメリカの厳しい現実はできている。

だから2004年のジョージ・ブッシュ大統領(共和党)の再選のときに挑戦したジョン・ケリー(現・国務長官ステイトセクレタリー)が選挙演説で「しっかり勉強しないと軍隊に行くことになるぞ」と言って大騒ぎになったのだ。アメリカ人以外には教えたくない真実だ。

堤美果(つつみみか:注「貧困大国アメリカ」著者)氏でも書かないことだ



アメリカのリバータリアンとポピュリズムという副島隆彦先生の過去のアメリカ思想研究の最新版とも言えます。

とてもお勧めです。タイトルと表紙にエスタブリッシュ層とエセ知識層に嫌われているトランプの顔がでかでかとあるので、流行本かと思われるでしょうが、内容はとても重厚です。

過去ログ;クルーグマンのコラムに登場するコーク兄弟ってなんだ?
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非常時は米よりも小麦粉の方が重宝します 
Saturday, July 2, 2016, 11:31 AM
7/2 晴 13時 浅草での空間線量は143ベクレル/立法メートル


日経ビジネスに東北と熊本の震災地域で調理法の検索ワードを分析したところ、ある特徴が見つかったという記事があります。

この記事を読んで、私は「あったりまえやろ」と思ったのですが、案外料理をする主婦層も知らないかも知れません。

というのも、昨年と今年の冬に東京都大田区役所が主催した平和島サバイバルキャンプ教室に参加しているから、そのようなことは実感済みです。大田区が備蓄しているアルファ米とクラッカーもありましたが、それは使わず市販の小麦粉だけで料理を空き缶でしています。

過去ログ:都会のキャンプは過酷です(大田区キャンプセミナー)

私は昔から野外生活(キャンプ)が好きで、いまでもキャンプ道具は持っています。
ご飯を炊くというのは、焚火や裸火ではけっこう手間がかかるということも実感しています。

手早く料理するなら、小麦粉が一番。塩や油を加えて少々の水で練れば、すいとんにもお好み焼きにも、乾パンにもできます。砂糖や卵を加えてお菓子にしてもよい。

登山ザックにいれたらお米よりも場所をとらないし、腹持ちがいいのも魅力です。

料理に不慣れでご飯も鍋で炊いたことがない人がいまや大部分では、焼くか煮るだけの小麦粉料理の方がずっと円滑な集団行動をとることができます。

ガスコンロがなくても空き缶コンロで十分



薪や炭は市街地では入手はまず無理。カセットコンロさえないときはどうすればよいか?
答えは簡単、コンロを自作すればよい。

捨てられてる空き缶を切って、横穴を釘や画鋲でブスブス開ければ立派なコンロになります。
写真は拾った空き缶で、ハイキングで使うアルコールコンロを作った写真です。

消毒用アルコールを注いで火を付ければ、数人分のお湯は数分で湧きました。


写真では荷物にならないよう直径3cmの小さな空き缶を使いました。倍の直径のコーラかビール缶ならば家庭用鍋やフライパンを加熱させるに十分な火力が得られます。家庭用ガスコンロとなんら火力は劣りません。


燃料は無水アルコールが一番安全ですけども、非常時ならベンジン(ガソリン)やシンナー、煤がでるのでお勧めしませんが灯油(軽油)も使えるでしょう。(ただし灯油や軽油はコンロ全体を最初に焚火で加熱してやらねばなりません。)

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/030800018/062100095/

クックパッドでわかった、震災時に必要なもの


役に立ったのは“粉もの”と“レンジ”

■物資不足の中、ストック食材が役立つ

 粉ものの検索数が増えた理由をクックパッド編集長の草深由有子さんはこう分析する。「避難するほどではないとはいえ、緊急時には変わりない。物資も不足する中、家に日常的にストックがある粉ものが検索されたのだろう。特にホットケーキミックスは、最初から味もついていて調理がしやすく、子どもも喜ぶ。価格が安いので、常備している家庭は多い」。

 また、粉ものと同時に検索されたキーワードが、「電子レンジ」「ホームベーカリー」といった電気で調理できる家電製品だ。「余震が続いているので、できるだけ火は使いたくないという思いもあったのではないか」(草深さん)。ライフラインの復旧の順番が関係している可能性もある。原発事故なども起こった東日本大震災と違い、熊本地震では電気は比較的早く復旧した。こういった状況で注目されたのが、ホットケーキミックスと水を混ぜ、電子レンジで温めるだけでできる蒸しパンのようなレシピ。常備していた粉ものを安全に、おいしく調理して食べたいという気持ちから、「小麦粉 電子レンジ」「ホットケーキミックス レンジ」というキーワードに結びついたのだ。

■米の炊き方も検索数が上昇

 もう一つ検索数が伸びたのが、米に関するレシピだ。多く検索されたのは、「お米 炭酸水」「お米 お茶」「お米 洗わない」といったワードだった。日本人の多くが日常的に食べる米。しかし、米を炊くのには水を使う。そこで、断水時、少ない水でも米が炊ける方法や、買い置きしてあったお茶や炭酸水でも炊ける方法が求められた。

被災地ならではのニーズとして、「クッキングシート」などのワードも検索されていた。実際に検索してみると、クッキングシートを敷いた容器に材料を入れ、レンジで温めてできる料理やクッキングシートの上手な使用法に触れたレシピが出てきた。節水が必要なときに調理器具や食器を洗わないで済む方法として参考になりそうだ。

 熊本地震の際にクックパッドで頻繁に検索されたワードは“乾パン”や“アルファ米”といった非常食ではなく、多くの人が備えている常備食や、日用品にまつわるものだった。そして、閲覧されたのは、必ずしも災害を想定したものではなく、限られた食材や少ない手間でできる時短レシピやキャンプ向けのレシピだった。

 草深さんは、「災害時の料理というと、避難用バッグに入っているような非常食を考えがち。でも、本当に必要なのは、普段通りのご飯が食べられる知恵なのかもしれない」と振り返る。

■データが緊急の備えに役立つかもしれない

 クックパッドがこの調査を行った背景には、東日本大震災のときの反省がある。東日本大震災のときも問題意識はあったものの、当時のクックパッドが持つ検索データの規模では、十分な分析をすることはできなかった。

 だが、クックパッドのユーザー数はここ3年で倍増した。スマートフォンが浸透したことで、パソコンでの検索がメインだった頃よりもクックパッドを気軽に検索する人が増えた。特に、クックパッドの中心ユーザーである20〜40代の女性はスマホで日々のレシピを検索することが日常化しており、非常時でも利用したのだろう。震災直後の熊本県に絞り込んでも十分なデータが得られた。

 一括りに“災害”といっても、様々なタイプがある。熊本地震では電気の復旧が早かったことや余震への恐れから電気が早々に使われたが、東日本大震災では逆に電気がなかなか使えるようにならず、カセットコンロの火で調理するしかない状況もあった。「災害だからと一概にはいえないが、データを分析することで将来起こりうる災害に向けてできることもあるのではないか。クックパッドとしては、引き続き分析をして、私たちにできる形で情報を発信していきたい」(草深さん)。非常時のために何を備えておくべきか、私たちもこれを機にもう一度考えてみたい。

(文/淡路勇介=フリーライター)

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明智憲三郎の新刊『「本能寺の変」は変だ』は八切止夫論への反証本である 
Thursday, June 30, 2016, 05:04 PM
6/30 曇 13時 浅草での空間線量は137ベクレル/立法メートル

私が一昨年大絶賛した「本能寺の変 431年目の真実」の著者であり、明智光秀の末裔である明智憲三郎氏の新刊がでています。

昨年は「織田信長 四三三年目の真実 信長脳を歴史捜査せよ!」は(あくまでも秀吉が書かせた記録ではなく)信長だったらこう考え、こういう行動をとるであろうと推測した本です。
”431年目〜”での論を補強するための本です。

さて、今年5月に出た”変だ”本は何かというと

いくつかある明智光秀の謀反の原因の説の矛盾を論破するため


です。

章立てになっていて、とても読みやすいです。

明智憲三郎氏の光秀の謀反の動機は
・天下平定後の信長は、明への海外侵略を計画していた(イエズス会を手本とした)
・有力家臣でも外様は遠い地へ移封(いふう)させる(光秀は細川藤孝の家臣であった)
・同族の長宗我部一族を滅亡させようとしていた(信長の武力平定に反対していた)

→信長によって室町時代からの名家・土岐源氏(明智・長宗我部)が滅ぼされようとしている!
これは絶対に阻止したい!

・長宗我部征伐で油断しているとみせかけて、信長は家康の暗殺を光秀と共謀した
←光秀は家康に内通して、家康を護った(のちに家康も長宗我部も明智一族は庇護した)

ざっくりこんなところです。

謀反の原因に諸説はいろいろありますが、代表的なものは
光秀の怨恨説です。光秀が行った饗応の不手際に信長が怒ったからとか、ハゲで恥をかかされたからとか、噴飯です。でもなぜかこんなくだらない意見がいまでも主流です。

二つ目が野望説です。あるひムラムラと天下を自分もという野心が芽生えたということ。
一族の命運がかかっているのに、どうしてこんな珍説がでてくるのやら。

3つめは1967年八切止夫(やぎりとめお)のイエズス会黒幕説「信長殺し光秀ではない」です。

信長に謁見したヴァリヤーニそしてオルガンティーノといった宣教師が、侵略のために信長を爆殺したというものです。

明智憲三郎氏も八切止夫のイエズス会説(光秀冤罪説)を読んで驚いたと本書で述べています。歴史の通説とは全く異なっていたからです。しかし、よくよく考えれば八切の冤罪説もおかしな話なのです。

それでは光秀はどのような役回りだったのでしょうかということ。キリシタンVS戦国武将という対立は当時はなかったからです。

それでは黒幕は京都の朝廷だったのかという朝廷黒幕説もあります。
貧乏で権力も権威もない落ちぶれた朝廷(足利義昭)を庇護していたのは信長です。朝廷側の細川藤孝(幽斎)の元家臣が光秀であったことが根拠に過ぎません。また信長の死後もたいした目立つ行動をとっていないのです。

『「本能寺の変」は変だ』84頁から抜粋
さて、次ぎにイエズス会黒幕説です。朝廷黒幕説を唱えた研究者が四年後に乗り換えて唱えた説です。イエズス会及びその背後にあるポルトガル勢力などが信長を亡き者にしようと企んで光秀を操って謀反を起こさせたとする説です。五十年ほど前に八切止夫氏が唱えたのも真犯人をイエスズ会にするイエズス会隠謀説でした。この説に光秀を実行犯とする味付けをしたのがイエズス会黒幕説になります。

 この説も朝廷黒幕説とまったく同じ誤りを犯しています。イエズス会説教師(ルイス・フロイスらが)本国のイエズス会総会長へ送った報告書類などを読むと、当時のイエズス会は信長にすがって布教活動を行わせてもらっているという状況だったことがわかります。朝廷と同様にイエズス会も信長に庇護されていたのです。庇護してくれる人物を殺すっていかにも変です。

一方で、荒木村重が信長に謀反を起こしたとき、信長は村重に味方した高山右近を寝返らせるためにイエズス会を利用しました。高山右近は熱心なキリシタンであり、イエズス会と最も親しい日本人の一人でした。もしイエズス会が右近説得に失敗すればキリシタンが迫害されイエズス会も追放される危機感を抱き、イエズス会は必死に右近を説得しました。その説得が功を奏して右近の寝返りに成功し、村重の謀反は鎮圧されたのです。

イエズス会黒幕説も時代状況を見誤っています。イエズス会と信長とはやはり相互利用の良好な関係だったのです。


このように考えると、やはり光秀はかねてから信長を討つことを計画し、かつて仕えていた細川藤孝(幽斎)に相談していたと考えられるというのが明智憲三郎氏の推理です。実行に際しては当時のNo.2の実力者・家康も計画に引き入れていたとみることができます。

そして秀吉も明智の本心を知っていた



だから中国おおがえしが可能だったというわけです。本能寺の日にはすでに毛利との話もついて撤退準備していたのですから。

ところで明智憲三郎氏が本書六六頁や七二頁、八四頁で再三「イエズス会黒幕説」に反論している箇所があるのですが、誰の本を対象としていたのかといいますと、副島隆彦の「信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた」(PHP 2015/12)なのです。

明智憲三郎氏は律儀なことに、半年後にその反論本を出してくれたというわけです。
明智憲三郎氏に頭が下がります。

この2冊を同時によむと

副島隆彦先生は中世に於けるグローバルなバチカンの戦略の恐ろしさという観点
明智憲三郎氏は緻密な文献調査による証拠と時代背景における動機の解説

といった具合に戦国乱世の入り乱れた力関係がいきいきとわかりますし、どんな歴史小説よりも愉しめることうけあいます。

明智憲三郎氏のあやふやで不忠実な歴史を直していく使命感と熱意には脱帽します。
そして似非歴史学者たちに鉄槌を喰らわす本書のインパクトは大きいです。

過去ログ:「織田信長 四三三年目の真実」(明智憲三郎 幻冬舎)を読む
私の夏休み課題図書を公開します
備中高松城の水攻めは虚構である(証拠写真付)
「天守閣」のてんしゅは天主(ゼウス)の城という意味である。
本能寺の変 は長宗我部元親を明智光秀が守るため?
「本能寺の変 431年目の真実」(明智憲三郎)にはぐうの音も出ません
これはすごい本だ!なぜ明智光秀が悪者とされたのか?虚構の「太閤記」

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新型ラジウム腰ベルトのパッケージを公開します 
Wednesday, June 29, 2016, 01:06 PM
6/29 曇 10時 浅草での空間線量は139ベクレル/立法メートル

取説の印刷が終わったので、新型ベルトのパッケージができあがりました。
今回は箱はつくりません。ナイロン袋の簡易包装です。
※クリックすると商品紹介ページに飛びます

東京都内で縫製した素材を含め純日本製です



だから旧製品よりも薄く軽く柔らかいです。

そのかわり原価は3倍以上(泣)
いや、伸縮素材の縁がかりで専用のミシン部品も特注したから、そのようなコストも含めると考えたくない
/(><)\ひぇぇ
というのが本音
つまり、それだけこの製品を私自身が望んでいるのです

そのためパッケージ会社に注文して専用のパッケージなど作ってられないということがひとつと、
なんたって職人による手作業ですから、月産10個レベルです

丁重な作りで良い物だから評判がよいのですが、少量生産のため、ひと月あたりの販売数は限られています。市販の競合品と参考に比べましたが、こちらははるかに高いコストをかけているのです。売り切れたら来月までお待ち下さいといった状況です。

あまりブログで宣伝していないのも、すでに半ば在庫切れ状態だからです。(Lサイズは残2個しかない)

生産を急いでもらっていますが、下町のお婆さんらによる丁寧な縫製で月産10個(笑)ですから、ご注文は気長に待てる方限定でお願いします。

旧製品をお持ちの方は、暑い時期に向けてラジウム含有シリコンゴムはそのままで、腰ベルト単体の交換をお勧めします。
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多摩川越えたら水が不味いなあ 
Tuesday, June 28, 2016, 09:56 AM
6/28 雨 10時 浅草での空間線量は126ベクレル/立法メートル

子供の頃は遊んで喉が渇いたら、そこらの水道から直接ごくごく飲んでいたのに、最近では公園で水を飲んでいるのは、飼い犬ぐらいです。いつからこんな風景があたりまえになったんだろう。

昨日は水筒も持たずに家を出たので、喉が渇いて川崎のとある施設のウォータークーラーに飛びつきました。

ぜんぜん冷たくなくてまじぃ・・・
水道水もぬるくてやはりあんまり美味しくない

東京から多摩川越したら、水があんまり美味くないというのはちょっとした発見です。

東京の水は東京都水道局ががんばっているためか、実は悪くないのです。
ここ浅草は葛飾区の金町浄水場(寅さんの柴又の近く、荒川から取水)の水が引かれてきます。高度浄水処理されているので大変美味しい。

一方、横浜や川崎は多摩川北部の相模湖や津久井湖(つくいこ)からはるばる引かれてきます。
多摩川が側を流れているから、取水すればいいじゃないかと思うのですが、かつては生活排水や農業の肥料により相当汚れがひどくて飲用水にはならなかったのです。

ですから横浜は丹沢山系に属する山梨県南都留郡道志村からも水を引いています。

神奈川は川崎市と横浜市中心部以外は山中湖を源流とする相模川や丹沢山系を源流とする酒匂(さかわ)川から取水してますから、他の地域の水はおいしいのですけども、川崎の水はひどいもんだ。

川崎と横浜の今の商業地域は、昔から水不足の地域で井戸を掘っても塩水だったのだそうです。そこで明治の横浜開港で急遽水道が整備されたという歴史があります。

津久井湖は相模湖の下流に作った人造湖です。つまり同じ水を神奈川北西部からはるばる運んできているわけ。

多摩川の上流(たとえば奥多摩湖)から引けばいいじゃんと思われるかも知れませんが、多摩川水系は東京都のものなんです。

東京都が東西にやたら長いのは水利権のため



奥多摩地区は明治に神奈川の管轄にする動きがあったのですが、これを憲政の父といわれる尾崎行雄が断固反対して東京都に属させたのです。

尾崎家は江戸時代から代々奥多摩の水源林の管理者である有力一族(実質的な支配者)だったのです。水は江戸の生命線です。そのようなことがちゃんと尾崎行雄記念館に記されています。

水源地の取合いに負けた神奈川県は増える人口にむけて水源確保に苦労したそうです。山中湖から連なる相模川の開発を急ぐしかなかったのです。
ただ相模川は下水普及率や農業地域を流れるので下流にいくほど水質は低下していきます。つうか人間の質も下流に行くほど悪くなる(笑)いわゆるDQNが多くなるとのこと。

そういうときはこれです!夏場に役立つ源珠(げんきだま)ステンレスチューブ!お水が美味しくなると大評判!


過去ログ:待望のステンレスチューブができあがりました
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トランス脂肪酸が老化原因!? 
Monday, June 27, 2016, 09:00 AM
6/27 晴 10時 浅草での空間線量は131ベクレル/立法メートル

niftyのトップページに「トランス脂肪酸が老化原因」というタイトルで以下の記事が掲載されていました。食パンやお菓子、インスタント食品に大量に投入されている植物油脂には危険があるというお話。

日本人は年平均4kgものパーム油を摂取している



安価なパーム油は食用油以外でも洗剤・石鹸の原料や化粧品、ディーゼル燃料、工業用グリスなどにも使われています。酸化しにくいという特徴があるため加工食品では多用されています。また固体と液体どちらにもなるという性質が好まれていること。

しかし深刻な問題として、インドネシアやマレーシア・ボルネオ島ではアブラヤシ(パーム油が採れる椰子の木)の植林で熱帯雨林原生林の破壊という環境問題を引き起こしています。

加工されたパーム油にはトランス脂肪酸が多いことも欧米では問題視されています。
原料欄ではマーガリンやショートニング、植物油脂という名称であちこちで目にすることができます。

嗚呼、偽食品天国日本と嘆きたくなります。
そういえば美味しんぼというマンガがありましたが、あれはまだ連載されているのかな。
(追記:「鼻血描写」問題で111巻で終わってました。)

http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/rl-30921/1.htm

アイスクリームにご用心!世界が問題視するトランス脂肪酸の危険性



2016年6月26日(日)17時40分配信 リアルライブ
 夏になると、よく食べるようになるのがアイスです。コンビニにも置いてあるので、買い物ついでについ手に取ってしまいますよね。種類も豊富で、どれにしていいか迷います。

 小さくて値段が高い高級なものもありますが、なるべく安くて量の多いものを探したりもするでしょう。でも実は、安いアイスには体に害のあるトランス脂肪酸が含まれている場合があります。

 今回は、医師の小田切ヨシカズ先生に、トランス脂肪酸の危険性についてお聞きしました。

■危険なのはラクトアイス

「アイスにも氷菓子タイプのものとクリームタイプがありますが、クリームタイプのほうのパッケージに“ラクトアイス”と表記されているものがあります。ラクトアイスは乳固形分3.0%以上であるのに対して、アイスクリームと表記されているものは、乳固形分15.0%以上、乳脂肪分8.0%以上と指定されています。ようするに、ラクトアイスは乳固形分を少なくして、植物性油などを加えているわけですが、この油に健康を害するトランス脂肪酸が含まれているのです」

■トランス脂肪酸がもたらすリスク

「トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増加させる働きがあるとされ、心臓病などのリスクを高める恐れがあります。また、トランス脂肪酸の摂取により活性酸素の生成が促され、老化の原因となり、ガンなどを誘発する危険性も出てきます。世界ではこうした体への悪影響から、廃止の傾向が強まっています」

■トランス脂肪酸を含む食品

「トランス脂肪酸を多く含む食品といえば、マーガリン。クッキーなどを作る際に使われるショートニングにも多く含まれています。また、植物性油を加熱するとトランス脂肪酸が発生すると言われているので、古い油で揚げたような食品は危険ですね。世界的にもかなり問題視されているトランス脂肪酸ですが、日本ではそこまで注目されていません。それほど危険はないという見解のようですが、体には明らかに悪影響なので、控えた方がいいでしょう」

 トランス脂肪酸は、カップ麺やレトルトカレーにも含まれて、かなり生活に根付いた物質であると言えます。それゆえ、なかなか排除するというのは難しい。自分で注意を払って控えるしかなさそうです。

【取材協力】
小田切ヨシカズ・・・湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。


過去ログ:食べるな危険!乳製品に似せたトランス脂肪酸たっぷりの植物油脂食品
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南河内の恵みを銀座で愉しむ 
Sunday, June 26, 2016, 10:32 AM
6/26 晴 10時 浅草での空間線量は143ベクレル/立法メートル

昨日、銀座の三越で「南大阪の実り」という小さな催しがあったので、行ってみました。

中国観光客の買い物金額が落ちたと言われますが、百貨店はけっこう賑わっています。感覚的には1/3は海外のような気がします。
アジアの購買力はすごいものです。
そして銀座で買い物ができる層は総じて身だしなみがよく、品がよいのでどちらの国の人かはわかりません。
エレベーターでスラッとしたモデルのような人が乗ってきたので気分が良くなったら、ハングル語をしゃべっていたり、手慣れた感じでベビーカーを押している百貨店内を歩く夫婦は、中国語だったので中国か台湾人でした。

子供連れで百貨店で買い物ができる日本人はいまや少数派。せいぜいイオンとかイトーヨーカドーといった郊外のショッピングセンターにいくぐらいしかありません。着飾った若い娘もほとんどが海外観光客です。

Tシャツにズック靴で歩いているのは、私ぐらい。日本人は貧相になった・・・。
三越に入るのは久しぶりです。

9FのJA全農(農協の全国流通組織)直営食堂「みのる食堂」前で、「南大阪の実り」と掲げた直売コーナーが設けられていました。


南大阪(南河内)ってどこ?と思われるかもしれません。
大阪府の南側で、大阪湾側ではなく、反対の奈良側の地域を指します。
全農のHPでも小冊子で紹介されています。
http://minoriminoru.jp/agrifuture/

金剛山地、和泉山地の地帯で、応仁天皇陵や日本武尊(やまとたける)の墓といわれる白鳥陵(軽里大塚古墳)など古墳群があり、聖徳太子の墓もあります。

奈良時代は、現在の大阪市中心部は「難波(なにわ)の津」とよばれてまだ遠浅の海か湿地帯だったんですね。
だから奈良、平城京から見れば住みにくい地域で、葛城山からむこうがわ(海側:西方面)は死者の場所として埋葬する地域だったのです。

「近つ飛鳥」という地域(現在の河内郡太子町)には
推古天皇、聖徳太子、敏達天皇、用明天皇、孝徳天皇の墓があり、遣隋使で有名な小野妹子の墓もあります。
当時の木ぞりまで出土しています。

河内源氏を先祖とする源頼朝が鎌倉幕府を開き、鎌倉時代が終わり南北朝時代には南河内の名将、楠木正成が活躍します。
足利尊氏に負けてしまいましたが、もし勝っていれば室町幕府ではなく、後醍醐天皇による南河内幕府となっていたはずです。

とまあ、こういう歴史的にはとても面白い場所であるし、和泉葛城を越えれば、高野山です。
高野山の麓には、九度山町という、かの真田庵(真田幸村の蟄居の地)があります。

んでも南大阪は農業主体のチョー田舎地域です



さきほどの聖徳太子の墓がある近つ飛鳥(太子町)あたりは、ダイハツミゼット(古い3輪トラック)のバキュームカーが20年前は走ってました。山だらけの地域ですから、足腰強くなります。サイクリングには最適で、大阪の自転車野郎(競輪選手も)はここで練習します。大阪は自転車産業が盛んで、サイクルセンターも河内長野市にあります。

全国的には全く知られていませんが、葡萄の産地でワインもつくってます。河内ワインは関東にはほとんど流通してきません。
ワインの醸造ではまだまだイマイチなんだろうなあ。

と、まあ私の田舎故郷自慢は終わります。

三越の直売会で、羽曳野の葡萄農家、富田林のなす、河内長野の果実ジャムなどが並べられていました。午後から行ったらずいぶん売れ切れてしまったらしいです。

河内長野のすもものジャム、羽曳野のイチジクのジャムと葡萄デラウェア、茄子、胡瓜、枝豆を買ってみました。つうか他の産品は売り切れていてこれしかなかったんだけどね。
酸味の強いすもものジャムと、強烈な甘みのイチジクのジャムは、ホットケーキに載せてみました。

過去ログ:検索キーワード:南河内:
和歌山県紀ノ川沿いを散策する(真田庵・慈尊院・華岡青洲の史跡)
政令指定都市制度はそもそも市民の利益となったのか?
やしきたかじんもウルフルズも京風弁です
明治天皇は長州の大室寅之祐だと政府中枢は誰もが知っていた
五木寛之「風の王国」は日本版リバタリアンの小説である。

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歴史は繰り返す:統制経済(controlled economy)の時代へ 
Saturday, June 25, 2016, 03:19 PM
6/25 曇 10時 浅草での空間線量は147ベクレル/立法メートル

朝のテレビドラマ「ととねえちゃん」は戦時経済統制でいよいよ深川の木材問屋が廃業となるという話でした。当時の世界情勢は、国家が資源の配分を調整して生産資本を統合された経済が大なり小なりおこなわれていました。controlled もしくはplanned economyとも言われます。

国家社会主義の一部形態ですが、手法や形態は国家によりまちまちで、金融だけの統制から、人材設備まで含めた資本までを国家管理とする独占体制まであります。

ただ資本に対する利益率では、効率が良さそうで実際は悪いので、よほどドン詰まったときの最後の手段ともいえます。

さらに一度統制化された業種は、ふたたび自由市場に戻すことは多大な時間がかかります。

旧三公社五現業(日本電信電話・国鉄・専売公社+郵便・造幣局・印刷局・国有林野業・アルコール専売)という言葉はすでに死語となりつつあります。

しかし今でも親方日の丸体質であることはいうまでもありません。雇用されている従業員はそう感じていなくても、企業の存在感と経営者意識は相変わらずですね。

さらに、準じた企業は、電力会社、ガス会社、航空会社JALと続きます。
どこも元々は統制経済下で誕生した半官半民企業です。
あと悪名高き「農協」も独占利益を貪る過去の遺物ですね。

英国のEU脱退決議の可決は、EU市場よりも英国人がブリュッセルのEU本部から国家主権を取り戻した歴史的な転換点といえるでしょう。
EUの一部国家(つまりドイツ)による統制を嫌い、英国による自由多様性の要求を求めた結果です。

落ち目の国(組織、企業も含め)は自国権力の介入や統制を望む


という鉄則があります。

これからEU離脱の動きは5年10年は続くでしょう。

翻って日本は1940年(戦争末期〜戦後復興初期)の状況と似かよってきました。
業界再編、統合合併はこれから10年20年の間は活発になることを歴史と「ととねえちゃん」が教えてくれます。

参院選で国家社会主義を掲げる大阪維新の会が躍進する


と私は予想しています。


再掲しますが、半藤一利によると、歴史は繰り返すとは申しますがだいたい80年周期です。


江戸時代では幕末にそれまでの朱子学から革命指向の陽明学がもてはやされます
明治では近代思想としてキリスト教色が脱色されたユニテリアニズムが文化的と受入れられました。
日清日露戦争頃から万世一系天皇を頂点とする神道が国民の共同体意識を高めました
太平洋戦争後はご存じの通りです。

1989年のバブル経済崩壊後はどうなったでしょう。
右翼が元気になったか?リベラルが元気になったか?宗教勢力が元気になったか?

どれも勢力は縮小しています。欧米でも日曜に礼拝に行くカトリック信者は減少しているといいます。ドイツでさえもプロテスタントは劣勢です。

国内では勢力があると言われる創価学会も高齢者が死んでいって信者は減少の一途です。

民族主義を掲げる右翼や反権力・共産主義を掲げる左翼の運動家たちなどは、私から見ればシーラカンス並の生きている化石にしか思えません。

ですから、戦後80年を経た2020年〜2025年頃には<新たな思想・価値観>が最高潮となることは歴史が示しています。

多極多様な価値観・勢力が5〜10年後に最高潮となる


覇権国というものはないのではないかと私は推測しています。勝つ負けるとか大企業小企業といった概念が消え去ってしまう世界。

グローバリズムとは異なり、企業規模は小さくとも、それが有機的につながったものとなるのは、インターネットとスマートフォンによりその萌芽が出てきています。

オンデマンド経済が最高潮に達するのがあと10年以内でしょう。このような経済活動が当たり前となると所属意識や雇用関係が希薄になっていくと思います。

30年後には人工知能(AI)がほとんどの産業に導入されているでしょう。良い世の中なのかはわかりません。

価値の多様化で、もう暴力革命が起きる素地はない


反共主義者が粛正(大量虐殺)をした共産主義をこわいこわいと言ってみても、左翼が軍の暴走による統制がこわいこわいと言ってみても、もうそんな時代は(少なくとも日本では)二度と起こりようがないのです。

だから私は共産主義による侵略を許すなと煽る団体も、安保改正反対とシュプレヒコールをするSEALDsという団体も、既成概念にとらわれすぎて可哀想に思います。


過去ログ:安保改正反対派に問う「それでは中国が攻めてきたらどうする?」
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明治に発布された教育勅語こそ今世界が噛みしめるべき道徳真理である 
Friday, June 24, 2016, 01:41 AM

先日の日曜日には、天気が良かったのでサイクリングをしました。

途中、杉並区の大宮八幡に立ち寄りました。ここは東京を地図で見ると、ちょうど重心にあたるということで、東京のへそともよばれ、またパワースポット(変なカタカナ英語だ・・・)としても有名です。
子供が授かるご利益があると言われてきました。

自動販売機が境内にあったり、参拝者が貧相すぎて一刻も早く通り過ぎたいようなゲスな神社もありますが、ここ大宮神社では

赤ちゃんの初宮参りの姿もあり、とても人気のある神社であることがわかります。
杉並区は緑豊かで落ち着いた街ですから、この神社も歴史を感じさせます。

とてもいい神社で和みます。参拝者も品がよろしい。

本殿の門に一枚のパンフレットが置いてありました。それは明治23年公布の「教育勅語」です。

教育勅語とは明治天皇が全国民に呼びかけられた純教育的な御言葉です。

明治神宮崇敬会発行小冊子「たいせつなこと」より転載された文面が裏にあるので、こちらにも概要を転載します。

[梢討亡脅佞垢襦覆父さんお母さん、ありがとう)

△ょうだい仲良くする(一緒にしっかりやろうよ)

I徂悗廼力する(二人で助け合っていこう)

ね達を信じあう(お互い、わかっているよね)

ゼら反省する(ごめんさない、よく考えてみます)

η邂Δ領悗鮃げる(みんなにやさしくします)

知徳を磨く(進んで勉強し努力します)

┯(おおやけ)のために働く(喜んでお手伝いします)

ルールに従う(約束は必ず守ります)

祖国を守る(勇気を出してがんばります)

伝統を守る(いいものは大事にしていきます)

手本を示す(まず、自分でやってみます)



以上を明治天皇も率先して行います!と宣言しているのです



戦後左翼は馬鹿だから、天皇自ら発布したから悪だと思いこんでいるようですが、初めて全文を目にしてみると

なかなか趣深い文ではありませんか。
明治天皇が明治国家の繁栄は、一億(実際は現在の半分程度の人口)の国民のお陰と感謝の意を述べ、その根源はこれら倫理(道徳)の賜物だと宣言しているのです。

上記の12条は善良な日本人が持ち続けていた教訓であり、皇室と国民が共有する美徳であると天皇自らが称賛したのです。

お前ら親孝行しろよ、歯を磨けよ、宿題済んだか?とドリフの最後にカトちゃんがいうような台詞を言われると、子供心にムカッとしましたが、大人の俺も今からやるからなと言われればさほど不愉快な気分はありません。

ましてや天皇ご自身が、宿題やったか、喧嘩するなよ、親孝行しろよ、俺もするからなと言っているようなものですから、そりゃ子供は悪い気持ちはしませんし、大人は子供の手本となるように背筋を伸ばさねばなりません。

『普遍の真理』はこれほど単純だという認識を国民に知らしめた



明治も23年にもなって、改めて天皇ご自身で「西洋近代思想とは」と総括したのが、教育勅語と言えます。

一見しごく真っ当なたった12箇条を現代の先進国はどれだけ守っているのでしょうか?

グローバル企業に乗っ取られたら、単純な倫理感(の教育勅語)さえ白眼視されてしまいます。

イギリスでEU加盟の是非を問う国民投票が始まりました。

20年前、会社の独身寮には英国人の同僚がいました。弁護士の家庭出身で典型的なロンドンの中流家庭だったのですが、兄弟は仕事がなく麻薬に溺れ、金融の街シティだけが好景気だとぼやいていました。良い奴だった。

日本もそうですが、イギリスも経済が良くなったという話は聞いたことがないです。金融だけではなく産業全体もウィンブルドン化してしまった感があります。

イギリスのEU脱退が可決されるのであれば、我が国もまだやり直せるかもしれません。(まず無理だと思いますが)
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どのみちEUという共同体は幻想であることに気づく 
Wednesday, June 22, 2016, 11:57 PM
6/22 曇 10時 浅草での空間線量は127ベクレル/立法メートル

いろいろ書きたいことがあったのですが、英国のEU離脱可否、都知事選挙と参議院選挙の放送ばかりで、関心のなくつまらないことばかりです。

英国がどうなろうと知ったこっちゃない。
加盟したことで、アフリカや東欧の食いっぱぐれが押し寄せて治安も社会保障費もパンクしています。

それでもEUに留まりたいという選挙結果になる可能性がまだ高いです。
英国の賭のオッズでは残留が低い(残留の可能性が高い)ということが、その理由。

国民投票で離脱となっても、EUの脱退は議会の権限ですからあくまでも参考意見にすぎません。離脱という投票結果となってもたぶん英国はEUに留まるでしょう。貧乏人よりも資本家のほうが議会への力圧倒的に強いのですから。

本日、参議院選挙の公示日となり、政党主の街頭演説がテレビで延々ながれています。

それにしても間抜けな人々ばかりだなと冷めてみています。

安倍晋三が政権の実績を嘘ばっかりの自画自賛してます。
民主党の岡田や社民党は戦争反対、憲法改正反対とアホの一つ覚え。

すでに第三次世界大戦は開始されている



金融戦争、経済戦争、領土紛争という古典的な争いだけではなく、いまやコンピュータ戦争(computer war)です。
戦争中に戦争はしないさせないと真顔で言っている人はキチガイか、何も知らない世間知らずの極みなんだろうか。

耳障りの良い言葉を使って有権者を釣るアングラー(釣り人)候補



日本にもトランプのような候補者がそろそろ出てきて欲しいです。

ファッショ(束になるという意味)を合言葉にイタリアの首相に登り詰めたムッソリーニは愚かな政治家だったのでしょうか。否、ロシアの社会主義革命を研究したポピュリスト政治家です。

参議院の候補者は納税金額が何千万円だとか、叙勲された者だとか、大学の教授のような学識を有した者とか、地方議員でもいいので政治家として長い実績があるといった候補の制約をもうけてほしいもんです。

比例代表の顔ぶれは動物園以下の様相です



参議院選挙の候補者は、檻の動物となることを志願してくるのですから、正真正銘のキチガイです。卑しい者ばかりだ。

ちなみの明治の貴族院議員は明治政府が候補者を選定して天皇が任命する仕組みです。
貴族院の議員は貴族層の持ち回りの席だったのです。決して自ら手を挙げて座る席ではありません。
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