仕事ができる管理職ほど社長に向かない(宋メールより転載) 
Sunday, December 13, 2015, 04:57 PM
テレビのコメンテーターとしてもおなじみの宋 文洲(そう ぶんしゅう)氏のメルマガに興味深い記事があったので、こちらでも紹介しておきます。

宋文洲氏はソフトウェア会社の創業者であり、現在はコンサルタントをされているようです。
上海出身のコスモポリタン的な視点がとても参考になると思います。

バックナンバーはこちらのURLで読めます
http://www.softbrain.co.jp/mailmaga/list.html

(転載始め)

1. 論長論短 No.257

仕事ができる管理職ほど社長に向かない
宋 文洲

部長、副部長、次長、担当部長、部長代理、部長補佐に部長相当・・・
日本の古い会社には実に管理職が多くいます。5割以上の社員が管理職に
なっている企業は珍しくないのです。管理職会議の際、現場で仕事する社員が
いなくなるほどです。

言わなくても多くの新入社員の目標は主任、係長、課長、部長を経て
取締役を目指すことです。何歳になれば管理職のどのポストに立つかも
暗黙のルールになっています。そのため、年に相応しい管理職のポストに
なっていないと居心地が悪くなるのです。

管理職が多いと何が起きるか。それは管理職の社員化です。本来、優秀な
社員が優秀な管理職になる訳ではないのですが、皆が管理職を目指すので
優秀な社員から先に管理職にするしかありません。結局、管理職は一種の
社員への奨励になってしまうのです。

仕事ができる社員を管理職にする。仕事ができる管理職を役員にする。
そしてとうとう社長はそのような役員の中から選ぶことになります。
つまり社長も単なる優秀な社員や管理職なのです。

優秀な社員が管理職になり社長になった場合は悲劇が起きます。まずその
社長は社員や管理職の癖を持っているため、現場の細かいことに口を挟みます。
それぞれの社員が育つための環境作りやチーム全体のマネジメントの重要性を
知らない上、ノウハウもないのです。


次に、優秀な管理職が社長になった場合、現在の管理職はチャレンジしなく
なります。「あの伝説を作った先輩にとてもものが言えない」、「新しいことを
提案しても社長のセンスに合わないと怖い」、「先回りして反対されないことを
する」などの心理が働くのでついつい保守的な風土が定着してしまうのです。


ご存じのとおり、経営は変化への対応にすぎず、永遠の勝利法などは存在しません。
変化に対応するには現在の社員達に彼らに合う方法で現在の社会環境や顧客
ニーズに合う仕事をしてもらうしかありません。失敗したら励ましてあげる。
成功したら奨励をしてあげる。困難に遭ったら助けてあげる。こんな単純なことは
仕事ができる管理職の人達はとても苦手なのです。

なぜでしょうか。それは彼らが管理職として成功し、その結果(奨励)として
社長に選ばれたからです。社長になったことで余計に自分の管理職としての
成功を経営に活かせると思い込んでいるからです。この管理能力を強調しな
ければ社長としての合法性や納得性が弱くなるからです。

半分の社員が管理職になり、その中から社長を誕生させるにはこのような実績
主義は止むを得ません。同期や先輩がたくさんいる中、「なぜ彼を社長に選ぶ
のか」には実績が最も説得力があります。しかし、これは良い牛を競馬に
行かすようなもので、悲惨な結果を招くケースが多いのです。

二千年前、劉邦と韓信が酒を飲みながら各自が何人の部下を統率できるかを
論じました。韓信が「私は多ければ多いほどよいが、あなたは十人だろう」との
話に劉邦が不快な表情を見せた。すると韓信が「あなたは将軍を卒いる。私は
兵隊を卒いる」と説明しました。結局、劉邦は仕事ができる韓信を使って仕事が
できる項羽に勝って天下を取りました。

伝説の営業部長、最盛期の工場長、ヒットメーカーのプロデューサー・・・
仕事ができる管理職ほど社長に向かないのは昔からの掟のようです。

(転載終わり)


私がなるほどと感じたことは、

社員が優秀で仕事熱心であっても、その企業の成長とは無関係である


ということです。

社員もその管理職も体育会的なモーレツな会社というところは珍しくありません。
下手したら、徹夜や無休といった不健康自慢しかない会社もあります。

就業時間が長い企業や業種ほど安月給という共通性がある



デスクワーク、屋外作業どちらが主体であれ、勤務時間や拘束時間が長い会社ほど、たいていは安月給ですね。ソースは俺(笑

経営コンサルタントの宋文洲氏は日本企業のこの社員をやたらと拘束したがる風土は常に疑問を投げかけています。
私の兄弟も夜の11時だ12時だという深夜にまで会社に残る生活をしているようで、電話口でそんな状況を聞く度に、むらむらと怒りが湧き起こります。

家族がいる中年をそんなに拘束して何のメリットがあるのだと思います。

ひとりで思案する時間や配偶者や子供たちと語りあう時間こそが一番大事ではないでしょうか。
それを会社如きが奪うことは許されない行為だと思うのです。

唯一奪ってもいい場所は刑務所なんでしょうけども、植草一秀さんや佐藤優さんやホリエモン(堀江貴文)らが出所後に文壇で活躍する例があるから現実は全く逆です。

どうして日本の企業風土は、社員の時間を奪っても平気なようになってしまったのかと考えると、宋文洲氏がいうように

報償として社長を選抜する仕組みが優秀な経営者を生まない


ということです。

平社員から管理職へ、管理職から取締役へという選抜制度の終点が最高経営責任者というポストである限りは、社長も単なる優秀な社員や管理職の一人に過ぎないのです。

結果どうなるかというと、自分の業績しか判断基準がないために総合的な視野がなく、全体が硬直化してしまうということ。

私もモーレツ社員がいる会社をよく見てきましたし、残業の多い会社を見てきました。
でも、そういう会社は決して業界ナンバーワンだとか収益率がいい会社でもないのです。

思い当たるのは、やはり管理職や社長といった人物が、かつて滅私奉公てきに働いた代償としての慣習がずっと残っているのです。

逆ににこのご時世でもそこそこ難なくやり過ごしている企業ってのは、たいていはあんまり優秀ではない社長ですw

大企業の子会社は、社長あたりは親会社のお勤めご苦労さん的なお飾りのポストですね。だから下っ端は一生懸命になるのかもしれません。

最悪なのは親会社で仕事ができると自惚れていた管理職です。
たいてい、この手の人が、小さな権力を握るとろくな事がおきません。ソースは俺(笑)

仕事ができる奴というのは、別に珍しいことではありません。むしろ同じ仕事を何年何十年もやっていれば、段取りよくできるのが当たりまえです。

ところがそういう人を経営のトップにもってきたところで、社員にも企業の成長にも好影響はあんまりないのです。

経営する能力は凡人には備わっていないということを、そろそろ日本の企業は気づいてもいいころだと思います。
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祝「あかつき」金星軌道投入!はやぶさ君に続く健闘・・・ん 
Friday, December 11, 2015, 03:37 PM
東京は暑い暑いw、気温の落差はすごいです。

愛車には「長年ありがとう」という程度の感謝をささげることはあります。
スポーツ用品や道具などにでも、ここ一番頼むぜと気合をいれることもあります。
これは誰でもする行為でしょう。

野球選手がバットに打ってくれよと頼んだり、逆転ホームランでは接吻したりとスポーツ中継ではよく見る場面です。

単なる物体、精密機器の塊を擬人化する行為ってなんなんでしょう。
鉄道を擬人化する人もいますね。

私は電車を人間のように感じたことはありません。ですから「ありがとう」と声をかける行為などはしません。

機械や建築物は時が流れていくと、その風景に溶け込んでいって日本人には自然の一部のように感じるのかもしれません。

しかし東京タワーやレインボーブリッジ、山手線や中央線などを、東京タワー君とか感じたことはないし、レインボーブリッジに神々(こうごう)しさを感じたという話題はありません。

目の前のスカイツリーも同じですね。

はやぶさにつづく探査機あかつきの5年の雌伏を経て成功した軌道投入の成功は、私もよくあきらめずにとという感慨を抱きました。

たしかに報道や新聞記事でも擬人化した表現がよく見れます。
宇宙を旅してとか、満身創痍のなかとか、懸命のエンジン噴射とか・・・

鉄人28号や鉄腕アトムにつづくロボット、人工知能にたいして親近感(仲間意識)をずっと抱いているのが我々日本人の特徴なのでしょうか。

以下のブログを読むと、JAXAの研究者たちも惑星探査機を擬人化していることがよくわかります。
ミチオ・カク教授はロボットへの感情移入には神道の影響が日本民族にはあるといいます。

ゆるきゃらというくだけたキャラクターを楽しむ文化も、あまり海外ではないような気がします。せいぜいスヌーピーやミッキーマウス、猫のミフィーぐらいかな。でもあれは犬と鼠と猫ですから、ちょっと違いますね。

がんばれ「あかつき君」と全国民が応援している状況を、キリスト教圏やイスラム教圏の人たちはどうみているのでしょうね。
たぶん、すごい科学技術の塊が飛んで行ってるという感覚しかないと思います。


ジュネーブの駐在記者さんのブログ「ウィーン発コンフィデンシャル」から転載
http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52125923.html


金星探査機「あかつき」は僕らの友達
 金星探査機「あかつき」が9日、逆噴射して5年ぶりに金星の軌道に入ったという。そのニュースを聞いた時、真っ先に考えたことはこの5年間、「あかつき」は何を考えてきたのだろうかということだった。打ち上げ日のような華やかさはもはやなく、2度と失敗できないといった切羽詰まった思いが強かったのではないか。期待が大きかっただけに、大変なストレスだったろう。太陽を周回する過去5年間の孤独な「あかつき」の飛行姿が脳裏に浮かんできた。

 読売新聞電子版によると、「あかつき」計画の責任者、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中村正人教授は、「前回の失敗後、太陽の高熱に耐え、設計寿命を超えて航行してきた『あかつき』には、意外と頑丈だったねと声をかけたい」と述べたという。

 「あかつき」は太陽の高熱に耐え、金星の軌道に入った時、どんな思いだっただろうか。一度失敗した者でしか分からない複雑な思いがあっただろう。中村教授の「意外と頑丈だったね」という発言は、教授らJAXA関係者と「あかつき」との間でしか理解できない暖かいコミュニケーションだったはずだ。

 「あかつき」は2010年5月に種子島宇宙センターから打ち上げられ、同年12月に軌道投入に挑戦したが、主エンジンの故障で失敗した。5年ぶりに再挑戦して軌道投入に成功したわけだ。執念の成功ともいえる。「あかつき」の苦労と努力を先ずは称えたい。

 ここまで書いていくと、「当方氏はとうとう可笑しくなったのではないか」と心配して下さる読者が出てくるかもしれない。精密な設計と器材の合作とはいえ、「あかつき」は金星探査機だ。人間ではない。それは分かっているが、やはり「ご苦労さんだった」と慰労の声を掛けたくなるのだ。

 「意外と丈夫だったね」と述べた中村教授らにとって、「あかつき」は決して単なる機械の塊ではないはずだ。大げさな表現をすれば、自分の子供、ないしは弟子のように感じているのではないか。その感情は非常に現実的なものだろう。

 ひょっとしたら、日本人独特の感情移入かもしれない。米国人の理論物理学者(超弦理論)、ミチオ・カク教授はその著書「未来の物理学」の中でなぜ日本でロボット技術が発展するかについて2つの理由を挙げて説明している。一つは、少子化を迎え、労働力としてロボットが不可欠となってきたという事情がある。必要は発明の母だ。2番目の理由として、神道の影響があるという。人間だけではなく、森羅万象全てに心や魂のようなものが宿っていると考える神道の影響もあって、日本人はロボットを単に機械の集合体とは見なさず、自分の友、仲間のような思いでロボットに接する。まさに、自分の手足のように考え、ロボットと交流できるというのだ。


 カク教授によれば、米国ではロボットを恐ろしい異邦人、怪物のように受け取る子供たちが少なくない。日本人のようにロボットを友のように感じない。そこで日米間のロボット開発の差が出てくる。愛があれば、開発する努力とエネルギー投入で違いが出てくるわけだ。

 「あかつき」に対して自分の友のように感じる日本人も少なくないのではないか。中村教授の発言はそれを裏付けている。教授は過去5年間、長い距離を飛行してきた「あかつき」を慰労したかったはずだ。教授は「あかつき」計画に直接タッチしてきたから、その思いは当然、普通の日本人より深いだろう。

 人間は他の動物とコミュニケーションができるだけではなく、植物とも一定の意思疎通ができることは知られている。それを更に進め、人間は無機物とのコミュニケーションもできると信じる。犬や猫とのような高いレベルではないが、ある水準の交流ができると信じている。なぜならば、人間の肉体それ自体が宇宙の物質から成り立っているからだ。無機物を含む如何なる存在物も基本的には同じ要素から成り立っている仲間だからだ。「あかつき」は僕らの友達なのだ。

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国交省を頂点とするピラミッド型悪慣行業界 
Thursday, December 10, 2015, 09:32 PM
NHKクローズアップ現代「橋の”命綱”が危ない 問われる公共工事」を観て驚きました。

落橋防止装置という橋桁(はしけた)の下にある装置の大半が欠陥品という内部告発から発覚した事件です。

突き合わせ溶接という面と面を溶接する箇所では、切削加工(せっさくかこう)といって溶接する面を削って尖らせてから、溶かした金属を流し込みます。

さらに強度が必要な溶接技術として、この場合T字型に板と板を溶接する場合は、片面を溶接した後にガウジングといって、アセチレンや電気でもう一度接合部に溝を切るのだそうです。そして反対側を溶接します。これは”ス”(漢字がわかりません)という空洞ができる原因をあらかじめ予防するためです。

こうすることで、部材が完全に溶け込んで一体となるのだそうです(完全溶け込み溶接という)

へぇ〜とテレビではじめて知りました。一応私も工学部卒業なんですけども。

ところがこの工程を省くと四割は単価が安くなるのだそうです。

だから、落橋防止装置の製造メーカー(従業員数十人の中小企業)は手間を省いてゼネコンに納品するという衝撃的な内容でした。

阪神大震災(1992年)以降、全国の主要橋には橋げたに取り付ける工事を国土交通省がやってるのです。

現在不正な部品を取り付けた橋が、わかっているだけで500弱の橋、工程を省いた製造会社が40社ほど(って大部分の製造会社じゃねえかw)

しかし、私は溶接の検査を少しは知っていますが、検査で不良品は比較的簡便にわかります。
超音波検査装置という小型のお弁当箱型の装置をあてると、内部に空洞があればすぐに波形となって現れるのです。

そしてこの超音波診断装置というのは、金属加工や溶接する企業ではよく目にする機械です。
だから欠陥品となる可能性が高くなるように手間を省くことなどは、まともな製造業や金属加工業では考えもつかないだろうと、素人ながら思います。

ところが、製造会社と検査会社とナアナアの癒着があったのだとか。

これが本当なら、ほんとうにふざけた話です。

私は日本の土木業界が好きではない理由は、金の出所は結局、我々の税金であるという点です。

国土交通省を頂点としてゼネコンとその下にある数多くの業種と配下企業群というゆるぎない産業構造です。

土木業界にはイノベーションが起きることは絶対にない


産業構造、ヒエラルキーが崩れるような事態は、お日様が西から昇るのと同じぐらいありえないといえます。

たとえば革新的な工法や機器を発明したとしても、実際は日本において陽の目を見ることはまずありえません。そういう技術力があっても冷や飯ばかり喰わされている企業もよく知っています。

建築基準法とか工業規格という日本の法令は、すべてアメリカの規格の丸まるコピーです。
嘘だ!という人がいれば教えて欲しいです。

建築基準法で、室内のラドン濃度の上限値というのも、あれは日本家屋をそうていしたものではないのです。

ホルミシスという言葉の生みの親T.D.ラッキー博士も
「米国の建築基準法で地下室などにラドン濃度の上限基準が設けられている。ラドンが肺ガンの原因という理由で制定されたいきさつがある。」と論文でその根拠薄弱さを嘆いていますが、それをそのまま何も検証もせずにそのまま日本家屋にもあてはめています。

過去ログ:放射線の生物学的効果 日本に贈る−視点 T.D.Luckey博士のメッセージ
ハイルシュトレンストーンご愛用の皆様へ(Vol.008)


過去ログから抜粋
◆ ラドン濃度について

 ヨーロッパの建築基準法では、ラドン濃度について規制があります。これはラドンが高濃度の場合は「肺がん発生率」も高いという根拠をもって、石造りの地下室をつくる場合は換
気設備を設けなさいという規制があります。

 ご存知の通り、ヨーロッパには地下室にワインセラーなどがある家があります。石造りの建築物で、建材である石からのラドンが地下室などに溜まってしまうことがあるそうです。
そのため最近ではラドンと肺がんの発生率の相関が疑われているという理由で、換気設備の設置が義務づけられていると聞いたことがあります。

 日本では狭空間においては「酸欠」を理由に強制換気の義務はあるでしょうが、ラドンに関してではありません。
なぜならラドンは人の往来や窓の開け閉め程度で雲散してしまうので、通常の建築物での放射線量の上昇はそれほど高くならないのです。


先ほどの超音波診断装置という機械も、日本で発明されたものではなく、たぶんアメリカの発明でしょう。
それでアメリカでその機械での検査規定ができあがると、日本もそのまま翻訳して、監督省庁が自分の手柄のように、ゼネコンに命令する。

それだけ。

日本の品質は世界一 嘘コケ!



官庁やゼネコンで働く人たちは、下請け孫受けひ孫受けという低階層のレベルの低さを知らなさすぎるのです。

「下町ロケット」で帝国重工の開発部隊が町工場を小ばかにして見下しています。しかしながらNASA帰りのサヤマ製作所の社長にはこびへつらう。

なぜでしょうか?

それは上に行くほど自分で考える能力が退化しちゃうから



ちゃんと国や地方、大手ゼネコンには、土木研究所とか技術研究所といった機関があるのは十分知っています。かつては私もそういうところで働いていましたから。

でもねえ、橋げたの落下防止装置といった単純な鉄製の留め具は大昔からその発想はあったのです。
ところが、震災がこう相次いでくると、あわてて予算をつけて既存の橋に付け出しているわけです。いわゆる「泥縄」っていうやつ。

アメリカで落橋防止装置が制度化されたことで、あわてて日本も後追いでここ20年ほどで付け始めたという経緯なのです。

そりゃ橋の専門家や工学博士という肩書きの人たちは昔から主張していたことでしょう。
阪神や東北で落橋がみられたことであわてて、国交省が追随したというのが実態なのです。

土木業界の話のついでです。これは又聞きなのですが、東京には首都高湾岸線という東京湾の際(きわ)を走る自動車専用道路があります。

ここの杭打ちをやっている会社が、現場で杭を海底に打ち込んでいたのですが、継ぎ足す杭がなぜかボルトがうまくはまらない。
本来は12本か24本かは知りませんが、規定のボルトで接合しなければならないのですが、その半数もボルトが納まらなかったのだそうです。

本来ならそこで作業中止して、原因究明と新たなボルト穴を開けねばならないのですが、現場の判断は

いい、そのままいっちゃえ

だったということ。打ち込めばどうせ海の底ですから、もう調べようがないからです。
だから何本の杭かはしりませんが、ぜんぜんつながっていないグラグラの杭の上を首都高が走っているんだよと面白おかしく話していました。

いくら構造設計の専門家がしっかり計算をしたとしても、現場ではこっちの都合で改ざんしちゃいますからね。
都合の良い悪いは現場で決まるのです。

現場の作業員なんて、一秒でも早く帰って酒でも飲みたいとか、嫁さんか彼女と乳繰り合いたいとしか考えてませんから、この後はどうなるかなんてことは知るかそんな未来のことと大多数が思ってますし、一人が意見を挟んだところでどうなるもんでもありません。

これがengineer(エンジニア:日本語では工員という意味)の世界です。
技術者(Technician:なぜか日本では職人という意味に用いられていますが、本来は工学博士を意味するインテリを表わす言葉)は滅多にいませんよ、私の知っているエンジニアリングの世界では。エセ工学博士はいくらでもいるのは知っていますし、かつての私の上司も勝手に名刺に工学博士と書いてましたっけ(笑)会社も気付かない振りしてました。

名刺に工学博士と一行付け加えると、ゼネコンに見積もり金額を多めに出してもすんなり通るからなんだとか。

工学博士と一級建築士ほど実能力と乖離した肩書きはないw



これぞエンジニアリング業界、はったりと虚勢で飯が食える(笑)
これは実際のバブル末期のお話です。

自分の所属企業の寄付口座に派遣されて、お客様でもらった東京大学博士という一文をわざわざ名刺に入れている輩がいますね、いまでも。

こういう人間のもつ悪行(ダークサイド)があることは学校では誰も教えてくれません。
ましてや官庁の座っているだけの小役人、研究者レベルでは知りもしないし知りたくない世界なんでしょうね。
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忘年会の時期は草食系には辛いですね 
Wednesday, December 9, 2015, 08:52 PM
先週末あたりからは、多くの人々は忘年会だとかいう名目で外食をする機会が増えることでしょう。

六城ラヂウムの店主である私のモットーは

『誘われたら必ず参加、薦められた本は必ず読む』


なので、別れ際にでもこれからちょいと一杯いかがですか?と、ある意味おざなりな誘いであっても私はお酒は好きなのでお誘いありがとうございますとお礼を述べて、ご一緒させてもらいます。

自分ではわからないですけど、仕事モードの顔はけっこう無愛想(らしい)ので、私(六城)はお酒も飲まずにさっさと帰るだろうと思われているようです。ある会社の女子社員からは、いつも近寄りがたい不機嫌な顔をしていると言われました、大ショック!orz

先日に、とある会社で打合せの帰りに、新人君に先輩の心得を教えるという名目でこれから繰り出しますけど、六城さんもよかったらご一緒にいかがです?と誘われたのです。

気心の知れた仲間以外なら、躊躇して「若い方たちで盛り上がってください」とか「私はまだ仕事があるので」「カミさんがうるさくて」とか適当な事を言って断るでしょう。

そしてなんとなく互いに気まずさが残ります。むこうはどうせ断るだろうなという前提なんでしょうけども。
気が弱い人なら、ひょっとしたら酒席で俺の話題になってるかも・・・なんてちょっと心に引っ掛かってしまうかも知れません。

私は32歳でお誘いはできる限り<即答で参加する>と決めました



これからはそう決めたということですから、いちいちお断りを考える必要もストレスもないのです(笑)
これ、楽ですよ。まず言訳(いいわけ)を逡巡するという無駄な脳力を使わずに済む。

誘ってくれた相手が、なんかしっくり来ずにちょっと苦手だなあと思っている人だとしても、「はい、行きます、ぜひ!」と即答すると、相手の目の奥がちょっとね・・・「あれっ」と変わるんです。

戸惑いが一瞬よぎるのを私は見逃しません。
私はけっこうそういう人間の本性を、ずるいことに見るのです。個人事業者の性(さが)なんでしょうか。

仕事の張りつめた緊張ではかいま見ることができませんけど、アルコールがちょっと入った状態ではやっぱり人の本性がわかります。

ありがたいことに、私はアルコール耐性があるのか、それほど酔うことはないのです。
これは両親からのDNAに感謝します。それでも

焼酎の振りをして、実は水



3杯目からは、実は私は水かウーロン茶に氷をいれてもらって、それをチビチビ舐めているだけです。

こういうテクニックは意外と知られていない年配者の常套手段です。
昔仲良かった先輩も、よく焼酎の緑茶割りというの好んで注文していたのですが、なんと注文したあとで、こっそり「焼酎は入れないでおいて」と仲居さんに言付けていたのだとか。

若い後輩らにはボトルで頼んだ焼酎をガンガン濃いめに入れて、自分はノンアルコール(笑)

あるときそれに気づいて問うと、酒席ってのはよお、みんな酔っぱらっちゃったらいけないんだよ〜とにこやかに話してくれました。

私も酒席の誘いは断らない、しかし酔っぱらわないテクニックとして今でも使わせてもらっています。
ワリカンでは損かも知れませんが、私にとって酒席はいちばん安上がりな投資なのです。

馬鹿話ひとつ、自分の失敗談でも披露すれば、一生顔と名前を覚えてもらえるじゃないですか。たかだか数千円か小一万円です。
だから若い人は、どんどんお誘いを断らないで欲しいと思います。

聞き上手になる。聞くテクニックを身につけられる場所



嫌だなあとか口うるさい奴だなあと思っている人とでも、話をうなずきながら聞いていると、ちょっとした親近感が生まれます。
それでも苦手だなあという気持ちはそう簡単には変わらないのですが、ちょっとだけは赦(ゆる)す部分も発見することがあります。

苦手な方が若い頃、やはり同じような口うるさい先輩に言われ続けたことなどの愚痴に相づちを打ちながら、ははん、それを後輩たちや新入社員たちに言い続けているのかと納得できます。

私は天才的脳力を持つ人以外は、基本の脳力はみんな一緒だと思っていますから、生い立ちや経験、人間関係が人格を形成するものと考えています。

ただ、私はあんまり外食が好きではなく、旅館の食事も一泊ぐらいならいいのですが、数日続くと体調が悪くなります。

基本的に少食菜食重視主義ですし、糖類(炭水化物)は日常的にはそれほど食べないからです。

おいしい野菜のメニューが少ないのが、居酒屋や定番の忘年会メニューの欠点なんじゃないでしょうか。

というか、私は居酒屋メニューでいままでお目にかかったことがありません。

和民(わたみ)や白木屋といった居酒屋チェーン店は大嫌いです。食べたいものないもの。

私はこの手の企業が消えてしまっても、何にも困りませんね。
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タクハイボーズ(宅配坊主) 
Tuesday, December 8, 2015, 09:33 PM

アマゾンが「お坊さん」をネットで宅配!? 3万5000円で読経

産経新聞 12月7日(月)15時4分配信

 インターネットで葬儀の注文や僧侶の派遣を定額で受け付ける事業を展開するみんれび(東京都新宿区)は7日、一周忌などの法要の際に読経を行う僧侶の手配を3万5000円で受け付ける「お坊さん便」をアマゾンのサイト内で8日から行うと発表した。みんれびはこれまで自社サイト内で僧侶の手配を行っていたが、レビュー機能の充実したアマゾン内でも展開することで、受注件数の増加を図る考えだ。

 読経を依頼する寺院との付き合いがなかったり、お布施や車代などの費用相場がわかりにくいなどの声が多くあがっていたことから、同社は平成25年から一周忌などの主要法要を3万5000円、一般の葬儀を16万円など定額で僧侶を手配するお坊さん便を開始。浄土宗、真言宗、曹洞宗、臨済宗、天台宗、浄土真宗、日蓮宗の7宗派の全国の僧侶約400人が手配に基づいて読経などを行う。昨年の問い合わせ件数は8000件に上ったという。

 アマゾンで行うお坊さん便は、3万5000円で手配する、事前予約が可能な一周忌などに限定。法要予定日の5カ月前から2週間前までに予約が必要。


さきほど、赤色灯を振り回すだけの警備員の話を書きましたけど、amazonでは坊主の宅配をはじめるのだとか。
これはウケますね。

だいたい今でも

ブライダル業界のエセ牧師はみんな派遣アルバイトですから



坊主が派遣アルバイトだってぜんぜん良いわけです。

amazonでは棺桶だって売ってまっせぇ!
22,060円!<高い! 段ボールかせいぜい間伐材のトロ箱みたいなのを5000円ぐらいで売りなさいよ。
過去ログ:こりゃ面白そう!完全セルフサービスのお葬式「0葬(ゼロさい)」

私は同級生が坊主なんで車代だけで、よろしくと声をかけてありますけどね。

創価学会もいまでは会員数はずーっと右肩下がりwらしいです。
年寄のウダ話を聞かねばならない居酒屋なんて若者が金もらっても嫌だという時代に、わざわざ年寄の寝言を聴きにお布施を出すカモはそうそういないわけです。

坊主が最低時給の基準になる日は近いなあ



坊主、神官はムラ社会だからこそ存続できた商売ですから、そのムラ社会が復活しない限り斜陽産業なんでしょう。
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道路工事は年末の風物詩か? (いえ、必要悪なのです) 
Tuesday, December 8, 2015, 07:07 PM
居酒屋で道路工事に従事しているオヤジが同僚相手にぼやいていました。そこにはいない、どうやら新入社員の若者(20歳ぐらいかな)の思考が理解できないと。(そもそも仕事上がりで居酒屋につきあう若者がいることは今では珍しいかもしれません)

立っているだけで、周囲への気配りはしないどころか、残業を嫌がる癖に、時給ばかり文句を言うと困り顔で話していました。

どうやら軽い精神障害なんじゃないかという結論でした。協調性がなく、傍若無人な人はどの世界にもいるからなあと思います。

しかし周りがなだめても、どうもその度合いの度が過ぎているようです。
私にも引き籠もりやかるい知能障害じゃないかと思うような人(若者ではなく立派な中年!)と接してきた経験があるので、なんとなくこのオヤジ(50代後半)の気持ちもよくわかる。

この時期は都心のみならず、あちらこちらで道路工事や水道管やガス管の工事をしているような気になります。

ここ浅草でもビル解体やマンション建設が盛んなので、工事関係者はそこらで目に入ります。

道路で誘導している警備員なんて、腰の曲がった爺さんから、おいおいなんでこんな年齢でと思うような若者も混ざっています。

私はあまりこの警備員という職業に対して、いいイメージを持っておりません。
でもちゃんとプロ意識をもっている人もいるのでしょうが、突っ立ってるだけという「でくの坊」のほうが多い。

先日も、隣家の解体で騒音があまりにもひどいので、苦情ではなく、工事はいつまであるのかを覆われた工事現場に立っている警備員に尋ねたところ、おれはしらねえとぶっきらぼうな返事だけ。

通行人ににらみを効かせているだけの仕事だから、そんな難しい話はするなという態度。

他にも、辻にカラーコーン(赤い三角形の置物)を置いて立入禁止としているのですが、工事現場はまだ先です。玄関にはいるのに遠回りするのが面倒なので、跨いでショートカットしたら、立ち入るなと怒鳴られました。おいおい通行規制は最少にしてくれよと呪いながら、謝っているのに、ずっと私の後をついてきて私に面というわけでもなくブツブツ文句を言い続けていました。

交通監視員って知的障害者のための職業なんだ



職業に貴賎無しとは言いますが、道路工事、とくに立っているだけのガードマン(警備員)という職種はなんのためにあるのだろうというと、職業に就けない人たちの社会的受け皿なんですよね。

専門知識もいらず、決まった時間たっているだけです。土木建築の法令で決められた人数を配置しなければならないのです。

この世で一番不要な職種だと思っているのですが、師走の夜に目立つのは反射ベストを着たガードマンばかりです。

居酒屋での道路工事のオヤジの愚痴を聞いていると、知的障害者の受け皿なんだろうと思います。だから警備業界というのは社会的に必要なんだということ。

業界規模は1兆2000億と無視できない規模です。

セコム ALSOK(綜合警備保障)という二大トップ企業を除けば全国何千?何万社あるのかは私は知りません。
警察の天下り先やゼネコンの子会社などで減ることはないのでしょうね。

そして道路工事なのですが、別に年末だから多いのではなく

年中道路工事だらけ



なんだとか。(どなたの愚痴の大半が盆暮れ関係なく、連日連夜休み無しというものでしたから)

陸橋や橋などは架けられてから20年30年40年・・・ひょっとしたら50年を過ぎていると、永遠に補修工事があるのです。
高度経済成長(70年代)からバブル(80年代)ごろのインフラがボロボロなんでしょう。

首都高なんて私が東京に来てから、ずっと足場がかけられたままという箇所もあります。
看板が耐震補強だ、点検だ、補修工事だと永遠とこのスパイラルのように素人目には見えてしまいます。

渋滞の道路でイライラしながら車窓をながめて思ったのは、日本という国は道路工事で富を再配分している国なんだという感慨を持ちました。

だからこの仕組みは悪くないのです。人手不足らしいので、立って腕を振れるぐらいの体力さえあれば、生きていけるのではないのかと思います。

それさえもできず、生活保護に頼るという生き方はあんまり感心しません。
警備業界という存在が、そもそも国家的な生活保護政策に基づいていると私は思った次第です。

恥ずかしい仕事ではない。これしかできないという人たちもいるのですから。

世が世なら間違いなく鉄砲担がされて死んでこいと言われる人間


国家とは国民にシネと<合法的に>強要できる存在です。

なんたって日本でも秀吉あたりまでは、戦争は人減らしの意味もあったからです。
余計な食い扶持をいかに減らすかは為政者の最重要な関心事です。

それでも食い扶持にありつけない者は下っ端兵士になるのが、日本以外のおきまりのコースです。

海外、アメリカや中近東の国で軍隊に入らずに良かったと思っている若者と、嫌々道路工事を親から言われたからやっている(らしい)愚痴のネタとなった若者とは、生きる意志が違いすぎてますよね。

隣の席の愚痴話ですが、オヤジどもも、こんなバカはタヒねばいいと言い合ってましたけど、隣席の私もシネよそんなバカはと思ってましたw

かっこ悪くても、生きていける、嫁子供を養っている、そういう人が”大人”なんです。
ネットとメールでしか好き勝手に言えない、ガチな喧嘩もしたことのない奴は、ガキもガキ。私が一番嫌いな人種です。

「ブラック企業」が流行語になりましたけど、そもそもブラックな職場環境に甘んじているのは、喧嘩はダメよと去勢された奴らばかりじゃないですか。
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「沈黙」遠藤周作 1966年 新潮社を読む 
Sunday, December 6, 2015, 11:55 PM
禁教下の日本において、澳門(マカオ)から密航して布教で渡ったポルトガル人イエズス会司教の物語です。

長崎五島列島に漂着し、貧しい地元信者に匿われますが、やがて捉えられ踏み絵を踏むまでの葛藤を描いた名作の一つでしょう。

帯は「ピース又吉のむさぼり読む20冊」とあります。

主人公のポルトガル司教(パードレ)ロドリゴと、日本で棄教した司教フェレイラとはかつての師弟関係です。

物語は創作なのですが、一応二人はモデルがいて、長崎で捉えられて江戸の小石川にある切支丹屋敷で生涯を終えた実在の宣教師です。
ジュゼッペ・キアラ(Giuseppe Chiara)とカルロ・スピノラ(Carlo Spinola 1564-1622)というイタリア人です。

日本に西洋数学はこの二人からもたらされたという説があります。

過去ログ:人類の最終兵器(ultimate weapon)は殉教精神(martyrdom)であることを知る

「沈黙」は主人公のイエズス会への報告から始まります。しかち途中から宣教師はという客観文となり、主人公が踏み絵を踏んで「転ぶ」段となると、会話形態となります。

つまり、最初は主人公の主観、客観的記述、客観と主観といった3部形式となります。

芝居を見ているような斬新な感覚



を覚えます。宣教師の独白だけでは重々しくなり、客観的な記述では、やもすると残酷性だけが表立ってしまうので、遠藤周作はあえて前半と中盤、そして終盤ではまったく視点をかえているのです。見事なテクニックです。これは文庫本の解説に載っています。

私がクリスチャンらしい遠藤周作が強調したかったのはこの一文だと思っています。

転んだイエズス会司祭のフェレイラが主人公ロドリゴになぜ転んだのかを独白する場面です。

(転載始め)

「だが日本人がその時信仰したものは基督教の教える神でなかったとすれば・・・・・・」
ゆっくりとフェレイラはその言葉を呟いた。
(中略)
「あなたは、否定してはならぬものまで否定しようとしている」
「そうではない。この国の者たちがあの頃信じたものは我々の神ではない。彼等の神々だった。それを私たちは長い長い間知らず、日本人が基督教徒になったと思いこんでいた」フェレイラは疲れたように優花に腰を下ろした。
(中略)
「 〜 お前だけではなく、ゴアや澳門(マカオ)にいる宣教師たち、西欧の教会のすべての司祭たちは信じてくれまい。だが私は二十年の布教の後に日本人を知った。我々の植えた苗の根は知らぬ間に少しづつ腐っていたことを知った」
(中略)
「 〜 聖ザビエル師が教えたデウスという言葉も日本人たちは勝手に大日(だいにち)とよぶ信仰に変えていたのだ。陽を拝む日本人にはデウスと大日とはほとんど似た発音だった。あの錯誤にザビエルが気づいた手紙をお前は読んでいなかったのか」
(中略)
「お前には何もわからぬ。澳門やゴアの修道院からこの国の布教を見物している連中には何も理解できぬ。デウスと大日と混同した日本人はその時から我々の神を彼等流に屈折させ変化させ、そして別のものを作りあげはじめたのだ。言葉の混乱がなくなったあとも、この屈折と変化とはひそかに続けられ、お前がさっき口に出した布教がもっとも華やかな時でさえも日本人たちは基督教の神ではなく、彼等が屈折させたものを信じていたのだ」
(中略)
「 〜 この国で我々のたてた教会で日本人たちが祈っていたのは基督教の神ではない。 〜 (中略) いや。あれは神じゃない。蜘蛛(くも)の巣にかかった蝶(ちょう)とそっくりだ。はじめはその蝶はたしかに蝶に違いなかった。だだ翌日、それは外見だけは蝶のはねと胴をもちながら、実体を失った死骸(しがい)になっていく。 (後略)」
(転載終り)


漂流民キチジローという物語中のユダにも注目です。

私は、このキチジローという漂流民がいちばんキリスト教を理解していた信者ではないのかと思えます。(救いを求めているのに、苦境ばかり押し寄せる状況を自分なりに受け身ながらも受入れているからです)
踏み絵を踏み、脅されて密告者となり、それでも悔い改めて告悔(コンヒサン)をもとめる姿は、なぜすぱっと捨てきれないのかと、主人公もイライラさせられますが、やがてキチジローも受入れていくのです。
ここに感動を覚えます。以下は主人公司祭(パードレ)ロドリゴの内なる神との会話です。

「主よ。あなたはいつも沈黙していられるのを恨んでいました」
「私は沈黙していたのではない。一緒に苦しんでいたのに」
「しかし、あなたはユダに去れとおっしゃった。去って、なすことをなせと言われた。ユダはどうなるのですか」
「私はそう言わなかった。今、お前に踏み絵を踏むがいいと言っているようにユダにもなすがいいと言ったのだ。お前の足が痛むようにユダの心も痛んだのだから」



そして、現在のペルシャ地方における宗教対立、キリスト教圏との対立、日本と西洋との思考(思想ではない)の隔たりは、少なくとも私が生きている間は埋められないのだろうという感慨をもちました。

遠藤周作が指摘しているように

デウスの概念は日本には根付いていない


からだです。

ここを私は烈しく同意します。日本という国は幸か不幸かほとんど西洋の神を理解していません。たぶんこれからも理解できないでしょう。

良い例が隣の韓国です、あれでも一応キリスト教国w


まあ身勝手な宗教感覚があったもんだ。カルトキリスト教国家とても申しましょうか。

過去ログ:「神とゴッドはどう違うか」 鹿嶋春平太 新潮選書

性的倒錯者(ゲイ、レズビアン)にも平等に扱えといった一見人道主義的な意見が日本では、すんなりと通ってしまいますが、私はこれは別にリベラルだとは思えません。

自称マイノリティーは本当はマイノリティーではなく、実は圧力団体であるということは、自称被差別者達の常套手段です。

マイノリティーを平等に扱えという考えは、共通の神(デウス、天)を信じているという同じ土台があるからこそ、同様に扱うべしという認識があるからです。

ところが、遠藤周作が「沈黙」で書いていることは、キリスト教の根は腐り、その土壌からは違った宗教が生えてきたとあります。今の苦境から救われて慰みや希望を生みさえすれば、宗教宗派関わらずどんなものでも受入れられたのです。

今でも、オカルトチックな新興宗教、風水や占い、理想や夢を叶えられるという「君ならできる教」、理系という在りもしない学問体系を信奉する自称理系教、長生きこそ最高の幸福という「いのち原理教」・・・数え上げたらいくらでも日本において変質している宗教もどきが氾濫しています。

殉教精神など遠い世界と思っているわが国民



日本で宗教テロが起きないのは、どのような宗教に対しても寛容であるからとも言えます。
なぜなら国家の基幹となる宗教がないから。

このような状況であるわが国は、世界の宗教勢力図からみれば、稀な存在です。
とてもありがたいことです。<−これ皮肉ですからね
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「維新」とは天皇家支配国家に「復古する」ことを指す言葉 
Saturday, December 5, 2015, 06:02 PM
維新はRevolutionではなく、Restorationで、これは1660年のイギリスの王政復古のことだと池田信夫氏の記事を読みました。たしかにそうだ。

維新は革命ではなく、復古なのです。

なんで学校では明治維新と教えてしまうのでしょう。王政復古の大号令をもって明治が始まったのであれば、明治では「御一新」(ごいっしん)や「一新」と呼ばれていました。
しかしなぜか維新といきなり呼称が変わってしまうのです。

明治一新=>明治維新

ひょっとしたら意味もなく、語呂だけで言葉があたったというのでは・・・という憶測も成り立ちます。
そんなことを思い起こさせる、池田信夫氏のブログ記事をアゴラより転載しておきます。

http://agora-web.jp/archives/1662703.html

「維新」はテロリストの合言葉
池田 信夫

維新の内紛は、松野頼久氏の「維新の党」が解党し、橋下徹氏の「おおさか維新の会」が存続することで決着するようだが、前から気になっているのはこの「維新」という党名だ。

小島毅氏によれば、その最古の出典は『詩経』の「周雖旧邦、其命維新」(周は古い国だが天命を新たに受けた)という言葉で、単に同じ王朝の中で王が代替わりするという意味だった。これが日本では水戸学で誤解され、藤田東湖が尊王思想のスローガンとして使い始め、吉田松陰がその影響を受けてテロリズムを提唱した。

政府が維新という言葉を最初に使ったのは明治元年(1868)の「去冬、皇政維新」という言葉で、これは王政復古の大号令をさす。英語ではRestorationで、これは1660年のイギリスの王政復古のことだ。明治維新と一般に呼ばれる出来事は、実質的には薩長の下級武士による「革命」(王朝の交替)だったが、彼らのよりどころは万世一系の天皇家だったので「維新」と呼び替えたのだ。

しかし明治時代には、維新という言葉はほとんど使われていない。それが頻出するようになるのは、1930年代の昭和維新のときである。テロリストが政党や財閥に「天誅」を下して天皇家の支配に復古しようというとき、この言葉を使ったのだ。その思想的中心は北一輝であり、実行部隊は右翼団体や皇道派青年将校だった。

要するに日本で使われた「維新」とは「現体制を打倒して天皇家の支配に復古する」という意味であり、21世紀の政党の名にふさわしいとはいえない。大前研一氏が「平成維新の会」を結成したときも「歴史を知らない」と嘲笑された。

橋下氏が尊王の志士に似ている面もあるが、「維新」は水戸学から吉田松陰をへて北一輝に受け継がれたテロリストのスローガンである。彼はこういう来歴を知った上で使っているのだろうか。

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姫路城(白鷺城)の十字架 
Friday, December 4, 2015, 03:39 PM
姫路に来たついでに姫路城に寄ってみました。最初の感想は

ほんとに真っ白!そして美しい!



姫路駅から歩いて行けるのですが、それにしても樹木がどれも手入れが行き届いていて、この時期に落ち葉が積っていないということにまず驚きます。

散策してから、いざ天守閣という段で結構疲れます。
体力のない方は、一目散に天守閣に登った方がいいです。
なんせ広いお城ですから、
十分拝観料を払う価値はあるでしょう。

平日なのに、天守閣は混雑しています。半分はお隣の国からだと思います。
昨年の大河ドラマ「黒田勘兵衛」のときはまだ大修理中じゃなかったかな。
私もずっと足場で覆われている記憶しかないので、実際に訪れたのは初めてです。

お城の裏には兵庫県立歴史博物館、東側には姫路市立美術館があります。
歴史博物館でざっと予習してもいいですね。一階は無料展示ですが、そこだけでも十分愉しめます。

また西隣には「好古園」(こうこえん)という屋敷跡に再現したとても美しい日本庭園があり、時間が許せば訪れるといいでしょう。

しかし、足が棒になった(笑)
天守閣から東を望んだ写真です。眼下にある煉瓦の建物は姫路市立美術館ですが、旧陸軍の倉庫(営舎?)でした。明治から戦前までは姫路城下のお堀の内側は陸軍管轄だったので、街並は整然としています。
兵隊の練兵場でもあったから、広々としてます。

現在のお城になったのは、関ヶ原の合戦後に池田輝政が城主となって、作り替えられたのです。黒田勘兵衛、秀吉、そして池田輝政と三回建替えられているのです。

もともとは赤松家の平城だったのが、秀吉が天守閣をつくり、そして大天守閣になったのです。
西国の大名へのにらみを効かせるために、威風堂々とした強固な城が必要だったというわけ。
パンフレットには詳しく書いてあります。これを読むだけでも姫路城通になれるでしょう。

私が一番驚いたのは

にの門の鬼瓦に十字架が掲げられている!



いちおうパンフレットには、黒田勘兵衛が切支丹であったので、当時の門がそのまま引き継がれたからだとありますが、はたしてそうだったのだろうか。

いくら瓦の文様が時代や城主の普請時期でバラバラだといっても、鬼瓦を掛け替えるぐらいやっただろうと思うのです。

なぜこの門には十字架を残したのだろうか?
築城当時は、禁教ではなかったとしても、譜代大名の城に十字架がどうどうと掲げられているということは、とても興味深い事実です。

姫路といえば、SPring8という大型の光電子加速装置施設があります。
筑波の高エネルギー加速研究施設には入ったことがあります。トンネル内部に電磁石が並んだすごい空間でした。
行ってみたいなあ。でもクルマでも往復二時間はかかるそうです。
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縮小する問屋街と消える零細製造業 
Thursday, December 3, 2015, 12:11 PM
12/3 雨 10時 浅草での空間線量は22ベクレル/立法メートル

六城ラヂウムは浅草でも上野側のかっぱ橋道具屋筋界隈にあります。

ですから、ちょとした包装材などを調達できるので便利です。
かっぱ橋道具屋筋をそのまま南進すれば、浅草橋という装飾品や衣料関係の小物が揃った問屋街があり、とても重宝します。

ただし、ここ数年で問屋街の様相は激変しています。

軒を並べていた問屋が取り壊されて、マンションやホテルとなっているのです。
かっぱ橋の裏は、厨房用器具をつくる板金加工や熔接といった工場もあったのですけども、ここも開店休業状態です。もしくは跡継ぎもなく、取り壊されるのを待つだけといった風情です。

その跡地にはタワーマンションが建ちます。

先日も、腰ベルト試作用の材料を探して、浅草一帯を探し回りました。

西日暮里という繊維問屋街があります。問屋さん巡りはいろいろ教えてもらえるので大好きです。
ところが、私の求めるものが特殊であることがわかると、無理と言われてしまいます。
数年前はいろいろと探してくれたのだけどもなあ。

売れ筋しか扱いたくないという雰囲気があるのです。

あきらめて、西日暮里から浅草橋に足を伸ばして、衣料クラフトのお店に向います。
・・・あれっ?たしかここらへんなんだが・・・

無くなっていました。

帰り道に、木馬というリボン製造の大手の会社に寄って相談しましたが、やはり何千種類ものリボンやレースを造っているが、そのような製品はないとのこと。

大手なんだから、ちょっとは欲を出して欲しいのですが、大手でさえ新製品には及び腰。応対された方は、私の提案する素材はたいへん興味深いと同意してくれたのですけども、市場が縮小して商品は保守的にならざろうえないと話されていました。

結局、インターネットで検索すると、福井の繊維製品会社が作っていることがわかりました。
そこで、腰ベルトの試作をしてくださる会社に連絡をとり、そちらのものを手配してくれるようにお願いしました。

メーカーからは直接は買えないので、おろし問屋を経由した注文です。

ところが卸問屋からは、取引が少ないメーカーだから商品は取次しない(だから注文は受け付けない)という連絡があったと、委託先から連絡がありました。

俺は零細を虐める大手企業は絶対許さない!



はっきりいっちゃう、ファスナー大手のY**です。小売業や衣料品製造での供給価格を握っていると言ってもいいでしょう。まったくの殿様商売です。

だったらこんなところを使わなければいいと思うのですが、長年やっている零細会社は仕入れ先を帰ることが出来ないのです。

客である私はそんなこと、関係ないから怒鳴り込みますけどね。
私のような零細は、ぜったいに押し通す以外に方法はありません。

本日はそばのかっぱ橋道具屋筋に、いつも購入している不織布の袋を仕入れに行きました。

いつもの店の、いつもの棚に進むと、棚割が全然違います。
数種類あったものが、極端に種類が減ってしまいました。

お店に聞くと、ほとんどが廃版となってしまったので、いまはこれだけしかないとのこと。

あぁ〜、業者用のお店でさえ、いまや多品種から少品種(売れ筋のみ)に絞っているのです。

日本の製造業はどんどん縮小していることが実感しますし、それ以上に中間の卸問屋は在庫の圧縮を進めているのです。

そのけっか零細業者は仕入れたくても仕入れられない。大量取引のみとか、規格外の特殊材料は受け付けない、色のバリエーションは徹底して絞るなど、不利益なことばかりです。
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筋肉トレーニング(筋トレ)をしてはならない 
Wednesday, December 2, 2015, 10:54 AM
12/2 晴 10時 浅草での空間線量は25ベクレル/立法メートル

マツコデラックスという年齢性別もよくわかならいタレントの番組をよく観ています。
いまさらなんですが、ちょうど夜は運動をしている時間なので、民放を観る習慣がないのです。

この人は面白いね。タモリの後釜といわれるだけあって、芸があるわけではないですが、切り返しが痛快です。
あと、心待ちにしているのは日曜日の下町ロケットぐらいかな。

このまえ偶然換えたチャンネル「マツコの知らない世界」でタレントの武井壮が独自のトレーニング論を話していました。

小学生のときに野球選手の真似をして投球していた姿を父親にビデオで撮られて、それを自分で見たら全く似ていないことにショックを感じ、それで自分の身体を意識して動かせるかを考え始めたのだとか。

ボールを投げ上げて、目で追わないでキャッチする

それだけの動作でも、脳で考えた軌道どうりに投げて、落下地点に手を伸ばすことができるか。
マツコがやってみたけども、全然できない。(これが普通)

腕、足、身体を脳で考えたとおりに動かせることが、スポーツ選手には必要だと語っています。

よくわかります。単純な動作でも、プロから見ると全然なっていないということがよくあります。
たとえば、「両足で立つ」というこれだけの姿勢を私も指摘されました。
とあるスポーツのセミプロの若者とご一緒したときに、彼が私に向って発した言葉が

「ちゃんと立ててませんね」の一言でした



両足で立っているのだから、意味が掴めません。どうやら重心のバランスが良くないという意味らしいのです。
ただそれをどう解決するかは、説明しづらいようです。
なんせ小さいときから、やっているから無意識でできるので、トウの立ったオッサンに口では説明できないようです。

ただわかることは、このオッサンは基本がダメということぐらい。

基本がダメということは、上級者の真似をいくらしたところで、似てもにつかない動作ということ。小学生の時の武井壮と同じ状況に私も陥ったのです。
だからどうしたかというと、奇しくも私も武井壮と同じ考えを実行しました。

立つという動作は何か、バランスボールの上に立ってみたり、いろいろ試してみましたがイマイチ効果がない。

ある日、工事現場に鉄パイプが低い位置に渡してあったので、面白そうだからそれに乗ってみました。
小学生の頃、一本橋といってよく遊んだなあ。鉄棒や雲梯(うんてい)の上を度胸試しで立ってみたりとやったことを思い出しました。

数秒も立ってられません。ましてや歩くことなど無理。
愕然としました。

ムキになって2mほどを渡れるか、何度も試したのですが姿勢が崩れて数歩で地面に足をついてしまいます。
指摘されたことはこれだったのか。

43歳のスキージャンパー葛西紀明は、自宅に綱渡りのロープ(スラックライン)を張って、その上を歩くトレーニングを欠かさずやっているテレビ報道を見たことがあります。

いくらスクワットをやって太ももを鍛えたところで、バランスがとれなければ意味がなかったのです。

ですから、それまでのトレーニングを一切換えて、立って歩くということだけに集中しました。ハアハアゼイゼイ走るようなことはしません。ましてやバーベルやダンベルなどを使った筋トレも一切止めました。

若者の話では、無駄な筋肉を付けると余計に動作が緩慢になって、瞬時の動作ができなくなるし、体重が重いことはハンディにしかならないとのこと。

私のトレーニングは単純でして、公園の低い鉄柵の上を渡るというだけのことなのです。鉄管の上で立ち止まったり歩くだけ。
ちょうど葛西選手がやっている練習を、私も真似てみたのです。サーフィンやスケートボードも、このような基礎練習をするようです。

いまではポケットに手を突っ込んで鼻歌混じりで歩けるまでになりました。

まさに意のままに身体を動かせるようになった



驚いたことに、ウェストが細くなって、きつめのスリムのGパンでさえゆるゆるになったこと。電車の中でも釣り革を持たずにずっと立っていられること。

鉄柵の上に立っているだけなのに、腹筋、背筋がついたということ。つまり姿勢が良くなった。
この効果に自分でも驚いています。

(追記)翌日にはFMラジオでも武井壮が出ていました。小学生当時からスポーツで食べていこうと決めたのに、結局は野球でもゴルフでも喰えるまでにはならなかった。そこで万能性を生かした種目で勝負したということ。それだけならば、それで終わる話なのですが、かれがクレバーな点は、自分に「百獣の王」という看板を掲げたという点です。
それで講演依頼や指導依頼が急増したのだとか。年収は一気に100倍となり、スポーツで喰える夢が実現したとのこと。

自分に自分でタイトル(看板)をつける


たったこれだけが、他の運動ができる人たちとの違いだという話でした。

過去ログ:疲れたときにはラジウムベルト(P&Sベルト)がやっぱり効くなあ
日本&世界で発見 血管若返り方 主治医が見つかる診療所 テレビ東京(メモ)
自転車は大人でも練習をしないといけません
痛たたた!源珠(げんきだま)Extraの鎮痛消炎効果を身を以て知る
体幹トレーニングを習慣にする(暇つぶしのトレーニング)
腰を水平に8の字にゆするだけでウエスト-20cm
体操で医者要らず

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けっきょくクルーグマンは何が言いたいの?それはね・・・ 
Tuesday, December 1, 2015, 01:38 PM
12/1 晴 10時 浅草での空間線量は25ベクレル/立法メートル

10月20日にクルーグマンがNYタイムズに、日本の経済政策「異次元量的緩和」の失敗原因をうだうだ書いているそうです。

98年に『流動性の罠』論をひっさげて、中央銀行が日本国債を買い上げて、ジャブジャブお金を注ぎ続けると国民全員に信じ込ませることができれば、経済成長なしでインフレ(お金の価値が目減り)となり、経済活動は活発化するだろうという施策の実行を日本に迫りました。

景気の「気」は気分の「気」


というそれだけの理由でデフレは脱却できると晴れ晴れしく宣言したのがクルーグマン。

それを信じて安倍晋三のブレーン浜田宏一が「三文芝居役として送り込んだのが、黒田東彦(はるひこ)と、学習院大の教授だった岩田規久男です。

クルーグマンのNYT紙の記事に対して、まっさきに反論を掲げなければならない、浜田、黒田、岩田の三人がだんまりを決め込んでいることが、まさに現在の状況を物語っているのです。

主要全国紙も日経さえも一行も記事にしていない。

経済評論家の吉田繁治氏がメルマガで、そのクルーグマンの言い訳じみた記事を翻訳していらっしゃいます。

151130 ビジネス知識源:ついに白旗を上げたクルーグマン(3)後編
http://archives.mag2.com/0000048497/

日銀が異次元緩和をしても、企業・家庭で巡っているお金(マネーストック)は2.9%しか増えていない。
ほとんど緩和前と変わらなかったということ。

なんでかなとクルーグマンは今頃考えた理由は、人口の減少と少子化ということ。
この要因をなぜ考慮していなかったのか、吉田氏は頭を傾げています。

金利ゼロ下では日銀金利政策は打つ手が全くない



それだけ。それを知っているからこそ、少子化における実験を安倍内閣でさせてみたのでしょう。

結論としては、デフレという引力圏から脱出するためには、

爆発的な公共事業(財政出動)を実行するしかない・・・



けども、それは財務省も政府も臆病だからできないでしょうと結論づけています。

つまり経済成長は低迷したまま、物価も上昇せず、日銀は金融緩和を止めることができないが、市場にお金は流れないと、永遠のスパイラルを続けるのだろうというのが、クルーグマンの言い訳じみた結論です。

バラマキと言われようが、40兆円(一年分の税収)ほどの公共事業が必要だというのです。

こう結論づけるところがいかにも、ケインズ経済学(公共投資で需要創出を目指す)を標榜するニューケイジアンの結局のところ行き着く先か。

あれっ、これも歴史の教科書で読んだような内容ですね。

ケインズ経済学のお手本とされる1930年前半のルーズベルトのニューディール政策です。テネシー河流域開発をTVA公社でダムや灌漑をおこないました。景気浮揚策の切り札とされました。しかし

当時の農民の困窮は映画「怒りの葡萄」そのものだったそうです。農地を捨てて温暖なカリフォルニアに向うルート66には農民達の行進が続いたということ。

ニューディール政策はまったく効果を上げられなかったのです。
低所得者、中間層の所得を増やさない限り、需要も雇用も発生しないのです。

人と物の損耗と消費がなければ経済は上向かない



そういうことで、モンロー主義を180度転換して、参戦が用意周到に計画されていったのです。

クルーグマンが、もう戦争以外の打つ手はないと、言ったのならば少しは経済学者としては見直します。

ケインズは軍事ケインズ主義をアメリカ議会に訴えた


ケインズという人物は英米の国民に戦費調達のための貯蓄と戦争準備が経済復活となると主張しています。
100年後に今の状況を振り返れば、公共事業としての第三次世界大戦はもう始まっているのかも知れません。

吉田繁治氏は新刊本では金融資産は金しかないと言っているようです。副島隆彦先生と同じ意見ですね。

検索キーワード:吉田繁治:

浜田宏一出てこーい!クルーグマンに梯子をはずされた大恥豚野郎め!
閉店が続く飲食業から垣間見える日本の実状
3/9 10時 浅草での空間線量は14Bq/m^3
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丹沢から望む富士山 
Monday, November 30, 2015, 11:14 AM
11/30 晴 10時 浅草での空間線量は29ベクレル/立法メートル

昨日日曜日は、現実逃避で気晴らしに丹沢・秦野へサイクリングに出かけました。天気がよくてとても気持ちがよいです。
振向けば、富士山がくっきり見えます。

これが今年最後の見納めです。
眼下の丹沢湖ではマラソン大会が開かれていまして、けっこう賑わっています。

枯葉の積った山道は楽しいですね。
石がゴロゴロしていますので、軽登山靴が適しています。ちょっと大げさかなと思ったのですが、正解でした。

よく知られたハイキングコースでも、準備に気を抜くと必ず後悔します。
出発前に薄いダウンもちょっと早いかと思ったのですが、休憩では着込まないと寒いです。


カメラを最大望遠にして富士山を撮ってみました。
右側に富士吉田からのジグザグの登山道が見えます。
五合目から上は雪の世界ですね。富士山頂で越冬して観測した人たちは、よくまあ厳しい環境だったろうなと思います。
ファインダー越しでも寒そうです。

丹沢湖に降りて、ふたたび向ったのは、「ユーシン渓谷」という場所。

マグネシウムの多い成分のため、水が青みがかって神秘的な色合いが有名な場所です。
意外なことに子供連れや赤ちゃんを背負った家族が多かったです。

砂利道でけっこうきつい道なのですが、ここもハイキングで有名なのでしょうか。

でも3時には歩いている人はぐっと少なくなりました。山の日暮れは早い。私もあわてて下ります。

マラソン大会で帰る人が多くて、道は大渋滞。
いきはよいよいですが、都心に帰るのは一苦労でした。

(追記)ニュースで昨日の富士山は標高2800m付近の上下でくっきり線引きされている理由が説明されていました。下側は湿った雪、上側は氷点下の粉雪と雪質が違うので、強風で吹き飛ばされた結果が上下に雪模様が違うとのこと。へぇー

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朝に一杯のチアシード、これはなかなかいいです 
Friday, November 27, 2015, 10:52 AM
11/27 晴 10時 浅草での空間線量は21ベクレル/立法メートル

医者の知人に勧められて、チアシードをこの頃食しています。
チアシードというのは何かというと、胡麻を一回り小さくしたような南米のシソ科植物の種です。

大さじ一杯のチアシードに、ぬるま湯をコップ一杯入れておきます。
それで良くかき混ぜて一時間〜二時間ほどほっときます。

そうするとドロドロの無味な葛湯ができあがります。まさに葛湯です。
これが美味しいです。甘みが欲しければオリゴ糖を加えるのもいいでしょう。

スプーン一杯でも、数十倍膨らむといわれていますから、けっこう腹持ちが良いのです。

いままで牛乳やヨーグルトにいれてみましたが、冷たいからなかなかふやけません。
それでも胃袋でしっかり膨らむから、それでもいいのですが、ぬるま湯ならコップ一杯のお湯がドロドロになるので視覚的に楽しいです。

直接食べない方がよいとのこと。胃袋の水分を吸収して団子状になっちゃいますから。
そして、一日にスプーン一杯とすることだそうです。
身体によい食べ物だからと、何度も口に入れると、なんせ体積が数十倍、一説では一〇〇倍にもなるので、食欲がなくなっちゃうからです。

スプーン一杯でもピタッと食欲がなくなります。

もちろん栄養素もあるので心配要らないのですが、なんせコンニャクと同じ食物繊維が豊富ですから、

血糖値が上がりにくい


ことがチアシードの最大の特徴です。

老廃物の排出を助け、食事後の血糖値の上昇を抑えるので、眠気やだるくならないのです。

上野のアメ横の乾物屋では小さな100g350円ぐらいで買えるかな。500gで1000円ちょっとぐらいです。黒いタイプです。
amazonで買うとべらぼうに高いです。アメ横の乾物屋も通販をしているところがあるので、そちらをお勧めします。

なんたってスプーン一杯を毎日たべても500gや1kgは全然減りません。200gぐらいが邪魔にならない量ですね。
たくさんかっても密封して冷蔵庫で保存すれば問題はありません。

あっ写真撮るの忘れた。明日載せます。


過去ログ:チアシードはダイエット、糖尿病におすすめ(ある医師Kの食べ過ぎ現代人への警告)

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細胞の液胞はゴミ捨て場ではなく再生資材置き場なのです 
Thursday, November 26, 2015, 11:14 AM
11/26 小雨 10時 浅草での空間線量は21ベクレル/立法メートル

オートファジーの記事が朝刊に載っていたので、掲載しておきます。

身体の細胞は一度筋肉になるとずっと筋肉のままであると従来は考えられてきました。
古い細胞はアトポーシスといって、死滅して体液となって排出されるとされてきたわけです。

この説に異論を唱えたのが、千島喜久男博士です。
細胞は赤血球や血小板といった形になって体内に循環することを、鶏で発見しました。
筋肉と血液は相互に変態しているのです。
ところが最近までは、東大医学部はじめ権威学者たちからはずっと異論扱いで無視されてきました。

同じ理論を東京工業大学の大隅良典という学者が30年前にも発表していたのです。
wikipediaを読んだら、医者じゃなく、東大理学部出身の方なのです。だから、発表できたのです。

日本の医学部だったら、こういう研究も続けられず、論文も無視か抹殺されたでしょう。
いままで、細胞が分解されて再び細胞になるという説はことごとく無視してきたからです。

それでも陽の目を見るのに30年が費やされているのです。

これまでは液胞という細胞の空間は年老いた細胞にみられる、ゴミためと見られていたのです。
ところがゴミためではなく、積極的に細胞膜を取込んで分解する、リサイクル工場であったということ。

いまは世界中で研究対象に、この仕組み「オートファジー」が大人気なのだそうです。
パーキンソン病以外に、腫瘍の治癒、アルツハイマー、糖尿病とさまざまな病気との関連がありそうです。

新陳代謝ができなくなれば、病気になるということ。
そして、新陳代謝脳力が低下する要因は、暖衣飽食の生活環境に他ありません。


検索キーワード:オートファジー:
筆誅(ひっちゅう)という言葉こそふさわしい山崎豊子の情熱
パーキンソン病はiPSで治せるのかお手並み拝見
STAP細胞と同じく鳥取大「癌は容易に正常細胞や良性細胞へ変換できること」も注目すべき発見である
千島喜久男博士の説が「オートファジー説」という名で復活!(細胞は血液に戻るのである)

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洗濯タグ 
Thursday, November 26, 2015, 10:30 AM
試作用腰ベルトのタグが出来上がりました。今までは委託だったのですけども、こういう素材もこちらで発注しなければならないので大変です。

午後に縫製工場に持っていきます。

(追記)今回素材は、国産ハイテク繊維を使います。
肌触りと密着性を追求すると、まだまだ日本の軽産業はがんばてるなあと関心します。

職人技とハイテク繊維の両輪で、日本のクオリティは保たれていたのですけども、いまや職人は高齢化(80歳以上!)です。60代はまだ若いという世界。50歳なんていません。

あと5年も過ぎれば、これを凌駕する製品は、完全日本製では無理でしょう。
これが工業立国ニッポンの現実なのです。

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(クイズ) 一つの種しか診れない獣医をなんというか? 
Wednesday, November 25, 2015, 11:40 PM
今晩のNHK教育のTEDではUCLAの心臓医が動物園でも診療をしたときの感想を「動物の医者が知っていて、人間の医者が知らないこと」というタイトルで話しています。

動物も人間もかかる病気は同じと言うこと

精神病も同じ(自傷行為)、産後鬱での馬の育児放棄の解決策はホルモン投与が効くのに、人間では治療がなく、産後のうつについてはノーケア(ほったらかし)の状況です。

つまり

獣医師と人間の医学は交流がない



まったく別の職業とされていて、PhD(フィジカルドクター)は歯医者、臨床医や薬剤師を見下し、さらには獣医師を見下しています。

医療にヒエラルキーがあり、人間の専門医はその頂点にあると、人間の医者は思い上がっているのだと言います。

そのとおりでしょう。

人間も動物(哺乳類以外も含め)同じ病気を抱えるのに、人間だけ診る医者と獣医は知識交換・交流がないのか不思議だというプレゼンテーション(presentation)でした。

さあ、このTEDの感想を私がこれから述べます。

法律においては、ペットや家畜は物(object)です。これが過失で殺されようが、喰われようが、すべては器物損壊罪というあくまでも他人の所有物を壊してしまったという<金銭に換算された>罪状になります。

方や、人間は過失でも故意でも殺してしまえば、殺人罪という重い罪で刑務所に入ることになります。(行き過ぎれば絞首刑)

器物損壊罪は、損失額はすべてお金に換算されて、損害額がそのまま罪の重さとなります。

人間の値段はないのか?

いえいえ、損害保険では、冷酷に人間の値付けがなされます。

引き籠もりと医学部生だったら、方や穀潰しだからせいぜい数千万、方やウン億と10倍20倍50倍とものすごい差となります。

引き籠もりが医学や法律に興味を持っていたとか言ったところで、医者弁護士になれるわけではないので、はい、余命が40年として最低時給で働いたとして、これだけしかお支払いしませんと保険会社から言われるだけです。

なぜか『命は大切教』の人々はこういう矛盾はけっして指摘しないのです(笑)

命は等しく尊いのであれば、支払われる保険金も一緒だろうよ。

んなこたぁねえ。保険金が支払われる段になれば、人間の残価を早見表などで、60歳過ぎれば30代の40%と事務的に告げられるだけです。
あと何年平均で生きて、収入はだいたいいくらなので、その分を埋め合わせしますというだけのこと。

命は動物と同じく金ですぐに換算されるにすぎないもの



これは法律に詳しい人にでも聞いてみましょう。というか法律では命=金銭というトレードで構わないのです。
命=命であれば、ハムラビ法典になっちゃいますから。

以上まとめると、同じ物(object)を扱っている商売なのに人間医と獣医は大きな隔たりがあるように扱われていることが、とてもおかしいと言うこと。

石黒忠悳(いしぐろただなお)という明治初期の東京帝国大医学部のボスがいました。
森鴎外(林太郎)の上司です。

このクソ野郎は西南戦争では馬医者で戦役に就いています。もともとは東北出身の獣医なのに、西郷軍の弾に当たる兵士の治療もやったのです。
そしたら、どさくさで人間の医者になっちゃって、軍医の頂点にちゃっかり就いてしまったのです。

この無能な馬医者の石黒忠悳のおかげで、陸軍の兵士の3割以上が、弾に当たるよりも脚気で死にました。
まったくあきれた話です。

馬なみに兵士を扱えば、こんなにも脚気で死なすことはなかったのに(笑)

私は医学という職業自体をあんまり信頼してません。
医者も保険業界も、人間は「ブツ(object)」に過ぎませんから。同じブツ扱いなら、動物やペットも同じです。

あんまり人間の医療だけを聖域扱いにする風潮に断固反対します。

病院のバックヤードを覗けばわかりますが、病院と葬儀屋は二人三脚なんですよ。
広くみれば病院も葬儀屋も同じ業界なのです。

ほんと平和で能天気な業界だ



本当の医療というのは「トリアージ」という優先順序がなされてしまう。
どうせ死ぬか治らないのはほったらかしです。
ベトナム戦争の遺体洗いのアルバイトを厚木でしたという叔父がそんなことを話してましたっけ。運び込まれても助かる見込みがなければ、泥だらけのままなんだとか。

過去ログ:森鴎外の上司は馬の獣医師だった!?
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夫婦同姓の原則で将来、名字数は激減するでしょう 
Wednesday, November 25, 2015, 11:19 AM
11/25 雨 10時 浅草での空間線量は21ベクレル/立法メートル

12月16日に最高裁で夫婦同姓は違憲かどうかの判断が下される予定です。
私としてはそれほど興味ない話です。個人に対する記号かラベルに過ぎませんから。

遡れば明治31年(1898年)に制定された明治憲法において、「戸主及び家族はその家の氏を称す」という規定が定められ、戦後の日本国憲法(昭和23年)の民法で「家制度」が廃止となり、結婚した夫婦には新しい戸籍を独立してつくることとなりました。

その際に氏の決め方も議論されたようですが、たいした議論にもならずに、夫婦どちらかの氏を選択するという慣例で承認されたのです。

日本人の名字のほとんどは明治でつくられたものばかり



平民苗字必称義務令(へいみんみょうじひっしょうぎむれい)という明治8年(1875年)の法律で、平民にも名字をつけるようになったのです。

それまでは名字とは殿様から有力者(豪族、商家)へ授ける形です。イギリスで言うところのサーという称号みたいなものかな。

名字は税金を課される正式な「Citizen」の証明


でもあったそうです。映画「市民ケーン」の「市民」と同じこと。

それじゃあ市民(Citizen)以外は、なんであったのかというと、耕すための労働力です。殿様の所有物。

NHK大河「花燃ゆ」の梶取素彦(かとりもとひこ)も旧藩主毛利元徳から授けられて改名させられました。5回目となるとさすがに固辞したようですが、元徳が押しつけたのです。迷惑な話。

平民は明治8年となると、戸籍をつくるために名字を付けさせられます。
一例では源氏の系統である「藤」を使った名前が好まれたのだとか。
もとを辿ればみんな水飲み百姓です。

ほとんどの家名なんてたかだか140年の歴史です



お家(いえ)の存亡!なんてのはそれこそ日本史に出てくるような家系でもなければ、関係ない話です。
くだらねえ。

どのみち、少子化・人口減少で出生率は2を切っているのですから、一人っ子同士の結婚ではどちらかの家系は消えてしまう可能性が高くなります。

ですから、頭数の多い名字、鈴木さん、伊藤さん、佐藤さん、山田さんといったありふれた名字ばかりになっていくでしょう。

だから、夫婦別姓に反対する理由として「家系が断ち切られる」とか「親族との共同体意識が薄れる」といったことは、全く真逆の結果になるということ。

夫婦同姓でどちらかの名字に統一すれば、一方が消えてしまうので、名家とよばれた家系もやがて消えるかもしれません。

私の「六城」という珍しい名字も、あと一、二代もすれば無くなるでしょう。子孫が残せる男子は親戚全体で二人しかいないもの(笑)

それに由緒はないです。
従兄弟によると、ご先祖は伊達藩三人扶持の足軽で、名字は明治八年に登録されたようです。それまでは石川村のナニガシと名乗っていたとかなんだとか。

だから石川さんも、はるか遠い親戚と勝手に思ってます(笑)
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奨学金制度は独立した社会人への第一歩なのです 
Tuesday, November 24, 2015, 02:15 PM
11/24 晴 10時 浅草での空間線量は21ベクレル/立法メートル

私のところには都や区の中小企業関連の会報や冊子がよく送られてきます。新設された助成金などがあるのでさっと目を通しています。

適合する内容があれば、ぜひ応募したいと思っているのですが、なかなか都合の良い助成金や融資はないですね。

すべて自己資金で賄えれば、それはそれで良いのですが、投資の回収が長期にわたる場合はなるべく借入れたほうがメリットが多いのです。

できるだけ低金利(これが重要)で長期に借りるというのは戦略的には合理的です。
無借金経営がすべてにおいていいということはないのです。

金融機関への信用も高まります。

このように見ているので、奨学金制度というのは全然悪くない制度だと思っています。
羨ましいことに無担保ですし、20年以上の返済期間ですし。

未成年に借金を背負わせるのはおかしいという議論が湧き起こりますが、私から言わせれば借金ではなく本人が背負った自分への投資なのです。

奨学金が返済できないということが社会問題化しています。

返済できない理由や反論はいろいろあるのでしょうが、一番の原因は返済計画が甘いとしか言いようがありません。

そして滞納に対する社会的罰則を軽視しているきらいがあるように思えます。

クレジットカードがつくれない、ローンが組めないなど信用機関のブラックリストに一度乗ったら不利益なことばかりです。

厳しいことを言いますが、これが社会の現実です。

あともう一つ挙げれば、大学の授業料が高すぎるということ。

早稲田大学の初年度授業料は130〜180万円です。二年以降でも120〜160万円程度です。4年で500〜600万円ほどかかります。
国公立は年間54万円ですから、4年で220万円です。

ずいぶん上がったねえというのが私の感想。デフレで25年前の物価水準に戻っているのならば、国公立は年間30万円程度でしょう。
私立文系では60万円程度がいいところです。

ぼやいても仕方がないので、私学の学費を奨学金で賄ったとして、20年で返済するとなると、毎年40万円ほどの返済となります。月に3万円ちょっととなります。

経営的な見方からすると、決して悪い条件ではないのです。インフレになってくれば、なおさら万々歳です。

お金を借りるのは「若さ」というのも最大の武器です。働ける期間が長期ですから。

ひるがえって、50歳、60歳と年齢があがると短期借入れとなって、10年、5年と返済期間が短くなってしまいます。

審査に通るのであれば、最低15年や20年(金利だけ払って)借りっぱなしにしておきたいと、普通は思います。
これが普通の経営感覚です。

日本の奨学金制度がうまく機能していない、支払い不能者が増えているというのであれば、これは選んだ教育機関が間違いなのか、そもそも収入には一銭にもならない(ハクさえつかない)教育機関であったということです。

私がもし18歳に戻れるならば、就くであろう業種をよく調べて、全額借入れで学生になるでしょう。

というのも、ある資格が必要で、その専門学校の担当と電話で話をしたのですが、結局は費用対コストについてずいぶん詳しい話をされたので感心しました。

授業料にたいしてこれだけの収入増の見通しが立てられるという具体的な話を電話でするとは思いませんでした。コストが上回るならば外注で問題はないのです。
こういう業界の内情の話は理解できるので、がぜん面白くなってきます。

なんか話の内容がに既視感(デジャヴ)があるので、なんだろうと思っていたら

福沢諭吉・小幡篤次郎著のベストセラー「学問のススメ」です



最初から最後まで一貫した内容は「学問に投資すれば、官吏や技術者でこれだけの年収があるのだぞ」だから慶應義塾の授業料は投資なのだという、まさに学問のススメなのです。

だからこそ、親も子供も読んだのです。べつに冒頭の「天は人の上に人を造らず」に感銘を受けたからではない。
数年で回収できるお金をなぜ投資できないのだという福沢と小幡の問いかけ問答がそのまま印刷されたのです。

このような視点を親もその子供も共有できないから、返済が難しくなるのでしょう。

と偉そうな講釈垂れましたが、4年間遊びほうけるつもりで学校へ通ったので、あまり偉そうなことは言えません。自分でセミナー代や研修費を出す段になって、はたと気付いたのです。お父ちゃんお母ちゃん目論見外れて回収できなくて(笑)ゴメンよ。
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浜田宏一出てこーい!クルーグマンに梯子をはずされた大恥豚野郎め! 
Monday, November 23, 2015, 05:42 PM
11/23 曇 10時 浅草での空間線量は16ベクレル/立法メートル

安倍内閣が大馬鹿過ぎて、あきれかえるようなお話です。

クルーグマンが異次元緩和は大失敗でしたと平身低頭



クルーグマン論文「流動性の罠」を推進政策とした浜田宏一は許さざるべき張本人です。

浜田宏一という人物は安倍内閣官房参与という肩書きで、丸々ノーベル賞経済学者クルーグマンの”ジャブジャブマネー論”を経済政策の方針として実行した人物です。

こんな奴のために、日本経済は安倍内閣となってから一向に好転していません。二期連続のGDPマイナス成長というのは、不況の定義ですから、日本は完全に不況入りしました。

クルーグマンの流動性の罠とは、「金利がゼロとなっても、デフレ下では時間の経過と共に物価が下がるので、市場にお金が回らず、みんな現金を貯め込んでしまう。だからデフレが続いてしまう。」
ということです。

中央銀行としては、公定歩合で金利を操作する以外はできませんから、企業投資や個人消費が増えることを祈って金利をゼロまで下げました。
しかしこれではデフレは脱却できないということ。金利はマイナスにすることができないから。

これに対して

それじゃあ、物価をあげてやれば、実質マイナス金利だ



というのがクルーグマンの主張です。これを実直に行ったのがアホノミクスの安倍晋三と浜田宏一です。「異次元の緩和」を実行するために、日銀には黒田東彦と岩田規久男が送り込まれました。

金利がゼロでも将来物価が2%上がるのであれば、今のうちにお金を使っておこう。(お金の価値が2%減ってしまう)ことですから。

日本円の価値を下げるために20〜30兆円米国債を買い続けた!



その結果(2年前から)円安、物価高が急速に進みました。そして連続マイナス二期の経済成長となりました。

そして今になってクルーグマンが

いやぁ〜俺のデフレ解決策は失敗しちゃった、てへへ、メンゴ



という完全に白旗を揚げた投稿をしています。

浜田宏一と黒田東彦は間抜けなピエロをいつまで演じるのでしょうか



アメリカFRBは来月には金利をあげて金融緩和政策を一旦止めます。

さあ日銀は金利をゼロに押さえつけるための異次元緩和策(日本国債買い)をこのまま続けられるでしょうか?

私はできないと思います。

アメリカの公定歩合と日本の公定歩合は一定のスプレッドをもって連動しているからです。
アメリカのマネーが日本に逆流することは絶対に許さないということ。

だからといって、日本がゼロ金利を維持していると、そのままアメリカに円が加速ながら流れていくことになります。

だから無理です。

もし来月のアメリカ金利引き上げで日銀は金融緩和維持としたら、それこそ亡国の主犯は日銀であるのです。

大阪の府知事・市長ダブル選挙は大阪維新の圧勝でした。

来年の参議院選挙は、自民党安倍政権ではもう勝てないでしょう。ちゅうかそろそろ経済政策失敗で首を刈られるのではないかな。

私は一刻も早く、安倍内閣の大失敗!経済政策「アホノミクス」関係者が罷免になることを祈っております。

友人、知人、同僚、部下、上司、取引先への転送は自由です。
 <あなたとチームの、ビジネス知識と仕事の技法の向上>
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       ビジネス知識源(本誌は無料版です)

【良質な経営・ビジネス・IT・経済・金融・知識の提供を目標に】
     2015年11月22日: Vol. 340

<Vol.340:ついに白旗を上げたクルーグマン(1)>

    テーマ:リフレ政策の失敗が明らかになった
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
     HP: http://www.cool-knowledge.com/
(過去の有料版からも抜粋し載せています)
無料版の登録/解除: http://www.mag2.com/m/0000048497.html
有料版の登録/解除: http://www.mag2.com/m/P0000018.html
     感想/連絡:yoshida@cool-knowledge.com
           Systems Research Ltd.  吉田繁治
   42995部
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

おはようございます。三連休、いかがお過ごしでしたか。しばらく、
送信が途絶えていたことをお詫びします。言い訳にすぎませんが、
約2か月間は、本を書くことに注力していました。1週間ほど前に最
終校正を終えたので、12月初旬には、書店やアマゾンに出るでしょ
う。そのときは、またご案内します。

内閣府が11月16日に公表した、2015年7-9月期の実質GDPは、年率換
算で0.8%のマイナスでした。4-6月期も0.8%のマイナスでしたか
ら、2期連続です。

IMFの定義では、GDPのマイナスが2期続いた場合、景気の停滞では
なくリセッション(不況)とされます。日銀は、相変わらず、「穏
やかな回復」としていますが、このGDPのマイナスがなぜ回復なの
か。

リーマン危機以降の、わが国の実質GDPを示します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2007年  +2.2%  福田内閣(07.6〜08.9)
2008年  -1.0%  麻生内閣(08.9〜09.9)
2009年  -5.5%  鳩山内閣(09.9〜10.6)
2010年  +4.7%  管内閣(10.6〜11.9)
2011年  -0.5%  野田内閣(11.9〜12.12)
2012年  +1.7%  野田内閣(〜12.12)
2013年  +1.6%  安倍内閣(12.12〜現在)
2014年  -0.1%  安倍内閣(12.12〜現在)
2015年  -0.8%(半期) 安倍内閣
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
民主党時代の単純平均成長率 0.27%/年
安倍内閣での実質GDP成長率  0.23%/年
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2008年9月に米国発のリーマン危機で、輸出が急減し、わが国の
GDPも、-5.5%という準恐慌的な減速を見ています。それを入れた、
民主党時代の約3年は、単純平均で見た成長率が0.27%でした。

日本を再生させるという鳴り物入りで登場した安倍政権3年間での
成長率は0.23%と、リーマン危機があった民主党の時期より低い。
一体、どういうことかと思うのです。(注)世帯所得の増加がない
ため、14年4月からの消費税の、3%増税が効いています。

日銀が国債を買ってマネーを増発する異次元緩和を開始して2年6か
月が経ちました。2013年4月には、「2-2-2」と言い、2年で、マネ
タリーリー・ベース(つまり通貨発行量)を2倍に増やし、2%のイ
ンフレにして、経済を成長させるとされていました。

そのリフレ策では、米国のノーベル賞経済学者、ポール・クルーグ
マン(元NY大学教授)が1998年に書いた『流動性の罠(わな)』が
元になっています。リフレ策とは、中央銀行が通貨を増発すること
によって、デフレをインフレにもって行く金融策です。

インターネットで公開されていたLiquidity Trap(流動性の罠)
の論文を見て、メール・マガジンでも紹介し、「日本は今後、通貨
の増発策をとるだろう」を書いて送ったことを記憶しています。

(注)現在は、山形浩生氏が01年に翻訳したものが公開されていま
す。http://cruel.org/krugman/krugback.pdf

内閣官房参与の浜田宏一氏が、クルーグマン論文を安倍首相に説明
し、安倍内閣のもっとも大きな経済政策として、採用されています。

人々を驚かす金額の「異次元の緩和」を実行するために、日銀には、
黒田東彦総裁と岩田規久男副総裁が送り込まれました。

クルーグマンの流動性の罠論は、ほぼそのまま、安倍内閣と日銀の
政策になったのです。

量的緩和は、円安を実現するための、20から30兆円の「ドル国債買
い」という介入も伴っていたため、浜田氏は、後の日本を破産させ
る亡国のエコノミストになるかも知れないと書いて送信したことも
憶えています。(注)ゆうちょ銀行、かんぽそして公的年金基金を
運用するGPIFなどによるドル債買いです。

安倍政権と黒田日銀は、わが国の財政の破産を早期化させたとして、
歴史に名を残すかも知れません。平成の高橋是清の失敗です。

(注)財政破産とは、政府の義務的な支払いができなくなることで
す。国債の利払い(10兆円)と償還(120兆円)、公務員の人件費
(35兆円)、年金の支払い(40兆円)、医療費・介護費の支払い
(40兆円)、その他の政策的支出を、削減してしか支払えないこと
です。

財政破産は、国債を発行するとき、その金利が2.5%から3%に上が
るときから始まります。

異次元緩和の金融政策を考えたクルーグマンは、最近のNYタイムズ
紙のコラムで、10月20日と11月2日の2回、異次元緩和は、目的とし
た狙い(2%のインフレ)を果たせず、失敗に終わったという主旨
の論考を、NYタイムズ紙に載せています。

(『Rethinking Japan(日本経済の再考)』15.10.20 :『Liquidity
Traps, Temporary and Permanent(日本の流動性の罠の一次性と永
久性)』11.02)
http://krugman.blogs.nytimes.com/2015/10/20/rethinking-japan/

http://krugman.blogs.nytimes.com/2015/11/02/liquidity-traps-temporary-and-permanent

いずれも、日本の3年の政府政策にかかわる重要なものです。なぜ
か日本の経済メディアでは、これについて、一言も書きません。不
思議です。当方で紹介する理由がこれです。

クルーグマンのコラムには、経済学の重要な概念が多く含まれるの
で、解説をしながら進めます。

少し長い『Rethinking Japan(日本経済の再考)』15.10.20は、先々
週の有料版で取り上げました。

ここでは、多少短い『Liquidity Traps, Temporary and
Permanent(一時的ではなかった日本の流動性の罠)』11.02)を、
紹介し、解説風なコメントを書き入れます。

クルーグマンの英語はなかなか難しい。私の翻訳(意訳)に間違い
があるといけないので、原文も載せます。翻訳や解釈に間違いがあ
れば、ご一報ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<Vol.340:ついに、白旗を上げたクルーグマン(1)>
     2015年11月22日:無料版

【目次】

1.流動性の罠論で書いたリフレ政策は、間違いだった
2.間違えた理由
3.マネー・サプライを増やすことができれば、物価も上がる
4.日本の自然成長力(潜在成長率)はマイナスだった

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■1.流動性の罠で書いたリフレ政策は、間違いだった

Liquidity Traps, Temporary and Permanent(2015.11.02)

Larry Summers reacts to an offhand post of mine, seeking to
draw a distinction between our views. I actually don’t
think our views differ significantly now, but he’s right
that what he has been saying differs from the approach I
took way back in 1998. And I’ve both acknowledged that and
admitted that the approach I took then seems inadequate now
(1)

<一時的ではなかった日本の流動性の罠:
(元財務長官・ハーバード大学総長の)ラリー・サマーズ氏は、私
と見解が違うということを強調するため、私の率直な記事に反論し
ている。私には、意味ある違いとは思ない。しかし、遡れば1998年
に私が書いた『流動性の罠』と、現在の自分の見解は違うというの
は、彼が言う通り、事実だ。
日本に対する見方では、現在の考えは違うこと、そして、当時の私
の見解(流動性の罠)が不適当であったことを、ここで認める。翻
訳(1)>

クルーグマンは、1998年に書いた『流動性の罠(わな)』は、日本
に適用するのが不適当だったと、素直に誤りを認めています。

「流動性の罠」論とは、どんなものだったか。

【金利0%でも、物価が下がるときは、実質金利は高くなる】
物価が下がってゆくデフレ経済の中で、人々が抱く将来物価の上昇
率が例えば2%のマイナスであるときは、本当の負担である実質金
利は以下になります

実質金利=名目金利(0%)─期待物価上昇率(−2%)=2%

名目金利は、0%以下になりえません(ゼロ金利制約と言う)。

例えば銀行の預金金利をマイナス1%に下げれば、皆が、必要な金
額以上の預金は引き出して、現金で保管するからです。銀行は取付
けが起こったときのように、資金不足で破産するでしょう。

1998年の日本のように、中央銀行が金利をゼロにしても、人々の期
待物価上昇がマイナスのときは、現金を好む傾向(流動性選好と言
う)が生じて、借り入れでの投資は増えず、買い物も急がれること
はない。このときは0%以下がない金利政策は、無効になります。

方法はないのか。「いや、ある」と論証したのがクルーグマンの
『流動性の罠論』(1998年)でした。

【期待物価上昇率が上がれば、実質金利はマイナスになり得る】
政府と日銀が、物価目標を掲げて、物価を絶対に上げると言いなが
ら、通貨を大きく増発すればいい。これによって、人々が予想する
期待物価上昇率が例えば2%に上がれば、実質金利はマイナス2%に
下がる。

〔実質金利=名目金利(0%)─期待物価上昇率(+2%)=─2%〕

例えば、住宅ローンの金利は、変動なら0.7%程度です。ここで、
住宅価格が、将来、2%/年で上がると期待されるようになると、
実質金利は[名目金利0.7%−住宅価格の期待上昇率2%=−1.3%
〕に下がります。4000万円の住宅なら、0.7%の金利を払っても毎
年1.3%(52万円)値上がり益が期待できます。こうなると、住宅
需要は増えるでしょう。

企業も、商品物価が2%上がると予想できるなら、0%に近い金利で
借り入れをして、メーカーは生産設備を、小売業は店舗を増やすた
めの設備投資を行うでしょう。

世帯も、預金ゼロで預けたままではなくなります。来年は1000円の
ものが1020円に上がるとなれば、消費税が上がったときのような、
早期の買い物が起こるでしょう。

名目金利はゼロ以下にできなくても、期待物価上昇率を2%に上げ
ることができれば、実質金利がマイナスになって、現金が好まれる
流動性の罠から脱却できる。これが、クル─グマンの『流動性の
罠』論でした。

【日本政府の政策になった】
浜田宏一氏から説明を受けて納得した安倍首相は、クルーグマンの
リフレ策を全面的に採用し、2013年4月からは、日銀が、「2年をメ
ドに物価上昇が2%になるように、円を増発する」政策を実行した
のです。

浜田氏は「これが欧米の標準の経済学」と言っていました。日銀の
白川芳明前総裁は、リフレ策の有効性に抗議して、任期の少し前に
辞任しています。

【2013年はうまく行った】
初期は、円安で株価が上がり、高額品消費が上向いて、輸入物価が
上がり、2%のインフレ目標は達成できるかのような印象もありま
した。この時期、安倍首相は得意の絶頂の発言をしていたのです。

(注)この景気は、10兆円(GDPの2%)の補正予算によってもたら
されたものです。リフレの金融政策の効果ではなかったことが明ら
かになっています。

【消費税増税後、おかしくなった】
ところが、消費税の3%増税後の、消費と設備投資(両方が需要)
の落ち込みは、予想外に大きなものでした。

その理由は、
・世帯の所得の増加がマイナス0.7%(2014年:総務省)であり、
・消費税と輸入物価上昇で上がった物価(2.7%:総務省)をカ
バーできなかったからです。

(注)このあたりの事情も、なぜか、マスコミは報じませんね。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm

【物価は上がらない】
消費が増えなければ、物価は上がりません。2015年6月の、消費者
物価の上昇は0.4%、7月 0.2%、8月 0.2%、9月 0.0%です(全品
目)。(注)食品と、下がったエネルギーを除いても、0.9%の上
昇でしかない。

【クルーグマンの白旗】
以上の事実を受けて、クルーマンは以下のように言って、白旗を上
げたのです(2015年10月20日が最初:NYタイムズ紙)。

And I’ve both acknowledged that and admitted that the
approach I took then seems inadequate now(日本に対する見方
では、現在の考えは違うということ、そして、当時の見解(流動性
の罠)が不適当であったことを認める)

日本の異次元緩和は失敗したということです。異次元緩和を発案し
た当人が、誤りを認めてしまいました。

【表情が暗くなった黒田総裁】
ところが、日銀の黒田総裁は、毎月の記者会見で、「景気は、穏や
かな回復基調にある。異次元緩和は、初期の目的を果たしている」
と言い続けています。

安倍首相は、国会で質問を受けるのがいやなのか、体調も悪く見え、
必要に思える臨時国会を開かず、外遊します。外遊は、仕事の時間
を短くできるので、実は、治療かもしれません。

日銀は、今月も、年間で80兆円買い増すペースで、国債を買い続け
ていて、マネタリー・ベースを増やしています。11月12日には、現
金の発行は92兆円ですが、銀行が日銀内にもつ当座預金には、244
兆円もが貯まっているのです。2年半で増発した円は、180兆円です。
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2015/ac151110.htm/

一体これからさきどうなるのか。日銀は、どこまでも、2%のイン
フレ目標を果たさないままに、国債を買い続けるのか・・・と思え
るのです。

■2.間違えた理由

Back in 1998, when I tried to think through the logic of
the liquidity trap, I used a strategic simplification: I
envisaged an economy in which the current level of the
Wicksellian natural rate of interest was negative, but that
rate would return to a normal, positive level at some
future date. (2)

<1998年にさかのぼると、流動性の罠の論理を元に考えようとして、
意図的に単純化していたことを告白せねばならない。日本の、実質
GDPの当時の自然成長率をマイナスと見て、自然金利もマイナスと
見ていた。しかし日本の自然金利は、しばらく後に正常になり、プ
ラスに戻るだろうと見ていたのだ。翻訳(2)>

最初に、マネーという少ない要素で考えすぎたのが、間違いの原因
だったと言っています。「strategic simplification(意図的に単
純化してしまった)」というのがクルーグマン流の、言い訳でしょ
う。

クルーグマンが犯した間違いはどこにあったか? 
ここです。
 ↓
「日本の自然金利は、しばらく後には正常になり、プラスに戻るだ
ろうと見ていたのです」

自然金利とは、潜在成長力が100%発揮され、インフレにも、デフ
レにもならない金利率という意味です。

たとえば日本のGDPの潜在成長率が1%の場合、自然金利も1%です。
潜在成長力がマイナス2%なら、自然金利もマイナス2%です。この
ため、0%ではデフレを生む金利になります。

クルーグマンは、
・1998年の日本では自然成長率(=潜在成長率)、自然金利の両方
がマイナスだが、
・それは、しばらく後にはプラスになると見ていたと言います。

自然成長率2%のプラスになれば、自然金利も2%になります。ここ
で物価を上がるようになり、実質金利をマイナス2%にすれば、自
然金利と4%の差が出ます。これは、具体的にはどういうことを生
むのか?

実質GDPは2%成長し、物価も2%上昇する(名目GDPは4%上昇)。
この中で、日銀の政策で名目金利は0%であり、物価の期待上昇率
(2%)を引いた実質金利は、マイ0ナス2%である。これは何を意
味するか? 

借り入れが増え、企業の設備投資、世帯の住宅購入、世帯の耐久財
購入、そして、世帯の、食品を含む消費財の買い物が増えることで
ある。これによって、日本のGDPは、名目で4%以上成長するように
なるだろう。

ところが、クルーグマンの見立てと違い、日本は、生産年齢の人口
の減少(年率0.6%)から、GDPの潜在成長力が0%以下の「長期停
滞(Secular Stagnation)」の状態にあり、それが長期に続いてい
る。(・・・とクルーグマンは言っています)

日本の自然成長率(=潜在成長率)がプラスに戻ると見たのが、自
分の誤りだった。実際は、潜在成長率がマイナスのままだったから、
異次元緩和でマネーを増発しても、それが借り入れ需要の増加を生
んで、設備投資や消費を増やすことはなかった。

設備投資や消費が増えないから、日本の物価は、インフレ目標のよ
うには、上がらなかった。

■3.マネー・サプライを増やすことができれば、物価も上がる

This assumption provided a neat way to deal with the
intuition that increasing the money supply must eventually
raise prices by the same proportional amount; it was easy
to show that this proposition applied only if the money
increase was perceived as permanent, so that the liquidity
trap became an expectations problem.(3)

<以上の考えは、マネー・サプライを増加させれば、結局、その増
加率と同じ割合物価が上昇するに違いなという直観を活かすうまい
方法と思えた。この案は、通貨の増加が永久に続くと受け取られる
ときのみ効果があることを示すのは、容易だった。通貨が増加し続
けると人々から予想されれば、日本が1998年当時に陥っていた流動
性の罠から、脱出できると思えたからだ。翻訳(3)>

日本経済の自然成長率がプラスなら、マネー・サプライ(M3)を増
やせば、マネーが増えた分、物価が上昇します。マネー・サプライ
の90%以上は、世帯と企業の預金です。この世帯と企業の預金の合
計は、銀行から借り入れをすることによって増えます。

(注1)わが国では、マネー・サプライを2004年からマネー・スト
ック(郵貯を含むM3)と呼んでいます。2015年10月のマネーストッ
ク(M3)は1232兆円です。前年比で2.9%しか増えていません。
わが国では、マネー・ストックの増加が4%以下のときは、物価は
マイナスになる傾向があり、4%でほぼゼロ、7%増加でほぼ2%の
物価上昇とされています。
異次元緩和後2年半経っても、マネー・ストック(M3)は2.9%しか
増えていないため、デフレ傾向が続くでしょう。
https://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms1510.pdf

(注2)物価と、マネー・ストックの関係は以下とされています。
マネー・ストック増加率(M)×マネー・ストックが使われる
回転率(V)=P(物価上昇率)×実質GDP増加率(T)
わが国では、マネー・ストックが使われる回転率は4%くらい低下
する傾向があります。つまり、マネー・ストック増加率(M)が4%
のとき、物価上昇はゼロです。このマネー・ストックが7%(約80
兆円)くらい増えると、物価上昇は2%になる可能性があります。
しかし、2015年10月現在の増加は2.9%(36兆円)に過ぎない。こ
れは、異次元緩和がまるで効果を生んでいないことを意味していま
す。

クルーグマンは、
・日本のGDPの潜在成長力はプラスに戻るだろうから、
・日銀は永久に異次元緩和を続けるだろうと国民が思うようになれ
ば、期待物価は上がると考えていたと言っています。

(注)期待物価とは、人々が予想する物価上昇率です。

■4.日本の自然成長力(潜在成長率)はマイナスだった

But what is this future period of Wicksellian normality of
which we speak?
Japan now looks like an economy in which a negative natural
rate is a more or less permanent condition. So,
increasingly, does Europe. And the US may be in the same
boat, if only because persistent weakness abroad will lead
to a strong dollar, and we will end up importing demand
weakness.(4)

<しかし、現在、問題にしている「GDPの自然成長率のマイナス」
が今後も続いた場合どうなるのか。現在の日本は、マイナスの自然
金利が、多かれ少なかれ、永続的なった経済に見える。

海外経済の弱さが長引いてドル高を招き、それが需要不足の輸入に
なれば、欧州も米国も、次第に日本と同じ船に乗ることになるかも
しれない。翻訳(4)>

クルーグマンの1998年の見立てとは違い、日本のGDPの自然成長率
(潜在成長率)は、マイナスだった。このため、異次元緩和は、マ
ネー・ストックを、物価を上げる6%や7%増やすことができなかっ
た。つまり、異次元緩和は失敗してしまった。今後は、欧州も、米
国も、自然成長率(潜在成長率)のマイナスに向かうだろう。

以上が、クルーグマンが2015年10月と11月に上げた、敗北の白旗で
す。

クルーグマンは、「いやぁ、間違いでした。済みません。」と白旗
を上げるだけで済むでしょう。シナリオを書いた人が、手を上げた
のです。

間違えた政策を首相に吹きこんだ浜田宏一参与、そして政策を指揮
した安倍首相、実行した黒田総裁と岩田副総裁は、ピエロになって
しまいました。

失敗した異次元緩和を、今日も、今後も続ける日本はどうなるのか。
日銀は、国債を買い増す異次元緩和を、止めることはできません。

日銀が異次元緩和での国債買いを止めると言った瞬間に、国債価格
が暴落し、金利は高騰するからです。金利の2.5%から3%への高騰
は、国家財政の破産を意味します。

健康問題が深刻とも言われている安倍首相の辞任があれば、異次元
緩和はどうなるか?

われわれは、自分では左右できない、マクロの日本経済の中を生き
ています。政策の失敗は、われわれの今後の経済環境とわれわれに
降りかかってくるのです。対策は、まずどうなるかを見通すこと、
その上でどうするか、でしょう、

以下、次号で書きます。

【後記】
改めて感じるのは、経済学は、主に、米国の学者が言ったこと、書
いたことを翻訳するだけの、輸入の学であることです。

日本人による、日本経済の分析ができていない。
これが、クルーグマンの間違った説を鵜呑みにし、実行した理由で
しょう。

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<787号:通貨の信用の、根底にあるものは何か(1)>
        2015年9月2日
【目次】

1.中国の人民元発行の仕組み
2.ドルを原資産に人民元が発行されている理由
3.税収が根拠でない通貨は、通貨信用がなく、インフレを起こす
4.外貨準備にしてきたドル国債を売るようになった中国

【後記:ドル国債の問題】

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<788号:通貨の信用の、根底にあるものは何か(2)>
       2015年9月9日

【目次】
1.時事:中国の輸出と外貨準備の減少
2.2014年ころまでの米国新規債の買い受け
3.中国の外貨準備の減少の実態(可能性1)
4.可能性2:米国FRBの、秘密の米国債の買い
5.米国債の消化の問題
6.通貨と何か?
7.1971年以降の通貨は国債本位制
8.通貨は国債が、金利のない短期証券に変換されたもの

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