ブレトンウッズ体制(ドル金本位制)の成立にロシアが同意したのはなぜか? 
Monday, October 27, 2014, 11:46 AM
「ブレトンウッズの闘い ケインズ、ホワイトと新世界秩序の創造」という本の書評です。ブレトンウッズ協定は世界経済の中心が1944年(昭和19年)を境に英国から米国へ移った象徴的な出来事です。この年からドルは金の同等価値(兌換性)があるとして基軸通貨となり、金の実在量をはるかに超えて膨張していきます。
1972年(昭和47年)の金との交換は停止されました。(ニクソンショック)金の代わりに湧出る石油がドルの裏付けとなったからです。

米国のホワイトはロシアのスパイであった



ブレトンウッズ体制と同時期に

アメリカは中国の共産主義化にも協力している



「共産中国はアメリカがつくった G.マーシャルの背信外交」(ジョセフ・マッカーシー著)にはアメリカの中枢部の相当数が親ロシアであり、中国の共産化に協力していることが示されています。マッカーシーは赤狩り(レッドパージ)の主導者です。50年間非公開となっていた本が9年前に刊行されました。
親ロシア国務長官のマーシャルにトルーマンは踊らされていたという暴露本です。

ロシアがどうしてドルの主軸通貨への後押しをしたのかが疑問に思います。ロシア共産主義はもともと反ユダヤ資本主義です。私が唯一考えられることとすれば、

ロンドンを拠点とするロスチャイルドを潰すため米ドル体制を黙認した


当時のロシア・ソビエト連邦はまだ余裕があったのでしょう。ロンドンを牛耳るロスチャイルドやユダヤ資本家を潰すためにアメリカの覇権を認めたということ。アメリカはロックフェラーが居ますから。

敵(イギリス)の敵(アメリカ)は味方


こういう論理で動いていることがわからないと、外交は理解できません。


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借金は返済すべきという正義感が景気の息の根を止める 
Monday, October 27, 2014, 10:45 AM
10/27 晴 10時 浅草での空間線量は12ベクレル/立法メートル

今日のタイトルを見て、何ワケわからんこと言ってるんだ!?と思われたことでしょう。
いえいえ、政治学者が真顔で言っていることなのです。

ポール・クルーグマンはケインズ派(ケイジアン)ですから緊縮財政には反対です。しかし金融政策(ジャブジャブマネー)には否定的な立場。

ローン債務者を各国は財政支出で助けろ


そういうこと。なぜならデフレ下では負担が増加していくばかりだから。
しかしながら道義的感覚から、アイスランドやギリシャでの小規模な例以外行われません。

クルーグマンはサブプライム証券を政府が買い支える政策に反対するリバータリアンへも批判の矛先を向けています。つまりサブプライムローン(低所得者用高金利住宅ローン)を政府が救済することは理にかなうという立場です。

緊縮財政(財政赤字を削減すること)に反対するフランスやイタリアはクルーグマンの意見と同じです。

財政赤字ばかりにこだわっているのはドイツと日本ぐらいなもの


麻生財務大臣の発言が嘘っぱちであることは新聞記事からよくわかります。



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夏目漱石も森鴎外も、西洋文芸を通して小説の数式化を試みていた 
Friday, October 24, 2014, 05:21 PM
ふらっと立ち寄った秋葉原の古書店(笑)で夏目漱石の文学論という岩波文庫を一〇〇円玉二枚で買いました。昭和14年80銭とあります。

初版本はこちらで読むことが(読めれば)できます。
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/871770/1

序文には明治39年11月とあります。「我が輩は猫である」「坊っちゃん」の執筆前に東京帝国大学文学部講師と明治大学講師をしていた頃に執筆したものです。

まだ小説家ではなく、イギリス文学研究者の夏目金之助として教壇に立っていたころにまとめたものでしょう。

章題だけ載せてみます。

第一編 文学的内容の分類
 第一章 文学的内容の形式
 第二章 文学的内容の基本成文
 第三章 文学的内容の分類及び価値的等級

第二編 文学的内容の数量的変化
 第一章 Fの変化
 第二章 fの変化
 第三章 fに伴う幻惑
 第四章 悲劇に対する場合

第三編 文学的内容の特質
 第一章 文学的Fと科学的Fとの比較一覧
 第二章 文芸上の真と科学上の真

第四編 文学的内容の相互関係
 第一章 投出語法
 第二章 投入語法
 第三章 自己と隔離せる連想
 第四章 滑稽的連想
 第五章 調和法
 第六章 対置法
 第七章 写寛法
 第八章 間隔論

第五編 集合F
 第一章 一代に於る三種の集合F
 第二章 意識推移の原則
 第三章 原則の応用(一)
 第四章 原則の応用(二)
 第五章 原則の応用(三)
 第六章 原則の応用(四)
 第七章 補遺


はっきりいって旧字体ですし、英文ばかりで読めたもんではありません。東京帝国大学学生への講義ノートです。こんな内容をひたすら聞いていたのだと雰囲気がわかるでしょう。ちなみに漱石の前任者は小泉八雲です。

ここからわかることは、夏目漱石がイギリス文学(特にシェークスピア)をひな形にして、文芸(小説)のひな形を研究していたことは間違いありません。Fやfという関数記号を用いて、分析を試みていたのです。

同時期の森鴎外も軍医でありながら、吟遊詩人やアンデルセンといったオランダ、ドイツ文学を手当たり次第翻訳し、研究していました。
何を求めたのか?それは日本にはなかった個人の感情の表現手段でしょう。
それで手当たり次第に類型に分類する作業に漱石も鴎外も熱中したのでしょう。

レコード(CD)コレクターがレコードを漁るように、二人とも小説の分析と分類に勤しんでいたのだと推測します。

やがて漱石は一高と東大講師を辞めて朝日新聞に執筆するようになります。鴎外は軍医総監でありながらももほぼ同時期に文芸誌で自作を発表していきます。

明治時代というものは、明治維新から二〇年あたりまでは、江戸時代の名残が残っていました。ちょんまげはなくても身分意識は残っていたのです。
東京で電灯が点いたのは明治四〇年頃です。漱石も鴎外も幕末の生まれですが、明治の新しい空気を吸って生きた人物です。

明治後期は明治維新から世代交代した世代が活躍した



明治文学と一口で言っても、明治末の頃の文学が我々の知る文学なのです。

漱石や鴎外は「吾輩は猫である」や「舞姫」をべつに手慰みで書いたのではなく、今までの海外文芸の研究成果として、その分析によるひな形に沿って執筆したものなのです。

鴎外は医者だから当然としても、文学者である夏目漱石も、理系顔負けの分析をしていたということ。

後進国家に生まれしまったからには、漱石はイギリスに、鴎外はドイツに手本を求めたのです。

イギリスとドイツに共通することはプロテスタント国家であること



宗教規律が厳格なカトリックではないことに注目します。もしどちらかがフランス文学やイタリア文学の研究者であれば、のちにこれほど名声を得ることはできなかったと思います。

漱石・鴎外どちらも西洋文芸を通して日本にない近代文明を先見していたと言えるでしょう。

三四郎で東大の講義風景の描写がありますが、漱石自身なのかもしれません。もしくは小泉八雲なのかな。それにしてもつまらなそうな授業です。しかし
舶来信仰という言葉は現代では死語ですが

文芸作品さえも先進国にひな形があると誰もが熱中していた


その雰囲気が伝わってきます。


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TPP(環太平洋経済連携協定)は内政干渉を含む多国籍企業のお手盛り条約 
Friday, October 24, 2014, 04:02 PM
10/24 晴 10時 浅草での空間線量は8ベクレル/立法メートル

朝日新聞は社説でTPPは消費者にメリットがあるとして賛同を示しています。
それに対する反論が日本消費者連盟共同代表田坂興亜氏とアメリカ市民団体「パブリック・シチズン」ラルフ・ネーダー氏の連名で掲載されていました。

安心安全な食品・財産を守る銀行や保険、手頃な値段の医薬品や医療、インターネットと個人情報の保護、環境保全・・・まずTPPは消費者にとって重要な優先課題の解決を損なうことがあっても、増進させることはないと断言しています。

なぜならアメリカの公的な交渉者は企業利害の代弁者であり、機密事項にもアクセスできる特別な立場にあります。米国連邦議会の議員でさえ条約の原案に接することができません。日本の議員も同様です。

また内政干渉そのもののISDS条項で糾弾されます。規制を予定するカナダ政府へのタバコ会社R・J・レイノルズ社の提訴(圧力)が堂々と通ってしまうのです。

TPPの本質は悪魔的な反消費者活動そのもの



消費者保護・公共の利益に対する深刻な脅威なのです。


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高校の授業を100%理解できれば大学講師ぐらいできる 
Thursday, October 23, 2014, 11:58 AM
10/23 曇 10時 浅草での空間線量は9ベクレル/立法メートル

昨日の新聞にIT技術活用で興味ある記事が載っていました。次世代型通信教育です。
試験的に通信制高校に取り入れられているそうですが、これは教育分野ではすごい進歩だと思います。

8年ほど前にセカンドライフという電脳空間で仮想住民が交流しあうというゲーム?(SNS)が話題になりましたが、尻すぼみで消えていきました。

この仕組みをそのまま通信教育に活用したという記事です。

そもそもSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は同じ趣味・関心がある者同士が教えあうという仕組みですから、教育分野にはうってつけです。

・場所と時間の制限を受けない
・参加者同士で聞いたり教えあうことができる

この2点が今までの通信教育にはない利点です。私も通信教育の経験があるのですが、一つつまずくとその先は全く進まず課題やレポートが山積みになって挫折してしまいます。
スクーリングという教室の授業があるのですが、そこへ行く交通費と宿泊費も馬鹿になりません。

現在のマス授業というものは教える側に都合の良いことばかりで、生徒の理解を深めるためにあるのではありません。

もしも高校の授業を100%理解できれば、大学などは一般的な社会生活を送る上では不要です。十分社会一線で活躍できるでしょう。

外国語、理数系、教養系は高校レベルを100%理解できれば十二分


それどころか大学の講師あたりは十分に務まるでしょう。

ーーー
たとえば連立方程式というxとyというわからない数(変数)があったら、二つの式でもってxとyの具体的な数(解)を求める方法を高校1年生あたりで習います。中学校あたりではグラフにして交点を求めるのかな。

変数が2つならいいのですが、高校3年生あたりになると(x,y,z)と3つになったりしたら、あら大変。手計算がだんだん面倒になります。並行して数字を縦横に並べただけの行列をいう概念を習い、これを連立方程式を解くことに応用させることを習います。

これ、コンピュータグラフィックスの基礎的な考えなんですね。写真の一部を拡大したり縮小したり誰もがあたりまえにやっていることです。回転させるにはサインとコサインを行列でかけてやればいいだけ。高校の数学レベルで現代に応用されているテクノロジーのほとんどは理解できます。

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日本史や世界史も中学や高校で習うでしょうけども、だいたい尻切れトンボで近代あたりまでは進まない。せいぜい中世(日本では戦国時代、西洋ではフランス革命あたり)で終わっちゃいます。国語は古典から始まって明治文学あたりまでしかいかないか。

重要な幕末・明治から戦前・戦後は基礎知識から抜け落ちてしまってます。

だから世界から日本への影響、思想の変遷が全くわからないまま社会人になってしまうのです。世の中そんな人ばかりだから日本では哲学(思想研究・宗教研究)者は理解できない変人扱いなのです。

織田信長以降は鎖国時の徳川幕府でも、つねに欧米の影響を受けていることに気がつかない。その証拠に文学があるのですが、高校教師あたりでは俯瞰できて、横断的に教えられることはできないでしょう。もしできれば大学の文学部で教鞭をとることができるでしょう。

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日本の教育システムの最大の欠点は一方通行で

無能な教育者に対して教えられる側から批判できないこと



この点では予備校教師や、副島隆彦先生といった野に下った評論家(解説者)という立場の人は常に生徒や読者の批判と評価に晒されているのです。

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私はパソコン通信時代(1980年代後半〜)からインターネットの勃興にかけて、教育分野で大変革が起きるだろうと予測していました。当時の会社で教育分野に進出すべきだと訴えていたこともあります。ただ早すぎて、まだPCが1人一台どころか家庭に一台もない頃でしたから夢物語に思われたのでしょう。

いまや高速ネット環境は当たり前で、SONYやNINTENDOも自社のゲーム機に仮想現実社会のソフトウェアを装備する方向なのだそうです。セカンドライフでは頓挫しましたが、教育分野ではブルーウォーター(競合のない世界)です。

このアバターをつかった教育システムは引き籠もりや障害者のみならず、もういちど高校生をやり直したいと思う人たちにも恩恵を与えるでしょう。


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親米保守(属国ポチ)の親玉は昭和天皇その人であったのか! 
Wednesday, October 22, 2014, 06:17 PM
10/22 雨 10時 浅草での空間線量は9ベクレル/立法メートル



本日の朝日新聞文化面の記事です。ぶっとびました、なんと昭和25(1950)年日米講和条約締結へ向けて昭和天皇が強い要望を出していたと言うことです。

憲法九条による非武装立国ではなく米軍による占領の継続を望んだ


・日本側から自発的に米軍駐留基地(土地)の提供を行うこと
・米軍により共産主義から天皇制を守り、万世一系主義を堅持すること


この2点で昭和天皇はマッカーサーと吉田茂に対立ないし不信感を持っていたとあります。
そして直接トルーマンの代理人であるダレス(当時は上院議員)に伝言したという実録なのです。

これじゃあ太平洋戦争で死んだ者たちが浮かばれん!



天皇が独立を拒んでいたという事実を反米保守、左翼陣営はどう捉えたらよいのでしょう。

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さすが中国、そこにしびれるゥ!あこがれるゥ! アジアインフラ投資銀行設立へ 
Tuesday, October 21, 2014, 04:41 PM
10/21 雨 10時 浅草での空間線量は13ベクレル/立法メートル


昨日の朝日新聞の記事です。トップの大見出しには

中国、新金融体制狙う 米欧陣営を切り崩し


とあります。

この記事を読んで思うことは、世界銀行というものは各国が出資して必要な国に貸し付けるいわば国単位の無尽講(むじんこう)のようなモンで、最大の出資国が口も出すということです。

一目瞭然で米国がダントツの出資比率です。ADBは形だけ日本に出資比率一位を渡しています。

このブレトンウッズ体制とはなんでしょうか。一言で言えば第二次大戦後に

金に代わるドル基軸通貨体制を維持するための協力体制です



そして融資する途上国は出資国の利益にならねばなりません。最大の恩恵国は当然アメリカです。

この体制に対抗する手段として、中国がアジアインフラ投資銀行(AIIB)を準備していると言うこと。7月にはBRICs開発銀行を設立したばかりですが、さらに幅広く出資者を募って欧米に対抗しうる金融システムを構築するという手段に中国は出たわけです。

中国としてはメリットとしては積み上がる一方の外貨準備高をAIIBに投入することができるということ、そして国内でだぶつく資材を途上国へ振り向けることができるという一石二鳥です。

アメリカとしても米国債を買い支えてくれる中国に対して真っ向から反対することができません。決済にはドルのままですから、ドルの信頼性が揺らぐこともありません。

途上国の開発資本を一挙に引き込んで、中国資本傘下に組み入れようという野心です。

もし成功すれば、中国やアラブマネーが途上国へ流れ込むことで、今までとは違う世界になっていくでしょう。

アメリカを通さないドルによる世界覇権


という方法があるのだなと感心しました。

日本の対応としては、米国に伺いを立ってて、ADBの出資をもっと増やすことぐらいしかないでしょう。

過去ログ:BRICS開発銀行設立による脱ドル化は成功するか
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一万分の一では比較しようがない(福島県の大規模検査) 
Monday, October 20, 2014, 05:55 PM
10/19 晴 15時 浅草での空間線量は14ベクレル/立法メートル



朝日新聞の大石ゆり記者の記事はとても好感をもっています。
環境省の健康被害専門家会議では何が問題視されているのかというと

検査による子供たちや親への心理的負担が大きい


ということ。

この記事でわかったことは環境省の専門家も「がんもどき」というガンに似て非なるモノを認めているということです。厚生労働省は認めていないです。

細胞検査までやって癌とした57人でもはたして本当に健康被害があるものだったのかと私は疑問に思っています。バセドー病のような甲状腺の病気で日常生活に支障がある患者さんは別でしょうが、

自覚症状がないのに精密検査される負担は無益有害


だと私は思います。

私のように感じることを環境省の専門家会議でも述べているということがニュース記事であるということ。

3年かけて29万5千人中57名の甲状腺ガンが見つかったことが統計的に有意差(他地域との差)があったのかは全くわかりません。なぜならこのような大規模な調査は行われていなかったから。これからもやらないでしょう。しかし世界初の学術的な資料となったことは間違いないです。それだけ。
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GEにみる縮小する業界・発展する業界 
Sunday, October 19, 2014, 06:50 PM
10/18 晴 10時 浅草での空間線量は14ベクレル/立法メートル

GE(ゼネラルエレクトロニック)では家電事業を売却するというニュースが流れています。GEといえばエジソンが発明した白熱電球や蓄音機から発展して幅広い電化製品を揃え、さらには音響機器を通してラジオやテレビ局のメディアも傘下におさめていました。

オーディオマニアにとってRCA(GEの子会社)はプラグケーブルの名称としてなじみ深いです。

戦前1940年ごろではアメリカの家庭では、GE製品であふれており、洗濯機と乾燥機こそが文明的生活であると、二流俳優のロナルドレーガンがテレビコマーシャルをしていました。

いまだに当時のGEの洗脳によって、洗濯物を天日干しすることは貧乏人のやることという偏見が根強いのです。

電力業界の巨大帝国がGEというイメージだったのですが、90年代にはジャックウエルチにより収益の柱では金融部門が主流になっていきます。電力業界の巨人から金融の巨人へ脱皮を図りました。音響事業は87年に売却されています。創業の業種であったライティング部門も売却するようです。

GEをそのまま真似たのがSONYの盛田昭夫です。
映画会社の買収と並行して銀行と保険会社を設立しました。

皮肉なことに、いまではGEはすでに保険業から撤退しています。銀行も個人向けは撤退して縮小しています。そのうちSONYも縮小撤退していくでしょう。

GEの事業改革を眺めると、近い未来の浮沈がわかる気がします。

沈む業種は
・化学業界(プラスチック製品)
・放送・メディア業界
・金融業界(保険は撤退済)
・家電業界(白物家電からは完全撤退)

有望な業種は
・3Dプリンター業界(少品種製造業)
・航空部品業界(特殊用途・軍需関連)
・エネルギー業界(発電用重電・石油ガスプラント)
・航空機リース(民間航空機会社向け金融)
・医療機器
・鉄道

大量生産大量消費から完全に足を洗ったということ



GEに似た業種の日本の大企業は東芝、日立、三菱でしょう。この三社もコンシューマー市場から撤退していくでしょう。

白物家電はアジア製(たとえば台湾、韓国、中国、ベトナム、タイ、インドネシアなど)になっていくでしょう。間違いなくそうなります。なぜそういえるのか

自動車会社は中国とASEAN諸国での生産が主流です。ベンツでさえCクラス以下の量販車はタイで生産されています。日産マーチもタイ生産だそうですが、関係者から聞いたところ製造原価は日本国内の半分以下。(一台の原価も聞いたのですが、その安さにびっくりしました)

数年前の円高時にSUZUKIの会長が国内生産の軽自動車一台あたりの利益はバックミラー片側一つ分(千円程度か)にしかならないとぼやいたニュースがありましたが、いまでもそうでしょう。

半導体は日本と韓国がまだ市場を押さえているとお思いでしょうが、音響向け高級半導体もすでに中国で作られつつあるそうです。

日本もアジアのサプライチェーン(部品供給網)の一拠点となっています。完成品はすべて海の向こうからやってくる時代です。

コンシューマー市場はますますモノポリー(寡占)化する



欲しい物は何もないのですが、散歩がてら家電巨大店を覗いてきました。テレビ売り場には結婚予定のカップルがひと組いただけで、誰もいません。パソコン売り場はガラガラです。
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足らないと欠乏症で重金属は多すぎると中毒症 六価クロム汚染土はいまだに足元にある 
Saturday, October 18, 2014, 01:11 PM
10/17 晴 10時 浅草での空間線量は16ベクレル/立法メートル

今朝の新聞を読んでいて驚きました。

9月下旬、東京都江戸川区の住宅地脇。高架下にある集水ますをのぞき込むと黄色がかった水が見えた。東京農工大の渡辺泉准教授(毒性化学)がすくって調べると六価クロム(Cr)が1箸△燭蟶蚤50瀬哀薀狡度ありました。


大騒ぎとなった六価クロムはいまも足元から湧出ている!



昭和50年に江東区大島の地下鉄建設現場からクロム鉱の残渣が見つかったことから広範囲にわたる六価クロム汚染土が発見されました。日本化学工業(株)を相手に訴訟となり昭和61年に和解が成立しています。

詳しくはこちら
国基準三千倍の六価クロム 都立大島小松川公園現地視察(速報-3)
http://eritokyo.jp/independent/aoyama-olpc02013.htm

江東区から江戸川区にわたる地区は戦後から大小のメッキ工場がたくさんあったそうです。現在でもクロムメッキは水道の蛇口などいたるところで見ることが出来ます。

現在、都営新宿線に乗ってみればわかりますが、団地と小さな家が建ち並ぶ住宅街です。緑鮮やかな広大な公園となっている大島駅(江東区)から船堀駅(江戸川区)あたりまでがかつての六価クロム汚染地域です。

結局、そのような地区で地震の液状化で埋設した汚染土が地上に吹き出していることが確認されたのです。ニュースにもなっていないので知りませんでした。

大阪市中央区の印刷会社で使われていた洗浄剤で従業員の17人中9人が胆管癌で死亡した労災事件がありますが、メッキ工場でも高度経済成長期あたりまではクロムの毒性は経営者も従業員も無頓着だったようです。牛のように鼻の両穴がつながって職人として一人前という風潮が根強かったのだとか。

東京東部の六価クロム汚染は誰もがほおかむりしている



たかだか数マイクロシーベルト程度の放射性物質によって健康被害などはありえません。ところが環境基準値の2500倍もの土壌汚染をそのままにしていることをなぜ原発反対論者たちは問題にしないのでしょうか。

六価クロムは気管支系へのダメージが大きく、メッキ工場の労働者は肺癌で亡くなっています。汚染土の粉塵でアトピーとなるという説もあるようです。

大阪の印刷会社で使われていたフロン系化合物「ジクロロエタン」「ジクロロプロパン」も特に印刷業界のみで使われている物質ではありません。

機械の洗浄剤ではプレス工場や旋盤といった金属加工業では、油を落とすためにザブザブ使われている物質でした。(いまはどうか知りません)

こんど築地の魚市場が移転する豊洲地区も、かつては東京ガスの石炭ガス製造工場があり、ベンゼン、シアン化合物、ヒ素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムといった毒性物質が高濃度で見つかっています。対策や無害化の工事がされていますが、しばらくはぺんぺん草が生えたままでしょうね。

六価クロムやジクロロベンゼンといった土壌汚染地帯に住んでおきながら、放射能コワイコワイひ〜〜と叫んでいる人々はなんなんでしょう。

これがジャパニーズ・ジョークというやつか



最高のジャパニーズ・ジョークは天然ガス田の上にある関東平野でエネルギーがないないとわめいていることでしょう。


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リウマチに治療法はあるのか(関節リウマチ原因物質特定) 
Friday, October 17, 2014, 11:54 AM
10/17 晴 10時 浅草での空間線量は16ベクレル/立法メートル

厚生労働省の報告書を読むと、関節リウマチの患者は全国で約70〜80万人(人口の0.8%)いるとされています。
また潜在的に関節に痛みを持つ患者は600万人(人口の4%)程度です。患者数は女性が男性の5倍で、圧倒的に女性がなりやすい病気です。

意外と女性の30〜40代での発症が一番多いそうです。知らなかった。

炎症を抑える化学製剤はありますがリウマチに関しては治療法はないのが現状です。
免疫異常による膠原病などの疾患を入れると、リウマチという病気は症状が広範囲にわたる病気です。昔はなんでもかんでも(治らない)リウマチに分類されていたのだとか。

リウマチという病気も境界があいまいだったため、患者数の統計も最近まで取られていませんでした。

厚生労働省もアレルギー疾患とリウマチは他の難病治療のひとつにあげて、原因の発見と治療法の確立を医療機関と大学医学部と目指しています。

もっとも日本にはリウマチ科という専門はなく、整形外科がリウマチ患者を受け入れています。しかしこれではリハビリ程度の対症療法で、他の専門との連携で根本治療にはならなかったという日本の治療組織の弊害があったのです。

ここまでは厚生労働省のHPを読めばわかります。

今日の新聞に関節リウマチの原因分子が特定されたという記事がありました。
免疫細胞(T細胞)が敵だと誤認して攻撃する分子がわかったことで、今後はT細胞による分子攻撃を抑制することで治療ができるかもしれません。

原因はわかっていないが、発症の仕組みはわかったということ



ただなんとなく免疫による病気は現代病であると思います。

知り合いのアトピーがひどい女性は沖縄の何とか島で毎日海水浴をする療法を試したら、アトピーがなくなったとか。食生活、特に現代人はミネラルが欠乏しているのではないかと個人的には思っています。

日本人の長寿の原因は、食品中の塩分が少なくなったからだという説があります。
一方で効率的に造られる精製塩は、海水からつくられた天然塩と比べ微量ミネラルがほとんどないと言われています。

血液は海水を10倍希釈したものと同成分であった



記事ではタンパク質合成の際の分子と表現されていますが、分子とはすなわち酵素(こうそ)のこと。
そして触媒として作用する酵素にはミネラルが必須です。

女性は月経があるために、ミネラルが常に欠乏状態です。特に体重ばかり気にしてダイエットをしている人がリウマチ予備軍。
減塩ではなく、良質な天然塩を多く摂ることが大切なのではないでしょうか。


過去ログ:「断糖のすすめ」(炭水化物を減らすと身体は激変する)
アメリカの肥満・がんの原因は糖分だと告発するジェイミーオリバー
これからは「摂らない」という治療が主流になるだろう
大切なことなので繰り返します。高血圧の原因は塩ではありません。
塩分=高血圧は誰も立証していません
日本人には塩が足りない 「減塩」が元気と健康をそこなう

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ロシアからのガスパイプラインは実現するのか 
Thursday, October 16, 2014, 03:34 PM
10/16 晴 10時 浅草での空間線量は17ベクレル/立法メートル

ロシア政府系ガス会社ガスプロムがウラジオストクに計画中の液化天然ガス(LNG)プラントを撤回する見通しであることをNHKが報道しました。

極東でのLNG工場建設計画 撤回も
10月14日 21時54分 NHK
ロシアの政府系ガス会社の社長は、日本も参加して検討されている極東でのLNG=液化天然ガスの工場の建設計画を撤回する可能性を明らかにし、日ロのエネルギー協力に影響が出る事態も予想されます。

ロシアの政府系企業「ガスプロム」は、極東のウラジオストク郊外に日本企業も参加してLNGの生産プラントを建設し、日本などアジア太平洋諸国にサハリンや東シベリアで産出されたガスを輸出する計画を立てています。
これについて、13日のロシアのメディアによりますと、ガスプロムのミレル社長が「ウラジオストクの計画をやめて、産出ガスをそのままパイプラインで中国に輸出することを検討している」と述べ、計画を撤回する可能性を明らかにしたということです。
ロシアと中国は、ことし5月に、東シベリアで産出される天然ガスを30年にわたって中国に輸出することで合意し、そのためのパイプラインの建設も始まっています。ミレル社長の発言は、中国とのエネルギー協力が進むなか、東シベリアの天然ガスを中国に優先的に輸出する考えを示したもので、仮にウラジオストクでの計画が撤回されれば日ロのエネルギー協力に影響が出る事態も予想されます。
.


一方同日に日本経済新聞ではロシアがサハリンから北海道を経由して日本本州へのガスパイプラインの敷設を提案しているという記事が掲載されています。


ロシア、日ロ間にガス管建設提案 宗谷海峡経由で
2014/10/15 2:02 情報元 日本経済新聞 電子版
 【モスクワ=田中孝幸】ロシア政府がサハリンと北海道をつなぐ天然ガスパイプラインの建設を日本側に提案していることが明らかになった。欧米の対ロ制裁が強まる中、日本との経済関係の拡大を目指すプーチン政権のアジア戦略の一環だ。実現すれば日本と他国を結ぶ初のパイプラインとなる。日本政府は外交面の影響も見極めて対応を決める方針だ。

 複数の日ロ外交筋によるとロシア政府は9月、ガス資源が豊富なサハリンと北海道と…


NHKはロシア側が日本への供給を翻意したという意味合いで報道。
日経はロシア側が日本へより積極的な供給を提案しているという報道。

いったいどちらが正しいのでしょうか。日経は全文は読めませんけども。

私としてはパイプラインが日本につながれば、エネルギー問題から地域格差問題まで大きくかわると思います。

パイプラインによるガス移送は損失がゼロ



電力は遠距離の発電所から送ると、電線で損失してしまいます。そのため高圧で送る必要があり、随所に変圧設備が必要です。

私の住むマンションも600vで引き込まれており、それが各家庭には100vで送るために変圧装置(トランス)が備えられています。電柱にぶら下がっているやつです。それは定期的に点検交換しなければなりません。
そのたびに停電になりますからやになります。

ところが都市ガスが普及している地域では、そのまま繋いで使える。インフラに投資しなくてもいいのです。日本国内のガス管網はほぼ完成しているのです。

格安のガスが使えるならば、電力も自家発電や地域発電で賄うことも可能です。
プロパンガスよりもエネルギー密度が低い天然ガスですが、天然ガス車もこれから普及するかもしれません。

家庭でガスを充填できるようになれば、電気自動車よりも有望なのではないでしょうか。

天然ガスは化学産業(プラスチック)の原料である



ビニールや化繊、プラスチックなどは石油製品といわれ、石油の軽成分を熱分解したものが原料となります。これがすべて天然ガスで代替できるので、タンカーやタンクローリーで原油を運んでくる必要もなくなります。

国益では良いことばかりなのですが、実現はそう簡単ではない。

現在原油価格の低下が進んでいます。1バレル(159リットル)80ドルぐらいです。

ロシア政治経済ジャーナルではアメリカが原油価格を押し下げてロシアを兵糧攻めにしていく戦略であるとロシア側の見解を紹介しています。最近まで1バレル100ドルでしたから、2割も価格が下がれば輸出国であるロシアとしては気が気ではない。

中国と30年のガス供給契約をしていますが、石油に続きガスも(アメリカの戦略によって)価格を抑え込まれたらロシアには大打撃です。

大量消費地である日本を敵に回した時点でロシアは再び貧乏国に戻るのでしょうか。プーチンはどこぞの下痢首相のようにアホではないでしょう。

NHKは反政府プロパガンダでLNGプラント計画の凍結を伝え、日経(日刊経団連)はパイプライン化への計画転換として伝えたのでしょう。

液化であれパイプラインであれロシアは天然ガスしか対日本の切り札しかないのですから、あとは日本の首相の誰がロシアとの平和条約を結びパイプラインを着工させるかだけです。

参考ブログ:http://archive.mag2.com/0000012950/20141015000000001.html
2014/10/15 【RPE】★原油価格下落と米ロ新冷戦

過去ログ:ウクライナは米露の原発建設重要地点となった。そしてアルゴアが登場
スコットランド独立運動は実はロシア工作による反EU運動だったのではないか
メタンガス発生プラントは都市部周辺でこそ建設されるべき
液化天然ガス(LNG)は壮大な無駄で成り立つ産物です
ウクライナ紛争「エコロジーという洗脳」で私が希望した通りになってきましたよ
原発ゼロよりも低エネルギー社会を目指す方が現実的である
ポチ公が急に吠えだしたよワンワンワン ガス=電力の新規参入を求める米露
みえみえな化学兵器使用によるシリア政府批難
ゴールドラッシュ・ジャパン! 鉱山開発と都市鉱山
安倍首相とオバマ大統領の密約は最悪な悪手になろうとしている
インドで牛肉を喰い産油国が原発推進とはいやはや

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年金制度はこれからどうなるか? 
Wednesday, October 15, 2014, 02:27 PM
10/15 雨 10時 浅草での空間線量は18ベクレル/立法メートル

年金制度がどうなるかは専門家でもないので、私が言うのもおこがましいことです。人口動態は2050年あたりまではっきりわかっています。今から少子化対策で出生率が上がったとしても、私や上の世代には関係ないこと。

ひとことで言えば

どうにもならんので無い袖は振れん!


と厚生労働省官僚は思っています。
これからも支給年齢を引き上げて、支給額を減らすしかない。取れる奴(会社員・老人)から盗る(副島隆彦談)

今朝の日経には企業年金の改革案が載っています。

具体的には確定拠出年金(日本版401k)という受給額は運用成績でどうなるかわからない年金制度へ移行していくというわけです。
現在でも企業年金に401k制度はありますが、転職などでは掛け金を移すことができないので不利です。

会社員がしがみつく理由に年金制度があると思います。なんたって第三号被保険者(会社員の妻)という特権があります。
公務員の共済年金は企業年金と一元化が予定されています。

ごちゃごちゃ書いてありますが、要するに

年金の維持に税金はこれからは投入しません(だって自己責任だもん)


ということ。

運に左右されるような年金制度でうだうだ心配するよりも、六城ラヂウムで健康を維持して死ぬまで働くほうがいいと思いませんか。


確定拠出年金に誰でも加入、主婦・公務員も 厚労省案
日本経済新聞 2014/10/15
http://www.nikkei.com/money/features/70.aspx?g=DGXLASFS14H21_14102014MM8000

 厚生労働省は14日、運用成績によって将来もらう年金額が変わる確定拠出年金(日本版401k)の見直しに着手した。専業主婦や公務員なども含め、誰でも加入できるようにする。401kに加入する会社員は転職時に年金資産を持ち運びやすくする。公的年金の目減りがさけられないなか、老後の備えを厚くするため、企業年金制度の加入者を増やす。

 厚労省が14日開いた社会保障審議会・企業年金部会(厚労相の諮問機関)で、401kなど企業年金制度の改革案を示した。年末までに具体案をまとめ、年明けの通常国会に関連法案を提出する。早ければ2016年度にも施行する。

 日本の年金制度は、自営業者は国民年金、会社員は厚生年金、公務員は共済年金と、職業によって分かれている。企業年金制度も終身雇用を前提として成り立っているため、転職者には使い勝手が悪く、普及の足かせにもなっていた。厚労省は対象を広げて加入を促し、転職など働き方の変化にも対応した制度に作り替えることにした。

 401kには、企業が運営する「企業型」と、勤め先に企業年金がない人が加入する全国共通の「個人型」の2つがある。厚労省は個人型の対象を増やすため、夫が会社員の「第3号被保険者」になっている専業主婦の加入を認める。個人型年金には掛け金や受け取りに控除制度があり、運用益も非課税になるなど税制で優遇されているため、国民年金保険料を免除している第3号の加入は見送られていた。

 第3号は約950万人で、老後に国民年金分の約6万5千円(満額の場合)をもらう。厚労省の試算では国民年金の給付水準は下がる見通しだ。個人型の掛け金の上限は月6万8千円で、希望する専業主婦には新たに掛け金を払ってもらう。

 個人型には公務員の加入も認める。公務員の共済年金は2015年度に会社員の厚生年金と一元化する。しかし、企業年金に相当する私的年金がないため、公務員も個人型の年金に加入できるようにする。

 将来の年金額があらかじめ決まっている確定給付型や確定拠出型の企業年金にすでに加入している会社員も個人型に入れるようにする。これで個人型は働き方に関係なく希望する人なら誰でも入れるような制度になる。

 401kに加入する会社員の使い勝手も改善する。現状では、確定給付型を採用している企業に転職した場合、401kで積み上げた年金資産を持ち運べない。転職する時は原則として国の機関に資産を移して老後まで支払いを待つしかなかった。厚労省は転職先の企業年金制度に関係なく持ち運べるようにする。

 個人単位で管理していた年金資産を加入者全体で管理する確定給付年金にどう移すのかなど、資産の移管方法は今後、審議会で詰める

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イギリス→アメリカ→日本という流れでやってくるTechnologyと思想 
Monday, October 13, 2014, 06:53 PM
10/13 曇 10時 浅草での空間線量は16ベクレル/立法メートル

夏目漱石は1908年(明治41年)に「三四郎」で以下のように記しています。

けれども学生生活の裏面に横たわる思想界の活動には毫も気がつかなかった。─明治の思想は西洋の歴史にあらわれた三百年の活動を四十年で繰り返している。

【明治の思想は〜】漱石は講演「現代日本の開化」で同様の認識を述べている。


明治維新(1968年)からちょうど40年目に夏目漱石は日本国内で大きな思想転換があったことを見抜いています。三四郎という主人公は、当時の感覚では「新人類」なわけです。

明治から大正にかけての工業史を読んでいると、産業革命のイギリスで大量生産が始まり、市場が飽和するとアメリカ大陸へ生産拠点が移り、その後は日本に市場をもとめてやってくるというサイクルとなります。

たとえば明治期に発明された自転車を例にとるとヨーロッパ(ドイツやフランス)で発明されて、それがイギリスに渡り、大量生産が確立されていきます。その後ヨーロッパが飽和すると、アメリカへ生産拠点が移るという流れです。アメリカ市場が飽和すると日本へ自転車といった工業製品が流れ込むようになります。そして輸入から国産化の波が来ます。これは貧乏国なので外貨流出を阻止するため国策でもあります。

大正時代になって自動車もイギリス車アメリカ車、そして国産化となっています。

明治の時代ではイギリスが世界の中心で、アメリカはまだ格下です。
アメリカがイギリスを追い越して、世界の中心となるのは1914年(大正3年)です。

ピューリタン(清教徒)によりアメリカに伝播して、それが太平洋を越えて日本にやってくる。
(交易に限らず、イギリスもスコットランド紛争、アメリカの南北戦争、そして日本では鳥羽伏見・戊辰戦争と国内紛争も順番で、武器も日本に回っている)

開国後の明治日本はユニテリアン(フリーメイソンリー)のイギリスとアメリカ双方から市場開放要求と工業化の波とあわせて思想面でも受けていたわけです。

こうしてヨーロッパ思想が四十年かけて日本に馴染むという見方は正しい



現在のアメリカは10年後の日本と言われる所以です。イギリス、アメリカからテクノロジーが入ってきた。
今のアメリカを見れば10年後の日本の姿が予測できます。
今のイギリスを見れば20年後の日本の姿が予測できます。

日本の人口動態は2050年(36年後)あたりまでは正確に予測されています。現在の赤ちゃんの数が親になる頃までです。中国でさえ人口減少社会です。

それを見越して、ヨーロッパと(主に)アメリカでは新たな潮流が生まれています。

縮小する市場(パイ)の取合いのために統計処理を活用した需要の掘り起こしを無理やり起こすのです


融合(merger)という異業種同士が協業する潮流



たとえば電力会社と宅配会社、鉄道会社と小売業、家電業界とスーパーマーケットなどなど思いも寄らない組合わせが続々とできているのだとか。

電力の使用で在宅かどうかを知ることができるとか、ネットで注文した商品を駅で受け取ることができるとか、冷蔵庫を監視して自動的に補充してくれるといったことは、GoogleやAmazonが実用化しているのです。トヨタとGoogleは自動運転分野で協業体制を発表しています。

これからの10年は

プライバシー/個人情報は常に分析されている社会


です。

付け加えるならば、ビッグデータを持つものだけが有利になる社会なのだとか。言い換えれば数だけが力を持つ世界です。

二番手三番手のいない一人勝ち企業だけが存在する社会です。
そして消費者である我々は常に監視・管理される世界です。

まさにイルミナティーの唱える新世界秩序(NewWorldOrder)の完成



ヨーロッパと米国では、個人情報を誰が持ち、それを活用できるかという命題でEU加盟国とアメリカ企業(GoogleやAmazonなど)が綱引きしているのだとか。

ヨーロッパでは個人情報(プライバシー)は国家が持つという考えに対し、アメリカは国家ではなくGoogleといったサービス提供会社(プロバイダー)に属するという考え方で対立しています。

GoogleやAmazonにとって国家間の枠組みは意味がないことであり、必要としないのです。

過激派組織・イスラム国も領土はありません。それでも、これが新しい国家であると言わんばかりです。

イギリスではスコットランド独立選挙が先月ありましたが、国家とはアイデンティティーのためにあるに過ぎない世界への序説なのかもしれません。

生活基盤がインターネット前提となれば、国籍の意味は無くなっていくでしょう。
グローバル社会の行き着く先は国家さえも凌駕する一握りの支配者とそれ以外になってしまうということ。

GoogleやAmazonといった巨大なサービス提供会社はTPPを心待ちにしているでしょう。
明治からずっと日本はアメリカ(の企業)の草刈り場だったわけで、この潮流は当面変わることはないでしょう。

明治時代から日本は独自で思想・法を制定する能力がない



今までもヨーロッパ、そしてアメリカで法律ができてから、日本が丸写しで法律を制定するからです。
たとえば自動車の自動運転化は技術的には実用可能なのですが、法整備がないと実現はされません。

先進国の後追いしかやってこないのですから、ヨーロッパ、アメリカが右に向いたら、日本も右に無条件で向きます。

安倍晋三が唱える女性の社会参画は<哲学なき物真似政策>にすぎないのはそういうこと。
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時代から取り残された公団団地に流入するアジア系住民 
Sunday, October 12, 2014, 02:31 PM
10/12 曇 10時 浅草での空間線量は14ベクレル/立法メートル

東京都心部や周辺にはぽっかりと周囲から取り残された、時が止まったような地域がけっこうあります。
昭和30年代40年代に造成された代表的な巨大団地を知っている限り書き出してみると

新宿区戸山団地/角筈(つのはず)団地
北区赤羽台
板橋区高島平団地
江東区辰巳団地/大島団地
足立区花畑団地
江戸川区平井(六価クロム汚染で知られる地域)
渋谷区原宿団地
・・・まだまだあります

また超一等地であっても、とつぜん古めかしい巨大アパートがぽっかりと存在しています。
有名なところは六本木のそばにある都営広尾アパートとか、青山にも都営アパートが点在しています。
都営団地とか公団団地と呼ばれています。

20年前東京に来た当初から思っていましたが

見事なほどみすぼらしい



東京都は1960年代後半から70年にかけて巨大団地群が建てられました。
お上が建てただけあって、特徴は5階建てでエレベーターはありません。
質より量が優先され、気持ち悪いほど、同じ間取り、同じ概観です。

社会主義思想による共同住宅の実例



40平方メートル前後と現在では手狭な間取りです。
高度経済成長期に建てられたこれらの団地は、そろそろ50年になろうとしています。

それでも建て替えることは絶対しませんね。住んでいる人間が死に絶えるまでこのままです。なぜなら追い出すと行き場がない人たちばかりだからです。あるいみ国営・都営の収容施設みたいなものか。

写真は東京都江東区の辰巳団地です。写真の左側(南側)はお台場、真正面に見えるのは豊洲(とよす)・晴海です。6年後の東京オリンピックで高層マンションがニョキニョキ建てられています。

高級住宅街と隣接する低所得地区というコントラスト


※入居条件には所得上限があります

なぜこんなところに足を踏み入れてしまったのかというと、相手が車で来る際に待ち合わせに都合の良いところだったから。しかしひでぇ場所だなあとしばし、昭和風情そのままの団地を探索していました。

団地内はよぼよぼふらふらの老人ばっかりですが、土曜日なので子供を乗せた自転車や体操服姿の子供たちが元気よくからかい合いながら歩いています。

中国語とタイ語しか聞こえてこないのは気のせい?



猫と老人しかいないのかと思っていたら、若い世代もいることはいます。でも立ち話で聞こえてくる言語は、中国語、韓国語、タイ語ばっかり。

このように書くと、治安が悪くて荒れているような場所に思われるかもしれませんが、ごみ一つ落ちていません。毎朝当番で清掃されているからです。

団地内は落ち葉、ごみはなくきれいです


ただ錆びた鉄柵や塗装のはげた外観、剪定もされず茂った樹木による薄暗さが、逆に過ぎ去った時間を感じさせる貴重な空間に感じます。

元団地っ子ですが、住みたいかといわれると絶対ごめんこうむります(笑)
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昭和天皇はキリスト教(カトリック/プロテスタント)双方に接触していた 
Friday, October 10, 2014, 05:22 PM
10/10 晴 10時 浅草での空間線量は14ベクレル/立法メートル

「昭和天皇の実録」には開戦前と終戦後にはキリスト教関係者へ頻繁に会ったことが示されているそうです。また日本基督教女子青年会の植村環(うえむらたまき:プロテスタント伝道者)会長から皇后と共に聖書の進講を受けていたとあります。

今上天皇(当時は皇太子)はクエーカー教徒のバイニング(ヴァイニング)夫人から英語を習っています。クエーカー教というのはプロテスタントの中でも教会での礼拝をしないアメリカ開拓民達の土着宗教です。津田梅子や植村環はこちらの系譜です。

ただし昭和23年には昭和天皇自らキリスト教への改宗は否定しています。

米国経由のキリスト教(※プロテスタント・ユニテリアン系)文化に接する一方、カトリック関係者(※バチカン系)へも近づいたことについて原武史・明治学院大教授(※明治学院大学はオランダ系ユニテリアンにより創設された学校)は「米国とは別のチャンネルも確保したいとの思惑があったのではないか」と推測する。


ただ、事実としてあることは

カトリック/プロテスタント双方が天皇を取込もうと周辺に食い込んでいた



敗戦から天皇家のカトリック改宗推し進めていたこと、またマッカーサーは天皇へプロテスタントカトリックへの改宗を画策していたことも事実として「天皇のロザリオ」(鬼塚英昭 成甲書房 2006年)で記されています。

こんかいの昭和天皇の実録の記事で、キリスト教への改宗をカトリック/プロテスタント双方が虎視眈々と狙っていることがわかります。

日本の国教がキリスト教になって欲しいですか?



キリスト教徒の唱える「正義」と人類の幸せは同義ではないです。布教は征服の歴史です。
改宗しない原住民は根絶やしです。

徳川家康もキリスト教には危惧を抱いていました。しかし海外交易をしていかねばならないという二律背反が江戸幕府を悩ませます。

そこで日本進出を目論むカトリックに対して、プロテスタントも招いて互いに牽制させたのです。

鎖国下でもオランダが唯一の通商国であったのはそういう理由です。

時代を経て、アメリカは長崎の大浦天主堂を爆撃目標として原爆を落としました。これは日本に対してでもあり、いまでも続くプロテスタントによるカトリックへの挑発行為でもあると考えます。

聞いた話によると、官庁では創価学会に浸蝕されているようで、オセロゲームのように一気にひっくり返すことは難しいでしょう。

だからこそ現在でも「日本の象徴である天皇家」(このような定義こそキリスト教そのもの)をキリスト教へ改宗したいという勢力があることを我々は忘れてはなりません。
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新自由主義者という悪魔の面をもつ中村修二氏 
Thursday, October 9, 2014, 01:00 PM
10/9 晴 10時 浅草での空間線量は13ベクレル/立法メートル

昨日の続きです。

中村氏の報酬訴訟に関して2004年から一貫して批判を行っていた山崎行太郎氏のブログを転載します。

哲学者=山崎行太郎のブログ「毒蛇山荘日記」
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20141009

ノーベル賞受賞の祝賀ムードに水をさしたいわけではないが、日本的文化システム批判を繰り返す中村修二の新自由主義礼賛論について。

「中村修二批判」と「新自由主義批判」は、徹底的にやっておくべきだ。「ノーベル賞」受賞以後の中村の発言は、祝賀ムードで興奮気味とはいえ、明らかに常軌を逸している。マスコミは、それを肯定的にとらえ、無批判に絶賛しているようだが、もっと勉強しろと言いたい。

「ノーベル賞」という名前に幻惑される必要はない。批判するべきは、たとえノーベル賞受賞者であろうとなかろうと、批判すべきである。中村修二は、日本的システムを批判し、日本文化を愚弄している。その中村の日本文化批判には、「新自由主義的なもの」が濃く反映していると思われる。

中村のノーベル賞受賞の対象は、「青色発光ダイオードの実用化」であるらしいが、その「青色発光ダイオードの実用化」が実現できたのは、アメリカにおいてではなく、四国の小さな会社においてである。
つまり、日本的文化、日本的システムの中から生まれたものである。
中村は、日本の会社を見限り、日本文化や日本の教育制度を見限って渡米したようだが、渡米後に、中村は、アメリカ的システムの中で、何を研究し、どういう成果を上げたのか。知りたい。

少なくともノーベル賞に値する研究は成し遂げていないはずである。日亜化学という「四国の小さな会社」抜きには、中村修二の「ノーベル賞受賞」はありえなかったはずである。その過激な日本文化批判は、あまりにも単純素朴であるが故に分かりやすいが、内容は錯誤と矛盾だらけであることを知るべきだろう。

僕の「中村修二批判」を、今だからこそ、まとめておく。10年ぐらい前に、「産経新聞」「月刊自由」「メルマガ」などに発表したものである。「江古田哲学研究会」会員である久米秋三郎氏が、探し出してくれたものである。



以下山崎行太郎氏の過去の記事

■「青色発光ダイオード裁判」について・・・・・・・「発明物語」に踊ったマスコミ・・・・・・。(「産経新聞」文化欄 2005・2・8)

2005/02/2223:11(山崎行太郎)


■青色発光ダイオード裁判・「和解決着」の意味するもの。

(「産経新聞」文化欄 2005・2・8)

 日亜化学と、元社員の中村修二カリフォルニア大(サンタバーバラ校)教授との間で戦われていた「青色発光ダイオード」裁判が、「8億4000万円和解」という予想外の結果で終わった。一審(東京地裁)の「200億円判決」や、一審判決後のテレヒや出版界での「中村修二フィーバー」から考えれば、この裁判闘争は日亜化学側の見事な逆転勝利と言っていいだろう。中村教授自身が、判決後の記者会見で、「100パーセント負けですよ」「日本の裁判制度は腐っていますよ」と興奮気味に怒りをぶちまけているぐらいだから、この裁判が中村教授側の全面敗北であったことに間違いはない。

では、なぜ、こういう結果になってしまったのか。なぜ、中村サイドは、高裁はもちろん、最高裁まで争おうとしなかったのか。実は、私は、この和解決着は当然の結果だったと思う。マスコミでは、裁判官が社会防衛的な意味から会社の経営的立場を考慮して無難な線で決着をつけたという批判的な解説が主流のようだが、私の考えは少し違う。

私の考えでは、この裁判には「特許問題」や「発明の対価問題」は別として、隠された問題点が二つあった。その一つは、「世紀の発明」と言われる青色発光ダイオードの開発を実質的には「誰が」やったかという問題、もう一つは、中村氏が理系の「文化ヒーロー」として繰り返してきた過激な日本の教育制度である。

私は、「大学入試を全廃しろ」「社員は会社の奴隷ではない」とか言うような、中村氏の粗雑な文化論や教育論にはかなり早くから疑問を感じていた。そこで、「中村発言」や「中村フィーバー」の原点である「青色発光ダイオード開発成功物語」そのものを、日亜化学側が一審判決後に公開した新しい詳細な内部データを元に検証してみたくなった。その結果わかったことは、「青色発光ダイオード開発は日亜化学の若い研究者たちの共同研究の成果」であって、「会社の反対を押し切って自分一人で開発した」という中村氏の「単独成功物語」にはかなり無理があるという事実であった。おそらく裁判官も弁護士も、私と同じように日亜化学側が公開した内部データを元に、青色発光ダイオード開発の本当の物語を知ったはずである。「青色発光ダイオード開発における中村氏の役割は、中村氏が大言壮語するほどでのものではない」。これが、一審判決直後は意気軒昂であった中村派の弁護士が、屈辱的とも言っていい和解案をあっさりと受け入れざるをえなかった背景であろう。

ころで、「青色発光ダイオード開発」には三つの「ブレイク・スルー」(「ツーフロー方式」「p型化アニール」「ダブルへテロ構造」)が必要だったが、中村氏は科学研究者としては、第一段階の「ツーフロー方式」(いわゆる「404特許」)以外では、さほど重要な役割を演じていない。実は中村氏の役割は、社内的には、国内外を飛び回って「青色発光ダイオード開発物語」を宣伝する広告塔的な色彩が強かった。その結果、中村氏の唯我独尊的な独特のキャラの影響もあって、社外や国外では「青色発光ダイオードを一人で開発した男」という「スター科学者」の虚像が一人歩きすることになったのである。しかし、実質的な研究開発の多くは彼の部下たち(妹尾、岩佐氏など)の手によってなされたのであった。ところが日本のマスコミの多くは、未だに中村氏の「青色発光ダイオードは自分独りの力で開発した」という「自作自演」的な自慢話を一方的に信じ込み、「日亜化学側の言い分」を黙殺した上で、中村応援のキャンペーンを繰り返している。マスコミこそ不勉強である。

いずれにしろ、この高裁での和解決着は、中村修二氏の「世紀の発明」物語の根拠の怪しさとともに、中村氏がテレビや書籍で大言壮語、悲憤慷慨した稚拙な「日本的システム批判」や「教育制度批判」も、口から出任せの空理空論だったことを間接的に立証したと、私は思う。中村氏は、高裁判決後の記者会見で、「これから研究生活に戻りたい」と発言している。大いに結構である。ついでに言わせてもらうならば、専門外の幼稚な教育論や文化論はほどほどに慎むべきであろう。いずれにしろ、中村氏の本来の専門分野での活躍を祈りたい。しかし無理だろうと私は思う。中村氏が批判し罵倒してやまない日本の集団主義的研究生活よりも、アメリカの大学の個人主義的研究生活の方が、より豊かな研究成果をもたらすだろうとは、私は思わないからだ。「集団主義」的、「協調主義」的な日本的システムの強さと豊かさに、中村修二氏が気付くのはそう遠い日ではあるまい。


中村修二は「産業スパイ」だった…のか?=================================

(山崎行太郎)

→http://blog.livedoor.jp/yamazakikoutarou/archives/14881867.html

■中村修二「裁判闘争」と「テーミス」

 私が「中村修二問題」について考える時の資料は、主として雑誌「テーミス」である。実は、私も昨年末にこの雑誌から原稿依頼を受け、今年の初頭に経済コラムを書いたのだが、ちょうどその頃、相前後してこの雑誌に掲載されたのが「青色LED特許裁判の『真実』」という特集記事だった。私はこの記事を読み、はじめて問題の深さと広がりを実感として理解した。

 われわれは、これまで、この裁判について中村修二サイドからの情報だけで物を考えてきた。しかし裁判には相手がいる。当然、相手には相手の言い分があろう。しかしマスコミも一般大衆も中村修二が作った「物語」を鵜呑みにして、裁判の相手の日亜化学という会社にはなんの興味も示さなかった。「会社に莫大な利益をもたらすような技術開発をただ一人で成功させた中村修二という天才的な科学技術者」を抱えながら、その能力や成果を全く評価せず、むしろ冷遇し続けた会社……という物語だ。

 では、実際はどうだったのか。日亜化学の経営者や残った社員たちはこの問題をどう受け止め、どう考えているのか。いや、そもそも中村修二の言う話(サクセストーリー)は真実なのか。

 この問題に挑戦したのが雑誌「テーミス」であった。私は寡聞にして、この問題を日亜化学側から追跡したマスコミの存在を知らない。マスコミも出版社も、中村修二を追い掛けるだけであった。そして中村修二の「自慢話」「ホラ話」を鵜呑みにした「駄本」を続々と世に送り出しただけであった。

■中村修二が裁判にこだわる理由 

一般的には、中村修二は、裁判そのものが当初の目的ではなく、日亜化学に訴えられたから、仕方なく裁判を始めたと思われている。そして裁判の目的も金銭的対価が目的ではなく、「日本の科学技術者の地位向上……」等が裁判の目的だ、と。しかしこれが大きな間違いである。

 そもそも中村修二が日亜化学を退職し、アメリカに渡ったのは、何故か。ここに中村修二の「裁判闘争」の真の意味は隠されている。つまり「アメリカ行き」と「裁判闘争」はセットだったのである。中村修二が「産業スパイ」ではないか、という疑惑が発生する理由である。

 中村修二は、日亜科学を退職する直前、日亜化学のライバル会社「クリー社」やカリフォルニア大学の関係者と接触している。 1999年10月13日。ノースカロナイナで開かれた学会に出席した中村修二は、クリー社の幹部と食事し、そこで20万株の「ストックオプション」(未公開株式)の提供を受けた。中村修二は、ここで日亜化学からクリー社への転職を決意したと思われる。むろん、クリー社は中村修二を陣営に引き込むことによって「日亜化学つぶし」をねらったのであろう。その罠にはまったのが、日亜化学の研究開発の現場にいて、日亜化学の特許や産業機密に精通していた中村修二だった、というわけである。

 中村修二はこの後、クリー社に、「クリー社に行ったら日亜化学の特許が問題になる。」「クリーに行ったら、特許を逃れるいい方法がある」というメールを送っている。つまり中村修二の方も、転職先としてクリー社にさかんに売り込んでいたのである。

 これに対してクリー社は、「ストックオプションの他に、年俸32万ドル、ボーナス最高8万ドル、さらに100万ドルの家を提供する」という雇用条件を提示した。

 しかし、結果的には中村修二はクリー社を断念し、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に転職した。なぜか。ここにも重大問題が隠されている。

 実は、カリフォルニア大学のデンバーグ教授から、「クリーに行ったら、日亜に『企業機密漏洩で訴えられる』可能性は高いぞ」と忠告されたからである。

 しかし中村修二は、カリフォルニア大学に転身の直後、クリー社の子会社「クリーライティング社」の非常勤研究員になる。

 さらに中村修二は、デンバーグ教授の設立した「ナイトレス」という半導体デバイス開発のベンチャー企業のコンサルタントにもなっている。ところが、このベンチャーはその直後クリー社に買収されている。この買収劇で、中村修二は、10億5000万円以上の株式利益を得ている。


■暴露された契約書の内容 

ところが、裁判の過程でさらに大きな疑惑が暴露された。2003年7月15日の裁判の本人尋問で明らかになった事実である。中村修二は、クリーライティング社の非常勤研究員になるにあたって「2通の契約」を結んでいたが、その牝契約内容とは? 2001年5月の契約書には、「東京地裁で日亜化学を相手に相当の対価の訴訟を行うこと。その際、弁護士費用はクリーライティング社がすべて負担すること、追加報酬としてクリー社の7万株のストックオプションが与えられること。」とあった。

 この契約書を読めば、クリー社が中村修二に接近した理由が一目瞭然であろう。しかも、中村修二が研究生活を犠牲にしてまでも裁判闘争を開始せざるをえなかった理由も明らかだろう。中村修二は完璧ににクリー社の罠の中に堕ちていたのである。

 ところがこの契約書は途中で変更されている。つまり、2001年8月の契約書では、「訴訟の範囲が『半導体結晶膜の成長方法』という中村修二が帰属を主張した『404特許』に限定されてしまったため、訴訟費用の前払いは望んでいないが追加のストックオプシヨンは変更されていない」という内容に変わっていた、と言う。この変更は何を意味するのか。

 何故、訴訟費用の全額負担が後退したのか。それは、おそらく、前回も(小生のHPをご覧ください。:http://yamazakikoutarou.gooside.com/)説明したように、「404特許」だけでは青色発光ダイオード製造は不可能だということにクリー社側が気づいたからだろう。 つまり、クリー社も、中村修二の「自慢話」(サクセスストーリー)にまんまと騙されていたのだ。



2004年当時は日亜化学という当時まだ田舎会社のあこぎさと闘う研究者という形で判で押したような報道がなされていました。

そして現在でも、日本経済新聞が執拗に、中村賛美の報道をしています。

しかしアメリカの新自由主義思想に洗脳された中村修二



日亜化学への訴訟背景にはアメリカによる思想誘導があることを山崎行太郎氏問題視しました。するどい!

青色発光ダイオードは中村修二独りの功績ではなく、日本的開発体制の成果であると山崎氏は主張します。

在職中からのアメリカのクリー社へ自分自身を売り込むという日亜化学への背信(スパイ)行為からつながる

クリー社が日亜化学訴訟費用を負担したという事実


さらにカリフォルニア・バークレー校在職中のストックオプションの授受などなど、金主のために身も心も売り渡してしまったようです。

新自由主義者(グローバリスト)は身も心も売り渡せる人のこと



人の命も金に換算できる人たちです。

中村修二氏の問題は雇われ人であるということ。
同じエゴの強さでも、アップル創業者のスティーブ・ジョブスとは大違いです。
自分で会社を立ち上げてこつこつと研究をしていたら、絶賛に値するのですが、中村修二氏の功績を裏返してみれば、ライバル社のお膳立てに乗っかっているだけです。

中村氏へ日本人の多くが感じる違和感はユニテリアニズムに対する感覚と同じ



江戸時代から「個人ではなく集団(藩や家系、ムラ)」を基調とした考えから、開国によって無理やり「独立した個」を求められました。
キリスト教プロテスタントの影響です。

独立した個人が増えることで、国政は正しい方向へ向くという教えです。
だから民主主義という概念が広まったのです。

中村氏は留学するまで四国から一歩も出たことのない生粋の田舎者です。
だから共同生活を強いられる村社会に相当うっぷんが溜っていたのでしょう。

アメリカ留学で個人主義に目覚めてしまったのです。さらに行きすぎて過激な自由主義に賛同してしまった。

中村氏の幼稚な発言をみていると、アメリカの悪いトコばかり吸収しちゃったようです。
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まともな司法制度がないから中村修二氏は日本を去った!? 
Wednesday, October 8, 2014, 12:28 PM
10/8 晴 10時 浅草での空間線量は12ベクレル/立法メートル

欧米でも貴族社会の名残で技術者(engineer,technician)を僕(しもべ)か身分のひくいものとみる風潮が根強くあります。日本でも士農工商ではありませんが、技術者はかつてから立場は弱いのです。

そんなことないよと思われるかもしれませんが、技術を売り文句にする会社であってもそうです。
電気メーカーでも中核には営業や人事や財務といった技術畑外が実はすごく威張っている。

SONYの凋落がよく取り上げられていますが、カリスマ経営者がいなくなり、官僚的組織になってしまいました。HONDAもかつての魅力はありません。

サラリーマン時代に経験しているのですが、むちゃくちゃな条件で案件を受注して、すべてしわ寄せは若い技術者やその卵へかぶせられて、深夜から休日まで寝る間がないほどでした。

難件がやっと目処が付いたとおもったら、さらに次から次へと難問が襲いかかってきます。

理由は安売り、安請け合いを会社がするから。

赤字を別案件の黒字で埋めて帳尻を合わせ、結局はまともな仕事をする技術者には利益を生み出したという正当な評価がいつまでもなされないのです。

従業人が1000人を越える大きな企業であれば、画期的な新製品や技術を開発しても、その利益は他部門や他のプロジェクトが食い潰すので、利益を生み出した技術屋は注目されません。それどころかあいつらを芽が出るまで喰わせてきたのは俺たちだとやっかみ(嫉妬)で脚を引っ張り合う始末です。ワンマン社長やオーナー社長でないかぎり、かならずこのような僻(ひが)み妬(ねた)みは避けられません。

ですから日本の企業では30代あたりで技術屋は燃え尽きる(exthaust out)のです。
すべて(能力・体力など)を出し切って終り。
inputがないのです、バブル崩壊後の日本の大企業では特に。

10年前に中村修二氏が日亜化学工業を相手に、青色LED開発の対価を求める訴訟を起こしました。

地裁で中村氏への対価200億円を高裁では8億円とされた



中村修二氏の敗訴です。この判決をきっかけに中村氏は多額の研究費でアメリカBSD(カリフォルニア大学・バークレー校)に招聘されたのです。

アメリカにとってバーゲンセールでものすごくお得な買い物だったでしょう。

金の卵を産むガチョウを殺す日本の司法



日経ビジネスオンラインで10年前のインタビューが再掲載されています。
リンク: ノーベル賞学者は10年前、「敗軍の将」として何を語っていたか

そこには「封建制」「社会主義」そのままの裁判官に対する怒りが満ちあふれています。

日本の裁判には、わたしも何も期待しておりませんし、ましてや公平であるとも思っていません。
適当に双方の言い分を聞いたら、あとは「和解」するよう双方だけで話し合えというだけです。

日本の裁判の問題は日経ビジネスオンラインにあるように、開示義務がまったくないのです。
また証拠文書は原告側が用意しなくてはなりません。

訴えられた側には開示する義務も、要求された情報を開示する義務も課せられない。
その結果、日亜化学の言い分だけを聞いて中村修二氏の訴えを退けたのです。

司法制度も裁判官も公平なんて嘘っぱち



そりゃ新卒の就職先一番人気が公務員だということは納得です。だって日本は社会主義ですからね。

お前のモノは俺のモノ、俺のモノは俺のモノ



こんな倫理が高裁でまかり通るのですから、推して知るべしです。財務省、国税局と裁判所もどこも同じ倫理観であるのです。
中村修二氏の当時の絶望感はよくわかります。
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秋葉原で義勇兵を募集するのは妙手だな 戦闘地帯に誘惑される若者達 
Tuesday, October 7, 2014, 03:07 PM
10/7 晴 10時 浅草での空間線量は14ベクレル/立法メートル

秋葉原の古書店でイスラム国の義勇兵募集のチラシを見て、北大生(26)が「私戦予備及び陰謀罪」の疑いで取り調べられて、その関係者も家宅捜索をうけているのだとか。

古書店で義勇兵募集の貼紙を見て、応募したと報道されたので、はて、神田の古書街ではなく秋葉原なんかに古書店があったかなとまっさきに思いました。

神田神保町の古書店なら、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、チェゲバラといった革命思想系の専門店や国粋主義系、イスラム(反イスラエル)系ばかり取り扱う書店もあるでしょう。入ったこと無いけど。

そんな古書の棚に小さな紙片が忍ばせてあって、「革命家募集」なんて書いてあったら結構胸躍るシチュエーションです。
用心深く周囲を見回して、近くの公衆電話から紙片にある連絡先に電話してみると、無愛想な男が次の連絡先に、別の公衆電話を指定して、そこで連絡を待てとだけ言って一方的に切れる。

ゴルゴ13みたいです。

んなスパイ映画みたいなことがアルカイダ。

秋葉原の古書店って「美少女アニメ」専門店です



26歳にもなって、そんなところに入り浸っている奴なんかほっとけよ。

GIRLS&PANZER(ガールスアンドパンツァー:通称ガルパン)や艦隊コレクション(艦コレ)といった空想アニメではキャラクターに彩りを添えるのは旧式兵器です。今の若者はアニメで大戦時の兵器を知るのでしょう。

私も松本零士や水木しげるの戦争漫画で描かれる銃や戦車を覚えたクチですから、わからないことではないです。
勇壮果敢な小松崎茂のプラモデルの箱絵にみとれていた経験は男子なら多くが経験しているはず。

ただし松本零士の描く兵器は即物的です。38式歩兵銃の防塵性など道具としての機能面が描写によく出てきます。戦闘機の曳光弾は4発おきに補充していくなど武器の解説もさりげなくなされていました。(たぶん週刊BigComicで連載されていたHARD METAL かCOCKPITシリーズでしょう)

いちばん覚えている漫画が、ボルネオかミンダナオ島に行った際に、そこの駐屯兵からコーヒーをごちそうになる場面です。
灯火管制で火を起こせないので、隼(はやぶさ)かなんかの戦闘機のエンジンをかけて、そのラジエーターからお湯を抜いてコーヒーをたてるという描写です。温存された迎撃機は油の浮いたお湯しか生み出さないというシュールな場面です。

そこの小隊は戦闘に加わるよりも、墜落した自軍の戦闘機のエンジンや武装を拾いに行く役目なのです。
撃墜された飛行機のエンジンをふたたび付けて出撃させて、また墜ちたら拾いに行くという繰り返し。部隊も戦死者が増えて、少ない人数で戦闘機のエンジンをジャングルから運ぶ理不尽さが続きます。

水木しげるは歩兵の体験談です。そこで描かれる兵器に勇ましさは感じません。すべて陰鬱です。

美少女物兵器アニメを観て戦場に行きたいと望んでいるならば、取り調べる公安警察も困っちゃうでしょうね。
思想的な動機がないのですから。

こんなニュースをみて思うことは

若者が活躍する場のない現在の日本


という病巣です。26歳って社会人ならそろそろ中堅としてポジションが固まる時期です。精神的にも肉体的にも絶頂である時期です。

逮捕された北大生と同じような20代30代は秋葉原にたくさんいるので、カルト、過激派にとっては草刈り場なのかもしれません。たむろする若者に目を付けたのは、むしろ遅すぎの感もあります。

人的資産を今は朽ちさせ、かたや戦争では死に追いやる。
水木しげるや松本零士が描いてきた漫画と同じといえば同じ。

副島隆彦がかつてから指摘しているとおり、日米の支配者達は

若い世代が無自覚に戦闘に参加するように仕向けていく

のです。

関連ログ:
100分de名著 遠野物語(柳田国男)を読む
特攻隊(自爆攻撃)という思想は佐賀・福岡藩の「捨て足軽」からであった

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本日は皇室(渡来系)と出雲大社(日本原住民系)の「融合」が行われた歴史的な日である 
Sunday, October 5, 2014, 10:06 PM
10/5 雨 10時 浅草での空間線量は14ベクレル/立法メートル

本日、高円宮典子(たかまのみやのりこ)様と出雲大社宮司・千家国麿(せんげくにまろ)氏が挙式をされました。

日本史を少し囓ってみると、今日は歴史的な日であると思います。
ベストセラー「逆説の日本史 封印された「倭」の謎」(井沢元彦 小学館)を開いてみましょう。

出雲大社は古代日本を征服した側による鎮魂の社(やしろ)



出雲大社は大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀っています。この大国主命は神話によると、出雲地方を治めた後、鳥取地方から兵庫、山陰にまで兵を出して、長野あたりまで勢力を誇りました。

古代日本では大国主命は実質支配者だったわけです。

ところが天照大神(あまてらすおおみかみ)という女帝が、その支配権をよこせと詰め寄ります。

もちろん大国主命は抵抗します。天照大神からの使者を懐柔したりといろいろ策を練ります。

これが古事記の「国譲り」の記述です。

大国主命は息子の事代主(ことしろぬし)と建御名方(たけみなかた)に「屈するか」の判断を委ねます。

そこで天照大神の勢力は事代主を海上で殺してしまいます。建御名方は諏訪に逃亡します。

結局大国主命は自害(古事記では黄泉の国に「隠された」)させられて、天照大神は大国主命の領地、つまり日本をそのまま統治します。

ここまでは神話です。

そのご、天照大神は出雲に大国主命の鎮魂のための神社をつくり、息子の建御名方には諏訪神社を設営したのです。

古代日本において、ふたつの勢力、大国主命と天照大神がいて、結果、天照大神一派が残虐非道の限りを尽くして占領したのです。

神社の壮大さは(祟りを恐れて)、征服の残虐さに比例する



ここで重要なことは、大国主命は日本の原住民、天照大神は渡来系の部族なのです。

なぜそのような事が言えるのか?

日本には「わ」と「やまと」の二つの呼び名があること



古代日本の原住民は自分たちの国を「わ」と呼んでいたのです。(井沢元彦説)

すなわち「環・和」の理念、話合いで決めることを共通認識にしていた共和制国家であったのです。戦争を避けるための智恵であったのです。(何事も話合いで決めろという理念は、その後も聖徳太子の十七条憲法にも引き継がれています)

それが「やまと」と自らを呼ぶ部族に制圧されたという神話を裏付けるのが、出雲大社という施設の存在なのです。

皇族の祖先である天照大神は、実際は大国主命を武力討伐したのです。当たり前ですね。

古代から現代まで、争いによる祟りを支配者から人民まですべて恐れていたので、国を譲られたということを神話としました。

討たれた大国主命の祟りが、天照大神とその子孫に及ぼさないように建てられた特別な施設が出雲大社です。

侵略者であった天照大神の血統である皇族が、それも北朝系天皇の血筋が征服された大国主命(原住民派)を祀る出雲大社に嫁がれたということはなんらかの意味があるのです。

だから高円宮典子様の降嫁は驚きをもって報道されたのです



私は皇族史において、日本史においても、本日は重要な日であったと捉えています。

過去ログ:政治中枢の怨霊信仰を知らなくては歴史はわからない
古代から「怨念」「穢れ」「祟り」に支配されているわが国

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