上海(シャンハイ)というゲームを思い出した 
Thursday, January 14, 2016, 02:06 PM
1/14 晴 10時 浅草での空間線量は26ベクレル/立法メートル

麻雀パイで遊ぶゲームに上海というコンピュータゲームがあります。積み上げられた麻雀牌を崩し合ういわば「麻雀牌の山崩し」です。
隅の牌で同じ図柄なら消せるという単純さで、暇つぶしには最適です。

WindowsVistaやWindows7にはあらかじめMahjong Titansという名前で最初から入っているので遊ばれた方も多いでしょう。

Windowsにあらかじめ入っているゲームはブラウザーで遊ぶこともできるようです。
http://mahjongtitans.com/

※ついつい熱中してあっというまに1時間ぐらい過ぎてしまいますから注意しましょう

日経平均が500円下がったと思ったら、また上げて、本日は700円近い大暴落です。
上海総合指数も3000を割って下げて昨年の下限を大きく下回りました。(2900近辺です)

現在の東京市場での株式取引は金融先物会社によるコンピュータ取引が大部分だそうです。

コンピュータによるプログラムで人を介さず自動的に買い売りが一秒間に大量の注文をすることが可能となりました。

極端に上がったり下がったりするのは、東京市場に直結されているコンピュータが一斉に売りの指示を出すからです。

HFTによるフラッシュ・クラッシュがとうとう現実化した



2年前の副島隆彦の学問道場の講演会で、株価が一方的に暴騰と暴落を繰り返す日が近いという警告を出していました。
講演会のタイトルは

高頻度取引(HFT)と株価指数先物がもたらす「連鎖する大暴落」

です。まさに現在連鎖中というわけ。

過去ログ: 
導火線の端で火遊びしている世界経済(連鎖する大暴落のメカニズム)

だんだん振り幅が大きくなってきました。最初は300円も暴落すれば大騒ぎだったのに、それが500円幅となり、今日は700円幅です。

一日で1000円程度の幅でも不思議ではない状況です。
今後の可能性としては30%(5000円)という下落幅もありえるということ。

ギャンブルとしては最高のスリルでしょう。上がるか下がるかのどちらかに賭ける単純なゲームです。
先物一枚だけでも数十万円の利益をあげられるか大損するかというのに、これからは100万円単位の損益です。こんなところに素人が関わることはないですね。

僅かな利益が非課税(それもたった10年間だけ)という甘言でNISA口座なんか開いた人は大変でしょうね。上がるどころか評価損です。

なぜこのような暴落が繰り返されるかというと、買い手が国内外の先物会社しかないということ。
それも同じような仕組みのコンピュータによる大量注文の自動売買です。

一秒間に何千の注文を出し、数分後には反対売買(決済)するほどの超短期売買です。
売りからではなく、必ず買いから始めるのもHFT(高頻度取引)の特徴です。なぜなら金利(貸し株代)が加わってしまうから、かならず買って売るという手順なのだとか。

この注文を出すコンピュータが、わずか数秒でも沈黙するだけで、市場からは買い手が消えて相場が下落してしまうのだそうです。
買い手が消えた市場では、成り行き売り(指値を指定しない売りの指示)があると、指値注文のある株価まで一気に落ちてしまうのです。

まさに積み上げられた牌が消えていくようだ


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国家資本主義の勝利(中国はギリシャ最大港を買収) 
Wednesday, January 13, 2016, 04:27 PM
1/13 晴 10時 浅草での空間線量は29ベクレル/立法メートル

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H8Q_S6A110C1FF2000/?dg=1
中国、ギリシャ最大港を買収 「一帯一路」欧州へ
2016/1/13 1:30日本経済新聞 電子版

 【北京=阿部哲也】中国国有の海運大手がギリシャ最大のピレウス港を買収する見通しとなった。地中海の要衝である同港を足掛かりに、欧州やアフリカへの経済・軍事的な進出を加速する狙いだ。中国の習近平指導部が推進する広域経済圏構想「一帯一路(新シルクロード)」の重要な拠点となる。中国はアジア回帰を強める米国へ対抗するため欧州での影響力拡大を急いでおり、各地で中国勢によるインフラ投資が活発になっている。(つづく)


中国の国有企業・中国遠洋運輸集団が3億〜4億ユーロでギリシャ最大のピレウス港運営会社を買収する見通しとなりました。

地中海の物流拠点を抑えたことで、一帯一路計画が大きく漸進したことになります。西欧とアフリカへ通じる陸海路の一大中継基地となるため、2009年から中国遠洋運輸集団が大型船用に浚渫や桟橋の増設、大型クレーンの整備を進めており、実質中国の港であったのが名実共に中国の港となったわけです。

それにしても国立オリンピックの競技場1/3、たった4〜500億円程度を日本が出さなかったのは、日本の官庁の大きな失態であると私は思います。

ピレウス港は商業港としてだけではなく、中国海軍の拠点としても使われるということ。
すでに中国の軍艦が寄港しておりギリシャの経済面だけではなく軍事面での連携も強まっていくことです。

 一帯一路のインフラ投資は東欧などでも広がる。昨年12月には国有大手の中国鉄路総公司がセルビアとハンガリーを結ぶ全長350キロメートルの鉄道整備に乗り出し、トルコでも中国の国有企業連合が大型港の買収を決めた。まずはトルコからギリシャ、中東欧に至る地域で交通網の整備を主導し、経済と政治の両面で影響力を広げていく戦略だ。


トルコから東欧へと港の買収、鉄道の整備を中国が進めています。

国家資本主義は国外資本に対しては強力なアドバンテージを持つ反面、一部階層の寡占や独占的な企業活動により政治への影響も強くなるため議会制民主主義国家においては諸刃の剣です。プーチンさんのような豪腕でないと逆に喰われてしまいます。

腐敗しやすい国営企業群を束ねる習近平さんはすごいもんだと感心します。血みどろで政権を握った者でしか手綱を握れないのが戦略的な役割をもつ国営企業なのでしょう。

副島隆彦先生が東欧で働く中国国営企業の作業員をみてすぐにわかったことは、全員解放軍兵士そのものだったということ。

中国国営企業=解放軍所有の企業



誰もが知っていることですが、アフリカや東欧のインフラ工事で汗を流しているのは、まさに中国人の頑強な兵士たちであることを改めてしったそうです。

軍隊という3K職場(危険・汚い・きつい)のプロですから、そりゃ日本の企業戦士たちも真っ青です。

財務省も中国の国家資本主義について考察はしているようです。
参考:https://www.mof.go.jp/pri/research/special_report/f02_2013_07.pdf
「世界経済危機を契機に資本主義の多様性を考える」財務総合政策研究所次長 田中修

国家資本主義体制は発展途上で起こりえる非効率な形態であるので、経済成長段階では早晩衰退していくという結論となっていますが、はたして一帯一路計画は今のところすべて順調に見えます。言うまでもなく、計画の中心はAIIB(アジアインフラ投資銀行)と中国国営企業群です。

これに軍事力(Power)が加わったら、ユーラシア大陸での中国覇権の完成といえるでしょう。
いやはやすごい時代になったもんだ。
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70年前から停まったままの自衛隊戦時医療体制を早急に改めるべきだ 
Tuesday, January 12, 2016, 06:52 PM
昨日の朝日新聞2面に「有事」をあえて想定されていない自衛隊の医療体制に対する問題が掲載されていました。

(変わる安全保障)戦傷医療構築、急ぐ自衛隊 演習で未熟さ露呈、改善迫った米軍
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12153560.html?rm=150

米軍との図上演習において、米軍との医療支援活動に大きな隔たりがあったという記事です。
米軍は戦闘後の民間人をふくめた医療支援行動の共同歩調を求めたことに対し、自衛隊は医療部門はあくまでも作戦行動の添え物扱いで、作戦が終了すればいち早く撤退準備をする態度に、米軍側が苛立ちを隠さなかったということ。

衛生科隊員は、自衛体内でも平時は国内医師法の制約で、医療行為が制約されているそうです。隊員の健康診断が主な任務というお粗末さ。

もちろん防衛医大内では、毒ガスによる負傷の治療や、銃創、火傷といった「有事」の治療法も研究しているのですが、それを外部に公開するのは左翼お花畑の非難を意識して、上部からは控えるように指示されてきたという歴史があるのです。

民間人の医療行為は民間医にまかせるという不文律ができていたとのこと。

外傷治療の経験が自衛隊は皆無



負傷した隊員を応急処置して後方に送るという一連の想定が米軍からみると、とてもお粗末なんです。
もっとも米軍はベトナム戦争、アフガニスタン、イラクと戦争をしてきているので、戦時医療体制は戦争の度に進歩してきています。

搬送後の死亡率はベトナム戦争の15.8%から9.4%に低減したとのこと。

一方わが自衛隊は、有事を想定してはならぬということで、野戦病院の設備は二人担ぎ込まれたらもう手一杯となってしまうと朝日新聞では指摘しています。

10人も負傷した兵士が来たら、8人は見殺しというのが自衛隊の医療体制ということ。また防衛医大の卒業生であっても7割が任官を拒否して民間病院に流出していってしまうのです。(昔はこんなに多く流出していなかったのになあ)

一部記事を抜粋します。

 昨年9月末、防衛省の医療・衛生部門の幹部たちは、発売されたばかりの月刊誌「WiLL」の記事見出しに度肝を抜かれた。

 「あまりにお粗末 自衛隊の医療体制」

 筆者は自衛隊医療の内情をよく知る東京都立広尾病院の佐々木勝院長。自衛隊の救護能力の向上のため、同省が4月に設けた有識者検討会の座長でもあった。


「あまりにお粗末 自衛隊の医療体制」で検索すると、佐々木勝氏の話の要約がたくさん出てきます。
佐々木勝氏は隊員の生命を軽視する政府に対して怒っているのです。

流れた血を誰が拭くのか



防衛省内でも戦闘での負傷を目的とした治療体制は文民統制の影響が強く、大々的には議論できなかったのです。米軍のに倣いコンバットメディカルコントロール体制を作ろうとしているのですが、なんせ政府が世評を気にしているので、血なまぐさい議論まではできなかったようです。

アメリカはイラク、アフガニスタンでは臨戦態勢ですから、兵士の究明には常に改善されています。しかし日本においては米軍の体制を真似ても具体性にかけるという不安を衛生科のベテラン隊員が述べています。

なんたって米軍の軍医や衛生兵と臨床経験が違いすぎるということ。それは国内では隊員の救命行為ができないという杓子定規な医療法にあります。

似たような問題で、消防署の救急隊員も救命行為は最近までできませんでした。AEDのような心臓ショックでさえです。

70年前から日本政府の医療にたいする特別視、それはロビー団体である日本医師会のエゴでもあるのでしょうが、

日本人の生命軽視、救命体制の放置は昔から変わっていないのでしょう。
そしてそれを後押ししているのは、日本人の心の奥底に眠る血なま臭さへの「穢れ」意識があるのです。

兵士の血を拭くことを他人任せ(ほったらかし)にしている政府文官たちに憤りを覚える記事です。
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10年国債で3%がインフレの分岐点 (物価の上昇は2018年あたりからと予想) 
Tuesday, January 12, 2016, 11:17 AM
1/12 曇 10時 浅草での空間線量は26ベクレル/立法メートル

床屋政談です。無責任で個人的なメモに過ぎないことをあらかじめ記しておきます。

吉田繁治氏の人気メルマガ「ビジネス知識源」を参照して、国債価格の反落はいつかという要点をまとめておきます。

全文はこちらで読めます
http://archives.mag2.com/0000048497/

日銀の国債買取はいつまでが限度か?

それは国債を買う金融機関がリスクを感じた時であるということ。リスク率はCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の価格としてブルームバーグで公開されています。これの危険水域は2%(200ベーシスポイント)を越えたあたりです。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=Cjgb1u5%3AIND

現在は50(0.5%)ですから、当分は安心です。

メルマガで吉田氏は
・年金者が取り崩すため貯蓄の増加率が減っていく
・企業の投資減少で内部資金が余剰となる

この2点から生産と需要のバランスが均衡する時期が2018から2020年頃と予想しています。
つまり銀行預金は企業の投資となるのですが、企業の資金需要が低迷しているため金利は低空飛行のままです。
これが貯蓄額と資金需要が均衡し出す2018年あたりからは金利は上昇していくだろうという推測です。

公共事業がインフレを加速させる


不況対策として新規国債の発行による公共事業を続けて需要を作為的に喚起させようとすると、今でもそうですが原料費や人件費の急騰を招きます。
これが貯蓄額と資金需要が均衡する2018年以降は、インフレが発生しやすい状況に陥るということ。

現在10年日本国債の利率は0.245%という驚くべき低金利のままです。

そして金利の上昇がおきると困るのが日銀と銀行です。
保有する国債の価値が毀損していくからです。(金利上昇=国債価格の低下)

ですから、この時点で日銀の国債の買取はできなくなっていくというのが吉田氏の予想です。

金融緩和策(国債の買取)を2018年以降も続けると、東京オリンピック2020年の頃には大きな物価上昇を招く可能性があるということです。
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ガソリンが消費されないと原油価格は下がり続ける 
Sunday, January 10, 2016, 01:48 PM
1/10 晴 10時 浅草での空間線量は28ベクレル/立法メートル

原油先物(日経ではNY原油と表記、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格)が33.16ドル/バレルとなっています。

あと2ドル弱下がれば2008年の最低価格31.41ドルを抜くことで、下落が続く傾向の底が抜けることになります。

心理的な節目である31.41よりも下げると、あとはどこで下げ止まるかはチャートでは予測は難しくなる。さらにズルズル下げるかも知れませんし、どこかで底をつけて反転するかもしれません。

たいていは抵抗線である31.41ドルを抜ければ、先物買いが手じまいとなるので一気に値を下げることになります。いわゆる投げ売り状態。

参考URL:Walk in Spirit
http://plaza.rakuten.co.jp/555yj/diary/201601070002/

原油価格が下がり続けると、何が困るかといえば中東、とくにサウジアラビアがいっそう苦況になるということ。

その波及は株式市場や債券市場にも広がっていきます。ペーパーマネーの引き取り手である産油国が一転して売りになるからです。

重油の需要が落ちているから原油価格が落ちているわけですけども、新興国の経済減速が鮮明になっているからに相違有りません。

ただ良くわかっていないのが原油価格下落のメカニズムです。

世界の自動車需要は上がっているが、低燃費化や不況感でこれ以上ガソリン需要が急増することは当面ないと思われます。
ですからガソリンの余剰感が強まっているのは肌身で感じます。

また大口の消費先である火力発電でも現在はガスが主流です。

火力といっても石炭は煤煙、石油は硫黄分による大気汚染が公害問題を引き起こしますし、とにかく石油や石炭の硫黄分は鉄を腐食させるので維持することも結構大変なんです。
その点天然ガスは大気汚染、また発電所設備を腐食させる心配は重油と比べて軽微です。こんな理由からも火力はガスが主流となっていくのでしょう。

ところが重油やガソリンの需要が減り出すと、精製過程で生じる他の石油製品(軽油や灯油、揮発性の高いもの、工業オイル、アスファルト・・・)一切合切の微妙な供給バランスが崩れ出すと言うこと。

日本ではディーゼル燃料がガソリンよりも低く価格が抑えられていますが、これはガソリン精製で生じる軽油を消費させなくてはならないという税の軽減といった国策によるからです。年がら年中道路を舗装するのも石油精製で排出されるアスファルトを使わなければならないからです。

ビニールやプラスチック原料もすべては石油精製産業から派生しています。
重油からガソリン成分だけ取り出せることができれば、まだ需給に対応できるのかもしれませんが、実際はガソリンを取り出せば他にも色々なものが同時にできてしまうのです。
それらが均等に消費されていけば問題がないのでしょうが、一旦供給バランスが崩れると、製品によっては品不足や過剰に陥りやすいのが石油精製会社の現状らしいです。

高価格なガソリンでトータルの利益を確保している



ガソリンや軽油が利益の柱であって、それ以外は副産物ですから赤字価格で処分していたのが実体だったのでしょう。
ところが経済減速や技術改革でガソリンの消費が落ち込むと、一転して石油精製企業(石油元売り)は精製プラントを動かせば動かすほど赤字となっていくという傾向になるわけです。

重油価格が下がると石油元売りは一息つけるのかと思いましたが、どうもそう簡単な話ではないようです。
精製コストをガソリンの販売で吸収していたのが、販売量が低迷すると精製プラントを維持していくことが難しくなるということ。

コンビナートに備蓄するのも上限があるでしょうし、ナフサ(プラスチックやジェット燃料の原料)価格も低迷しています。
アメリカのシェールオイル輸出解禁、産油国同士の対立、世界的な需要の減速などなど、石油を汲み出せば売れた時代が終焉しつつあるということです。

産油国と石油元売りは過剰設備、過剰生産で一蓮托生なのですね。

ネットゲリラのコメントを載せておきます。

http://my.shadowcity.jp/2016/01/post-8590.html#comments
ネットゲリラ:サウジアラビア破綻寸前
野次馬 (2016年1月10日 04:15) | コメント(6)


サウジが国営石油の株を売り出すというんだが、よほど追い詰められているのか。実は、サウジというのはさほど豊かな財政ではない国です。年間の歳入が16兆円で、日本の170兆と比べると1/10。それでいて人口は3000万人も抱えている。それが、原油価格の低迷でずっと赤字で、これからも好転の見込みがない。おまけに戦争まで始めちゃったw 戦争はカネかかりますw

サウジ国営石油の上場を検討 時価総額118兆円超も
サウジアラビアのムハンマド副皇太子は8日までに英誌エコノミストのインタビューで、世界最大の石油会社である国営サウジアラムコの株式上場を検討していると明らかにした。全株を上場した場合の時価総額は1兆ドル(約118兆円)超との見方があり、世界首位の米アップルの2倍程度となる。原油安の長期化で落ち込んでいる歳入を補うのが狙いとみられる。

石油しか売る物のない国で、その石油を産出するインフラを売っちゃおうというんだから、もうね、破綻寸前ですw

tanuki | 2016年1月10日 10:44 | 返信
石油産業というのは複合産業でして、原油から取り出せるすべての成分で需給が均衡していると経済効率が最大になるわけです。
しかし、その一部の成分でも余剰が出ると石油コンビナートを動かすだけ、不要副産物が増えてしまう。昔みたいに捨てるわけにはいかないので、貯蔵するだけでもコストがかかる。
微妙なバランスの上に成り立っているわけです。
なぜ結局欧米系の石油会社が世界市場を牛耳るかといえば、こういうバランスをキープしながら安定供給するだけの頭脳と計画性が産油国にはもともとないからです。
さてもっとも高額で売れていた成分がガソリンですが、ここが売れなくなってしまうと他の成分の売価を維持できなくなる。
いや、ほんのわずか需給が緩むだけで価格維持が難しくなる。
すべてのバランスが崩れだすのです。
ハイブリッドカーの普及というのはガソリンの需給を緩ませる要因になっているのは間違いない。控えめに燃費半分(プリウスクラスなら三分の一です)としても、それだけガソリンの在庫が積みあがってしまうわけです。
結局サウジが困窮するのは、作れば売れていた時代ではなくなってしまったからです。生産設備ごとというのはそういうことです。
しかし最大の打撃はシェールオイルの生産を始めてしまった米国でしょう。つくるだけ赤字が積みあがる構造ができてしまったわけです。
昨年末のアメリカの石油輸出解禁の意味はそういうことです。
これでアメリカの時代も終焉です。
少しずつ石油を使わない社会に回帰、創り出していけば、
エネルギー支配を武器とするユダ金も死滅するでしょう。

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MRI装置の低廉化で気軽にガン検診・・・知らずに余命判断される社会 
Saturday, January 9, 2016, 12:05 PM
1/9 晴 10時 浅草での空間線量は28ベクレル/立法メートル
あらっ、また空間放射線量があがった・・・

MRIがん検査、装置価格10分の1 キヤノン・京大
小規模病院で受けやすく
2016/1/9 2:00日本経済新聞 電子版

MRIの価格が従来の1割程度に抑えられれば、がんの検査の手軽な受診が可能になる
 キヤノンは京都大学と高額ながんの主力検査装置の価格を従来の1割程度に抑えられる技術を開発した。1台5億〜10億円する「磁気共鳴画像装置(MRI)」が対象で、導…続き


MRI装置は強力な磁力で臓器や血管まで鮮明に身体を輪切りでみることができる画期的な装置です。
レントゲンは血管や脳、臓器は普通は写りません。造影剤を注入してやっとみることができます。しかし装置は簡便なので広く使われています。(建前上はX線技師という有資格者による操作に限定されています。)

ところがキャノンがMRI装置の価格を一気に1/10にする画期的な技術を京都大学と開発したという日経新聞(電子版)の記事です。
MRIに不可欠な超伝導磁石をレーザー光とルビジウムによる磁気発生装置に置き換えることで、価格が数千万円程度にできる技術を開発したと言うことです。

大型の冷却装置が不要となるので現在のX線装置なみに小型となり、診断車に搭載ができるようになるとのこと。
このことで会社の定期検診にも使われ、検査が一般化すれば診療報酬も低下するとのこと。

MRIの世界市場は六千億円で独シーメンスと英GEが先行しているのだとか。
ここに日本製が風穴をあける可能性があるとのこと。

レントゲン装置とたいして変わらない数千万円程度の医療機器となれば、こぞって小さな医院でも置くでしょうね。

三菱電機もガン細胞を叩く粒子治療器の小型化を進めているとのこと。

他にもガン検診という金脈での新技術開発例が掲載されています。

・ニコン・東大が血液から30分で癌判定できる技術
・日立製作所・九大が100円程度で癌を判定するセンサー
・エフアイエス・京大が呼気から食道癌リスクを判定する技術
・京セラが呼気から癌を判別するモバイルセンサー

他にも尿と線虫で癌の判定という研究もどこかの大学がしています。

10年後20年後の健康診断はどうなっているでしょうか。呼気や尿だけで癌かどうかすぐにわかるようになるとさてどうなるでしょうか。

まず誰でも想像できるのは

生命保険会社は加入者にガン検診を義務づける



そして保険料を算定するでしょう。
本人にはなんの自覚がなくても癌細胞があるので保険料は10倍とか、極端に言えば理由もなく加入拒否されることになります。

あなたガン細胞があるから、癌保険も死亡保険も無理と冷酷に言われるようになるでしょう。
もしくは、肝臓癌と膵臓癌、大腸癌の場合はお支払いできませんといった付帯条件が付く可能性が十分に考えられます。

定期検診の結果は究極の個人情報となる



たとえば健康診断の結果を会社の管理部門が握っていたとして、昇進にあたり人事考課に健康診断も加わったらどうなるでしょうか。
この人は健康ですが、こっちは癌の疑いがあるので昇進は見送らせようとか、場合によっては主力から外そうという判断が下る可能性だってあります。

もしくは昇進を競う者同士で足の引っ張り合いに使われるかも知れませんし、就職での採用条件になるかもしれません。なんたって企業の健康組合はどこも青色吐息ですから、医療費を少しでも減らしたいのですから。

ガンの早期発見のメリットはあるのか



「あなたの呼気と尿・血液から推測すると、●●ガンの可能性があります。」
こんな一文が健康診断結果に表示されるようになったら、さあ人はどう思うでしょうかね。

1mmにも満たない微小なガン細胞を発見する技術がこれからもどんどん生まれてくるでしょう。
またDNA検査もいっそう低コストでできるようになります。

それがよいことなのだろうかと漠然と思います。

前向きにとらえれば、生活態度を改めて、よりよく生きるという希望が生まれるでしょう。本来したかったことや周囲への対応も変わるかもしれません。

一方で、アメリカの女優アンジェリーナ・ジェリーはDNAを調べると乳ガンの可能性が将来あるというだけで、乳房を取ってしまいました。こんな極端なヒステリックな反応をする人たちだっているでしょう。

知らず知らずに余命判断されている社会の出現



まるでSFの世界ですが、あと何年生きるかという究極の信用情報が大規模データベース社会において、生命保険会社や医療機関に確実に存在することになったのです。

厚生労働省・総務庁、年金機構も利用していくでしょう。
ビッグデータに健康状態(余命)も加わることで、あらたな権力が生まれているということです。

まさに80億人の監視体制とシミュレーションができあがりつつあるのです。

過去ログ:

検索キーワード:ビッグデータ:
「数学×思考=ざっくりと いかにして問題をとくか」竹内薫 丸善出版
統計屋が数学界では蔑視される理由
第五の権力 80億人の監視体制の完成
docomo携帯電話の利用者は151か0120ー800−000へ連絡をしましょう
国民総背番号制との統合を目指すビッグデータ保有企業達
IT産業は詐欺と断言した社長がいたなあ

検索キーワード:早期発見:
福島浜通りの現状:敵は放射線ではない (言論プラットフォーム アゴラより)
喫煙率が下がり肺がん患者急増の謎
薬を飲んで寿命が延びたという統計結果はいまだかつてない
社会コストを考えるとガン検診ほど無駄なものはない(メモ)
副島隆彦の掲示板で老医者の独白の衝撃がじわじわ広がっている
吸ってなくても!謎の肺がん急増中(NHK「ためしてガッテン」)--活性酸素
不快で非常識きわまる医療業界の常識
「メタボ」の次は「おっぱい」でがっちり儲けまショー
裕次郎とひばりはなぜ死んだのか(六城ラヂウムNews Vol.15)
ハイルシュトレンストーンご愛用の皆様へ(Vol.012)
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フランスで広がる反ドイツ主導(実体は第四帝国)の動き 
Friday, January 8, 2016, 11:14 AM
1/8 晴 10時 浅草での空間線量は24ベクレル/立法メートル
北朝鮮の水爆実験による上昇はみられません。中国の株式市場もサーキットブレーカー制度の廃止で少し安堵感が戻ったようです。

朝日新聞に昨日掲載されていたピケティのコラムです。(有料Webなので全文は掲載しません)
要約すると
欧州では通貨のみが共通である以外には各国の債務、利率、企業への税率はバラバラであること。
そこでフランス・オランド大統領はユーロ圏内のための新しい議会制度構想を支持しはじめたと言うこと。
オランドの主張は金融緩和を行い11〜13年で回復基調に戻したアメリカに対し、ユーロ圏では緊縮政策と増税のためGDPが急激に減少したことを問題視していると言うこと。

ドイツの財政規律厳守の姿勢がEUのGDPを抑制している



そのためには欧州中央銀行ではなくユーロ圏加盟国指導者が各国債務について話し合う場い、債務の軽減を協議し合う場が必要であるというピケティの主張です。軽減率は債務の増加率で、返済の猶予期間を弾力的に決める必要があるといいます。

そうしなければ卵を産む鶏を殺しかねないと、杓子定規に規定を押しつけるドイツの姿勢をピケティは非難しています。

そのためにもEUでは新たな民主主義(出資割合ではなく各国の人口比で構成される議会)が必要だと言うこと。
そうしないと人口が少なく租税回避の代表であるルクセンブルグに資本がいつまでも流れ続け、インフラや若者への支援策といった重要な政策にはいつまでも資本が流れないという現実をピケティが嘆いています。

フランス+イタリア+スペインでは人口比、GDPはEUの50%を占めるので、ドイツの25%に十分対抗できるというものです。

このままでは冒頭にあるように、(リベラルを標榜する)フランスでも右翼勢力が倍増しているように、左翼勢力まで右翼の論調が浸透しつつあるそうです。

私はピケティのコラムは必ず目を通しますが、なるほどEUの財政問題をこれほど簡潔に表わしたものはないと思いました。

欧州中央銀行がギリシャやポルトガルといった経済基盤の弱い加盟国に対し財政赤字の解消(債務の返済)を規定通り求めていることが問題であるということ。

EUという国家連合国は平等の発言を有していないためです。
そのためにも人口比にみあった議員数を各国が選出して、あらたなEUの議会が必要だというのがピケティの主張です。

多数決主義がよいとも私は思っていませんが、EU内での経済格差を緩和するには、こんなことぐらいしか無いと言うことです。

もし現状のままドイツの一人勝ちが続けばどうなるか



リベラルなフランスでさえ右翼の支持層が増えているのですから、ますます貧富の差が国家でも拡がり、ますます混沌としていくという結論です。

http://www.asahi.com/articles/DA3S12147300.html
(ピケティコラム@ルモンド)欧州の危機 ユーロ圏の新議会発足を
2016年1月7日05時00分

 2015年12月の地方選の結果の通り、フランス全体ではここ数年で、右翼が得票率を15%から30%まで伸ばした。40%を記録した地域も複数あったほどだ。背景には失業の増加や排外的な感情の高まり、そして政権与党の左派に対する強い失望がある。彼らがやれることはすべてやった。だから、これまでと違うことを試

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水爆と言えばビキニ諸島、そして第五福竜丸(朝日の場合はこうなる) 
Thursday, January 7, 2016, 03:43 PM
 朝日新聞だけは北朝鮮の水爆実験への非難として、第五福竜丸乗組員や第五福竜丸の見学者、ドキュメンタリー映画監督のコメントも載せています。

ここらへんが他紙(読売、毎日、産経、中日)とくらべて、朝日の紙面づくりが独特であると感じさせます。

<長生きしている>被曝者のコメントは、誰もが感じる常識的な反応です。
産経などの拉致被害者の会や北朝鮮の学識者のコメントのほうが、政治的な背景がわかって興味深いです。

http://www.asahi.com/articles/ASJ164WN5J16UTIL01N.html

62年前はソ連とアメリカが水爆実験をやりまくっていたことは、どの新聞にもありません。

そして現在では両国での核実験は行われていません。

反核兵器世論が両国の核実験を中止させた・・・わけがない



核実験を行わなくなったのは、既に爆縮の基礎理論が何百、何千回もの実験で確立したからです。

そして80年代以降はコンピュータの発達で大方正確にシュミレーションできるようになったからです。

単純計算を何兆何京回演算できるスーパーコンピュータの出現で、百万分の一秒、一億分の一秒、それ以上の精度で細かな圧縮や核融合・核分裂反応を計算により視覚化できるようになったからです。

元々スーパーコンピュータとは核兵器シミュレーションのために開発された物です。

ですからソ連(ロシア)とアメリカは国際的な非難を浴びるわ、軍事費を喰うばかりの核実験の停止に合意したのです。

核実験の禁止を他国に強制して優位性を維持した



表向きは核実験は無くなったことになっていますが、コンピュータ演算で十分となったのです。

自動車の衝突実験が今では自動車会社でもコンピュータで行うだけで、最後に一発検査機関でガシャンとぶつけるぐらいでしょう。

核兵器の保有を宣言している国が、こうも堂々と核実験をされて困るのは、実はアメリカであって、核兵器技術やノウハウの蓄積がない我が国にとってたいした影響はないと思うのです。

これを平和ぼけというのかもしれませんが、逆にこれ幸いに核武装論を振りかざすのも、単純すぎます。

なぜなら北朝鮮という国家は日本にとってたいした脅威ではないからです。


検索キーワード:第五福竜丸:

船上のメリークリスマス
長生きしたビキニ水爆被曝者など死亡記事ネタにはなりません(朝日新聞)
夢の島 第五福竜丸の死の灰
五輪で日本が勝てない最大の理由(スポーツを利権化する行政)
トーマス・ラッキー(ミズーリ大学名誉教授)2008年の論文より
女性の感覚は馬鹿にはできないことと「復興」の意味

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北朝鮮の水爆実験で浅草の空間線量が急上昇(18→25) 
Thursday, January 7, 2016, 10:37 AM
1/7 晴 10時 浅草での空間線量は25ベクレル/立法メートル

昨晩あたりから浅草の空間線量が上昇しました。
12月中はほぼ18前後で変化がなかったので、この急上昇は北朝鮮の水爆実験の影響である可能性があるでしょう。

ただし、25ベクレルという値は自然界の平常値内です



目の前の気圧計の針が、2ヶ月近く久しぶりに低下傾向を示しているので、晴天ですがこれから荒れてくるのだろうと、そちらのほうに興味があります。



過去ログ:気圧計(高度計)はアナログに限る
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物理学者が解き明かす重大事件の真相 下條竜夫 ビジネス社 
Wednesday, January 6, 2016, 02:24 PM
素粒子物理学という目に見えない世界を研究する下條竜夫氏による批判的思考法(critical thinking)の実例集といってもいい本です。

理系的な思考=critical thinking(クリティカル シンキング)とは
 ある問題について、自分がどの程度その内容を熟知しているかをはっきりさせる。そのことにより世の中の知識と自分の知識の違いが明確になる。そして、自分の知識をできるだけ世の中の知識と一致させる。これが批判的に考えるという本当の意味である。

 そして、その一種である批判的思考法(クリティカルシンキング)とは、自分自身がどこまで理解しているかを明確にすると当時に、世の中でそのことがどこまで明らかになっているのかをはっきりさせる思考法だ。
「それはすでにこの業界(あるいは学問分野)では当たり前のことですから、深く考えないでそう理解して下さい」というのが、この対極にある考え方だ。ここからは新しいアイデアはでてこない。だから、新しいアイデアを生む批判的思考法(クリティカルシンキング)は、ビジネス界でもてはやされる。
(中略)
 この批判的思考法(クリティカルシンキング)とは、実はソクラテスの「無知の知」そのものだ。

目次



第1章 理系の目からみた福島第一原発事故(1)
−福島第一原発事故の放射線物質表出量の過大評価とそのねらい

第2章 理系の目からみた福島第一原発事故(2)
−マスコミが伝えない原発事故の真相

第3章 福知山線脱線(尼崎JR脱線)事故は車両の軽量化が原因である
−理系の目から事件の真相を解明する

第4章 STAP細胞と小保方晴子氏について
−緑色に光る小さな細胞は本当に実在する

第5章 和歌山毒カレー事件の犯人を林眞須美被告と特定した証拠は本物か?
−理科系の「科学的に証明された」という言葉が、いつも正しいとは限らない

第6章 排出権取引に利用された地球温暖化問題
−科学では地球の未来はわからない

第7章 現代物理学は本当に正しいのか?
−正しさの判定基準は、物理学の体系との整合性にある

第8章 仁科芳雄(にしなよしお)こそが「日本物理学の父」である
−政治的に葬られた日本の物理学の英雄をここに復活させる


読んでいる途中なので、感想文はあらためて掲載しますが、理化学研究所(理研)という国の独立行政法人が他の国立研究機関とは異なる組織であることを初めて知りました。

素粒子研究第一線(下條氏はSpring8という巨大粒子加速器での研究者)にいるからこそわかる、組織の欠点を洗いざらい述べているのです。

STAP細胞<事件>は理化学研究所でしか起きなかった



何を事件とするのかというと、本書を読んでもらえばわかりますが、小保方晴子氏が実験データを捏造したという問題ではないことです。

ごく一部の正研究員(雇用が保障されている人)とほとんどが期間研究員であって、小保方氏の属する若山照彦主任研究員(現山梨大学教授)も期間契約であるということです。実績を積むことができなければ明日にでも解散という厳しい世界であるということ。
もともとはSTAP細胞は若山氏の発想からうまれた研究であったし、現実にGFPという蛍光体で発光した細胞は原因不明ながら確認されているのです。(ES細胞では光らない)

天才実験屋の小保方晴子氏をマスコミが集団リンチ



解散間近(全員退職)が目前の若山研究室、iPS山中教授に対するライバル心を燃やす故笹井副センター長らが功績を焦って未確認のGFPを大々的に先走って発表した・・・というのが真相のようです。

30という年齢でチームリーダーというまずありえない立場(予算枠は1億円もあるらしい)の小保方晴子氏を中世ごとくの魔女裁判にかけたのです。

1615回の細胞実験を繰り返せるのは小保方晴子氏以外いない


ネイチャーでの検証実験では小保方氏の実験回数より一桁少ない133回に過ぎないことを、下條氏は指摘しています。
1615回の異なる条件をすべて行ったわけではないということです。

不条理なマスコミによる煽動ははたして科学的でしょうか?
決してそのようなことはありません。

一例として過去にも同様にメディアが<袋だたき>した科学現象の発見報告がありました。

かつての常温核融合問題と同じ道を辿る



本書でも引用されていますが、こちらでも日経新聞Webから全文転載しておきます。常温核融合については過去にもブログに書いていました。
過去ログ:超先端科学って何をやってるのだろう

以下は常温核融合(元素変換技術)の最新記事です。読んでいただけたらわかりますが、科学者にとっては既に常温核融合は現実に行われているという認識なのです。

(追記:その後の感想はこちら
エルンスト・マッハの実証主義はかつて高校物理で必修だった


http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ040JJ_X00C14A4000000/?df=3
放射性廃棄物の無害化に道? 三菱重、実用研究へ
日経新聞 2014年4月8日

 三菱重工業は重水素を使い、少ないエネルギーで元素の種類を変える元素変換の基盤技術を確立した。原子炉や大がかりな加速器を使わずに、例えばセシウムは元素番号が4つ多いプラセオジウムに変わることなどを実験で確認した。将来の実証装置設置に向け、実用化研究に入る。放射性セシウムや同ストロンチウムを、無害な非放射性元素に変換する放射性廃棄物の無害化処理に道を開くもので、原発メーカーとして実用化を急ぐ。

■百数十時間で元素変換

クリーンルームで元素変換の実験に取り組んでいる(三菱重工の先進技術研究センター)
 3月下旬、米ボストンのマサチューセッツ工科大学の講義室。世界から集まった100人以上の研究者を前に、三菱重工・先進技術研究センターの岩村康弘インテリジェンスグループ長は「元素変換はマイクロ(100万分の1)グラム単位で確認できた」と報告した。多数の質問を受け、同社の実験を説明する理論の提案も数多く発表されたという。

 三菱重工の横浜市の先進技術研究センター。700を超える幅広い製品群を擁する同社の次世代研究を一手に引き受ける秘密基地だ。研究棟の1階の約3分の1を占めるクリーンルームで研究者が白衣に身を包み、約25ミリ四方の薄膜の金属板を装置にセットする。超高温や超高圧をかけることなく、数日で内部で元素が変わり、新たな元素が生まれてくる。


 具体的には厚さが数十ナノ(ナノは10億分の1)と極めて薄い金属のパラジウムと酸化カルシウムの薄膜を交互に積層した多層膜に変換したい金属を付ける。この膜に重水素を透過させると百数十時間で元素番号がそれぞれ2から4、6多い元素に変わった。

 セシウムはプラセオジウムに、ストロンチウムはモリブデン、カルシウムはチタン、タングステンは白金に変わることを確認した。特殊な薄膜に重水素を透過させる独自技術は日本での特許に続き2013年、欧州でも特許を取得した。

 先進研の石出孝センター長は「ここ数年で研究が大きく加速した」という。様々な手法で重水素の濃度を高めることで、新しい元素の収量がナノグラムからマイクログラムへ3桁増えた。測定精度も上がり、1平方センチメートル当たり最大数マイクログラムの元素変換を確認したとしている。

 セシウムの元素変換率は、ばらつきはあるものの100%近いものもあるという。元素変換を示唆するガンマ線も微量ながら検出している。同社はセシウムの場合、パラジウム多層膜の内部で4個の重水素が1個のセシウムの原子核に十分近づき、陽子4個と中性子4個が加わりプラセオジウムになったとの仮説を立てている。ただ、詳しいメカニズムや理論は分かっていない。

 元素変換は「エネルギー収支が合わず、従来の物理学の常識では説明できない」などの指摘がある。新しい元素の量が少なく「外から混入した可能性も完全には排除できない」との声もある。

■未知の現象を解明する実験

三菱重工が開発した金属の薄膜
 もともと低いエネルギーで元素が変わるのは、1989年に提唱された常温核融合と同じ考え方。1億度などという超高温でなくても核融合が起こり、過剰熱が発生するという夢の現象を再現しようと世界中で再現実験が研究されたが、ほぼ否定された。

 三菱重工も当時から研究を始めた。途中からエネルギーの発生を証明するより、元素の変換を示す方が実証しやすいのではないかと考え、元素変換に的を絞った。微量の元素が生まれたことは、兵庫県にある世界最高水準の物質分析技術を持つ大型の放射光施設「SPringー8」を使っても確認している。

 同社の研究に協力した独立行政法人物質・材料研究機構の西村睦水素利用材料ユニット長は「現在まだ解明されていない新種の元素変換反応の可能性を示唆している」としている。トヨタグループの研究開発会社、豊田中央研究所(愛知県長久手市)も元素変換の研究を続けており、成果が出ているようだ。

 昨年12月の東京工業大学。元素変換や低温核融合などをテーマに研究する研究者や技術者が全国から集まった。三菱重工のほか、大学の発表も行われた。岩手大学工学部の成田晋也教授もその一人。「未知の現象の解明を進める」ための実験を続けている。

2009年、三菱重工の元素変換研究を視察した有馬朗人元文科相(中)
2009年、三菱重工の元素変換研究を視察した有馬朗人元文科相(中)
 岩村氏は「元素変換を確信できる量が取れた。理論的なメカニズムはわかっていないが、我々はメーカー。次のステップに進みたい」という。大学の研究者の間でも「もっと変換の量が増えれば、文句がつけられなくなる」との声がある。

 三菱重工は実験の規模を拡大し、収量を増やし実用化のメドを付ける方針。これまで小規模な体制で先進技術研究センターで研究していたが、他の事業本部や外部の大学や研究機関との共同実験を増やす。

 金属薄膜を大きくしたり、ハニカム構造にして表面積を大きくしたりする方策などを検討している。放射性元素の変換の実験はまだ始めていないが、例えば放射性のセシウム137はユーロピウムに変換する可能性があるという。

 放射性廃棄物の処理以外にもレアメタルなどの希少元素の生成や、新エネルギー源としての応用を想定している。ただ、レアメタルや新エネルギーは既存技術があり経済性との比較になる。

 岩村氏は「現在、決定的な解決策がない放射性廃棄物の無害化は価値が最も高い。当社は原発メーカーでもある。10年後には実用化したい」という。

《記者の目》細々と続けてきたのが実情

 3年前の東日本大震災。放射性物質を拡散する東京電力福島第1原子力発電所の光景を前に、ある三菱重工業関係者は「元素変換をもっと大規模に研究していれば」と叫んだ。三菱重工は約20年、元素変換を研究してきたとはいえ、予算も人員も「細々と何とか続けてきた」というのが実情だ。

 三菱重工は1990年代前半に元素変換の研究を始めた。一般に内容が知られたのは、関連学会の論文誌に岩村氏が論文を発表した後の2002年ころだ。ただ、常温核融合の負のイメージもあり「現代の錬金術」との見方もされ、同社は対外的なアピールに慎重だった。

 岩村氏は技術統括本部のインテリジェンスグループ長という肩書を持つ。「技術もマーケティングが必要」との考えから10人のチームを束ね、エネルギー・環境分野を中心に他社の技術開発動向を探る。

 「グループ長の仕事に専念してほしい」と遠回しに元素変換の研究からはずれるように言われたこともある。社内の研究予算はついていたが「07、08、09年ごろはけっこう危なかった」という。

 岩村氏は「この10年で研究の精度が飛躍的に上がり、世界で研究仲間も増えてきた。中国の大学は我々そっくりの装置で研究している」と元素変換の認知度向上とともに、競争の激しさを実感している。

 10年前から大がかりな研究体制をとれば、現時点で放射性廃棄物処理の具体的な実証実験ができていた可能性がある。しかし、実態は「基礎から実用研究へ移行できそうな段階」にとどまる。

 元素変換は重工幹部も時折、「おもしろい研究をしているんだ」と口にする。「あんな研究を続けられるのも重工くらいだよねぇ」という外部の声もある。研究を途切れさせなかったのは三菱重工の懐の深さだが、現状の体制で、10年後に大きな成果が期待できるのか。そろそろ企業として腹をくくる時だ。

(企業報道部 三浦義和)

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北朝鮮の水爆実験・・・浅草の空間線量は18ベクレル/立法メートルです 
Wednesday, January 6, 2016, 12:48 PM
1/6 曇 10時 浅草での空間線量は18ベクレル/立法メートル

久しぶりに屋外に吊してある空間線量計を覗きました。

北朝鮮で初の水爆実験成功の緊急ニュースが流れています。

相変わらずの平常値です



地下核実験ですから、漏れてくることはないでしょうがどれほど上昇するかは注目です。

過去ログ:原子爆弾と水素爆弾は68年前の技術なのです
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「海賊と呼ばれた男」百田尚樹 
Monday, January 4, 2016, 05:14 PM
六城ラヂウム「店主」です
正月の寝床で2013年の本屋大賞であった「海賊と呼ばれた男」を読みました。
なぜわざわざ店主と前置きしているかは、この本を読んだ人しか分からないw

明治末期から始まる石油需要の急増期から戦後の石油統制に動かされる官僚とセブンシスターズといわれる石油メジャーの蠢きに対する国岡商店(モデルは出光興産)の国岡鐵造(モデルは出光佐三)の奮闘を描いた歴史経済小説です。

今のイランの状況も昭和30年代の頃からあまり変わっていないということがわかります。
イギリスによる石油の収奪、その後はロスチャイルド系メジャーの支配とイラン国民のクーデターが交互に行われてきたという現実をこの小説でよく理解できました。

小説で国岡商店が覇権国である英国の牽制下、イランへタンカー日章丸を回したことに大変敬意を払います。

現在イランの経済制裁は解除へと向っています。あの頃の国際関係とよく似ていると思います。

歴史は繰り返されるのだなと思います。

巻末には堺屋太一のあとがきがあります。
堺屋太一はイラン政変による影響を経験した元通産官僚です。戦時中の統制経済を戦後も維持した経産省に対して、堺屋太一は官僚には官僚側の論理があると述べています。

石油備蓄基地に奮闘する商社マンを描いた石油ショックによる経済麻痺を描いた「油断」は「海賊と呼ばれた男」と併せて読めば、当時の(そして今でも)産油国とメジャー、そして消費国である日本の危なっかしい状況を理解できるとしるしています。

私は「油断」も読みました。(「活断層」と混同してますが、読んでいます)

イランによるホルムス海峡の封鎖の可能性だけを問題視していた当時よりも、中国の南沙諸島を侵略している現状はなおさら悪くなっています。

「海賊と呼ばれた男」百田尚樹、「油断」「活断層」堺屋太一

この3冊は国際情勢(すなわち敵国か味方国かという色分け)は石油であることを誰でも理解できる良本だと思います。

過去ログ:イランへの金融制裁で正月から石油価格が上昇するでしょう
堺屋太一「活断層」を読む 市民運動を操るプロの手口

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本日より通常業務となります 
Monday, January 4, 2016, 04:19 PM


六城ラヂウム店主です。あけましておめでとうございます。
旧年中は毎度ご愛顧いただきありがとうございます。
本日より通常業務となります。

浅草のまちは相変わらずの雑踏で、年が明けても何も変わらない風景です。

にぎやかもよろしいですが、かえって静寂さこそ貴重な気がします。
写真は帰省した際に寄ったヨットハーバーです。公共施設なので年始は開門していなくてフェンス越しに写真を撮りました。20年前に毎週通っていた想い出の場所です。
華々しいように見えるでしょうが、開門していても、あまり人影がなくヨットのマストが風でカラカラ音を立てているような所です。

海にぽつんと一人で浮かんでいる心細さ
雲の動きを眺め、風に祈り、梶と帆をおぼつかなく動かしていたあの頃

夕暮れに一人塩だらけの疲れた身体を引きづり
もうこんな馬鹿げたことをやるかと独り言を呟きながらハンドルを握り
それでも翌週にはここに居たことを思い出します。

沖で凪ぎとなってしまうと、なにもできません。
でもその静寂な時間が今思えば懐かしいです。

静寂な時が贅沢だと思える年齢になったのかもしれません。

何年後になるかはわかりませんが、またここに戻ってこようかなと思いました。
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中国はんはよぉわかってはるわぁ (ぶれない原子力推進政策を讃えます) 
Thursday, December 31, 2015, 04:04 PM
昨日の毎日新聞の一面には中国の原発メーカー(兼核兵器・原潜の製造元)のトップが日立・東芝・電源開発とトップと極秘裏に会談し、輸出の協力と運用面での技術指導を打診していたことが報道されています。

中国核工業集団の銭智民社長と国家電力投資集団の王火丙華会長が国内のプラント企業を回って、輸出にあたっての品質管理の技術を求めたという記事です。

新聞記事によると、
中国国内で稼働中の原発は28基で、建設中が27基、今後五年で発電量を約三倍に増やし、世界第二位のフランスに迫る計画。さらに、2030年までに世界60カ国で200基超の原発建設を計画しているという。10月に輸出が決まった英国のほかにも南アフリカやケニア、スーダンなどの新興途上国への輸出計画を進めており、一帯一路の構想通りに自国の影響を拡大し、原発大国への道をひた走る。


人民元の国際化と資源大国としての中国の存在感は増すばかりです。
発電総量を3倍ということは単純に考えて現在の50基から150基にして中国全土で稼動させると言うことです。
うろおぼえですが、4年前の副島隆彦先生の著書「中国は世界恐慌を乗り越える」で、中国国内では300基もの原発建設計画があるということに、さすがにそんなことはないだろと思いました。

しかし現実にはすでに28基が稼働中で、建設中を含めると52基がまもなく稼動します。中国は大気汚染を解決するには、原子炉をまだまだ建設していかねばなりません。

なんたって13〜15億人はいる国家ですから、日本と同じような生活レベルになれば300基でも足りません。

wikipediaによると日本国内の稼動中または予定の原子力発電所は現在14箇所で、原子炉は運転停止中を含めても43基です。つまり原子炉数では日本に並び、まもなく抜かれることは確実です。

記事にもあるように、発電量ではフランスに迫り、フランスとおなじく周辺国への送電もするでしょう。これが一帯一路構想の柱の一つです。

またAIIB(アジア開発銀行)によってアフリカ、アジアへの原発輸出も進めるという、中国という覇権国家ならではウルトラC級の戦略をもっています。

そしてこの計画は今のところは順調に進んでいるように見えます。

さらに中国政府が日本政府よりも一枚も二枚も上手だなと思うことは

政府は相手にせず日本企業に技術協力や下請を求めていることです



ご存じのように、日本国内では原子炉の新設はおろか、稼動まで<難癖をつけて>停止させられている状況です。
原子力メーカーと技術者は絶望的に将来はない状況といえます。

原子力発電所のプラント輸出に活路を見いだそうとすると
国内でも建設しない<穢らわしい>ものを輸出しようとしているという、お花畑な方々や新聞による批難の大合唱です。
また「核のない世の中」をと、原子炉までも核兵器かのように反対している目出度い人々も多い。

中国核工業集団と国家電力投資集団の注文は喉から手が出るほど欲しい



これが日立、東芝、三菱といった重電御三家の現状です。
この苦しい状況をしっかり認識した上で、中国原子力産業のトップが来て、「一帯一路」計画への参加を打診しているのです。

重電御三家が中国企業の下請となったって、私はなにも驚きません。

なんたって原発産業の将来性を選挙のためにいとも簡単に捨て去ろうとしている政治家ばかりですし、それを選出したのは我々だからです。
東芝が中国産原発の下請となったって不思議ではない。

それもこれも日本の原発政策が稚拙だからです。
一方中国の原発推進はAIIBも含めて一帯一路という名の壮大な国家戦略となりました。これが国力の差です、お見事!


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大阪の堺をドライブしてみた(南宗寺・ザビエル公園・旧堺港) 
Wednesday, December 30, 2015, 10:48 AM
大阪の堺市といえば、仁徳天皇陵や鍛造された刃物、寺社のある古い街並、史跡などが点在しています。また(乗ったことないけど)阪堺(はんかい)電車というチンチン電車がいまでも走っています。
戦前の帝塚山や浜寺公園といったかつては別荘地であり庶民のあこがれであった場所があります。海沿いは工業都市という面と南部は大規模開発による団地群と、ひとくちに堺といっても現在の政令指定都市である堺市は巨大すぎて、人により堺のイメージはまちまちです。

私のイメージは広い道路と工場に行き交う車やトラックしかない



東京でいえば隅田川を越えた墨田区や葛飾区から江東区ってな感じの場所です。

適当に車を進めると、迷うこと必須な地域。碁盤の目状に筋や通りが造られているのですが、これがどれも平行ではなく、曲がっていたり、斜めになっているので、北に進んでいるつもりでいると、西に向っていたり、東に向うつもりが南に向いていたりします。

ですから下手に脇道を走ると、自分がどこにいるのかわからなくなる魔都市とも言えます。

東京では浅草の北部すなわち吉原や山谷(さんや)といった地区の道路は扇状にカーブしているので、土地に慣れない方には迷いやすいです。

そんなアウェーな土地にあえて車で突っ込む



まず最初は堺市役所に向います。ここは最上階21階が年中無休で解放されているので、俯瞰するには最適です。東西南北眺めて、大阪平野の広さを実感してみました。


北は大阪城、なんば駅、阿倍野ハルカス(日本一の高層ビル)、東は生駒山、葛城山という奈良県境となる山まで一望できます。
南には眼下に仁徳天皇陵が、西は遠くは淡路島、そして六甲山を眺め、大阪湾とその工業地帯の赤白の煙突が並ぶ風景です。

ここを基点として、今回の第一目標である南宗寺(なんしゅうじ)へ向いました。
案の定、道に迷いましたw

南宗寺は戦国時代にこの地を支配していた武将三好長慶(みよしながよし)が建立した寺で、千利休が修業して禅の心を茶の湯に昇華させた場所だとあります。

堺は商人の街でありながらも、寺社町でもあります。あ〜大阪っぽいなあと思うことは

なんといっても南宗寺には徳川家康の墓があります




家康は夏の陣で死んだのだという言い伝えが残っており、この寺に極秘に葬られて影武者があとを引き継いだと言われています。
信憑性は薄く、唯一の根拠は二代将軍秀忠と三代家光が参拝している記録があることぐらいです。このお墓は徳川家老の末裔が戦後に建立しています。

隣の本源院は織田信長・信忠の供養塔があります。(どのようなゆかりがあるかは不明です)

枯山水の庭で水琴窟の音を愉しみ、狩野信政の筆による天井画「八方睨みの龍」を堪能して南宗寺をあとにしました。


お次は千利休・与謝野晶子の資料館「さかい利晶の杜」が休館だったので、千利休屋敷跡も素通りしてザビエル公園に車を駐めてみました。観光ガイドマップにも載っていない公園なのですが、1550年から織田信長・豊臣秀吉時代に、フランシスコ・ザビエルが大阪の布教の拠点としていた日比屋了慶という豪商の屋敷跡です。すぐ近くには小西行長の屋敷もあったそうです。

起伏が庭園の面影を感じさせます。また小山には礼拝所が設けられたのだろうと推測します。
ここがイエズス会の拠点だったのと、信長、秀吉が禁教するまでの十数年間にポルトガルからの最新情報・科学技術(数学・天文学、冶金学)がもたらされたのでしょう。


堺で鉄砲鍛冶ができたのは、ポルトガル人から鉄砲技術を学んだ(盗み見した?)からです。
ザビエル公園から北にある、その鉄砲梶屋敷にも車を走らせたかったのですが、なんせ旧市街地は狭く入り組んだ街並なので、自動車での移動は駐車場を探すストレスがかかります。

さっくり鉄砲梶屋敷はあきらめて、旧堺港へ向います。

石津という地名の場所(住所は堺区大浜北町)に木製の燈台(明治10年製)が今でも建っています。ただ残念ながら工業地域のため交通がはげしく、脇を素通りしてしまい、立ち寄ることができませんでした。

というか、昔通っていた自動車学校のすぐ近所だったのに、まったく気づきませんでした。単車でよくここは走っていました。
ああこらへんだったんだと、納得しただけです。数時間のドライブですが、電車で行っても歩き疲れる街ですけども

はっきり言って堺は公共機関で行くのがよい



やっぱり観光地となりきれてないがっかりさは残ります。
最大の理由は、食事場所がないということ。そりゃ牛丼屋やファミレス程度なら道路沿いにいくらでもありますけども、そんなもので腹を満たすのもつまらないです。

結局空き腹を抱えたまま堺を後にしたのでした。

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日本には明治維新まで大砲が無かった理由 
Tuesday, December 29, 2015, 12:06 AM
 大砲は鉄砲と違って爆撃地点までの距離を計る必要があり、それによって抑角を決めねばなりません。なんたって弾は放物線を描いて飛んでいくので、当てるには風向や空気密度といった外因も計算せねばならないものです。長距離になれば地球の自転まで考慮せねばならぬほどです。戦艦大和の30インチ砲は300kmも飛んだそうです。

戦国時代から江戸時代において、臼砲(きゅうほう)とよばれる原始的な青銅製の大砲はあったのですが、火薬で鉄球や石を飛ばす程度で重たい割には戦場では敵兵への脅威にはなりえなかったのです。

ヨーロッパではナポレオンの頃(在位1804-1815)になると、大砲も内部に線条(ライフリング)が刻まれ、砲弾も火薬が詰め込まれた炸裂する榴弾に発展しました。こうして命中精度があがると大砲が戦場の主役になり、普及と共に弾道計算ができる技術将校が求められていきます。

将校というのはヨーロッパでは貴族階級の指定席だった



森鴎外がドイツへ留学した経験から、「男爵」という爵位を切望していたのはよく知られています。
留学で世話になった婦人には、日本から便りを出すときには男爵(Baron)というサインをしていました。(実際は爵位は与えられていません)

すなわち、それほどドイツの将校たちに引目があったわけです。

ちなみにドイツの軍医も貴族ですから、負傷した兵士や病気の兵士を診るのは軍医の指示で動く兵士(衛生兵)です。部屋の奥でふんぞり返っているのが軍医ということ。弾の飛び交う前線には行かないで、後の陣営であれこれ指示だけするのです。

だから森鴎外も日露戦争では、軍医でありながら相撲見物でもしているように、遠くの山頂から双眼鏡で白兵戦を眺めていました。貴族=将校ですから、鴎外の頭の中では、軍医総監(軍医のトップ)となれば自ずから貴族の一番下の「男爵」を名乗るぐらいは当然という考えだったのです。

かつて日本の大砲は門や城壁破壊のためだった



戦乱のない江戸時代においては古い臼砲のまま進化していなかったようです。それも爆音を出して敵兵を驚かすか、城壁を壊すためであって、敵陣への砲撃という使い方ではなかったようです。
私の推測ですが、織田信長がザビエル、イエズス会から欲しかったものは大砲であり、砲術だったのではないでしょうか。鉄砲が種子島に伝来してから、わずかな期間で国産の火縄銃を長浜でつくることができたのですから、次は大砲だって鉄さえがあれば作れると思ったでしょう。

しかし、日本には火薬の原料となる硝石がありません。ですからこれはポルトガルから供給してもらわねばならない。これをイエズス会も承知しているため、火縄銃や大砲の製造方法は教えても、結局は火薬は生産できないのでポルトガルとしては商売になるということ。(井沢元彦氏の説です)

ところが大量の火薬が作れないのですから、大砲ではなく小銃を主力するしかなかった。しかし桶狭間の戦いでは火縄銃が勝敗の決定打となったといわれていますが、それも信憑性は今では非常に薄らいでいます。命中率も悪く、連続発射ができない火縄銃は、槍と常に行動を共にせねばならず、どちらかというと待ち伏せで使われたに過ぎないということ。

大砲が輸入されたとしても使いこなせないという問題



和算の大家で関孝和(せきたかかず1640?-1739)の弟子で建部賢弘(たけべかたひろ1664-1739)という幕臣の武士がいました。この人がとんでもなく頭がよい。その頭脳を見込んで将軍吉宗も幕府のブレーンとして重用しました。なんせ円周率も計算していますし、三角関数表も自力で作っています。

その三角関数表は現代のものと寸分違わぬ正確さです。

三角関数の精度が測量の精度



この三角関数表があったから、目標までの距離や高さを分度器さえあれば簡単に計算することができるようになったのです。

高橋至時(たかはしよしとき1764-1807)と伊能忠敬(いのうただたか1745-1818)が完成させた日本地図は、建部賢弘の三角関数表があったからシーボルトも驚く正確さだったのです。

話を大砲に戻すと

たとえば、砲台から目標点までの方位aと、指揮者から目標点までの方位bを調べ、あとは砲台と指揮者との距離さえ正確にわかれば、目標地点までの距離LはTan(|a-b|)×(砲台と指揮者間の距離)です。

空気抵抗を無視すれば、重力加速度G、大砲の抑角θ、発射速度Vとすると弾の着弾時間Tは2Vsinθ/Gとなり、飛距離はVcosθにTをかけたもの、すなわち2V^2sinθcosθ/G=2V^2sin2θ/G
L=2V^2sin2θ/G

sin2θ=G*L/2V^2

G*L/2V^2を計算して、その値を三角関数表から2θがわかります。
この角度θで大砲を傾ければよい・・・という理屈にはなりますが、現実には大砲の弾には空気の摩擦があるので、実際は爆撃目標からずっと手前に落ちてしまいます。


ですから弾道計算はもっと複雑です。
速度(微分成分)に比例する力(空気の抵抗)が加わるため大学生レベルでも一筋縄ではいかないのです。精密に計算しようとすればするほど長い式と格闘することになります。コンピュータがある現代でもこのような非線形数学(いろいろな条件が加わる現実的な方程式)というのは難物で工学分野では主要な分野です。

とうぜん江戸時代のエリートたちも弾道計算に悩んでおったわけです。
なんせ計算に必要な三角関数表や微分方程式の解法を知っているひとがいなかったわけですから、大砲の弾を正確に当てることができません。

松下村塾で吉田松陰が教えたのは尊皇思想と陽明学(革命思考の朱子学)ばかりではなく、実際重視したのは測量法と地理学だったと言われています。高杉晋作が率いる奇兵隊の砲撃が正確なため幕府軍を苦しめました。

英仏蘭米の商船に砲撃を加えたことで始まった下関戦争(1864)では、数学知識が遅れている長州の弾は当たるまいと油断していた艦船が被弾してしまい慌てたという記録が残っているそうです。

すでに日本は独自で三角関数表を完成していましたし、ニュートンの運動法則は江戸時代で理解されていたのです。(中津藩の福沢諭吉はニュートンのプリンキアを入手しています)

江戸末期では藩幕の秀英達は長崎海軍伝習所(軍艦操練所)でオランダ軍人から航海術以外にも大砲の操作も教えられました。

こうして一気に日本に幾何学知識(測量や天文学、航海術)、代数学(弾道計算)が軍の指揮官の必須教養となったのです。

人気ブログ・ネットゲリラでも数学の発展が軍人登用にも影響をおよぼしたことが書かれています。
タイガー計算機は学校の隅に置いてありました。


http://my.shadowcity.jp/2015/12/post-8493.html
この辺かな、えいっ
野次馬 (2015年12月28日 02:10) | コメント(10)

トルコの空港テロなんだが、クルドの迫撃砲だそうで、ところで迫撃砲みたいな武器は、どうやって照準を定めるのか? 鉄砲みたいに相手に向けて撃てばいいというもんじゃない、放物線を描いて飛ぶわけで、計算が必要です。これが、ヨーロッパに民主主義をもたらした遠因だという説があるんだが、それまで「戦争」というのは貴族階級の仕事だったのが、曲射砲がどこに着弾するかを計算するのは、よほどアタマが良くなきゃ出来ないわけで、庶民でも数学ができれば軍隊で出世する途が開けた。

18世紀には、数学が、国家と軍隊を管理統御するための技術として、かつてなく重要な意味をもつようになっており、まずそこから「貴族の世襲」がくずれた。軍隊でいえば、「大砲と地図」がかかわる部署である。フランスでもドイツでも、軍の将校といえば貴族出身と相場がきまっていたが、砲兵将校や工兵、地図作成の幕僚に関しては、そうではなかったという。弾道計算や測量で数学的能力が必要なこれらの部署は身分にかかわらず、平民出身者も登用されたのである。

この、「計算将校」の典型がナポレオンです。庶民出身のナポレオンが何故、皇帝まで登り詰めたか? 彼は物凄くアタマが良くて、計算が早かった。三角関数を暗記していて、戦争に強かった。既に、貴族階級が、その勇敢さで戦争をリードする時代が終わっていたのだ。近代国家が戦争に勝つためには、身分制度を捨て、幅広い層から数学に強い、アタマの良い軍人を養成する必要があった。コンピュータが、この弾道計算のために発明されたという話も有名なんだが、第二次大戦までは、まだ機械式の計算機の方が優位だったらしい。

大和の頃の方位射撃盤はこの基本機能に加えて、地球の自転、重力の変動、風、気圧、その日の大砲の調子などなどの様々な要素も補正します。
これらの全ての要素が、無数の入力用歯車の角度として入力されると、膨大な数の歯車が連動し、計算結果を大砲に連動させるわけです。
これは当時としては非常に凄い計算機能で、数学、物理学、機械工学の精華に加えて、長年の海軍のノウハウの詰まっています。

相手が動く標的である軍艦の場合、弾丸が届くまでの時間を計算する必要がある。それだけでなく、すべてのデータをアナログで処理するのが歯車式の計算機で、戦艦大和に限らず、同時代の軍艦はみんな、そうした計算機を積んでいた。戦後も、手回し式の歯車計算機は長く使われてましたね。昭和30年代に、おいらのオフクロも使っていたw タイガー計算機ってヤツかな? ガチャガチャ五月蝿かったですw

トルコの空港爆発、クルド系組織が犯行声明「迫撃砲で攻撃した」 観光客狙い示唆
 トルコ最大都市イスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港で23日に清掃員2人が死傷した爆発で、クルド系武装組織「クルド解放のタカ(TAK)」が26日、「迫撃砲で攻撃した」と犯行を認める声明を出した。

日本ではソロバンを使う人が多かったので、機械式の計算機はあまり普及しなかった。おいらのオフクロが使っていたのは、経理の素人が帳簿やっていたからです。

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大阪の堺はキリシタンの拠点だったんだ(やっぱり) 
Sunday, December 27, 2015, 12:00 PM
昨日の読売新聞に大阪・堺市で社会活動をしている知人が出ていたので、定年後もずいぶん精力的な活動をされているなあと感心して読みました。

市民運動といってもSEALDSのような政治活動ではなく、自転車道の整備やルールの啓蒙、そして堺市の観光名所案内といったもの。

先日訪れた姫路市の姫路城周辺でも、黄緑色のベストを着たご年配者たちが清掃活動をしていたり、樹木の剪定をされていました。

だからこの時期に枯葉一枚も落ちて居らず、姫路城の白さが冴える見事な景観です。

洗剤会社は姫路城をCMにしたらいいんじゃないかな。土塀などもなるべくそのままにするという、行政と市民が一体となった保存意識は、地方行政の担当者にはたいへん参考になるでしょう。

かたや堺市はというと、私は学生時代を過ごしたので馴染みがあるのですけども、実際はそれほどエキゾチックな場所ではないです。

堺と言えば、刃物の街だとか、与謝野晶子ら文人の町、千利休を代表とする茶の湯文化、仁徳天皇陵といった百舌古墳群・・・

いちど見に行ったらもう十分ながっかりの街



地方都市の残念さをそのまま凝縮しているような場所です。統一感がなく車があふれる道、湾岸の工業地帯と立ち並ぶマンション群、公園など憩う場所がなく公共機関から遠いなどなど

丘陵地帯は宅地開発でどんどん禿げ山となり、そこには点在するショピングモールという人工都市が築かれています。

ちったぁ魅力ある都市計画はできないもんでしょうかねえと、ふるさと納税の担当の市役所の方(大学の先輩です)に小言をいってみたりしましたが、そう簡単ではないことは百も承知です。

堺は日本史では重要な地



信長、秀吉をへて江戸時代においても主要産業として鉄砲を製造していた場所です。

知人の市民活動の拠点が「ザビエル公園」と記されていたので、ちょっとネットで調べてみると

ザビエル公園(ざびえるこうえん)

1550年堺に来たイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエル。手厚くもてなした豪商日比屋了慶の屋敷跡につくられ、来航400年を記念してザビエル公園と命名されました。堺まつりの「なんばん市」会場です。

天文19年(1550年)に堺に来たイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルを、手厚くもてなした豪商・日比屋了慶の屋敷跡につくられた公園で、昭和24年(1949年)ザビエル来航400年を記念して「ザビエル公園」と命名されました。
また、10月に行われる「堺まつり」では、なんばん市会場として賑わいます。


へぇ〜、知らなかった。織田信長・豊臣秀吉時代に日比屋了慶というキリシタンとなった豪商がずいぶん布教活動に協力し、その屋敷跡が公園となっていたのです。

仁徳天皇陵や大仙公園などはよく訪れた場所なんですが、初めて知りました。
これぐらい地元の人間(つまり私)であっても詳しくない。

堺での歴史的なポイント(地点)を体系的に知る機会がないので、「ここが与謝野晶子の生家跡だよ」「ふ〜ん」「ここが鉄砲鍛冶の屋敷だよ」「へぇー」で通り過ぎちゃうのです。もったいないことだ。

ということで、昨年の正月は「紀州の殿様はえらかったんだ」と勝手なテーマを決めて和歌山城を訪れましたが、今年の正月は「堺市は日本史のターニングポイント」というテーマで、ちょっとドライブしてみようかと思います。

過去ログ: 紀州(和歌山)徳川家は明治以降どうなった?(2)
紀州(和歌山)徳川家は明治以降どうなった?(1)
弥生時代の「弥生」は別に3月に発見されたわけではありません
またまた歴史の定説を覆す発見 朝鮮半島へ渡った日本人
「のぼうの城」忍城(おしじょう)へ行ってきました
北朝鮮の核実験よりも箸墓(はしはか)古墳が熱くなるぜ
エネルギースポット麻賀多神社へお礼参り
纏向(まきむく)遺跡は卑弥呼の住居なのか!?行ってみた。
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巨大企業・東芝でさえ稼ぎ頭を手放す事態に驚きます 
Thursday, December 24, 2015, 11:50 AM
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/122101665/?ST=ndh

東芝、ヘルスケア子会社を売却へ
東芝は2015年12月21日に発表した「新生東芝アクションプラン」において、医療機器子会社である東芝メディカルシステムズの株式の過半を他社に売却する方針を表明した(関連記事)。保有株式の「少なくとも50%以上、場合によっては100%を売却する。すでに何社かとさまざまな話をしている」(東芝 代表執行役社長の室町正志氏)。

 東芝メディカルシステムズは、X線CT装置やMRIなどの医療用画像診断装置を主力とする。従業員数は1万人規模。東芝が経営の「第3の柱」に掲げてきたヘルスケア事業の中核だ。

 2015年度に他の事業がいずれも赤字に陥る中、東芝メディカルシステムズを中心とするヘルスケア事業は黒字を維持する見通し。同年度に5500億円の最終赤字を見込む東芝にとって、東芝メディカルシステムズは資本増強に向けた「貴重な財産。このディール(売却)をできるだけ早くクロージング(完了)にもっていきたい」(室町氏)とした。

病院でお目にかかったこともあるだろうMRIやX線CT装置の国内製造メーカーである東芝メディカルシステムズを売却するというニュースを目にしました。

ひとつ何億円という高額な機械ですが、いまや片田舎の病院であっても導入されている機械です。
診療報酬が高いので損はしないという損得勘定が成り立つ見本のようなもの。

原理はレントゲン装置なので何万キロボルトという高圧電流も発生させる装置があり、精密撮影するための駆動部分やコンピュータ処理といったハイテクの固まりです。

こんな夢の機械を造った人たちはすごいものだと感心したことが思い出されます。

ええ、MRIの製造現場に立ち会ったことが昔一度だけあるのです。東京からずいぶん離れた北関東だったと記憶しています。

東芝の子会社といっても、これから世界中まだまだ需要が増えていくでしょうし、間違いなく東芝の中核であると思いました。

愛用しているパソコンやテレビなどの家電製品以外に、発電タービンとかエレベーター、エスカレーターといったどちらかというと少々泥臭い優良子会社群ももち、日本を代表する企業のひとつです。

東京の浜松町の本社ビル、発電タービン、府中のエレベータ実験棟、そして医療機器製造などけっこう行ってますね。あっ東芝ライティングという蛍光灯と電球の工場にもお邪魔したことがあったな。

私のイメージはとても実直堅実で、社員である知人らを見ても老舗企業という落ち着きをもった人たちが多いです。派手さはないが安心できるブランドというイメージを抱いております。

医療機器のブランド力もそうとう強いのではないでしょうか。

東芝といえば、アメリカから原子炉メーカーWH(ウェスティングハウス)を押しつけられて、対ロシア対中国で原発受注競争を繰り広げる共産国家に牽制する役目も負わされています。
また古くからの防衛産業の一角(代表はイージス艦レーダー)を占める重要企業であることは間違い有りません。

ですから巨大赤字が表面化しても、なんらかの政府の救護策があるだろうと見ていたのですが、口先だけの安倍晋三は助けるつもりはないようです。

金の卵を産む鶏を手放そうとしている東芝経営者たちと、その状況を傍観している霞ヶ関にもちょっと驚きました。
こりゃ巨大企業といえ、これからは安穏としてられませんね。

売却するのだったら原子炉事業をそのまま国家に売ればいい



原子炉事業が官営となれば、少なくともファイナンスのリスクはなくなりますから。

過去ログ:三菱重工が苦境のアレバ(仏)の子会社支援へ
事業部制を敷く企業はムダ・ムリ・ムラの固まり
GEにみる縮小する業界・発展する業界
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個人のブログをわざわざ新聞記事で批判する風潮は不快です 
Wednesday, December 23, 2015, 05:16 PM
社会保険労務士が自分のHPで書きつづっているブログがネットで非難の的になっているという新聞記事を読みました。「すご腕労務士の首切りブログ」という過激なタイトルがつけられています。

このWebを読んでみました。
さぞかしヤクザな追い込みで辞職させる方法や、労働法を理由にした解雇事例が網羅されているのかと思いました。

しかし、鬱病の病歴を入社志望者がは普通申告することはまずないので、不就業期間が長い人物は精神病を疑えとか、
有給休暇の申請に対して雇用主は繁忙期であることを理由に拒否することはできるか(できる)、
遅刻や無断欠勤の常習者に対して解雇は経営者の当然の行為であるといった程度の内容です。

ぜんぜんすご腕さが感じられないやん…



他にもさーっと目を通しましたけども、社員をうつ病にさせる方法などどこにもありません。ましてや、社員をうつ病にさせる方法があったとしても、そうすることで経営にメリットはあるのでしょうか。

社内で自殺などされたら、社内の士気や評判が落ちるだけじゃないですか。
労災の裁判など起こされたら経営者としては最悪の状況です。人事部の人間がうつ病になりますよ。

そのためにも、辞職させるために、大企業では「追い出し部屋」とよばれる部署(仕事)があるそうです。
・無意味な仕事を延々とさせる
・反省文を日々書かせる
・達成不可能な目標を仕向ける
・本業とは関係ない仕事をさせる
等々

うつ病で病気事由で退職させるよりも、よほどこちらの方が確実で早いです。

内容を読めば、うつ病に対して、この社労士は相当強い嫌悪を抱いていることは間違いないのです。しかしこのような嫌悪感を自分のWebで書いたことがそれほど悪いことなのかということ。

建前では社会保険労務士という職業は社員側の味方ということになっているから叩かれたに過ぎないこと。

この社労士はあきらかに経営者側の視点で書いています。だから多くの人たちが不快に感じるのでしょう。

それに個人への誹謗中傷や感情的な発言ではなく、あくまでもこの精神疾患に対する”偏見”でしかありえません。

ただし、私も過去あきらかなうつ病者たちと接してきた経験がありますが、うつ病という救いようのない精神病はとてもじゃないが赤の他人にとっては不幸の発生源でしかないのです。

うつ病者とは痴呆老人と同じです。(一度でもそのような人と接すれば理解できます)

たとえば、真顔で盗聴されているとか、監視されているとか、体調が悪いのはだれそれのせいだとかをあたり構わず言ってみたり、一歩も動こうとしないといった問題行動を起こす。ちょっとした注意で逆恨みをしたりと周囲はしっちゃかめっちゃかになっていきます。

ですから、この社労士がいうように精神疾患の社員は速やかに退職させるのが、ほんとは一番の解決策であるのです。
この社労士の意図は、うつ病の怖さと周辺に対する悪影響を軽んじている経営者に対して、対策を講じろと勧めているだけです。


つまり自分を労働者管理に使えば、ぬかりないですよというPRに過ぎない内容です。

これに対して社労士がうつ病者を斬り捨てようとしているとか、ブラック企業に塩を送るような内容だと言った批判があり、厚生労働省も調査に動いたとあります。

宣伝文句で役所まで動くとはなんとも言えません。

インターネットでの批判も読んでみましたが、おそらくは社会で働いたこともないガキばかりが批判しているように感じました。

「会社は社員を守るべき存在」という前提で自己勝手な正義感を振りかざしているだけのアホばかり。馬鹿言うな。

企業とは利益を第一目標とする組織でしかない



である以上は、業績や社内の雰囲気をぶちこわす問題社員(ブログではモンスター社員と呼称)をクビにするのは経営側としては当然の行為です。ところが多くの経営者は解雇という手段をとりたがらないことに対して、社労士業の宣伝も兼ねて警告しているだけなのです。

若い頃の話ですが、十日程度しか出勤せずに、あとの350日はずっと病欠扱いを何年も続けていた会社員が同じ職場にいました。まあ安定的な企業だったので誰も何も言わないし、ご本人も悪気もないのに驚いた経験があります。給料は生活保障として半額出ていたそうです。

仕事をせずに、診断書一枚持って平気な顔で給料日にはやってくる厚顔無恥さ、精神構造のあまりもの図太さに驚いたのですが、今では精神病者だったんだなと思います。

規模の大きくはない企業だったら大変ですし、業績にも影響があるでしょう。そりゃクビにして新入社員をあらたに採った方がずっといいに決まっています。

ところがこのような正論をちょっと過激なキャッチコピーでPRすると叩く者がいることに、なんだか不思議というか暇な人が多いんだねえという感慨を抱きます。

過去ログ:
うつ病者のいる仕事場は「正直マジ勘弁」です

うつ病は伝染病だから隔離が正しい
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ガリレオ「それでも地球は回っている」・・・とは言わなかった!あれっ? 
Monday, December 21, 2015, 10:45 PM
毎日新聞12月20日の書籍紹介記事を興味深く読みました。

ガリレオ裁判 400年後の真実 田中一郎著 岩波文庫

バチカンに保管されていたガリレオの著書「天文対話」に対する宗教裁判の記録を読み解くと、そこには我々が想像していたガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei:1564-1642)とは真反対の人物像が浮かび上がります。

孤高の天才天文学者 →トスカナ大公主席数学者+教皇ウルバヌス八世のお気に入り
異端審問で地動説をあくまでも貫く →天動説を擁護し、自説の撤回も辞さない
科学者としての信念を貫く →異端者という烙印をきわめて恐れる

六六歳という晩年に記した著作「天文対話」はアリストテレスの天動説を元にしたカトリックの宇宙観を損ねないように、慎重に両論表記をしたものでした。

研究成果をまとめて発表したい、しかし晩年を異端者の汚名で穢すことは耐えられないという苦しい心情であったのです。

「それでも地球は回っている」という判決のさいに呟いたという言葉は、後世の弟子の創作であると言われています。

ローマ教皇だって馬鹿じゃないから説明されれば理解できた



しかし、カトリックの宗教規律とタブーでがんじがらめに縛られていたのは教皇や国王たち側でもあったということです。

ようするに、ガリレオを擁護したくてもできない状況であったのです。もしガリレオを少しでも擁護する姿勢を見せると、法皇らはバチカン内の敵対派から糾弾されますし、共和国王たちも他国の国王から反カトリックの烙印を押されて攻め込まれる隙を見せることになります。

カトリック教圏内の政治的なバランスでガリレオは処罰された



結論はそれだけです。
敬虔なカトリック信者であるガリレオを教皇ウルバヌス八世は処罰したくはなかったし、教皇ウルバヌス八世との良好な関係をガリレオも壊したくはなかったということ。

異端審問するバチカン側も本音と建前があったということ



1600年(17世紀)頃となると、天文学(数学)が貴族や国王たちが召し抱えていた科学者(神学者・哲学者)たちによって急速に発展していきます。急激にヨーロッパは目覚ましい発展を遂げたのです。
もともとはペルシャやインドと比べて数学の遅れていた地域であるヨーロッパでは、その頃となるとジェットコースターがそれまでのエネルギーをためて一気に駆け上るよう発展していきます。

そんな状況下、紀元前のアリストテレスの天動説を信じ続けろ、と言うのはカトリック教徒であっても無理というモノ。
なぜならばこのころはポルトガルは大航海時代となって、あちこちに帆船による探検や大船団による植民地開発に力を注いでいたのですから。大航海時代の到来と共に科学における実証主義が芽生えていたのですから。

天動説は外洋航海をするには全く不適合であるということはローマ法皇であれ、バチカン内であっても非公式ながらも了解事項であったのでしょう。

それをガリレオもわかっており、死刑といった重刑にはならないだろうと見抜いていたのです。

しかしカトリック内でも原理主義派の勢力が予想以上に強く、目論見が崩れ、ガリレオにとっては予想外の重刑となったということ。天文対話の禁書と軟禁という処罰が下りました。

ガリレオが揺れ動いたように、バチカン内でもガリレオの処罰に悩んでいたのがどうやら事実のようです。


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