4か月原子力発電所で働いてみた(5)  
Tuesday, March 28, 2023, 11:28 AM

原発だけではなく日本の企業にも言える危機



先日電力関係者とじっくりお話をする機会がありました。原子力関連施設の滑稽なほどの過剰な入退出警備に関しては、私と同様に閉口しています。

でも、現実はもっと切迫した状況なんだと教えてくれました。それは

サイバーアタックが日々行われている



中国・ロシア・北朝鮮が疑われるサイバーテロ、サーバー攻撃が日夜行われており、その頻度は増大しているのだそう。

いまや社員一人一人にパソコンが与えられ、業務のほとんどがパソコン上で行われています。

原発一つでも数千人、全国の原子力施設や官公庁をあわせれば、それこそ万単位の人がかかわっています。

偽サイトに誘導するスパイメールを誰かがアクセスしてしまい、IDが盗み取られてしまったら外部から侵入されてしまいます。

だから基本的には外部からのメールは開かないという警戒を怠ってはいけない。

とはいうものの、実に巧妙でタイミングの良いメールが送られてくるのです。

私が体験したのですが、長期で出張しているため自宅への書留や宅急便は受け取ることができません。

「クロネコヤマトから受取人不在での連絡云々」

そんなメールが目に飛び込んできたら、急いでメールを開いてしまい、リンクをクリックしてしまうでしょう。

お歳暮の時期ですし、クレジットカードの更新などいろいろと心当たりがあるので、一瞬慌てました。

ただ原子力発電施設のパソコンでは外部サイトにはアクセスできないので、直接宅配便の営業所に電話をして確認しました。

すると一般メールやSMSでお客様に連絡することはありませんとのこと。

…間一髪でした(汗)

毎日ETCカードが引き落とせないとか、●●銀行からのお知らせ等々おびただしいスパムメールが届きますが、タイミング次第では

人は簡単に騙されてしまうのです。

セキュリティー対策、サイバー攻撃対策は一応どの企業でも行っているはずなのですが、いろいろな会社を見ていると千差万別です。

情報システム部門がしっかりしているところもあれば、セキュリティソフトだけをインストールしておわりという会社もあります。

スマホやUSBメモリーによる情報漏洩に無頓着なところもあります。

いくら社員に情報管理を唱えても、口頭だけで済むわけがなく、どうしてもデジタルデータ(画像や表データ)で報告しなければならない場面がある。

結局社内でUSBメモリーやメモリーカードが流通しちゃうのです。

話は脱線しますが、首にぶら下げている社員IDカードを万が一紛失したら、警察に連絡して、全社員で探さねばならないという明文化した(暗黙ではない)規約があります。

プラスチックケースに入れて首からぶら下げる普通のものです。

原子力発電に勤める人の社員IDカードは警察手帳並みの扱い



新聞記事になって、紛失したものは全国でお尋ね者になるから、決して無くさないでねと言われました。

過去工事現場の作業者が、どっかにひっかけて落っことしたそうです。鳶(とび:高所での作業者)は鉄筋や鉄骨の間を通るので、そりゃ首からぶら下げていたら千切れてなくなりますよ。

一枚のIDカードが無くなったら、原発従業員総出で探したそうです。

だから社員カードや入退出カードは必ずセキュリティー担当者に毎日返納し、それは金庫に収められていました。

正直、プラスチックカードという物理的なセキュリティーは限界です。悪意のある第三者に渡れば、これほど楽な通行手形はない。

上場一部企業では、メールはおろかアクセスしているサイトも常に監視しています。

外部の攻撃者は巧みに抜け道を探し、それを企業が防御するという”いたちごっこ”がコンピュータの裏側では繰り広げられている。

原子力発電所はあえてコンピュータでの自動化をしていない



原子力発電所で驚いたことは、原子炉制御の中枢に近くなるほど、人の手を介した原始的な構成になっています。

燃料棒の出し入れなどは、完全に人がビデオカメラを見ながらの手作業です。

ひとつひとつの動き、工程にけっこうな人手が必要で、工場の自動化(Automation)に見慣れていると、すごく前近代的に思えます。

でも、原子力発電所を建築する人から言うと、あえて自動化やコンピュータ化を避けているのだそうです。

たとえコンピュータや通信が全部落ちてしまっても、電力や動力さえ確保できれば運行・稼働ができるようにしてあるのだとのこと。

原子力発電所は軍艦の指令体制と似ている



私が原子力発電所に赴いて、感じたことは軍艦とよく似ているということ。

中央制御室でなんらかの操作をしても、それは直接ではなく、かならず幾人かの人や部署を介していくのです。

軍艦のブリッジで船長がエンジン全開としても、実際にエンジンを操作するのは機関室の機関長ということ。

これはどんな危機的状況でも対処できるように、あえて冗長な操作体系になっているからです。

つまり予備の装置があったり、別の場所からもある程度操作できるようになっている。

そして一つ一つの操作に人が介在し、それぞれが確認することで、ヒューマンエラーを予防しているのです。

「冷却ポンプ作動5秒前」とか「なんとかかんとか停止」とか制御室の指令と呼応が全館にスピーカーで流れているので、実はやかましいのです。

軍隊的な指令と復唱は、仕事の基本のキですね。
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4か月原子力発電所で働いてみた(4) 
Wednesday, March 22, 2023, 11:35 AM

誰もが呆れる時代錯誤な身分調査



もんじゅは福井県のほかの原発と違い、原子力研究開発機構(JAEA)という文科省傘下の独立法人)の原発です。もんじゅのすぐ近くにはふげんという実証試験炉と同じです。(ふげんも廃炉作業中)

もんじゅとふげんの近くには現在稼働している関西電力の美浜原発があります。ちいさな半島に3つも原発があるだけでも、敦賀は原発密集地です。敦賀湾を挟んで北陸電力の敦賀火力発電所もあります。
海岸線を走れば発電所ばかりが目に入ります。

そのため福井県内には政府転覆を狙う破壊工作者がいるという前提で、原子力施設への入場は、とても厳重です。
正門のガードマンによる身分証の確認は当然としても、車のトランク、座席、グルーブボックスを開けてのチェック、さらには車体底部を鏡で見て、爆発物がないかを毎回毎日検査されます。

ただしそれは民間の警備会社が担っているので、とても物腰がやわらかく、雨の日ではご高齢の方は気の毒に思います。

過去一度でも車に爆発物が貼り付けられたことがあったのでしょうか?もちろんない。

そもそもトランクを開けさせるのならば、なぜボンネットも開けないの?と思いますし、荷物満載の工事車両の積み荷に紛れていたらどうするの?と誰もが思うのですが、まあ一応“警備をやってます感“だけの演出ですから、お互いの約束事なんです。

でもそれでは国連の国際原子力機構(IAEA)には不満らしく、海外と同じく機関銃での武装を日本に指示したとのこと。

それで日本政府はどうしたのかというと・・・機動隊員を数名常駐させました。

あのジュラルミンの盾にヘルメット姿の機動隊は、警視庁ですから東京からわざわざ来ているのだそうです。

案内してくれた方が「機関銃を扱えるのは日本では一握りだっていうことを知らないんだよね。わざわざ東京から窓に金網の付いた車でやってくるんだよ。」と説明してくれました。

二四時間三交代ですから、ちょうど小さな箱を抱えて交代している姿に出くわします。
「あの箱の中の機関銃を見たことがあるけど、大工のくぎ打ち機かドリルよりも小さいんだよ。」とのこと

横には銃眼のある分厚い鉄板の盾が錆で朽ちています。タイヤはパンクしてます。なんかこういう日本には場違いなものはどれもIAEAの指示なんだとか。さもありなん。

同様に規制区域に入ると、こんどは身体や持ち物の硝煙反応検査があります。

テロの危険性が高い国や銃器や爆薬が簡単に入手できる国ならいざ知らず、日本においてはやるほうもやられるほうもしらけ切っています。入退出に検査がいくつもあるのが、一般の工場や発電所との違いですね。

もっとも核燃料となるプルトニウムが大量に貯蔵されているのならば、誰もが納得できるのですけど、すでに原子炉に核燃料はなく、五〇〇本の鉄の缶に封入されて深い水の底にあります。

普通の火力発電所と内部はあまりかわらない。

稼働当初はもともと、そんな厳重な警備ではなかったそうです。

なぜそうなったのかというと、日本の原子力行政の影の支配者であるIAEA(国際原子力機関)が指摘したからにすぎません。それも「海外では爆破テロをしっかりやっているのに、日本はどうなの?」という疑問に霞が関の官僚が無条件で「はい、爆破テロ対策で車両検査は徹底してます」と応えた結果です。

ついでに入構作業者は硝煙反応検査も義務付けておりますし、薬物検査も抜き打ちでやっています。
過去一度でも硝煙反応がでた人がいるんだろうか…
薬物検査といっても覚せい剤のようなものではなく、主にアルコールですから、たまに深酒が残っていて追い出される人もいるようです。

作業者は自分の戸籍のある役所で「身分証明書」(禁治産者、破産者ではないこと)を発行してもらい、さらに過激派対策で生活している住所があることを水道局に証明してもらい必要があります。
マイナンバーや運転免許証も当然提出させられます。

これだけやっても、最後はサラ金やギャンブルに手を出していないか等のウソ発見器で質疑を受けてから、やっと原子力施設に入場できる資格をお上から頂戴します。

小役人がイメージする原発労働者というものをうかがい知れます。

くいっぱぐれか左翼活動家、もしくはヤク中毒みたいなクズが最後に流れてくると思っている。

はあ〜、仕事に就く前にため息しか漏れ出ません。
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4か月原子力発電所で働いてみた(3) 
Tuesday, March 21, 2023, 11:27 AM

原子力部門は今やお荷物部門



今から50年ほど昔、原子力発電所の建設が旺盛であったころは、時代の先端である原発関連事業は花形であっただろうと思います。東大や京大の工学部には原子力学科があり、多くの人材を輩出していました。
しかし新規の原発建設が30年前にほぼなくなってしまったので、いまや斜陽の産業となっています。
そうなると、雇用が増えず、従業員だけが歳を重ねていくだけの組織となっています。

いろんな会社を見てきましたが、下請けの工事業者は若くても、おしなべて原子力部門を擁する企業の年齢層は高い。定年後も再雇用で同じ職場に留まっている人も少なくありません。

原子力事業を抱えているのは重電では三菱重工のみで、東芝と日立は独立させて子会社化しています。

川崎重工も原子炉建設ではかつては主要メンバーだったそうですが、すでに撤退して一切の原子力事業とは縁を切っていることからも、どうも原子力事業はお荷物扱いであろうことは感じます。

昔原子力発電所の仕事をしたことがあるのですが、当時と雰囲気は何も変わっておらず32年前の既視感を覚えました。

具体的に言うと形式的な書類の多さ、誰が読むのかわからない技術文書、そして膨大な保存書類の壁に囲まれているという状況。

現在ではパソコンが机に一台ある以外、グレーのスチールデスクが並ぶ殺伐とした雰囲気は何もかわっていない。いわば昭和の職場ってな感じ。

いまでもワープロ時代の書類や青焼きの設計図が後生大事に使われているのです。あーびっくりした。新入社員時代を思い出しちゃいました。

なぜこんなにも原子力関連の仕事は進歩がないのかというと、個人の自由度が極端に狭められていて、規則でがんじがらめだからです。

そして従来の仕事の流れが脈々と踏襲されているのです。私みたいな部外者にとってはハンコがずらりと並ぶ書類の束は時代を感じさせます。電子化とは一切無縁の役所のような世界

すべてが申請と許可という関係性ですから、たとえ仕事が順調で早く終わったとしても、明日の仕事をするといったことはできません。

申請した作業が早く終われば、そこで終わり。申請した仕事以外をすると、大問題となるので誰もしません。手順も事前に協議されているので職人個人が工夫する余地もないです。ですから概ね原子力関連の仕事は残業もめったになく、和やかです。

言い換えれば、原子力発電所で働くということは、ひたすら組織と規則に従順であることを求められます。

指示された仕事がブルシット・ジョブ(Bullsit Jobs;どうでもよい無駄な仕事)であっても、それを発注主(原子力発電の事業者)から言われたら、(馬鹿らしいと思っていても)社命としてありがたく粛々とやる。

これがすごいストレスなんです。

福島第一原発を含め、原子力発電所で働いたことのある人は、たいてい同じ感想を述べています。
具体例は次回に書きますが、暇でのんびりしているけど、その裏では常に監視されているという緊張があります。これは通勤時でも同じ。

大前研一(元東芝原子力事業部のサラリーマン)が言っていましたが、原子力事業者(電力会社による合弁会社)にとって、重電三社は彼らからは下僕であって、わざわざ意見を訊くというなどの
意識はもともとからないわけのです。

陳腐な言い方をすれば、原子力関連部門に所属する公務員や電力会社社員は“テクノクラーク”そのものなんですよ。絶対的な命令者です。

毎日ガードマンと機動隊が常駐する門をくぐり、幾重ものチェックがあるゲートをくぐるたびに、疑似的な社会主義を体現できます。

もちろん化学薬品や食品や半導体といった入退が厳しく管理されている工場は多くありますが、それなりの理由があるのです。情報漏洩を警戒して持ち物検査がある職場もあるでしょう。

でも原子力発電所はそれって意味あるの?と思うようなことばかりなのです。





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4か月原子力発電所で働いてみた(2)  
Saturday, March 18, 2023, 09:50 AM
原発の廃炉(つまり取り壊し)といっても、なんらかの理由で保守工事を臨時や定期問わず常にやっています。

もんじゅの隣のふげんというプルトニウムを燃料とする実証炉は20年前に稼働が止まっています。
そして廃炉となり、解体作業となっているはずですが、ガシャガシャと壊している様子はありません。
警備員や警察車両が巡回するだけの、きわめて平穏は風景です。
その背景に原子炉格納建屋が何事もないかのようにそびえたっています。

なぜなのかはわかりませんが、おそらく原子力発電施設の仕事を通して、重電御三家(日立、東芝、三菱重工)に各社の原子力部門を維持するための金を流し込むこと。それとあわせて地域の下請け企業を潤すためであることは明白です。

■原子力発電所長でさえ政治的無力の民の一人



福島原発事故ではそこの所長がメディアでその責任感が報道され、2年後に食道がんで亡くなられたことで一層事故と闘った英雄として祭り上げられておりました。
新聞やテレビはストーリーを求めるので、別段かまわないのですが、現実は違います。

原子力発電所の所長とは、巨大な電力会社や原子力発電会社の組織においては現場の総責任者でしかない。
言い換えれば日本中に工場を持つ巨大企業での一つの工場長にすぎないのです。小さな決定権や権限があったとしても、原子力施設の存続を決定するような大きな権限はありません。官庁との連絡や地元政治家(有力者)との折衝の役目のほうが大きいと思います。

官公庁(たとえば原子力規制委員会や経産省、文科省)から降りてきた指示を落とし込むのが原子力発電所の組織の中枢部門なわけで、実際に原発の運営管理は別会社や子会社です。現地の統括責任者が所長という肩書にすぎません。

官庁からの指摘(具体的には規制委員会)、たとえば敵国からミサイル攻撃されたらどうるのか?と尋ねるほうも尋ねるほうですが、それなら頑強な防除壁を早急に立てますというのが模範回答。

時代が変わり、それではドローンで攻撃にはどう対処する?と尋ねられたら、それじゃあ野球場のようなネットを張りましょうとなるわけです。
このようにすべてが泥縄で改修工事が延々と続くのはこういったわけです。こんなところに敵国が攻撃してくるわけねえよwと誰もが思っているのですが、こういう馬鹿な問答が続くことで、無駄な工事が延々とあるのですから、地元の企業はながく恩恵にあずかるわけです。

道路工事や花壇や植栽、運動場やプール、図書館、市民ホール、病院…電源交付金はもっと露骨に住民一人づつ協力金として1万円が配られています。

このように想像がつかないほどの巨大な雇用と消費を生み出していることを実感します。

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4か月原子力発電所で働いてみた(1) 
Friday, March 17, 2023, 10:11 AM
わずかな期間ですが、敦賀の原子力発電所「もんじゅ」で働いてみました。

■高速増殖炉「もんじゅ」とは



もんじゅとは昭和61年から建設が始まり、平成4年に完成した高速増殖炉という当時最先端の原子力発電所の商用実証施設です。今から31年前です。

当時盛んに政府広報で「発電すればするほど新たに燃料が生み出される夢の原発」とアピールされていたことを覚えています。

増殖炉の原理は簡単です。天然ウランは235と238という質量が異なる物質があり、核燃料となるのは235だけなのですが、採掘されたウランの99.7%が燃えない238です。

ですから0.3%しか含まれない235の抽出には時間と莫大なコストがかかるのです。

高速増殖炉はウラン238も運転する原子炉に入れて、中性子によりプルトニウムに変換することで、使ったウラン235以上の燃料となるプルトニウムを生産することを目的としています。

つまり発電と燃料の製造の一つで二役できるエネルギー革命的な施設であったわけです。

そのために数十兆円もの巨額な国家予算(つまり税金)を投じて原発重電企業が総力をあげて完成させたものだったのです。

所属は日本原子力研究開発機構(JERA 通称:原研)という文科省所属の国立独立法人になります。この組織は多くの研究者を抱えて、いわば原子力(放射線)のエリート集団ですね。

結果はご存じの通り、1991年に稼働してひと月も経たずに配管から金属ナトリウムが漏れて緊急停止となり、それから国民の期待を裏切り続け、1Wも発電することなく今に至っています。こうしてもんじゅにつながる高圧鉄塔の電線は、まったく役に立つことなく風雨にさらされています。

結局一度も発電をすることなく、毎年巨額な維持費用(だいたい500億円ほどと推測)を垂れ流し続け、25年後の2016年12月に廃炉(すなわち取り壊し)が閣議決定されました。

6年前の、この決定でもんじゅの原子炉からは核燃料が昨年までにすべて抜き取られて、今では原子炉には核燃料は1本ありません。現在原子炉内には模擬の燃料棒と制御棒だけです。(使われなかった燃料棒500本は燃料プールに鉄容器で封緘されて沈められています)

そんな状態でも発電所全体(発電や空調、計測装置、非常用電源など付帯設備)はずっと稼働していますから、設備はピカピカではた目から見れば取り壊している原子炉施設とは全く思えません。

原子炉内を循環するナトリウムは冷えると固まってしまうので、今でも冷却システムは加熱されてポンプで循環させています。

つまりひと月に何10億円もの経費を垂れ流すだけの施設となっているわけです。しかも、もんじゅがこの地から消え去るのはあと20年後なのです(ため息)

他の原子力発電所と違うことは、広報紙を毎月発行し、敦賀市内の全世帯に配布していることです。カラー印刷でとてもわかりやすい資料です。

皮肉を言えば、もんじゅ(廃炉作業中)や隣のふげん(廃炉解体中)で有能な人がいるポジションは広報担当だとも言われてます。


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そろそろブログを復活します(日本の医療用放射能は欠乏中) 
Thursday, March 16, 2023, 11:10 AM


昨年から更新が止まっておりました。
パソコン、プリンター/スキャナーを買い換えましたが、使い慣れたソフトが全部入れ替えとなり大変手こずっています。
それまでは新聞の切り抜きからブログへの反映は、一連でできたのに、使い慣れない複雑なソフトを使うしかない。

最近のノートPCは横長な画面ばかりで、いちいちマウスでスクロールしなければいけないのもストレスです。特にスマホが縦画面なのに、

なんでPCは横長なんですかと、私は全PCメーカーに問いたい!


ぼやいていても仕方がないから、本題に入ります。

医療用放射能が足らないので、阪大はもう独自に製造するぞ!という記事です。

記事ではアイソトープ(同位体)と表現されていますが、正確にはラジオアイソトープ(放射性同位体)です。

医療用・工業用は原子炉や加速器で製造することができるのですが、なんたって原子力(放射線)にはヒステリックな国民と馬鹿政府ですから、ほとんど海外製に頼ってきました。

しかし世界のサプライチェーンが崩壊しつつある現在、輸入できなくなる危惧は現実化しつつある。

そこで内閣府の原子力委員会がラジオアイソトープの国内製造を阪大に提言したということ。

ややこしいのですが、原子力規制委員会(NRA)という組織が環境庁の外局として10年前に設立されました。

原子力規制委員会(NRA)は審査して原発の再稼働を許可する組織です。
ですが、はっきり言って、仕事をしているフリだけは一生懸命な無能集団です。
小役人ばかりだから、IAEA(国際原子力機関)のつかいっぱしりになるしかない。


原発の倫理学(古賀茂明著 講談社 2013/11)
内部告発てんまつ記 原子力規制庁の場合 (松田文夫著 七ツ森書館 2018/3)

上記の2冊はいつか書評しますが、組織の主導権(利権)争いで繰り広げられる官僚らの虚構・癒着・欺瞞、捏造・隠蔽といったページをめくるたびに不愉快になる内容ばかりです。

原発行政なら中国・習近平氏が一番ましだなあ


という読後感しかありません。

医療用のラジオアイソトープさえも国内生産できない、原子力活用後進国なんです、我が国の実態は。

業を煮やした内閣府が阪大に独力でラジオアイソトープの独自生産を認めたというお話です。

それにしても総工費35億円に、経産省が4億円しかださないのには、経産省の官僚も大したことがない。

電力会社と大企業に奉加帳を回せば100億円ぐらいすぐに集まるだろうに
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FAX機がとつぜん壊れる 
Monday, February 27, 2023, 11:41 AM

FAXが現在全く機能しない状況です



14年間酷使してきたプリンターFAX兼用機ですが、4か月の長期出張から帰ってきたら

まったく印刷できなくなっていました。一月ごろから予兆はあったのですが、とりあえず

様子見して、買い替えを検討していました。

いくつか候補を絞っている最中に、突然逝ってしまいました・・・


FAXにてお問い合わせやご注文で送っていただいた方は、メールでご連絡ください。

復旧は出張が重なり、二週間後となります。



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新年明けましておめでとうございます。 
Sunday, January 1, 2023, 08:19 AM


昨日の大晦日に伊豆大島に向けて撮りました。
雲の切れ間から光が挿し込み、なんて神々しい情景かと思います。

海底地盤では大きな変動があるそうな


伊豆から箱根、富士山に向かって、地殻には大きなエネルギーが溜まっているとのこと。

2023年が新たな変動の年となることを期待します。

店主

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ブログの更新がしばらくできていません 
Tuesday, December 27, 2022, 08:47 AM
なぜ六城ラヂウムのブログがしばらく止まっているのか?

実は守秘義務があるところで仕事をしているため、不用意にブログで書くことができません。

春には再開するつもりです。

また注文においても、クレジット画面に遷移しないなど最新のOSやブラウザーでの問題が確認しております。

Win10/11でセキュリティが強化されたため零細業者の画面が弾かれる



六城ラヂウムのホームページも10年以上経過しているため、来年は完全に一新しなければならない時期にきています。

Webシステムは技術的なキャッチアップを常にしていかねばなりません。

メンテナンスは年々高度化して手に負えなくなりつつあり、いよいよ全面刷新をするつもりです。

六城ラヂウム

(追記)
ショッピングカートでの表示の不具合はJavaScriptがONとなっているか、許可したサイトではないと上手く動作しないようです。
またブラウザーでも新旧ではセキュリティーの設定で遷移しないようです。

クレジット決済においても原因を調査中ですが、セキュリティーが強化されていることが要因です。

クレジット決済は着払いでもご利用可能です



とりいそぎ掲示しておきます。

(追記2)
クレジットカードの認証でエラーとなる問題は解決しました。クレジットカードでのネット利用も過渡期で新旧の認証方式が混在していることが原因です。

エラーとなっていた旧タイプのクレジットカードでも現在は問題なく決済できます。
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敦賀の金ヶ崎城から一望する 
Sunday, November 6, 2022, 10:38 PM


福井県の敦賀市に来ております。

ぽかぽかと温かいので、サイクリングをしてみました。
日本海に面した敦賀港は明治15年ごろからアメリカからの石油を荷下ろししていたそうで、当時の赤レンガ倉庫が遺っています。

ここからアメリカ産の石油は昭和の初期までは裏日本から西日本方面にに運ばれていたそうです。

北廻船の寄港地でもあり、ロシアとの交易港でもあり、太平洋戦争時では杉原千畝(すぎはらちうね)が助けたユダヤ人たちは、ウラジオストック経由でこの敦賀港に上陸したそうです。

山には金ヶ崎城があり、古くは南北朝時代からの歴史があります。
信長が朝倉氏を攻める拠点であったのですが、浅井氏の裏切りで遁走した場所です。
浅井が裏切るということを小豆を入れた巾着袋の紐の端を固く結わえて信長に知らせた・・・という逸話は、おそらく後世の作り話でしょう。

殿(しんがり)は秀吉と、それを補佐した家康、信長の逃走では明智光秀が働き、ここから三名が信長に徴用されはじめたという武功の地でもあります。
と、解説文を読みました。

福井県は観光の穴場です。ズワイガニ漁も今日解禁されたそうです。

はじめて来たけど気に入ってます。
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放射線管理施設でやっぱりアラーム(警報)が鳴りました・・・ 
Saturday, October 29, 2022, 12:27 PM


先日放射能を扱う施設に入る機会がありました。
えぇっ、放射能怖い!と思わないでください。

医療現場でも使われてますし、製薬でも治療薬や造影剤に放射線同位体(アイソトープ)を原料として使う工場もよくあるのです。

レントゲンは病院以外でも空港の入り口にもありますし、食品工場でも異物混入の検査で使われています。工業地帯を走っていると放射線マークが掲げられている建物や自動車も普通に見かけます。

このように放射能は日常でも広く活用されているのです。


ただ、その度合いによっては入退勤管理がしっかりされている場所もあります。
もっとも法律で決められているからなんです。

だから一応放射線管理区域から出る場合は、形式だけでもガイガーカウンターで全身をチェックする必要があります。

やべっ!ブレスレットしてきちゃった!!



案の定、警報がビービーなりました。(ごめんなさい)

すぐに担当官が駆け寄ってきたので、私のブレスレットを手渡して詫びました。

強くガイガーカウンターに反応していたので、原因は分かったということで無罪放免です。

造影剤を使ったレントゲン撮影や放射能治療をされている方が反応することがあるそうですが、私のような健康器具を愛用している人も、たまに警報が鳴るそうです。

放射線の検査をするガードマンから、これはすごいね!めったに見れない数値だよと褒められました・・・

褒められたのか呆れられたのかはわかりませんが、放射線を感知するゲートで感知されたのは正直自慢したいことです。

海外空港では没収されたというお話もありますので、ご注意ください




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とち狂っている世界経済 
Friday, October 21, 2022, 12:00 PM


米国債は2年、10年ともに利回りが4%以上となっています。(債券価格は下落)

インフレが8%で急速な通貨価値が下落しつつあります。

日本はインフレの津波を国債を買い支えて暴落を防いでいます。
その副作用で対ドルは150円を突破しました。

この強烈な円安は日常生活に影響を与えないはずがない。でも円安で観光業と輸出用農作物をつくる農家、食品商社は活況なんだそうです。

ちょっと海外通販を利用しましたが、円換算した価格に驚きました。
海外で作るというのはもう考えられません。

国債市場というのは世界の株式市場の比ではないほどの巨額取引なんだとか。
そこがはちゃめちゃな状態なので、株や通貨などのペーパーマネーも悪影響が及んでいます。

んで、もっと自分が危惧していることはただひとつ

狂った世界金融をリセットするためには世界大戦しかない状況



ウォー・ブースト・エコノミー(WAR BOOST ECONOMY)は副島隆彦先生がずーっと警告していることです。

膨れまくった債権を一掃するには利上げとインフレでははなく、戦争経済でしか手段がないからです。
第二のルーズベルトにバイデンがなるのかと言われれば、それはないと思っています。
中間選挙では民主党は負けるでしょうから、大統領の権限は大きく削がれるからです。

しばらくは大国のつばぜり合いと混沌が続くのでしょう。で、どっかで発火点となって世界金融がガラガラと崩れていく恐ろしい未来のように感じてます。

貧乏人は日々目減りする預金額を見て、ため息をつくしかないのでしょう。


5年前にEUを離脱した英国は経済が復調しているという記事を書きました。

ところが英国のトラス新首相が就任45日で辞任を発表しました。2か月足らずの在位期間でした。

可能性は低いとは言え、英国がデフォルトとなればどの先進国も無傷では済まされません。

過去ログ;Brexitで英国は復活している
Wednesday, November 8, 2017, 11:51 AM
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どさまわり 
Tuesday, October 18, 2022, 10:21 PM


今年は(昨年もだけど)日本海側に行くことが多いのです。

日曜日は暑かったので半袖でしたが、今日は薄手の長袖シャツでは電車を待つのはつらかった。
もう秋本番は目前です。

東京から出たり入ったりをしてます。

お電話でのお問い合わせに対応できずに申し訳ございません。

お電話やFAXよりもできる限り電子メールでお願いします。

六城ラヂウム

PS.ノートパソコンを新しくしたのはいいのですが、今までの仕事環境を移行させるのは難しいものです。
このブログを更新するぐらいの簡単なことも、なぜか最新PCだと骨が折れます。

同じMicroSoftのOfficeをインストールしてありますが、マクロやコマンド、関数が動かないものがある。つまり互換性が維持されていないので、そのたびに原因探しの手間がかかります。

パソコンは仕事を楽にするための道具なのに、まったく本末転倒な状況です。
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玉手箱の中型サイズは品切れとなりました 
Monday, September 26, 2022, 05:02 PM

浴槽に入れて楽しんでおられる弊社「若返りの玉手箱」(源珠Superをヒノキの枡に詰めたもの)を10年以上愛用してくれている方がいます。

水に強いヒノキでも木ですから傷んでくるので、箱だけ取り替えたいというご相談がありました。

もともとは個室に浴室が設えられた温泉旅館からの依頼で昔作ったもので、『源泉かけ流し+天然ラジウム石』という売りの高級旅館です。

その際に作った容器で、家庭用としても高級なものが欲しいという要望にお応えて販売したという経緯があります。

倉庫の中を探っていたら、当時の試作品の枡がたくさん出てきました。
これはたしか、名古屋か岐阜だったかの枡専門の会社に発注したものです。
容量違いで、いくつもつくったのです。
今思えば、ひとつひとつ結構なお値段・・・

この試作品をもとに、源珠(げんきだま)の容量を図り、埼玉のときがわ町(檜の林業が有名)の指物師に指定して、玉手箱がつくられたのです。

枡の中にはステンレスの金網が敷かれています。これは御徒町の金網細工師にお願いして作ってもらいました。ただ先日通りかかったら、職人さんも高齢ですから廃業されちゃったかもしれません。

玉手箱はもう再生産はできません



中型の枡(1.6kgタイプ)は最後の一つがなくなりました。家庭用の小型(1kg)か大浴場用しかありません。家庭用もあとわずかです。



さてこれだけの枡、2合や4合、一升枡、いろいろあるんですが、なんかにつかえないもんでしょうか
茶室なんかで使えば、ちょっとした物入れにいいかと思います。
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日用品こそプラスチックの安物は使いたくないな 
Friday, September 23, 2022, 11:02 AM


WindowsPCが壊れて入力できなくなったので、代用で古いパソコンを再登板させています。
OSがWindows10では重たいので、Ubuntu(ウブンツ)というLinuxをインストールしました。
これが非常に調子が良い
コンピュータ好きな人には”釈迦に説法”でしょうが、Windowsでできることはほぼなんの問題がない。
MS-Officeの代替ソフトもあらかじめ入っています
プリンターもかわりなく印刷できます。カラー印刷できないとかいろいろと苦労しました。

ただスキャナーのインストールは手間取りました。でも同じような問題を抱えている人はいるので、ちゃんと解決策もネットに載っています。

スキャナーが使えるようになり、ブログも更新できるようになったので、テストとして新聞記事の東京版を載せてみます。

「桐谷逸夫の一期一絵」という記事です。古き良き東京の下町風景を描く画家さんです。
ボストンに住んでいて、たまに日本に帰ってきたらこういった絵を描いているそうです。滞在しているときは近所らしいです。
知り合いのお友達で、いちど飲んでいるので誘われたことがあったのですが、以降はそれっきり。
まあ80近い爺ちゃんらしいですけどね。

日暮里も馬喰町もよく通るので、松野屋という古い日用雑貨店は行ってみたくなりました。
身近な日用品ほど馴染むものがほしいです。

即位したチャールズ3世国王も靴やスーツは継ぎ当てして50年も着ているそうです。SDGsを実践している筋金入りなんだとか。

自分も気に入ったものは、修理してずっと使うタイプ。もしくは自分で作っちゃう。
骨董好きのいとこが言うには、自分もどうやら爺さんの隔世遺伝だそうです。
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パソコンが起動しない原因は電池切れの場合が多い 
Sunday, September 18, 2022, 07:54 PM
先月からWindows10パソコンが調子悪く、更新ができません。

WIFIネットワークにつながらない、キーボードが反応しない、マウスの動きが悪いといった症状に悩まされ、ネットでも同じような症状で悩む投稿もよく見かけます。


設定からインターネット接続をクリックしても、「利用可能なネットワーク」が表示されないのです。

毎度おなじみ、マイクロソフトのバグでしよう



突然ネットワークにつながらないし、設定画面もバグっている・・・

パソコン本体なんてどうでもいいのですが、なんせインストールしたアプリとその設定、そして大量の文書やデータの移行を思うと気が重くなります。

ふと、すでに10年経過しているのでひょっとしたらPCの内部電池が切れてしまったのでは?と思いつきました。

パソコンの内部にはボタン電池があり、それが起動時に時刻や設定を読み込むのです。

パソコンが古くなってくると、起動時にエラーやビープ音を出すことがあります。自分のPCも電源を押すとビープ音が鳴って起動しません。

とりあえずボタン電池を交換したら起動はできた





Windows10は起動したのですが、それでもどれだけいじってもネットワークには繋がりません。
しばらくは古いWindowsXPを再登板させます。つうか仕事用なら別にこれでいいのでした。

(9/20追記)交換したHDDに戻したらネットワークに繋がりましたが、キーボードでの入力ができません。CMOSがクリアされたので動作がとても不安定です。やっぱりハードウェアを取り替えます。
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eによって数の世界が拡がっていることを知る 
Sunday, September 11, 2022, 10:10 AM
世界は「e」でできている オイラーが見出した神出鬼没の超越数
(金重明著 講談社ブルーバックス 2021/12)
退屈しのぎに手にした本です。読み始めてみたらとても面白く理解が進みました。著者の金氏は市井の数学研究者らしく、多くの受賞歴がある作家です。話に大学の授業のような堅苦しさはなく、文筆力があるから読み易い。

円周率π(パイ)というものは皆さんもご存じでしょう。少なくとも中学や高校で頻出しているので誰もが知るもの。一方で自然数(e:イー、ネイピア数)はどうでしょうか? これも高校の代数(微分積分)や確率統計の授業で必ず登場してますよね。

なんでこんな面倒な数が必要なのか。必要性がわからないまま受験勉強をしていた方が多いんじゃないでしょうか。もちろん自分のことです。

eは想像を超えて便利な数



ところが大学生になってみると、授業や教科書のそこらじゅうにeが出てくるのです。数学の授業のみならず、工学はもちろん、統計や確率を主体とする経済学にさえもです。ともかく飛行機だってeがなければ空に浮かぶことは無理なのですから。

このようにπとおなじぐらいeに親しみを覚えなければ、”理系”じゃないと自分では思っています。

eは…い〜よねぇ


黒板に埋め尽くされた数式を前に、ダジャレを言い合ってました。

πはサイン/コサインの三角関数の変数で多くは使われますが、eは単体で出てきたり対数の底(指数関数の逆関数)で出てきますが、本当の本性は複素平面で現します。
・・・これがすげーぇんだ!・・・ということだけが大学で唯一知ったこと(笑)

なんかすごく大げさな方程式(グラフ)が虚数を縦軸にした平面に投影すると、すっごく単純なグラフになる。またメンドクサイ微分積分も簡単になります。だってeは微分も積分も不変なのですから。三角関数の微分積分も90度前後するだけですけども、それ以上に楽な計算。自分にとってのeは手計算を楽にしてくれる魔法の記号でしかない。

でもeって、そもそも何だ!?



自分がずっと抱いていた疑問です。高校の授業で一回だけ定義があり、それで次から次に数学や物理の授業で練習問題として出てきたからでしょうか。大学では当然のようにeが頻出しています。

これでおさらばできれば幸せな人生だったのでしょうが、社会人になっても建築設計の構造計算などでeは頻繁に使われているのです。コンピュータでなければ計算できなかった時代でしたが、今じゃ安物の関数電卓にもしっかりと「e」と[ln」(eを底としたlog)が当たり前のようにボタンがあります。少しは身近になった数なのかもしれません。


本書を読了して、想像以上にeが活躍する場を知りました。もともとは金利計算で生まれたeは、ギャンブルの確率計算でも使われ、1800年代後期には微分積分に活躍の場を移します。オイラーによって虚数の世界に放り込まれると、そこでもeは大活躍していきます。まさにeの出世物語といえます。

無理数(分数で現せられない無限に小数点以下が続く数)やπやe(超越数と呼ばれる意味のある数)は数の世界では異端かのように感じていました。でも読了後には1,2,3・・・や1/2,1/3,1/4といった整数や有理数のほうがずっと特殊な数のようです。実際に数の世界は想像できないほど自由な世界のようです。

金重明氏のほかの著作も読んでみたくなりました。

過去ログ
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新たな数学教育を目指すジャズピアニストのご尊顔
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地球温暖化問題、さらにはアニマルライツにまで思考が行きつくのが”正統の新左翼”である 
Thursday, September 1, 2022, 05:51 PM
漂流 日本左翼史(池上彰 佐藤優 講談社現代新書 2022/7)

毎年終戦の日あたりになると「いのちは大切です」という陳腐なセリフがテレビからあふれ出ています。そんな台詞にいちいち同意する気にもなりませんが、こんなことを我が意を得たりと得々と人前で話す人こそ一体なんだろうかと素直に思います。

宗教的な束縛で日本全体がベジタリアンであることを強要されている状況なら納得できますが、牛や豚を何万頭と屠殺し、マグロや鰻は乱獲で枯渇しつつあるというのに

「戦争は惨い、ああ命は尊いのです」

なんて食卓でそんなことを言い合っているのであれば、ブラックジョークでしかない。
一歩下がって、”いのち大切教”は人の命のみが至上であるというのであれば、これほど偽善で醜いエゴイストな信条はないと思います。
(自分と家族の命だけがこの世で大切なのであるというホンモノのエゴイストならば話は別です)

さらに”いのち大切教”が浅はかなことは、自分たちだけは絶対に殺されないだろうという根拠なき確信があるからこそ成り立つ教義であるのです。自衛隊や警察といった特殊な職業の人たちを除いて、自分たちに銃口が向けられるという恐怖は理解できるわけがない。

べつに自分は”いのち大切教”を貶めているわけではありません。むしろ日本に多く蔓延する無邪気な平和論がもっと先鋭化して欲しいのだと思っています。

”いのちは大切だ!”と言い切るならば、人権蹂躙国のロシアや中国、ミャンマー、アフガニスタンといった国家へは反対の意を個人それぞれが行動するべきなのです。たとえウクライナ侵攻に反対してガスをやめて薪で風呂を焚くようにする程度であれ。

しかし50年前(1970年)あたりの過激学生運動のような熱気は望めないとしても、現在の日本の世論には新たな新左翼的なムーブメントの片鱗がまったく見えません。

話を本書に戻します。自分のその疑問には、本書がある程度の答えを導き出してくれました。

日本左翼史三部作の三巻目として1972年(昭和47年)から現在までの左翼政党の変遷を対談形式で解説したものです。

半世紀前のイデオロギーの対立は当事者ではないので伝聞の域でしか知りません。小学生のころにテレビでは「スト権スト」という聞きなれない言葉が連呼されていたという記憶しかありません。

当時はまだ存在していた三公社五現業(電電公社・専売公社・国鉄・郵政・造幣局(印刷)・国有林・酒類専売)での団体交渉(の権利)が世論を分けていた。

その活動の中心は新左翼と言われた学生運動家崩れの若い勢力です。成田空港の三里塚もニュースの定番でしたね。

1975年ごろは最後のあだ花として盛り上がりましたが、新左翼の各セクトの受け皿であった社会党が紆余曲折して分裂していくに従い雲散していきました。

本書は共産党がソビエトを率いるロシアを模範とするのに対し、社会主義を標榜する社会党がチリでの社会主義政府転覆を支持するというねじれが起きていたということ。

(本書p107から転載はじめ)

池上 そうやってチリの社会主義者を皆殺しにしたうえで、当時のニクソン米大統領とその国家安全保障問題担当大統領補佐官であったヘンリー・キッシンジャーは、経済学者のミルトン・フリードマンにピノチェト政権を支援させました。フリードマンは経済学における新自由主義の代名詞といえる「シカゴ学派」の総帥であり、その彼の弟子たちにチリの軍人たちの代わりに経済政策を立案させることで、社会主義に対する資本主義の優位性を世界に向けて立証しようと考えたわけです。こうしてチリは、新自由主義の理論を実践するための実験場になりました。

佐藤 フリードマン一派の指導のもと、ピノチェト政権は規制緩和と国営企業の民営化を推進し、海外からの投資を呼び込む一方で、国際競争力のない企業は市場から撤退させるなど急進的な改革を行いました。しかしこれが成功したかというと…。

池上 そうなんですよね。改革がスタートして一時はチリのGDPは大きく伸び、フリードマンは「チリの奇跡」と自画自賛しましたが、猛烈なインフレを引き起こしただけではなく八〇年代に入るとバブルが崩壊し、後遺症のほうが大きかった。

佐藤 しかしそのピノチェット政権が発足した際に、日本からは民社党がチリに調査団を派遣し、ピノチェト政権支持を表明しました。

池上 そう、塚本三郎代議士がクーデターは「天の声」だったなどとピノチェトを絶賛した。これも驚きましたよね。ちょっと前まで社会党にいた人たちが、選挙で合法的に選ばれた社会主義政権を軍事力で打倒した政権を支持したわけですから。

(以下省略 転載終わり)


やがて労働組合自体が勢力を失い、社会主義運動への組織力が低下していきます。


(本書p113から転載はじめ)
池上 昔はあれだけ順法闘争で頑張っていた日教組でさえ、時代が下るごとに新卒の先生たちが組織に縛られるのを嫌がるようになり、組合にはいらなくなっていきましたからね。教育現場にイデオロギーを持ち込むことを嫌って総評から分離した「全日本教職員連盟」(全日教連)や、同盟系の新教職員組合連合(新教組)など反総評系の教職員組合もあったけど、そちらもふくめてどこも組織率を低下させていきました。
 全章で紹介した教研集会にしても、日教組の組織力が落ちてきた結果、労働組合が独自に開くことができなくなってしまい、今では教育委員会なり学校から業務として命じられて研究した内容を、組合の教研集会で発表するような状態になっているようです。

佐藤 情けない話ですよね。ただ日教組の力がそこまで弱まった一因には、共産党が七〇年代、日教組とヘゲモニー争いに勝ちたいがために「教師聖職論」を提唱した影響があったと思います。

池上 社会党=日教組が、「教師もまた労働者である」という観点から教職員の労働時間を主張したのに対して、共産党=全教(全日本教職員組合)は「教師は聖職である」としてそれに反対したことから始まった論争ですね。前巻でも少し触れましたが、自民党が教職員のストを禁じる口実として持ち出してきた「教師=聖職者」論に、共産党が同調してしまった。

佐藤 さらに時代が下がりますが、労働運動の衰退に最終的な追い打ちをかけたのが、八〇年代前半にアカデミズムの分野で台頭したポストモダン的な言説でしょうね。
それまで、左派が支配的であったインテリの世界ではソ連などの評価は一様でなかったにしても、マルクス主義や社会主義体制そのものは「良いもの」であると考えられてきました。しかし浅田彰さんの『構造と力』 (勁草書房)が一九八三年に刊行されベストセラーになってからは、それすらも怪しくなってしまった。社会主義のような「大きな物語」が終焉した現代では、「小さな差異(前進)」こそが大事だという、この本が発したメッセージによって、伝統的な左翼思想は、労農派も講座派も関係なくすべて無意味なものに一度はなってしまいました。

(転載終わり)


本書の終章では現代の学生運動(たとえばSEALDs)にも批判しています。そして持ち上げるその周囲の大人たちにも冷ややかです。
思想なき集まりは、ひと時のバカ騒ぎでしかないし、実際に主催者だけが名を売っていちぬけしています。

今後は新たな左翼勢力としてはアニマルライツや環境問題に関して先鋭化していくであろうという結論が両氏によりなされています。

kakolog; 60年前の若者たちはどのように考え/行動したのかを理解する
我々が正しく左翼を理解しないかぎり政権交代の気運など盛り上がるはずがない
小室圭氏がアッパークラスに所属するための雛形(プロトタイプ)なんですよ
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「がんで闘うな」の近藤誠さんが亡くなられてました 
Saturday, August 27, 2022, 05:07 PM
 すでに旧聞になりますが、8月14日に「がんで闘うな」といった著作で知られる近藤誠医師が73歳で急逝されたそうです。

多忙な中、タクシーに乗車中で心不全で亡くなったということ。

癌ではなく突然死であったようです。

不謹慎ですが、ご本人の望むいい死に方であったのではないでしょうか。

著作は読みましたし、慶応大学病院の医師でありながらも現場の肌感覚と、文献や論文を緻密に精査する学者としての矜持を感じていました。

すごく真摯な医学者であったと自分は評価しています。
そして影響も大きかった。

近藤誠氏は癌にも良いものと悪いものがあって、悪さをしないのは放っておいたほうが良いという論です。

実際に闇雲に外科治療や化学治療をやっても(やらなくても)、その後の生存率には多いな違いはなかったというのが、近藤氏の主張。

ましてや”良性の癌”なら何もしないほうがずっとその後の経過が良い。

女性では乳がん、男性では前立腺がんなんだろうでしょう。また肺がんなんかもそうかな。

自分の親族も乳がんの宣告をされても、そのまま治療をせずに16,17年ほど存命されました。

女優の樹木希林さんとおんなじ

入院や通院をしないのですから、自宅で死ぬまでずっと普通に子育てをして終えてから息を引き取りました。

あっぱれと思います。


話を近藤誠医師に戻しますが、73歳という年齢は早いんですが、人間の賞味期限では惜しい年齢でもない。


逆に医者なんて長生きできるような職業でもないし、100歳でも現役だった聖路加病院の日野原重明医師のような人が現れても個人的にはたまんねえなあと思うのです。

とにかく現代医療に一石を投じた近藤誠医師の逝去には哀悼を申し上げます。


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人生で初めて物置を組み立てた(恐ろしいほど粗悪な中華製) 
Wednesday, August 17, 2022, 07:14 PM
 新築の友人宅のお庭に物置を設置する作業を手伝ってきました。

日本製の物置はどこのホームセンターでも売っていますし、施工もやってくれるところが大半でしょう。高くても大事な物を収納しておくには、それなりのコストはかかるのでしょう。

楽天で一番安い物置を注文しておいたから!



こういう楽天家のセリフは悪い予感しかしませんw

案の定、楽天サイトでの評価は最低ですw

酷評されてるけど、Youtubeでは逆手に取って組み立て動画を流していたよ。いろいろな改善点や工夫が提案されているから、それを観たら大丈夫だよ

友人は酷評など全く気にしていません。
自分もその動画を観ましたが、自分なら絶対買いたいとは思えません。
なんたって素材も悪いし、加工精度、さらには不親切な組み立て説明書、さらに強度も不安です。

良いの良いの、なんたって安いのが一番w

ちゃんとしたメーカー製は15万円ぐらいはします。そりゃ3万円5千円程度で物置が置けたらいいのでしょうが、不安しかない(笑)

物置でもちゃんと基礎を作らねばならぬことや、そのためにはそれなりの道具や知識経験が必要なのよと説いてもダメ。

 玄関脇に置かれている段ボール包装を開封すると、確かに予想以上に素材が悪いw ぺらっぺら

こんなのでまともな建物になるのか?と思いました。
Youtubeでは、この中華製物置をキャンプのベース基地として活用しているという例もあるそうです。マジかよ・・・

穴の位置が合わない、つうか穴だって開いてないところもあるし、素材がペラペラなんで風が吹けばたわんで壁を作るだけで大人二人が一日がかりです。

あまりにも精度も低いので、頭にきて電動ドリルでバスンバスンとタッピングビスでガンガン固定していきました。(もっともこれが正しい力業なんです)

新築の家にこぎれいな物置が建ちましたが、隙間だらけですw

基礎もいい加減で、土地を適当にならして、コンクリも適当に流してブロックを置いただけ。さらに床板(なんと別売り)なのでコンクリートパネル(緑色の板)を載せただけ。台風が来たら不安しかない

それでも早速自転車をしまって当のご本人は大満足のご様子

家庭菜園の用具や日曜大工道具を入れておくのだそうです。隣の家に飛んでいかねばいいけどねw

結局二日間かかりました。

側面のトタンの波板だけで立っているだけなので、これからちゃんと内部に補強部材を入れてやらねばなりません

それにしても安物中華製はすごいわ、逆にこんなものを堂々と売っているということが。

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